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株価移動平均線のポイント6つ!株の売買に役立つチャートの見方を学ぼう

2023 12.4この記事はPRを含みます

移動平均線とは?

移動平均線とは、設定した一定期間の価格から平均値を算出し、折れ線グラフにしたものです。毎日平均を計算して1日ずつ平均が移動していくことから、移動平均線と言われています。

 

短期線と長期線の2本、短期線と中期線と長期線の3本といった移動平均線の組み合わせによって、価格の動きや方向性など、相場のトレンドを見極めるときに使います。また、現状の株価や為替のロウソク足と組み合わせて売買のタイミングを見計らったりもします。

移動平均の計算方法について

移動平均の計算方法にはいくつかあるのですが、ここでは単純移動平均の計算方法について解説します。

 

例えば移動平均を5日で設定した場合、当日終値100円、前日終値200円、2日終値300円、3日終値400円、4日終値500円だとすると、(100円+200円+300円+400円+500円)の5分の1となり、300円が移動平均となります。

短期・中期・長期のラインについて

移動平均線は期間の設定により、短期、中期、長期に分けられます。

 

それぞれの特徴としては、短期の移動平均線は反映される期間が短いので、実際の株価と近い動きをします。反対に長期の移動平均線は反映される期間が長いので、実際の株価に対する反応が遅くゆるやかな動きをします。中期線の移動平均線は、その中間の動きをします。

 

この3本の線の組み合わせにより、株価の方向性やトレンドの転換点を見極めます。

【チャートの種類別】移動平均の期間3つ

移動平均線には短期線、中期線、長期線の3種類あることは説明しました。それぞれに期間を設定するのですが、分析するチャートが日足、週足、月足かによって、移動平均線に設定する日数の組み合わせパターンがざっくり3種類あります。

 

それぞれについて細かく解説していきます。

移動平均の期間1:日足の場合

日足のチャートは主に短期トレードを行うときに使用します。日々の株価の動きを追いかける際に、日足のロウソク足を補うものとして移動平均線を使用します。

 

日足の場合、短期線は5日、中期線は25日、長期線は75日、100日、200日のどれかを移動平均線として使うことが一般的です。

移動平均の期間2:週足の場合

週足のチャートは主に、中期トレードを行うときに使用します。日々の株価の上下に翻弄されないで、上昇、下降、横ばいのトレンドを把握する手段として移動平均線を使用します。

 

週足の場合、短期線は9週、中期線は13週、長期線は26週、52週のどれかを移動平均線として使うことが一般的です。

移動平均の期間3:月足の場合

月足のチャートは主に、長期のトレードを行うときに使用します。また日足でエントリーをする際に、一時的な上下なのか、それとも大きなトレンドの上下なのかを確認する際に使います。

 

月足では、短期線は12ヶ月、中期線は24ヶ月、長期線は60ヶ月、120ヶ月のどれかを移動平均線として使うことが一般的です。

株価移動平均線のポイント6つ

ここまでは、移動平均線の概要について解説してきました。ざっくりとしたイメージはつかめてきたのではないでしょうか。

 

ここからは、実際に移動平均線を分析する上でのポイントを6つ詳しく解説していきます。

株価移動平均線のポイント1:移動平均線に対する株価の位置

株価移動平均線のポイント1つ目は、移動平均線に対してロウソク足が上にあるか下にあるかでトレンドを判断します。

 

移動平均線の上にロウソク足がある場合は、過去の平均価格より現在の価格が高いという意味なので、上昇トレンドになります。反対に移動平均線の下にロウソク足がある場合は、過去の平均価格より現在の価格が低いという意味なので、下降トレンドと言えます。

株価移動平均線のポイント2:移動平均線の方向

株価移動平均線のポイント2つ目は、移動平均線の方向によってトレンドを見極めます。

 

移動平均線の方向が右肩上がりのときは、平均に加わる価格が平均から外れる価格より高いということなので、上昇トレンドになります。反対に移動平均線の方向が右肩下がりのときは、平均に加わる価格が平均から外れる価格より低いということなので、下降トレンドになります。

株価移動平均線のポイント3:移動平均線の並び順

移動平均線のポイント3つ目は、移動平均線の並び順によってトレンドを把握します。

 

例えば強い上昇トレンドでは、上から短期、中期、長期の順で移動平均線が右肩上がりで並びます。逆に強い下降トレンドでは、上から長期、中期、短期の順で移動平均線が右肩下がりで並びます。

株価移動平均線のポイント4:移動平均線の交わり

移動平均線のポイント4つ目は、短期と長期の移動平均線が交差することによるトレンドの転換を見極めることです。

 

移動平均線の交差パターンには、ゴールデンクロスとデッドクロスの2つがあります。この2パターンについて解説していきます。

ゴールデンクロスについて

ゴールデンクロスとは、移動平均線の下にある短期線が上の長期線を突き抜けるポイントのことを言います。

 

この形は、低迷する株価が徐々に回復する過程で現れます。下落トレンドが上昇トレンドに変わるタイミングで出る「買いシグナル」として、多くの投資家が注目します。また相場の参加者が、下値から上値へ目線を切り替えたサインとも言えます。

デッドクロスについて

デッドクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜けるポイントのことを言います。

 

この形は、株価は高値にあるが、徐々に上昇力が弱まってくるときに現れます。上昇トレンドが下降トレンドに変わる「売りシグナル」として考えられています。また相場の参加者が上値から下値に目線を切り替えたサインとも言えます。

株価移動平均線のポイント5:移動平均乖離率

移動平均線のポイント5つ目は、移動平均乖離率をチェックすることで、株価の動きを予想することです。

 

移動平均乖離率とは、現在の株価が、移動平均線に対してどのくらい離れているかを見る指標です。移動平均線に対する株価の乖離はいずれは元に戻るという考えに基づいていて、その乖離率から「売られすぎ」や「買われすぎ」をチェックします。

 

一般的に、5日移動平均線の場合は10%以上、25日移動平均線では15%~20%以上離れると、逆に移動平均線に近づいてくると考えられています。

移動平均乖離率

株価移動平均線のポイント6:グランビルの法則

移動平均線のポイント6つ目は、グランビルの法則というものがあり、ゴールデンクロスとデッドクロスのみでの分析よりさらに精密な分析ができることです。

 

ジョセフ・E・グランビルという金融記者が考案した法則で、「新規買い」「押し目買い」「買い増し」「短期の買い」「新規売り」「戻り売り」「売り乗せ」「短期の売り」の合計8つのパターンがあります。

 

ロウソク足と移動平均線を使って、値動きと移動平均線との位置関係からパターンを拾い出してシグナルを見つけます。それぞれのパターンによってシグナルの確度や強弱に違いがあり、より深く分析が可能です。

株価移動平均線で売買するときの注意点

株価移動平均線を使用する上でのポイントを6つ解説してきました。ここまでの内容を読んで、みなさんも株価チャートを見て取引したくなってきたのではないでしょうか。

 

しかし、株価チャートの分析が万能なわけではありません。もし株価がその通りに動いたら、みなさん億万長者になっています。

 

ということでここからは、株価移動平均線で売買するときの注意点について解説していきます。

株価の動きの理由を考える

投資家の数だけ、それぞれに株式の売買理由があります。決算の結果が良かったから買う、新商品のニュースを見たから買う、日銀が金融緩和を行ったから買う、アメリカ株が上がったから買うなど、株式の売買理由は無数にあります。

 

このように、チャートの動きの裏にある理由を考えることが大切です。必ずしも100%理由が当てはまるとは限りません。しかし自分なりに理由を考えて、そこから仮説を立てて検証するサイクルを回すことで、予想の確率を上げることができます。

他の指標と組み合わせる

株価移動平均線で売買するときの注意点として、MACDやボリンジャーバンドなど他の指標と組み合わせることにより精度が上がります。

 

例えば移動平均線でのゴールデンクロスは買いシグナルですが、通常の買い圧力より損切の売り・逆張りの売り圧力の方が大きくなると、シグナルに逆行して下がってしまいます。こうしたダマシに対処するために他の指標との組み合わせが有効です。

移動平均線の見方を知って株の売買に役立てよう

移動平均線についての概要と、使用する際のポイント、注意点について解説してきました。いかがだったでしょうか。

 

チャート分析において移動平均線は一番基本となる指標です。この指標を理解することでトレードの基本が理解できて、さらに他の指標の理解の助けにもなります。そして他の指標と組み合わせれば、トレードの勝率は飛躍的にアップするでしょう。

 

この文章を読んで、移動平均線への理解を深めたことが、あなたの投資経験の貴重な一歩になるでしょう。これを踏まえて、ぜひトレードに挑戦してみて下さい。

 

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