「電力会社の乗り換えに興味があるけれど、料金が安い新電力はやばい会社なのかな?」
「新電力が倒産したら電気がこなくなるんじゃないの?」
以上のように、新電力に乗り換えをするとなると不安がある方も多くいるでしょう。
結論からお伝えすると、適切な新電力の会社を選べば月々の電気料金を下げられます。やばい会社は乗り換えのときにきちんと検討することで避けることが可能です。
また、利用している新電力が倒産しても急に電気がストップすることはないので安心してください。
この記事では新電力に乗り換えるメリット・デメリット、やばい会社を避ける方法を紹介します。
それだけではなく、新電力でおすすめの会社や比較する方法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
新電力はやばい会社?危ない?乗り換えるデメリット
新電力はなぜやばい会社との印象があるのでしょうか。危ないといわれる乗り換えについてのデメリットを4つ紹介します。
燃料費の高騰
デメリットの1つ目は燃料費の高騰の影響を受けやすいことです。
日本の主な発電方法は火力発電といわれています。その火力発電に必要なのが天然ガスや原油、石炭などの燃料です。それらの燃料はほとんどが輸入でまかなわれています。
2022年現在、その燃料費が高騰し電気代が高くなっているのが現状です。燃料費の高騰の理由として、石油施設での事故や産出国であるロシアのウクライナ侵攻、コロナ禍からの経済活動再開などが挙げられます。
この燃料費高騰の影響を受けやすいのが「市場連動型プラン」です。
市場連動型プランは、電気の市場価格によって電気代が変わります。もし、新電力に乗り換えしたときに市場連動型プランに入っていると、燃料費の高騰による電気代アップの影響を受けやすいでしょう。
燃料費の高騰の影響をなるべく避けたい場合は、市場連動型プランを避けて新電力に乗り換える必要があります。
倒産のリスク
デメリットの2つめは倒産のリスクです。
2016年4月の「電力の小売全面自由化」によって電力事業に参入してきた新電力。そのほとんどが自分の発電所を持っていないので、日本卸電力取引所で電気を購入してから利用者へ供給しています。
新電力のほとんどが日本卸電力取引所で購入しているとなると価格競争が発生してしまい、経営が上手くいかなかった会社は倒産します。
こうなると「利用している新電力が倒産したら電気が使えなくなるのでは?」と心配になる方も多いでしょう。実際は、電気の利用に必要な送電線は元々の電力会社の所轄になるので、電気が停まることはありません。
とはいえ、倒産した場合には新しい電力会社のプランに入る必要がでてきます。乗り換えるときにはそのような手間を減らすために、電力供給ができる会社と提携している新電力を選ぶとよいでしょう。
解約金や違約金に注意
デメリットの3つ目は解約金や違約金に注意が必要なことです。新電力の中にはプランの解約をするときに、解約金や違約金の支払いを求めてくる会社があります。
しかし、これらのお金が発生するのは必ずしもデメリットだとは言い切れません。
新電力をよく検討し自分に合ったプランを選べば、電気料金の割引金額の方が解約金や違約金の金額を上回り、結果的にお得になることもあるからです。
また、解約金や違約金がそもそも発生しない会社もあります。
解約金や違約金があるからといって新電力への乗り換えをやめるのは考え直した方がよいでしょう。
マンションによっては契約できない場合もある
デメリットの4つ目はマンションによっては契約できない場合もあることです。
新電力への乗り換えがマンションやアパートなどの場合、規則で禁止されているときがあります。
自分の住んでいるマンションやアパートが新電力を契約できるかどうかわからない場合は、建物賃貸借契約書をチェックしたり、管理会社に問い合わせしたりしましょう。
新電力はやばくない!電力会社を乗り換えるメリット
契約する際にライフスタイルにあったプランをしっかりと検討すれば、新電力はやばい会社ではありません。では、電力会社を乗り換えるメリットとは何でしょうか。
以下では3つ紹介します。
電気料金が安くなる
メリットの1つ目は電気料金が安くなることです。
新電力の多くは大手電力会社よりお得なプランを提供しています。乗り換えることによって年に数千円程度の節約が可能です。
例えば、リミックスでんきでは電気料金が最大5%OFF、ONEでんきでは基本料金0円など各社工夫を凝らしています。
どのプランが一番お得かは「エネチェンジ
」で一括比較すると便利です。
ポイントサービスや特典がついてくる
メリットの2つ目はポイントサービスや特典がついてくることです。
新電力はその会社の他のサービスと併せて利用すると割引の特典がついたり、提携会社のポイントがついてきたりすることがあります。
具体的にいえば、東京ガスの電気の基本プランを利用すると、ガスとのセット割が有効になることなどがあります。
新電力のお得さをさらに実感できることでしょう。
環境保全に貢献できる
メリットの3つ目は環境保全に貢献できることです。
日本の発電のほとんどは火力発電であり、太陽光発電やバイオマス発電などの再生可能エネルギーに移行することが課題となっています。
再生可能エネルギーを発電元とする新電力会社に乗り換えすることによって、環境保全への第一歩を踏み出せるでしょう。J:COM電力の供給元であるサミットエナジー株式会社は、FIT電気を含む再生可能エネルギーを約2割使用しています。
新電力は危ない?やばい会社を避ける方法
新電力で危ないやばい会社を避けるには、電話勧誘や訪問販売してきた会社と契約しないことが重要です。近年、消費者センターに「勝手に電力会社を変えられた」との相談が増加傾向に。
実は住所や名前、検針票記載の個人情報があれば、簡単に電力会社の変更はできてしまいます。
電話で「見積もりをしたいから、検針票記載の供給地点特定番号やお客様番号を教えて欲しい」などと聞かれても絶対に答えないようにしましょう。
また「スマートメーターを交換に来たので検針票と費用を用意して欲しい」と、訪問による手口もあります。
スマートメーターは家主が家にいなくても交換できる上に無料でするものなので、詐欺の可能性が高いでしょう。
新電力に乗り換えする際は、電話勧誘や訪問販売した会社とすぐに契約したり、個人情報を渡さないようにしましょう。怪しいと感じた場合は名刺をもらい、記載の所属会社に問い合わせることも大切です。
安心して乗り換えられる新電力おすすめの会社
安心して乗り換えられる新電力の会社にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは5つの会社を紹介します。
東京ガスの新電力サービス【基本プラン】
大手ガス会社である東京ガスが提供する新電力サービス「基本プラン」は関東エリア限定のプランです。2020年8月時点で250万件もの契約実績があるだけでなく、新電力販売数No.1とあって信頼感抜群です。
1人暮らしだと東京ガスの「基本プラン」に乗り換えるだけで、年間1,000円の節約ができます。さらに東京ガスを利用していると、電気とのセット割りも。
また、電気料金1000円のお支払いごとに15ポイント還元されます。
- dポイント
- Pontaポイント
- 楽天ポイント
- エムアイポイント
- ナナコポイント
- Vポイント など
以上の提携サービスだと1ポイント1円で交換可能なので、関東エリアにお住まいの方は検討してみてはいかがでしょうか。
J:COM電力
KDDIと住友商事が株主のJ:COM電力は、解約金や違約金がないため気軽に契約しやすいでしょう。北海道地方・東北地方・関東地方・関西地方・中国地方・九州地方の全国6つの幅広い地域で加入できるのも魅力的です。
乗り換えた場合、東京電力を利用している4人家族だと年間約11,328円の節約ができる可能性も。また、住友商事グループであるサミットエナジー株式会社から電気を供給しているのも安心できます。
電気代の一部は森林保護活動に利用されているため、環境保全に興味がある方にもおすすめです。
【J:COM電力はこちら
>】
月々の電気代が断然お得になるリミックスでんき
リミックスでんきの運営会社である株式会社リミックスポイントは、東証スタンダード市場に上場している企業です。
また、経済産業省資源エネルギー庁の省エネ補助金のコンサルティングも行った実績があるので安心できます。
リミックスでんきに乗り換えると、電気料金が最大5%オフになるのが嬉しいポイント。年間7,750円の節約が可能な場合もあります。解約手数料はかからず手続きも簡単なので、まずは公式サイトで料金シミュレーションしてみては。
【インフラ業界で読者も全世帯対象!月々の電気代が断然お得になる【リミックスでんき】
】
ONEでんき
わかりやすい料金サービスが特徴のONEでんき。基本料金0円のシンプルなプランを提供しています。一律使用料金26.4円とあって消費電力が多くなりがちな家族ぐらしの方におすすめです。
多くの電力会社では消費電力の段階ごとに使用単価が高くなるように設定されていますが、ONE電気では単価に変わりはありません。沖縄・離島以外のすべての地域で利用できるのも嬉しいポイント。
解約手数料はかからず、市場連動型プランでもないのも安心できます。
手続き簡単でおトクに始めるなら今!新日本エネルギー
元プロレスラーの高田延彦さんがCMに出演していることでも有名な新日本エネルギー。ホームページに記載の通り「使うほどオトク」で、東京電力に加入しているよく電気を使う家族が新日本エネルギーに乗り換えると、年間5,500円も節約可能です。
乗り換え手続きは簡単で、現在使用している電力会社への連絡はいりません。
新電力には珍しいクレジットカード・コンビニ払い・銀行口座振替の3種類の支払い方法があって便利なため、興味がある方は公式サイトで見積もりしてみてはいかがでしょうか。
電気の乗り換えに迷ったら一括比較が便利「エネチェンジ」
「5社の説明をみたけど、結局自分にあった信頼できる電力会社はどこなんだろう」と感じている方もいらっしゃるでしょう。このような場合におすすめなのが電気代見直しサイトの「エネチェンジ」です。
エネチェンジは以下の項目を記入するだけで簡単に適切な電力会社を見つけられます。
- 郵便番号
- 個人/法人
- 世帯人数
- 在宅状況
- 現在の電力会社
- プラン名
- アンペア数
- 電気の使用量
もちろん、検針票記載の供給地点特定番号やお客様番号を入力する必要はないので、勝手に電力会社を変更されることもなく安全です。2016年にグッドデザイン賞を受賞しているとあってかなりサイトが見やすく、入力すれば数秒で結果がでてくるので大変便利です。
どの電力会社にするか迷っている方は利用することをおすすめします。
【国内最大級の電力比較サイト【エネチェンジ】はこちらから
】
まとめ
新電力に乗り換えるデメリットとして、燃料費の高騰の影響を受けることや倒産のリスク、解約金が発生することなどがあります。
しかし、これらのデメリットは電話勧誘や訪問販売してくる会社と契約しないで、自分で適切な会社・プランを選ぶことによって避けることが可能です。
自分にあった新電力の会社・プランに乗り換えると、電気料金の節約やポイントの付与などの大きなメリットがあります。
おすすめの会社は東京ガスやリミックスでんきなどですが、どれがいいかわからない場合はエネチェンジを使って見積もりしてみましょう。