この記事ではハイローオーストラリアの「スプレッド」について詳しい解説をおこなっていきます。
スプレッドとは金融用語のひとつであり、一般的には「買値と売値の差額」を指す言葉です。
しかし、ハイローオーストラリアにおいて「スプレッド=ハンデ」といった意味合いが強く、通常の取引よりもスプレッド付きの取引の方がペイアウト率も高く設定されています。
つまり「予想を当てる難易度がアップする代わりに当たったときの報酬も大きくなる」ということです。
ここでは、そんなスプレッド取引のメリットやデメリット、攻略法などを分かりやすくまとめてみました。
また、ハイローオーストラリアのスプレッド取引に寄せられる「よくある質問」も合わせて解説していきますので、ぜひ参考にしていってください。
ハイローオーストラリアのスプレッドとは?
それではまず、ハイローオーストラリアのスプレッドに関する基本的な概要から説明していきましょう。
ハイローオーストラリアには「ハイロー取引」「ターボ取引」というスプレッドなしの取引と、「ハイロースプレッド取引」「ターボスプレッド取引」というスプレッドありの取引があります。
前者の場合は、判定時間の価格がエントリーしたときの価格より「高いか低いか」を予想するだけです。
しかし、スプレッドありの取引ではあらかじめ設定されたスプレッド幅よりも高くなるか低くなるかを予想しなければなりません。
この仕組みを実際の取引画面を使って解説していきます。
スプレッドはドロー周辺の範囲:範囲外取引終了で利益
こちらは「ターボスプレッド取引」の画面となります。ご覧のように取引時間の右側(赤色の枠で囲まれているところ)にスプレッドの数値が表示されています。
この数値は現在価格の上下に付け足されるもので「±0.4pips(0.004円)」を意味しています。
普通のハイロー取引では注文ボタンのところが「HIGH」「LOW」と表示されますが、スプレッド付きの取引では「132.066円」「132.058円」といった形で具体的な金額が表示されるわけです。
つまり、この瞬間では「現在価格が132.062円」であり、HIGHに相当するのが「132.066円」LOWに相当するのが「132.058円」ということです。
なお、上の画像は30秒のターボスプレッド取引となりますので、30秒後までに上記の金額を超えるか下回るかをしないと「当たり」になりません。
仮に「132.066円を超える」と予想した場合は、30秒後の価格が「132.067円以上」になったときペイアウト率2.3倍の報酬が受け取れるという形になっています。
もちろん132.058円~132.066円の間で決着した場合は注文額が没収されてしまいます。
スプレッドは銘柄・取引時間によって変わる
ハイローオーストラリアのスプレッドは取引する銘柄や取引時間によって変わります。
たとえばこちらは「ポンド円」で3分のターボスプレッド取引を選んだときの画面です。
ご覧のようにスプレッドの数値は「0.7」となっています。
この場合には現在価格に対して「±0.7pips(0.007円)」のスプレッド幅が付くということです。
先ほどのドル円・30秒ターボスプレッド取引よりもスプレッドが広くなっていますが、これには以下のような点が関係してきます。
- 銘柄(通貨ペア)のボラティリティ
- 取引時間の長さ
一般的にポンド円はドル円よりもボラティリティ(市場流動性)が高いと言われています。
簡単に言えば「ポンド円はドル円より値動きが激しいためスプレッドを広めに設定している」といったイメージです。
また、決済までの取引時間が長ければ当然その分だけ価格が大きく動く可能性を秘めていますので、スプレッド自体も広くなる傾向にあるわけです。
スプレッド取引のメリット
ハイローオーストラリアのスプレッド取引には以下のようなメリットがあります。
- ペイアウト率が高い
- 勝率5割以下でも利益を残せる可能性がある
- タイミングによっては連勝も期待できる
スプレッド取引のメリットはなんと言ってもペイアウト率が高いところです。
取引方法 | ペイアウト率 |
---|---|
ハイロー取引 | 1.8倍~1.95倍 |
ターボ取引 | 1.75倍~1.95倍 |
ハイロースプレッド取引 | 2.0倍 |
ターボスプレッド取引 | 2.0倍~2.3倍 |
ご覧のようにハイローオーストラリアでペイアウト率が2倍を超えるのはスプレッド付きの取引のみです。
また、ペイアウト率が2倍以上になると勝率が5割を下回っても利益が出る可能性があります。
ハイローオーストラリアでもっともペイアウト率が高いのは「30秒のターボスプレッド取引」となりますが、ペイアウト率2.3倍の場合だと損益分岐点となる勝率は「43.478%」です。
この数字はバイナリーオプション業者の中でもトップクラスです。
つまり100回の取引で44回勝てば利益が残る計算となります。
これがペイアウト率1.75倍だと勝率が58%を超えないと利益が出ません。
もちろんスプレッド付きの取引は値動きを予測することが難しいわけですが、それでも上記のような「確率」を見れば挑戦する価値や意味があると言えるでしょう。
ちなみにスプレッド取引は一般的に予想を当てにくい取引と思われていますが、コツや分析の仕方を理解すれば連勝も狙えます。(※スプレッド取引の戦略については後述あり)
ペイアウト率2倍以上の取引で連勝できるようになれば必然的に利益率もアップしますので、ぜひ一度はチャレンジしてみてください。
スプレッド取引のデメリット
スプレッド取引のデメリットには以下のような部分が挙げられます。
- スプレッドなしの取引より判定レートが不利
- 相場が安定しているときは勝ちにくい
- テクニカル分析やファンダメンタルズ分析が必須
スプレッドありの取引はスプレッドなしの取引より判定レートが不利になっています。
だからこそ高いペイアウト率が設定されているわけですが、単純に考えればその分だけ予想を当てることが難しいと言えるでしょう。
また、相場が安定しているときにはスプレッド込みの判定価格まで届かないケースも少なくありません。
そして、こうした取引失敗を防ぐためにはテクニカル分析やファンダメンタルズ分析が必須となってきますので、運や直感だけで勝ち続けられる取引ではないということを覚えておいてください。
しかし、逆に言えばスプレッド取引は「分析方法を学ぶことで勝率を上げられる」とも考えられます。
そこで、次にハイローオーストラリアのスプレッド取引を攻略するための方法を紹介していきましょう。
ハイローオーストラリア・スプレッド取引戦略
ハイローオーストラリアのスプレッド取引戦略には以下2つの方法が有効的です。
- テクニカル分析をおこないドロー判定を回避する
- トレンドが起こりやすい時間帯を狙って取引をする
どちらにしても「スプレッド取引は値動きが大きくなっているタイミングを狙う」ということになります。
それでは具体的な方法を説明していきましょう。
テクニカル分析を用いてスプレッド範囲を回避する
ハイローオーストラリアのスプレッド取引で勝つためにはテクニカル分析が欠かせません。
テクニカル分析とは、インジケーターと呼ばれる指標やトレンドラインなどの描画ツールを使って現在の相場を分析する方法です。
テクニカル分析には様々な種類や方法がありますが、初心者におすすめしたいのは「ボリンジャーバンド」と「RSI」を使った分析方法となります。
こちらはドル円の1分足チャートです。
使っているチャート分析ツールは「MT4」で、画面にはボリンジャーバンドとRSIという2つのインジケーターを表示させています。
- チャート上の値動きは約96%の確率で「±2σのボリンジャーバンド」の内側に納まる
- 「RSI」の数値が70を超えたときは買われすぎ、30を下回ったときは売られすぎと判断できる
簡単に言えば「ローソク足がボリンジャーバンドの線を突き抜けている」「RSIの数値が70もしくは30を超えている」といったタイミングでは値戻りが発生しやすいということです。
価格の突き抜け方が大きいほど値戻りも大きくなりやすいので、スプレッドの幅を超える値動きが期待できます。
市場の開始・終了のトレンドが起きやすいタイミングで取引する
続いてはファンダメンタルズ要因を考えたときの分析方法を紹介していきます。
ファンダメンタルズとは市場の動向や経済ニュースなどの影響によって「投資家がどう動くのか」を分析・予測する方法です。
投資家たちは各国の為替市場が開いたとき、もしくは市場が終了する間際に注文をおこなうことが多いので、ハイローオーストラリアのスプレッド取引でもそういったタイミングを狙うのは有効的と言えます。
- 東京市場の開場は「朝9時」
- 欧州諸国の開場は「夕方16時ごろ」
- ニューヨーク市場の開場は「夜22時」
ちなみに上記3つの時間帯は注文が多くなりやすいのでトレンド発生の期待が高まります。
トレンド相場とは価格が一方向に傾いている状態を指しますが、強いトレンド相場であればしばらく流れに沿った順張りを試してみましょう。
タイミングが良ければそれだけでも連勝が狙えます。
また、こちらの画像はトレンド相場の一例となりますが、ボリンジャーバンドに沿う形で値動きが続いているときはチャンスと言えます。
ハイローオーストラリアのスプレッド取引でよくある質問
それでは最後にハイローオーストラリアのスプレッド取引に関する「よくある質問」を解消していきましょう。
「スプレッド取引はおすすめなのかどうか?」「両建て取引は禁止されているのか?」といった部分を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ハイローオーストラリアのスプレッド取引でよくある質問
- ハイローオーストラリアのスプレッド取引は避けるべきですか?
-
ある程度のチャート分析が出来る方であればスプレッド取引に挑戦するのも悪くないと思います。
ただし、バイナリーオプションやチャート分析の経験・知識がない方がいきなり挑戦するのはおすすめしません。
まずはデモ口座を使ったデモトレードでスプレッド取引の練習をすることから始めてみましょう。
- ハイローのスプレッド取引は通常の取引とどう違う?
-
スプレッド取引と通常の取引の違いは以下2点です。
- スプレッドの有無
- ペイアウト率が異なる
通常の取引では現在価格よりも将来の価格が上がるか下がるかだけを予想します。
対してスプレッド取引では事前に設定されたスプレッド幅を超えるかどうかを予想するわけです。
スプレッド取引は予想が難しい分、ペイアウト率が高く設定されています。
分かりやすく言えば「スプレッド取引はハイリスクハイリターン」ということになりますが、相場の状況をしっかりと分析すれば高い勝率を維持することも可能です。
- ハイローオーストラリアのスプレッド取引で両建てすれば勝てる?禁止行為?
-
ハイローオーストラリアのスプレッド取引では両建て行為が禁止されていません。
なお、両建てとは「HIGH」「LOW」の両方にポジションを取ることを指します。
ペイアウト率2倍以上のスプレッド取引であれば、両方のポジションを取ることで利益を残せる可能性が高まります。
たとえばペイアウト率2.3倍の「30秒・ターボスプレッド取引」で両建て取引をしたと仮定しましょう。
- HIGHとLOWにそれぞれ1万円ずつ注文を出す
- スプレッド幅よりも価格が上がった場合にはHIGHの注文が2.3万円となる
- LOWの注文は負け判定となるが合算すると「2.3万円-2万円=3千円」の利益が残る
ご覧のように理論上では必勝法に近いものが両建て取引となります。
ただし、スプレッドの幅を超えなければ両方の注文が失敗となるリスクもありますので、その点だけは理解しておいてください。
ハイローオーストラリアのスプレッド取引は避けるべきですか?
ある程度のチャート分析が出来る方であればスプレッド取引に挑戦するのも悪くないと思います。
ただし、バイナリーオプションやチャート分析の経験・知識がない方がいきなり挑戦するのはおすすめしません。
まずはデモ口座を使ったデモトレードでスプレッド取引の練習をすることから始めてみましょう。
ハイローのスプレッド取引は通常の取引とどう違う?
スプレッド取引と通常の取引の違いは以下2点です。
- スプレッドの有無
- ペイアウト率が異なる
通常の取引では現在価格よりも将来の価格が上がるか下がるかだけを予想します。
対してスプレッド取引では事前に設定されたスプレッド幅を超えるかどうかを予想するわけです。
スプレッド取引は予想が難しい分、ペイアウト率が高く設定されています。
分かりやすく言えば「スプレッド取引はハイリスクハイリターン」ということになりますが、相場の状況をしっかりと分析すれば高い勝率を維持することも可能です。
ハイローオーストラリアのスプレッド取引で両建てすれば勝てる?禁止行為?
ハイローオーストラリアのスプレッド取引では両建て行為が禁止されていません。
なお、両建てとは「HIGH」「LOW」の両方にポジションを取ることを指します。
ペイアウト率2倍以上のスプレッド取引であれば、両方のポジションを取ることで利益を残せる可能性が高まります。
たとえばペイアウト率2.3倍の「30秒・ターボスプレッド取引」で両建て取引をしたと仮定しましょう。
- HIGHとLOWにそれぞれ1万円ずつ注文を出す
- スプレッド幅よりも価格が上がった場合にはHIGHの注文が2.3万円となる
- LOWの注文は負け判定となるが合算すると「2.3万円-2万円=3千円」の利益が残る
ご覧のように理論上では必勝法に近いものが両建て取引となります。
ただし、スプレッドの幅を超えなければ両方の注文が失敗となるリスクもありますので、その点だけは理解しておいてください。
ハイローオーストラリアのスプレッド取引は難しい
ハイローオーストラリアのスプレッド取引について解説してきました。
ご覧いただいた通り、スプレッド取引は予測が難しい分ペイアウト率が高い取引方法となっています。
そんなスプレッド取引で高い勝率をキープするためには 相場の分析が必須です。
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を駆使すれば理想的な結果が残せるようになりますので挑戦してみてください。
ただし、取引失敗が続いたときに一発逆転を狙ってスプレッド取引に挑むのはあまりおすすめしません。
負けが続いて利益を上手く出せないという方は分析方法や注文のタイミングを今一度見直してみましょう。