クレジットカードは、審査に通れば1人何枚でも持てます。
2022年3月末の一般社団法人日本クレジット協会の調査では、クレジットカード発行枚数は3億101万枚で、成人1人当たり2.9枚のクレジットカードを保有している計算になります。
(参照:一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査結果の公表について 」)
しかし、クレジットカードを複数枚持っていても「1枚しか使っていない」「分散させすぎて管理が面倒」という理由で1枚でもいいかなとお考えの方もいるでしょう。
今回は、クレジットカードを1枚に絞るメリット・デメリットをお伝えします。おすすめのクレジットカードも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
クレジットカード1枚に絞る!1枚しか持たないデメリット

クレジットカードを1枚に絞るデメリットは、以下のようなものがあります。
- 使えなくなったときの支払いに困る
- 利用できる店舗が限られる
- 受けられる特典やサービスが限られる
持っているクレジットカードに何らかのトラブルがあったときに、代わりがない点に注意しなければなりません。
では、それぞれのデメリットについて解説します。
使えなくなったときの支払いに困る
クレジットカードが思いがけず破損したり、磁気不良を起こしたりすると使えなくなります。
再発行はできますが、新しいカードが届くまでに1〜2週間ほどの時間がかかるため、その間クレジットカードでの支払いができません。
カード会社にもよりますが、破損や磁気不良で再発行する場合でもクレジットカードのカード番号やセキュリティコードが変わることがあります。
利用していたカードは無効となるため、公共料金や携帯料金などクレジットカード払いをしているものは、引き落としがされず滞納になってしまうので注意しましょう。
また、新しいクレジットカードが届いたら、カード情報の変更もしなければなりません。
クレジットカードを1枚にするなら、万が一に備えて現金やその他の決済方法も用意しておく必要があります。
クレジットカードを失くしてしまったときも同様です。
なお、失くしてしまった場合の再発行の際は、不正利用される恐れがあるためどのカード会社でもカード番号やセキュリティ番号は変更されます。
利用できる店舗が限られる
クレジットカードのブランド(国際ブランド)によって取り扱い店が異なるため、お店によっては所有しているカードが使えない可能性があります。
例えば、持っているカードの国際ブランドがJCBだった場合、VISAやMastercardしか取り扱いがない店舗では決済ができません。
日本国内であれば複数の国際ブランドを取り扱っている場合が多いですが、海外では利用できる国際ブランドが限られていることが多いため注意が必要です。
受けられる特典やサービスが限られる
クレジットカードを1枚に絞ると、受けられる特典やサービスが限られるので注意しなければなりません。
クレジットカードは、カードごとに特典やサービスが付帯しています。その特典やサービスを目的にクレジットカードを作る方もいるでしょう。
年会費無料のクレジットカードは、特典やサービスが少ない傾向にあります。
クレジットカードに付帯する特典やサービスを活用したい方は、複数持っている方がいい場合もあります。
クレジットカード1枚に絞る!1枚しか持たないメリット

クレジットカードを複数持っていても活用できなければ意味がありませんね。そのため、1枚しか持っていないという方もいるでしょう。
クレジットカードを1枚に絞るメリットには、以下のようなものがあります。
- ポイントが貯まりやすい
- 管理が楽になる
- 年会費が抑えられて節約になる
ポイントが貯まりやすい
クレジットカードで貯まるポイントは、カードの種類によって異なります。
複数のクレジットカードを使い分けているとポイントが分散されるため、各カードのポイントが貯まりにくく使うチャンスを逃してしまいがちです。
一方でクレジットカードを1枚にすれば、集中してポイントを貯められます。
また、貯まったポイントを把握しやすいので、使う機会を逃して失効してしまうことも少なくなるでしょう。
管理が楽になる
クレジットカードを1枚に絞れば、支出の管理が楽になります。
どのカードで何を支払ったかがわからなくなることがありません。利用明細が1つになり、利用状況を把握しやすくなるでしょう。
支払日も毎月1回になるため、残高確認などの手間も省けます。
年会費を抑えられて節約になる
クレジットカードを減らせば、年会費として支払っていたお金の節約になります。
クレジットカードの利用状況によっては、年会費が無駄な支出となっている可能性があるので見直してみましょう。
特典やサービスが充実しているクレジットカードは、年会費が高い傾向にあります。使っていなくても持っているだけで年会費を支払い続けなければなりません。
必要なクレジットカード1枚に絞れば、年会費を抑えられます。
複数のクレジットカードを1枚に!ミニマリストにおすすめのクレカ

クレジットカードに期待することは、人によってそれぞれです。ポイント還元率を重視する方もいれば、特典を重視する方もいるでしょう。
ここでは使い勝手がよく、ミニマリストの方におすすめのクレジットカードを紹介します。
- JCB CARD W
- 楽天カード
- アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード
JCB CARD W

JCB CARD Wは、ポイント還元率を重視したい方におすすめの1枚です。
パートナー店での利用やOki Dokiランド経由でのネットショッピングでさらに還元率がアップします。
- スターバックスオンライン入金で5.5%還元
- セブンイレブンで2%還元
- Amazon(Oki Dokiランド経由)で1.5~5.0%還元
- マツモトキヨシ(Oki Dokiランド経由)で3.0%還元
この他にもたくさんの店舗があるので、日々のお買い物でどんどんポイントが貯まります。
貯まったポイントは、Amazonでのお買い物時に1ポイント3.5円分、スターバックスカードへのチャージに1ポイント4円分などに利用できてお得です。
ポイントを貯めて活用したい方は、ぜひJCB CARD Wを検討してみてください。
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0%~10.5% ※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合 |
国際ブランド | JCB |
申し込み条件 | ・18歳以上39歳以下で、本人または配偶者に安定継続収入がある方 ・高校生を除く18歳以上で学生の方 |
楽天カード

楽天市場をはじめ楽天グループのサービスの利用が多い方には、楽天カードがおすすめです。
- 楽天市場の利用で3%還元
- 楽天市場アプリ経由の利用で3.5%還元
- 楽天カードを決済時に提示、楽天カードからチャージして楽天ペイで支払いすると2.5%還元
上記のように楽天グループのサービスを組み合わせて利用すると、さらにポイント還元率がアップします。
貯まったポイントはマクドナルドやファミリーマート、ツルハドラッグなどの身近な店舗での買い物や食事で使えて便利です。
楽天カードをきっかけに、楽天グループサービスの活用の幅を広げていくのもいいでしょう。
年会費 | 無料 |
国際ブランド | VISA・JCB・Mastercard・AMEX |
ポイント還元率 | 1.0% |
申し込み条件 | 18歳以上の方(高校生除く) |
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード

特典・サービスを重視したい方にはアメリカン・エキスプレス・グリーン・カードがおすすめです。
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードは、月会費がかかりますがそれ以上の特典・サービスが受けられます。
例えば、サブスクやフードデリバリーなどの優待が受けられる特典です。
ハイブランドバッグのサブスク「Laxus」や腕時計レンタルのサブスク「KARITOKE」、ワインショップ「エノテカ」などのサービスを優待価格で利用できます。
また、旅行特典も充実しているので、旅行が好きな方にもおすすめです。
国内外29の空港ラウンジをカード会員なら無料で利用できたり、国内外1,200以上の空港VIPラウンジを利用できるプライオリティパスに無料で登録できたりします。
ポイント還元率は0.3%と高くないものの、クレジットカード1枚で特典・サービスを充実させたい方は、アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードをぜひご検討ください。
月会費 | 1,100円 |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス |
ポイント還元率 | 0.3% |
申し込み条件 | ・20歳以上 ・日本国内に住所がある ・安定した収入がある |
まとめ
クレジットカードは1枚に絞れば、お金の管理が楽になります。また、その1枚を存分に活用できれば無駄なくポイントを貯めたり、特典を有効に活用できるでしょう。
その1枚を選ぶ際には、クレジットカードに何を期待するかがポイントとなります。
クレジットカードのポイント還元を重視してシンプルに使いたい方は、JCB CARD Wや楽天カードがおすすめです。
クレジットカード1枚で特典・サービスを充実させたい方は、アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードを検討してみてください。
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