カードローンの返済に関して、「返しても返しても元金が減らない」「このままじゃ完済できない」「次の返済日に遅れそう」といったお悩みを抱えていませんか?
当初考えていたよりも返済がなかなか終わらず、途方にくれている方も多いのではないでしょうか。実は私もカードローンの支払いで「払っても払っても元金が全然減らない」「このままの生活が3年も5年も続くのかな…」と絶望した経験があります。
月によっては本当に苦しく、返済が遅れそうになることもありました。
そんな生活からどうやって抜け出せたのか…。本記事ではカードローンの地獄を見た私が、早く返済するコツと返済が遅れそうなときの対処法、注意点などを解説していきます。
カードローンの賢い返済方法!返済終わらない・元金減らない理由。モビット・三井住友銀行カードローンなど
カードローンの返済が終わらないのは、利息と新たな借入れが原因です。
返済が終わらない理由:利息
カードローンの返済は、あなたが支払っている返済額のうち一部しか元金に充てられていません。
というのも、カードローンの返済では、月1万円の支払いとして、そのうちの3,000円が利息で7,000円が元金への返済額となっている場合が多いのです。
これでは1万円支払っていても元金は7,000円しか減っていないことになります。金利の高いリボ払いを利用している場合は、50,000円のうち20,000円が利息というケースも少なくありません。
月5万円以上支払っている場合、体感的には元金が5万円減っている感覚ですが、実際は3万円しか減っていません。この時点で現実と認識がずれ、「こんなに払っているのになんで借金が終われないんだ…」という状態になります。
返済が終わらない理由:新たな借入れ
利息が高く返済額が大きくなれば、生活を圧迫します。そして、給与のほとんどを返済にあてるため現金が残らず、新たな借入やクレジットカードの利用も増えます。
【利息が高いから生活を圧迫する→追加で借入する(クレジットカードを利用する)→借金の元金が増える→金利も増える→返済が終わらない】
このようなループを繰り返し、全く元金が減らないまま数年間も同じ生活を続けている方もいます。これが以前の私です。
お給料が右から左へ返済に流れ、給料日の翌日には手元に残る現金はわずかな金額。これでは到底生活ができませんので、生活に必要なものをクレジットカードで購入したり足りない分を新たに借り入れるようになります。このように、借金が全く減らないどころか増えていく一方でした。
今返済が苦しい方も、同じような生活を送っているのではないでしょうか。これでは返済どころか、生活もままならずやがて債務整理を検討しなければならなくなります。
カードローンの返済が終わらない!賢い返済方法とコツ
カードローンを早く返済するコツを紹介します。できそうなものから取り掛かりましょう。
毎月1,000円でもいいから繰上げ返済する
繰上げ返済とは、カードローン会社の毎月の返済額よりも多めに返済することです。随時返済とも呼びます。カードローンの多くがコンビニや提携ATMを利用していつでも返済できます。
この特性を生かし、毎月1,000円でもいいから多めに返済していくことで、元金が減っていきます。
例えばアイフルで50万円を借入れ、カード会社が求める最低金額を返済したとして、完済まで58回かかる返済回数も、月1,000円多めに返済すれば52回で済みます。
また繰上げ返済の額を3,000円にした場合は、43回で完済可能です。月の返済額をわずか3,000円多めに返済しただけで、最低金額で返済した場合より15ヶ月も早く完済できます。また、元金が減ることで利息も節約できます。
3,000円といえば、お昼のランチを3回〜5回我慢するだけで捻出できる金額です。早く完済したい方は、繰上げ返済でできるだけ多めに返済していきましょう。
新たな借入れをしない
カードローンを早く返済するコツの2つ目は、生活を見直し新たな借入れをしないことです。
毎月3万円支払っても、生活費が足らず3万円借入れていては、全く返済したことになりませんよね。クレジットカードの利用も控えなければ、生活が苦しい月にリボ払いにしてしまったり、分割で手数料が増えてしまったりと借金が増えてしまいます。
今のまま支払って借入金額がいつ完済するかをまず確認し、それまでは新たな借入れを控えましょう。
そのために必要なことは生活の見直しです。
以下の4つを実行してみてください。
固定費を見直す | 実家に帰る、家賃を下げる、携帯電話のプラン変更、車を手放す、自転車通勤に変える、サブスクの解約など。 |
手数料無料のATMで返済 | カードローンの繰上げ返済は、手数料無料の提携ATMを探して利用する。1回110円〜220円の手数料でも回数が大きくなれば金額も大きくなる。 |
いらないものを売る | 必要のないものを売却しそのお金を返済や生活費に充てる |
副業をする | 本業とはアルバイトや自宅でできるライター、オンライン秘書などの副業をする。 |
カードローンを本気で返済したいと思ったらとにかく無駄な支出を省きましょう。コンビニで買い物することをやめるだけでも支出が全然違うことをご存知でしょうか。
節約は、同じサービスでも安い方を選んだり、ポイントを貯めたりと地道な活動が大きな実りになるものです。
今の生活からいち早く抜け出すためには、節約を心がけ新たな借入をする必要のない生活を送りましょう。
また最近では、ライターやオンライン秘書などパソコンがあればできる副業も多くなりました。節約しつつ収入を増やせば、かなり早く返済できるはずです。
ただし、健康には気を配ってください。節約のために食事を抜くのは厳禁です。不健康になると病院代や働けなくなり収入が途絶えるなどいいことがありません。
無理なダイエットは成功しないのと同じで、無理な節約は逆に支出を増やすことになりがちですから気をつけましょう。
金利の低いカードローンに借り換える
次に大きく効果がでるものが、金利の低いカードへの借り換えです。カードローンの返済は、金額が少ないほど金利が高くなる傾向にあります。
例えば利息制限法では以下のように段階的に上限金利が設けられています。
貸付金額 | 上限金利(年率) |
10万円未満 | 20.00% |
10万円〜100万円未満 | 18.00% |
100万円〜 | 15.00% |
上記は上限金利ですから、カードローン会社によってはこれよりもかなり低い金利が設定されていることもあります。
簡単に言えば、9万円を4社で借りるより、40万円を1社で借りる方が金利は低くなるのです。ですから、複数社の借入分をまとめて金利の低い会社で借り換えれば、月の返済額の負担と利息が減り、支払いが楽になります。
借り換えで返済計画を見直し、楽になった分を繰上げ返済していけばカードローンを早く完済できます。
おまとめローンを利用する
前述した借り換えローンと同じく、複数社の借金を一本化できる方法ではおまとめローンもおすすめです。
複数の借入先をまとめることで、金利が低くなることが多いです。
金利で苦しんでいる方は、金利が軽減することで借金返済に近づくことができます。
おまとめローンでカードローンを一括返済!金利低めのおすすめは?
ここでは、金利低めのおまとめローンを5社紹介していきます。
中央リテール
中央リテールはおまとめローンを専用に扱う消費者金融です。年率10.95〜13%と大手銀行並の低金利が魅力的。平成15年に設立以来、おまとめローンは13年の運用実績があります。
中央リテール中小消費者金融ですが、大手で審査落ちしてしまった方にもおすすめです。
無担保おまとめローンの限度額は500万円で、不動産担保の場合は最高3,000万円まで融資が可能となっています。しかも返済期間は10年とかなり長く、最短1日で融資決定するスピーディーさも評判です。
- 多重債務で他社の審査に通らない
- 毎月の支払額を減らして負担を軽減したい
- 総量規制に引っかかりフリーローンを利用できない
このように、銀行や大手消費者金融の審査に自信がない方は、中央リテールに頼ってみてはいかがでしょうか。
利用限度額 | 500万円 |
貸付利率(年率) | 年10.95~13.0% |
返済期間 | 最長10年(120回) |
審査時間 | 受付より約2時間 |
担保・連帯保証人 | 不要 |
アイフルおまとめMAX・かりかえMAX
すでにアイフルを利用している方なら、「おまとめMAX」がおすすめです。限度額800万円まで融資可能。返済期間も最長10年となっています。
アイフルを利用したことがない方は「かりかえMAX」を利用できます。
アイフルでは、銀行ローン、貸金業者、リボ払いなどさまざまな借入を対象としています。銀行ローンのみ、リボ払いは不可など、制限がありませんので借金を一本化するには最適です。
申し込みは24時間365日WEBからOK。郵便物は一切ありませんので、家族や職場にバレることなくおまとめできます。
利用限度額 | 800万円 |
貸付利率 | 3.0%~17.5%(実質年率) |
返済方式 | 元利定額返済方式 |
返済期間及び返済回数 | 最長10年(120回) |
貸付対象者 | 満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で基準を満たす方 |
担保・連帯保証人 | 不要 |
auじぶん銀行カードローン
「auじぶん銀行カードローン」は、最大800万円まで借り換えが可能です。銀行ならではの安心の金利で毎月の返済額が軽減されます。(※お借入れ状況によっては返済額、金利が軽減されない可能性があります。)
ちなみに私はじぶん銀行で借り換えて、4社ある借金を返済できました。
auじぶん銀行はKDDIと三菱UFJ銀行が共同出資したネット銀行ですすでにau IDをお持ちの方で、借り換えコースなら金利が0.5%優遇されます。
返済金額も返済方法も選べて自由度の高いカードローンです。返済をコンビニATMでできるのが利便性が高く感じました。
申し込みから契約まで全てスマホ(パソコン)からOK。銀行でありながら審査結果が早い(最短当日)ところも魅力です。
利用限度額 | 800万円 |
貸付利率(年率) | 通常:1.48%~17.5%
au限定割 誰でもコース:1.38%~17.4% au限定割 借り換えコース:0.98%~12.5% |
返済方式 | 期日指定返済
35日ごと返済 |
貸付対象者 | 満20歳以上70歳未満方で基準を満たす方 |
担保・連帯保証人 | 不要 |
東京スター銀行おまとめローン
東京スター銀行のおまとめローンは、本気で完済したい人向け。低金利なので現在の借入れ金利が9.8%・12.5%・14.6%以上の方におすすめです。
金利が低いため250万円借りても月の支払いは¥36,594(※計算は、金利年率12.5% 返済年数10年 元利均等月賦返済の場合)。返済専用ローンなので新たな借入れはできませんが、借金が増える心配もありません。
返済後の自己管理に自信がない方も、安心です。
利用限度額 | 1,000万円 |
貸付利率(年率) | 9.8%・12.5%・14.6% |
返済方式 | 元利均等月賦返済 |
貸付対象者 | 20~65歳 |
担保・連帯保証人 | 不要 |
ダイエットキャッシング
ダイエットキャッシングは、東京都台東区に拠点を置く消費者金融です。
複数の借入を一本化できる貸金業法に基づくおまとめローンが魅力的。銀行おまとめローンに匹敵する2000万円という高額の上限金額を設けているのが特徴です。
借りすぎた借金を一本化することで、借入先をダイエットしよう!がコンセプト。「貸金業者から複数ローンをお借入中の方」、「総量規制における年収の1/3を超えるお借入がある方」におすすめです。
金利も7.3%~15.0%と銀行並みの低さ。他社借入が200万円以上の方を対象としていますので、借入先が多くて他社の審査が通らない方は、相談してみてはいかがでしょうか。
商品名 | ダイエットキャッシング |
融資額 | 100〜2,000万円まで |
貸付利率 | 7.3%~15.0%(実質年率) |
遅延利率 | 20.00%(実質年率) |
期間・回数 | 30年以内、360回以内 |
担保・保証人 | 原則不要 |
おまとめローンを利用する時の注意点
おまとめローンは、複数社の借金を一本化することで金利を下げ月の負担額を減らす目的があります。
しかし、月の支払額を減らそうとして返済期間を伸ばしてしまうと、それだけ金利を支払う期間も伸び、結果的に総支払額が今より増えてしまうケースも少なくありません。
また、実際に計算してみたらおまとめローンをや借り換えローンを利用したことで金利が高くなってしまう可能性もあるのです。
あらかじめ利用する会社の返済シミュレーションを比較し、本当におまとめするメリットがあるのか試算しておきましょう。
ポイントは、月の返済額を元契約よりも過度に下げすぎないこと。早めに返すコツは多めに返すことです。おまとめローンを利用したとしても、そこは変わりませんので月の返済額を極端に低くしないよう注意しましょう。
カードローンの返済が遅れそうな時はどうする?
最後に「返済が遅れそう…どうしよう」という場合の対処法を紹介します。まず、カードローンで延滞を起こすと、以下のようなリスクがあります。
- 電話やSNS、ハガキなどで連絡が来る
- 滞納を続けるとカードの強制解約
- 信用情報に傷がつき新たな借入ができなくなる
- 未納金一括返済を迫られる
- 状況によっては差し押さえ
段階的に紹介しましたが、上記のような事態に追い込まれますので注意が必要です。今後の生活に大きな影響を与えてしまいます。
もしカードローンの返済が遅れそうになったらこれから紹介する対処法をとってください。
お金を作る
まずは返済日までにお金を作る方法を考えましょう。
- 身の回りのものを売却する
- 宝石やブランド物、時計などを質屋に入れる
- 生命保険の契約者貸付制度を利用してお金を借りる
- 親や兄弟に一時的に借りる
- 日雇いのアルバイトに出る
一番手っ取り早いのは、質屋を利用するか身の回りのものを売却することです。ただし、この方法は一時しのぎです。
来月も厳しくなることが予想される場合は、借り換えローンなどを利用して、月の返済額を下げたほうがいいでしょう。
早めにカードローン会社へ連絡する
返済が遅れそうになったら、早めにカードローン会社へ連絡しましょう。クレジットカードでもそうですが多くのカードローン会社が返済日から10日前後は、必ず支払うという約束をすれば待ってもらえる可能性があります。
それまでになんとかお金を用意して支払うことができれば、信用情報に登録される可能性も低いです。
しかし、これを繰り返すとカード停止や解約に追い込まれますので、多用しないようにしましょう。
無視は絶対にだめ
返済が遅れてしまった場合、ついカード会社からの連絡を無視してしまう方がいます。しかし、これは絶対にやってはいけません。
連絡がつかないことでカード会社も「信用できない」「支払わないつもり?」と不信感が募り早めに解約や一括請求などの対処に移る可能性があるからです。
返済が遅れてしまうことに対してしっかりと向き合い、連絡をまめに取ればカード会社から何らかの対処を提案してもらえます。
まとめ
本記事では、カードローンの返済について解説しました。カードローンの返済は、金利が高く払っても元金が減らないと悩む方が少なくありません。
早く完済するコツは、多めに繰上げ返済するか金利の低い会社に借り換え、おまとめするかの2つです。そのためには生活を見直し、完済までは節約生活を強いられるかもしれません。しかし、今後の悪影響を考えれば、滞納や延滞、債務整理は避けたいところです。
「もうどうしようもない」という事態に陥る前に、早めに返済計画を立て直し、借り換えなどの動きへシフトしましょう。