「新電力に乗り換えるとやばいって聞くけど本当なの?」
「新電力に乗り換え検討しているけど、デメリットも事前に把握しておきたい」
新電力を検討している方の中で、デメリットについて考える方も多いのではないでしょうか?
新電力に乗り換える際、メリットだけでなくデメリットもあり、選ぶ際には双方を考慮する必要があります。
そこで本記事では、新電力のデメリットについてご紹介し、カバーする方法やおすすめの新電力会社なども解説します。
この記事を最後までご覧いただくと、新電力のデメリットを把握でき、乗り換え検討に役立てるので、ぜひ参考にしてみてください。
新電力はやばい?知っておきたいデメリットは?
新電力会社に乗り換える前に、デメリットを把握しておきたい方も多いのではないでしょうか?
ここでは、新電力の以下3つのデメリットをご紹介します。
- 価格高騰する恐れがある
- 倒産のリスク
- 解約金・違約金
価格高騰する恐れがある
新電力のデメリットとして挙げられるのが、価格高騰の恐れがあることです。
理由は、コロナ禍からの景気回復で、石炭や原油などの燃料需要が世界的に高まっている影響があるからです。
特に、新電力会社では、市場連動型プランを取り扱っている会社が多く、日本卸電力取引所での取引価格に連動して電気料金が決まります。
日本卸電力取引所から電力を仕入れる仕組みとなっており、仕入れ価格の変動で料金が設定されます
世界的に燃料需要が高まったことで、仕入れ価格が高騰すれば電気代も高騰するので、新電力に乗り換えたからと言って必ずしも安くなるわけではないのです。
倒産のリスク
新電力に乗り換えると、倒産や撤退のリスクがあることもデメリットとして挙げられます。
新電力は、自前の発電所を持っていないため、日本卸電力取引所から電力を仕入れて消費者へ販売します。
その際に、大手と差別化を図るため料金プランを安く設定するのですが、安くするには必然的に利益を少なくしなければなりません。
そのため、売上を伸ばすことに注力し、薄利多売となるケースがあります。
この状態では、燃料費が高騰し仕入れ価格が上がってしまうと赤字になる可能性があるため、結果的に倒産リスクが高まるのです。
実際に、新電力会社の倒産も起こっているのも事実なので、倒産のリスクは十分ありえるでしょう。
新電力会社が倒産すると、電気が止まるのではと不安に感じる方もいますが、新しい電力会社が決まるまでの間は、各地域の電力会社から電気が供給されるようになっています。
そのため、新電力会社が倒産してもすぐに止まってしまうことはないのでその点ご安心ください。
解約金・違約金
新電力には、解約金や違約金を設けている会社があり、デメリットになるケースもあります。
会社によっては、最低契約期間を定めていることがあり、そのような会社で、契約期間中に他社へ乗り換え検討する際、解約金や違約金が発生します。
解約金や違約金を設けている主な新電力会社は、以下の通りです。
電力会社 | 契約金 | 料金 |
ENEOSでんき | 2年 | 1,100円 |
HTBエナジー | 1年 | 2,200円 |
ソフトバンクでんき | 1年 | 550円 |
仮に他社に乗り換えたくなった際に、違約金がかかると損してしまう気分になりますよね。
無駄な出費を避けるためにも、違約金の有無は事前に確認しておくべきでしょう。
建物によっては自由に選べない可能性がある
新電力のデメリットとして、建物によってはプランを自由に選択できないことも挙げられます。
居住している建物がマンションやアパートなどの集合住宅である場合、大家さんや管理会社が一括契約しているケースがあるからです。
そのような場合、個別で電力会社と契約できないため、不便さを感じてしまう人もいるでしょう。
居住している建物がどんな電力契約をしているのか、事前に把握しておく必要があります。
新電力はやばくない!大きなメリット4つ
新電力に乗り換えるとデメリットがあって「ヤバい」と感じている方も多いですが、そんなことはありません。
乗り換えることで得られるメリットも多くあります。ここでは、新電力の以下4つのメリットをご紹介します。
- 電気代が安くなる可能性がある
- キャンペーンやセット割でさらにお得になるケースも
- ポイント還元などで実質お得になるかも
- 環境貢献できる可能性
電気代が安くなる可能性がある
新電力の1つ目のメリットとして、電気代が安くなることが挙げられます。
新電力会社は、大手電力会社に負けないよう、新規顧客を獲得することを目的としています。
そのために、大手電力会社と差別化を図るため、料金プランが安めに設定されているのです。
- 基本料金0円
- 電力量料金一律
上記のような料金プランを設定している会社が多く、消費者にとっては固定費の削減が実現できます。
電気代は、毎月かかる費用なので安く抑えられるのは大きなメリットでしょう。
キャンペーンやセット割でさらにお得になるケースも
新電力のメリット2つ目は、キャンペーンやセット割でお得にできるケースがあることです。
電力が自由化になったことで、多くの会社が電力小売業に参入してきました。
電力が自由化になる前は、セット割引は電気とガスのセット契約のみの適用でした。
しかし、自由化となった今、携帯電話やネット回線などとセット契約が可能で、かつ割引が適用されるようになったのです。
セット割引の種類が豊富になり、お得感を得られる点は、消費者にとってはありがたいでしょう。
ポイント還元などで実質お得になるかも
新電力のメリット3つ目は、電気代を支払った分、ポイントが還元される会社があることです。
料金プラン自体は、他社と比較してもさほど安さを感じないことが多いですが、ポイント還元によって、実質お得になるケースがあります。
貯まったポイントは、電気料金に充当できたり、日常の買い物に使うことも可能です。
ポイント還元でお得感を得られる点は、消費者にとって大きなメリットと言えるでしょう。
環境貢献できる可能性
新電力4つ目のメリットは、環境貢献できることです。
新電力といえば、安めの料金プランやお得なサービスに目がいきがちですが、実は環境保全に貢献できるプランを用意している会社もあります。
- 発電による二酸化炭素排出の抑制
- 太陽光発電や風力発電
上記のような場合、地球環境を優しくしつつ電気を使用できるため、社会貢献しているという実感を得られます。
普段の生活から社会に貢献できるので、環境問題に関心がある人からすればメリットを感じられるでしょう。
新電力がやばいと言われる勘違いな注意点
新電力に乗り換えると「ヤバい」と言われますが、それは大きな勘違いです。
ここでは、その勘違いについて以下2つの注意点をご紹介します。
- 停電しやすくなることはない
- 切り替えに工事は必要ない
停電しやすくなることはない
1つ目の注意点が、停電しやすくはならないということです。
電力事業者が増えたことで「停電が増えるのでは?」と心配されることがありますが、決してそんなことはありません。
実際に送電するのは、大手電力会社の「送電部門」が独立した一般送配電事業者であり、各地域にあった大手電力会社の送配電を担当していた部門です。
そのため、新電力になってもこれまでと変わらない送電設備なので、停電しやすくなることはないでしょう。
切り替えに工事は必要ない
2つ目の注意点が、切り替えに工事は不要とのことです。
電力会社を変更する際、切り替え工事が必要なのでは?と思いがちですが、実際は工事不要で簡単に切り替えられます。
強いていうのであれば、屋外にある従来のアナログ式電力メーターを最新のデジタル式電力メーターに交換するのみです。
交換作業で終わるため、短時間で切り替え可能になります。よって、宅内工事は行うことはありませんので、ご安心ください。
新電力のデメリットをカバーする選び方
新電力へ乗り換える前に、会社の選び方について把握しておきたいと思う方も多いのではないでしょうか?
ここでは、新電力のデメリットをカバーする以下3つの選び方をご紹介します。
- 料金プランは慎重にチェック
- 倒産する可能性が低いのは大手電力会社
- 解約・違約金の発生は事前に確認しておく
料金プランは慎重にチェック
新電力会社を選択する際、料金プランは慎重にチェックしておく必要があります。
自分の生活スタイルを考慮せずにプランを選んでしまうと、使用した電気量と電気代が比例せず、割高になってしまいます。
つまり、無駄な電気代を支払う可能性があり、それでは固定費の削減ができません。
無駄な電気代を払わないためにも、自分の生活スタイルを考慮しプランを選択するのが大切でしょう。
倒産する可能性が低いのは大手電力会社
新電力会社のデメリットをカバーできるような選択を優先する場合、倒産リスクが低い大手電力会社を選ぶのも1つの方法です。
大手電力会社は、電気事業がメインでかつ経営安定している会社が多いため、安心感を得られます。
仮に、メインである電気事業が不調に陥っても、他事業の利益でカバーできるため、簡単に倒産や撤退することはありません。
もし、倒産リスクを優先的に考えるのであれば、新電力会社にこだわらず大手電力会社を検討してみましょう。
解約・違約金の発生は事前に確認しておく
新電力を選択する際、あらかじめ解約金や違約金の確認をしておく必要があります。
仮に、新電力会社のプランが自分に合わなかったと感じた際、契約期間に縛りがあると、解約する際に違約金が発生してしまいます。
解約金や違約金が発生すると、無駄な出費となるため、事前に確認しておきましょう。
新電力選びに迷ったら「エネチェンジ」で比較
数多くある新電力会社のなかで、自分に合う会社を見つけるのは大変だと思う方も多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのが「エネチェンジ」です。
エネチェンジとは、国内最大級の電力・ガス比較サイトで、自分の生活スタイルに合わせた電力会社や料金プランなどを一括して比較できます。
webサイトからアクセスし、簡単な情報を入力すれば自分に最適な電力会社をピックアップしてくれます
多くの電力会社が比較でき、ページからそのまま申し込みができるので、切り替える際はスムーズな契約が可能です。
また、エネチェンジ限定のお得なキャンペーン特典があり、申し込むことで電力会社公式サイトや他比較サイトよりお得に契約できるのが魅力的です。
電気代を節約するためのサポートを行ってくれるため、利用者は安心して比較・検討できます。
他にも、以下のような特徴があるので、ぜひご覧いただき検討してみてください。
- コールセンターの専門スタッフが年中無休でサポート
- 引越し時の電気の切り替えもサポート
- オール電化プランや昼間が割安なテレワーク向けプランも紹介中
新電力のデメリットをカバーできるおすすめ電力会社3社
新電力のデメリットをカバーできる電力会社も事前に把握しておきたい方は多いでしょう。
ここでは、新電力会社のデメリットをカバーできる以下3社をご紹介します。
- ONEでんき
- 東京ガス
- リミックスでんき
ONEでんき
ONEでんきは、基本料金0円の魅力的なプランを提供しています。
使った分のみ電気代がかかるため、毎月一定の基本料金と電力量料金がかかる電力会社よりも固定費を抑えることができます。
さらに、ONEでんきでは解約金がかからないのも大きな魅力です。
仮に、ONEでんきが自分にとって最適でなかった場合、無駄な出費なく気軽に他社に切り替えられます。
他にも、以下のような特徴があるので、ぜひご覧ください。
- 契約期間の制限なし
- 電力量料金一律
- オプション契約なし
東京ガスの新電力プラン
東京ガスは、新電力の販売量がNo.1となっている大手ガス会社です。
販売実績があり運営元が大きいことから、信頼性が抜群で、倒産や撤退するリスクが最小限に抑えられるのが大きな魅力と言えます。
また、現在東京ガスの新電力プランに申し込むと、基本料金が3ヶ月無料となるキャンペーンを行っています。
年間30Aを利用する1人世帯の方であれば、約2,500円お得になるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
他にも、以下のような特徴があるので、ぜひご覧ください。
- ポイントが貯まる
- 切り替え費用や解約手続きはなし
リミックスでんき
リミックスでんきは、株式会社リミックスポイントが運営しているサービスで、料金プランが豊富であるのが魅力的です。
料金プランが豊富なため、消費者は自分に合ったプランを選択しやすいです。
その結果、大規模施設に約2,300件以上の契約実績を作ることができ、契約者からの信頼が大きいです。
また、電力会社としての基盤は十分にあり、送配電や停電時の対応などは、従来どおり地域の電力会社が行うので緊急時も安心できるでしょう。
他にも、以下のような特徴があるので、ぜひご覧ください。
- 解約手数料なし
- 他社にはないユニークなプランもご用意
- プランによっては、電気代の5%分を割引
まとめ
本記事では、新電力のデメリットをご紹介し、メリットやおすすめの新電力会社なども解説しました。
新電力にはデメリットもありますが、それをカバーするくらい魅力的なメリットがあります。
大切なのは、デメリットも把握した上で、自分の生活スタイルにあったプランを選ぶことです。
まずは新電力のデメリットを十分理解し、本記事で紹介したおすすめ新電力への乗り換えを検討してみてください。