じぶん銀行の住宅ローンを検討中の方で「審査厳しい?」「ネット銀行で後悔しないかな」などの不安を抱える方も多いのではないでしょうか。
じぶん銀行住宅ローンは、変動金利が業界トップクラスの金利水準で、多くの方に人気です。しかし、本当にじぶん銀行に決めていいのか迷いますよね。
住宅ローンは借入金額が大きく、選び方によっては数百万円の差が出てしまう商品ですから、慎重に検討したいものです。
そこで今回はauじぶん銀行住宅ローンの審査について解説していきます。
ちなみに、住宅ローンの審査に不安を抱える方は、審査の通る銀行から一番条件にあう銀行を選べる【住宅ローン一括審査申し込み】もおすすめです。最大11社の金融機関に一度の入力で審査申し込みができます。
auじぶん銀行の住宅ローン審査は他社に比べて厳しい?
auじぶん銀行の住宅ローンは低金利が魅力ですが、審査は厳しいとも易しいとも言えません。というのも、auじぶん銀行は審査基準を公表していません。
さらに、銀行により審査基準が異なるのと、申込人のスペックや属性が異なるため審査難易度を比べようがないのです。また住宅ローンは、担当者の力量でも多少影響があります。じぶん銀行はネット銀行ですからこの辺りが、窓口のある銀行と比べると若干デメリットと言えるでしょう。
ネット上ではauじぶん銀行住宅ローン審査について「厳しい」「厳しくない」とサイトごとに評価が異なります。このことで不安を感じる方も多いと思いますが、極論を言えば「審査を通してみないとわからない」のです。
まずは、申込条件や審査基準を確認し、じぶんの属性が当てはまるかを確認してみましょう。
auじぶん銀行住宅ローンの申込条件
auじぶん銀行の住宅ローンの申込条件は下記のようになっています。
ご利用いただけるお客さま
- auじぶん銀行に円普通預金口座をお持ちの方
- お申込時のご年齢が満20歳以上満65歳未満で、最終ご返済時が満80歳の誕生日までの方
- 前年度の年収(自営業の場合は申告所得)が200万円以上の方
- auじぶん銀行指定の団体信用生命保険に加入できる方
- 借入対象物件にauじぶん銀行またはauじぶん銀行が指定する保証会社を第一順位の抵当権者とする抵当権を設定できる方
- 日本国籍、または永住許可を受けている外国籍の方
- auじぶん銀行が定める借入条件に該当する方
参考:auじぶん銀行
審査を受けるにはまず上記の条件を満たしておく必要があります。とはいえ、審査基準はそこまで厳しくないと判断できます。
住宅ローンの申込年齢は満20歳以上満65歳未満で、完済時の年齢は満80歳の誕生日までと定められています。これは他行と変わらない条件ですから、年齢制限やその他の条件でも特別な厳しさは見られません。
契約社員・派遣社員・年金受給者も利用できる
auじぶん銀行の住宅ローンは、自営業者や契約社員、派遣社員、年金受給者でも利用できます。正社員や公務員だけではないため、間口も広めです。
とはいえ、実際に審査が通過するかは審査次第になります。
auじぶん銀行の住宅ローンの審査基準
auじぶん銀行の住宅ローンの審査基準は公表されていませんが、国土交通省が行った「令和2年度民間住宅ローンの実態に関する調査」では、融資を行う際に考慮する項目に対して、下記のような調査結果が公表されています。
審査項目
「完済時年齢」(99.0%)、「健康状態」(98.5%)、「担保評価」(98.2%)、「借入時年齢」(96.8%)、「年収」(95.7%)、「勤続年数」(95.6%)、「連帯保証」(94.2%)等については、引き続き、9割以上の機関が融資を行う際の審査項目としている。
このことから推測すると、団信雇用保険に加入させ万が一のリスクを極力抑えようとしているのがわかります。上記の調査を元に、じぶん銀行住宅ローンの審査基準を解説していきます。
完済時の年齢
先ほども紹介したように、auじぶん銀行では、完済時の年齢を「最終ご返済時が満80歳の誕生日まで」としています。つまり、55歳までは借入期間35年の住宅ローンを借りられるようになっています。
逆に55歳を超えると35年ローンは厳しくなるため、返済期間を短めにし月の返済額が増える計算になります。このケースでは、年収と返済額のバランス「返済比率」が重視されます。
住宅金融支援機構の調査によれば住宅を購入する年代は30代がもっとも多くなっています。この年代の考え方では、繰上げ返済をしながら定年を迎える頃にはローンの返済が終わっている計算になっています。
このように完済時の年齢に余裕があれば、ローン審査でも有利になるでしょう。
健康状態
次に重視されるのは健康状態です。auじぶん銀行の住宅ローンの契約者は必ず団体信用生命保険(団信)に加入しなければなりません。団信は、クレディ・アグリコル生命を採用しています。
団信の審査では告知書というものを提出します。告知書の内容で自身の健康上に問題がなければ、審査に不安を抱えることもありませんが、告知書内に記載のある病気や手術をした経験が直近にあれば審査に影響します。
また単純に、健康状態が悪い場合は病気などで入院などを余儀なくされ、失業などのリスクが高いです。住宅ローンは長期間の返済になりますので、貸し倒れリスクが高いと判断されてしまいます。
団体信用保険に加入していれば、万が一の場合でも保険で補填できますので、団信に加入できるか否かが審査に影響してしまうのです。
過去3ヶ月以内に医師の治療や投薬を受けた場合や過去3年以内に特定の病気で手術や2週間以上入院した場合は審査に影響します。
このようなケースでは告知書に加え、健康診断の結果を自発的に添付して提出するなど健康状態に問題がないことをアピールしましょう。
ちなみにですが、団信の審査に健康診断書は原則必要ありません。しかし、虚偽の告知をすると保険金が支払われないなどの事態を招きます。審査を通過するため、健康状態を偽りたくなる気持ちもわかりますが、万が一の際、保険金請求に際して病院から取得した書類で発覚しますので、絶対にやめましょう。
雇用形態・勤続年数
住宅ローン審査では雇用形態、勤続年数を必ず見られています。先ほど紹介した「令和2年度民間住宅ローンの実態に関する調査」の「融資を行う際の考慮する項目」でも勤続年数は95.6%、雇用形態は76.6%と高い割合を示しています。
正社員や公務員がもっとも安定感がありポイントが高いです。それ以外の雇用形態は収入が不安定になりやすく、病気や怪我になった際に、収入が途絶える恐れがあるため審査に慎重になります。
また勤続年数が長いほど社内での地位も安定していると見られるため、銀行評価が高くなります。勤続年数が長ければ離職率も低く、勤続10年以上など長い方が審査に通過している傾向が強くあります。
勤続年数は、短くても1年以上、3年以上が理想です。ただ、勤続年数が短くても他の項目で高評価を得られれば審査に通過する可能性はあります。
自己資金
どこの住宅ローンでも当てはまりますが、自己資金の割合は審査に影響します。auじぶん銀行の住宅ローンは自己資金がなくても申し込めますが、自己資金がある方が心象がいいでしょう。
最低限の諸費用は自己資金で出すなどの対策をしておくと、あと少しで審査が通るのに…という場合のプラスポイントになります。
年収
住宅ローンは完済可能かを判断する上で、年収の高さは高ポイントです。
auじぶん銀行の住宅ローンは年収200万円以上が申込条件となっていますが、年収が高ければ返済に余裕が出ますので、審査に通りやすくなるでしょう。
とはいえ、重要なのは返済比率です。返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合になり年間返済額÷年収で算出できます。返済負担率は30%〜35%に収めておくのが一般的です。理想は20%〜25%。
金融機関では、年収に応じて返済負担率を定めているところもあるので申込の際は注意しましょう。
auじぶん銀行の住宅ローンの返済負担率は公表されていませんが、「住宅ローンシミュレーション」で「どれくらいまで借りられる?」「毎月の返済額はどのくらい?」などの目安を知ることができます。
年収が高くても返済負担率が高ければ審査に通過しません。年収が低くても返済負担率を20%〜30%以内に収めていれば通過する可能性は高まるでしょう。
auじぶん銀行の住宅ローンは後悔する?ローンの特徴・概要
auじぶん銀行の住宅ローンはネット銀行ですから、慣れていない方は不安に感じることも多いでしょう。しかし、三菱UFJ銀行とKDDIが共同出資したネット銀行ですから、安定感は抜群です。
ここで改めてじぶん銀行住宅ローンの特徴を解説していきます。
【住宅ローン概要】
資金使途・借入用途 |
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諸費用について | 印紙税(売買契約書などに貼付)、登記にかかる登録免許税・司法書士・土地家屋調査士の手数料、住宅ローンお借入れの際に発生する事務手数料、火災保険料、地震保険料、不動産仲介手数料、引っ越し費用 などを諸費用として各種資金とあわせてお借入れいただくことができます。 |
借入対象となる物件 | 本人またはご家族が居住される物件が対象 |
借入金額 | 500万円以上2億円以下(10万円単位)
※返済計画に無理のないよう年収によるー部制限があります。 |
借入期間 | 1年以上35年以内(1ヶ月単位) |
借入金利 | 「変動金利」「固定金利特約(2年、3年、5年、10年、15年、20年、30年、35年)」の2種類の金利タイプから選択可能。また、両者を組み合わせる「ミックス」でお借入れいただくこともできます。
ただし、金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。また、「ミックス」はご利用いただけません。 |
審査時間 | 最短即日 |
融資時間 | 最短2週間 |
※お借換えの対象となるリフォームローンは、住宅の増改築工事に関する資金にかかるローンであって、かつ、銀行からお借入れしたものに限ります。
※リフォームローンのみのお借換えや新規のリフォームのための資金は、資金使途・借入用途に該当しません。
※諸費用のみをお借入れいただくことはできません。
※戸建の新築資金の場合、建物完成時に一括でのご融資となります。
auじぶん銀行の住宅ローンの魅力
auじぶん銀行の住宅ローンは様々な魅力があります。
低金利
auじぶん銀行の住宅ローンはネット銀行ならではの低金利が最大の魅力です。
ネット銀行は支店を持たずコストがかからないため金利が低めです。新規お借入れでも、お借換えの場合も魅力的な金利が用意されています。
au金利優遇割
au金利優遇割は、じぶん銀行の住宅ローンと「auモバイル優遇割」と「じぶんでんき優遇割」をセットで利用した場合に適用される割引です。
auモバイル優遇割で年0.07%引き下げ、じぶんでんき優遇割で年0.03%引き下げで合計最大年0.1%引き下げられます。
例えば、借入金額3,000万円、返済期間35年を全期間引下げプラン変動金利年0.41%で借り入れた場合、au金利優遇割を適用された場合と、全期間引下げプラン変動金利年0.31%でお借入れいただいた場合の差 は月1,306円お得になります。
参考:au金利優遇割に関して
6つの0円
auじぶん銀行の住宅ローンでは、下記の費用が0円で利用できます。
- 一般団信の保証料
- がん50%保障団信の保険料
- 保証料
- 一部繰上げ返済手数料
- 収入印紙代
- 資金移動の手数料
住宅ローンでは物件の購入金額に加え、諸費用がかかります。auじぶん銀行ではその費用が一部無料になりますので、負担を軽減することができます。
auじぶん銀行の住宅ローンの審査に落ちる人の特徴
次に、じぶん銀行住宅ローン審査に落ちる人の特徴を確認していきましょう。
信用情報に問題がある:仮審査でNG
住宅ローン審査では信用情報が重視されます。信用情報とは個人のクレジットカードやローンなどの借入・返済履歴を記録しているものです。
長期の延滞や滞納があれば信用情報に傷がつき、「約束を守れない」「返済能力が低い」と判断され審査に落ちてしまいます。
これまでに
- クレジットカード
- カードローン
- カーローン
- ショッピングローン
- スマホの本体代金の割賦支払い
- 保証会社やクレジットかどを利用しての賃貸契約
このような支払いで遅れがあると審査落ちの原因となります。他に該当する理由がなければ信用情報に問題があるケースが少なくありません。
現在他社の借入額が多い:仮審査でNG
他社の借入額や借入件数が多い場合も審査落ちの原因となります。
他社の借入額が多いということは、毎月の返済額も多くなり、「住宅ローンを払う余裕がない=返済能力が低い」と判断されます。
先ほど紹介したように、返済負担率も住宅ローン審査で重要視されますので、他に借入があると30%以内には収まらず、審査落ちしてしまうのです。
自動車ローンを考えている場合は、住宅ローンを通した後がベストです。車のローンも返済負担率に入ります。車のローンが原因で返済負担率が上がり審査に落ちる方が非常に多いのです。
借入が多い方は、住宅ローン審査前にできるだけ減らしておくことが通過するポイント。完済や返済が信用情報に反映されるのは2ヶ月ほどかかりますので、早めに返済しておきましょう。
安定した収入がない:仮審査でNG
収入が毎月安定しない方も審査落ちの原因になります。
正社員や公務員以外で、収入が不安定の場合、返済負担率が上上がりますので、「長期間にわたって返済を続けるのは難しいのでは?」と判断されてしまうのです。
年収が高いというより安定性や継続性が重視されるため、経営者や自営業は不利になります。
勤続年数が短い:仮審査でNG
勤続年数が短いのも審査落ちの原因になります。勤続年数は収入の安定性を図る上で重要なポイントです。
勤続年数が長ければ、離職する可能性が低く年収も上がっていくと予想されます。しかし、勤続年数が短いと収入の安定性や継続性が低いと見られてしまうでしょう。
auじぶん銀行の場合は、勤続年数3年以上が理想です。
健康状態に不安がある:本審査でNG
住宅ローン審査の直近3ヶ月以内に、団信の告知書内に記載のある病気で入院や手術をした場合、審査に影響が出てしまいます。
他にも、現在完治ができない病気の療養中や重い持病を抱えている場合も審査に通りづらいでしょう。一時的な病気なら問題ありません。
団信審査には告知書だけではなく病状がわかるような書類も添付し、ローンの返済に影響がないことをアピールしましょう。もし審査に落ちてしまったら、他の団信の審査を受ける、配偶者名義でローンを組むなどの対策があります。
また、団信の加入が任意の住宅金融支援機構が提供する「フラット35」を検討するのも1つの手です。しかしこの場合は、万が一の場合に団信に変わる生命保険や就労不能保険に入っておく必要があります。
担保評価が低い:本審査でNG
住宅ローンの本審査では、担保評価が低いと審査落ちの原因になります。担保評価とは、融資額に対し物件の価値が見合っているのかを評価するものです。
万が一住宅ローンの支払いが滞った場合、担保物件は抵当権を設定している保証会社等によって売却処分されます。この際に、貸付金を回収できるだけの価値が物件にないと保証会社の審査に通らないのです。
この場合は、他の物件を検討するか、希望額まで届かない差額を自己資金でなんとかするか検討しなければなりません。また金融機関を変えて申し込むなども1つの方法です。
事前審査の申告内容と本審査の申告内容が異なる:本審査でNG
事前審査で申告した内容と、本審査で提出する書類の内容が異なる場合も高確率で審査落ちします。
最初の申告内容でOKが出ていますので、その内容と異なるのであれば仮審査の意味がなくなりますよね。しかも、審査に通過するため「虚偽の申告をした」とみなされると印象が良くありません。
特に、年収や他社借入状況などは間違いの内容申告をしましょう。
また、仮審査通過後に車のローンを組んだり、他社で借金をしたり、転職したりすると本審査に影響がありますので注意してください。
auじぶん銀行住宅ローン審査の必要書類
auじぶん銀行住宅ローンの審査に必要な書類を紹介します。auじぶん銀行の申し込みはWEBから行いますので、仮審査は書類の提出が不要です。
仮審査の結果が出てから、パソコンやスマホから書類をアップロードします。団信への申し込みも仮審査後となります。
本審査に必要な書類
本人確認書類 | ・住民票の写し
・運転免許証またはパスポート ・健康保険証 ・特別永住者証明書または在留カード(外国籍の方) |
収入関連書類 | ・源泉徴収票
・住民税決定通知書または課税証明書 ・確定申告書一式 ・納税証明書 その1 その2 |
物件関連書類 | ・売買契約書
・重要事項説明書 ・間取図 パンフレット・チラシなど ・住宅地図 ・建築確認済証または建築確認通知書 ・建築確認申請書 ・建築計画概要書 ・建物配置図・各階平面図・立面図 ・工事請負契約書 ・追加工事契約書 |
この他にも、借入金額が5,000万円を超える方は健康診断書が必要になるなど、条件によって追加の書類を求められることがあります。
まとめ
auじぶん銀行住宅ローンは審査スピードも早くネット完結できる上、低金利が魅力です。印紙代や保証料が必要なく、諸費用を節約できるところもメリットです。
審査難易度は甘くはありませんが条件を満たしていれば十分通過する可能性の高い銀行です。この記事で紹介した審査落ちの原因に当てはまらない方は、申し込んでみるといいでしょう。
審査に不安を感じる方は「住宅ローン一括審査申し込み」を利用して、審査通過する銀行から選んでみるのもおすすめです。住宅ローンはいくら金利が安くても審査に通過しないと借りられませんので、活用してみてください。