住宅ローンの審査が通らず悩んでいませんか。金融機関は審査に落ちた理由を明かさないため、他の金融機関への申し込みも不安になりますよね。
再度ローンの審査を受ける場合は、落ちた理由を明確にして審査を通過するための対策が必要です。
そこで、本記事では住宅ローンの審査に受からない方の特徴や、審査を通過するための対策・注意点を解説します。
住宅ローンの審査が通らない方はご一読ください!
家が欲しいけど住宅ローンが絶対通らない人に共通する特徴
初めに、住宅ローンの審査に落ちる方の特徴を紹介します。
住宅ローンの審査に落ちる方の特徴は、以下の4つです。
- 使用情報に問題がある
- 収入が不安定
- 返済負担率が高い
- 年齢が高い
基本的に金融機関は、審査に落ちた理由を明かしません。なかなか審査を通過できない方は、自身が上記のどの特徴に当てはまるかを見直しましょう。
信用情報に問題がある
住宅ローンに限らず、信用情報に問題がある場合は、審査を通過できない可能性が高いです。
信用情報は、クレジットカード・キャッシング・ローンなどの利用履歴を記録しているものです。
過去5年以内に長期の滞納や延滞・債務整理などがありその事実が記録されると、新たなローン審査に通過できません。
国内の主要信用情報機関は、下記の3つです。
- CIC: 主にクレジットカード関連の会社など
- JICC:主に消費者金融や銀行、保証会社など
- JBA:主に銀行や信金、信用保証協会など
ご自分の信用情報は確認できますので、支払いの滞納や遅延に心当たりがある方は各信用情報機関に開示請求してみましょう。
収入が不安定
住宅ローンの審査では、返済負担率もチェック項目に含まれています。返済負担率は「年間の返済額÷年収×100」で算出されます。
仮に年収が600万円で年間の返済金額が150万円だと、返済負担率は25%(150万円÷600万円)です。このように、年収に対して返済金額が多いほど返済負担率が高くなります。
ローンの審査では、この返済負担率が高いほど返済トラブルのリスクがあると判断され、審査に落ちやすいです。
また、返済負担率は、住宅ローン以外のローンも合算して割合を計算します。他にも、自動車や奨学金のローン返済がある場合は、返済負担率が高くなり審査が不利に進みます。
そのため、住宅ローンの審査を申し込む際は、他のローンを完済しておくと良いでしょう。
返済負担率の基準は金融機関によって異なりますが、一般的に30%前後となっています。手元に残るお金と返済金額を照らし合わせて、返済負担率が高くなりすぎないよう借入を進めましょう。
年齢が高い
住宅ローンの審査基準には年齢制限があり、借入開始時と完済時の年齢が重要です。
住宅ローンは長期の返済を前提としています。
完済時の年齢制限は75~80歳と設定されているケースが多いため、仮に35年のローンを組んだ場合、40歳〜45歳までが借入可能です。
また、定年を超えると安定した収入がなくなるため、審査の通過が厳しくなります。
35年などの長期ローンを検討しているのであれば、40歳までを目処にローンの申し込みを済ませましょう。
住宅ローンに通らない人は何割?
住宅ローンに通らない人は事前審査で10%、本審査で5%と計10%弱です。
住宅ローンというと難易度高いと思いがちですが、対策次第では通ることも可能です。
家が欲しいけど住宅ローンが通らない!諦めるしかない?
住宅ローンの審査に落ちたからと言って、購入を諦める必要はありません。審査に落ちた理由をしっかりと分析して、再度審査の申し込みを行いましょう。
正しい対処法を身に付けておけば、審査を通過するチャンスはあります。審査に落ちた際の対処法は、次に紹介する方法を参考にしてください。
家が欲しいけど住宅ローンが通らない!落ちないための対策
ここでは、住宅ローンの審査を通過するための対策を解説します。具体的な対策は、以下の5つです。
- 頭金を増やす
- 返済負担率を下げる
- 団体信用生命保険の加入が難しい場合はフラット35
- 信用情報がよくない人は消えるまで待つ
- 他の金融機関に申し込む
ローンの審査が不安な方や既に審査に落ちてしまった方は、ここで解説する方法を参考に再度申し込みを行いましょう。
頭金を増やす
頭金を増やすことで、借入金の総額が減り、審査の通過率が上がります。
資金に余裕がある場合は、購入代金の10%〜20%を頭金として入れると、審査が有利に進むでしょう。
返済負担を下げる
現在の収入に不安を抱えている方は、返済負担率を下げる方法がおすすめです。
金融機関によって審査基準は異なりますが、一般的に返済負担率は30%〜35%が目安とされています。
ただし、年収面で不安を抱えているのであれば、返済負担率を25%以下に抑えて審査を申し込みましょう。
返済負担率は、前述したように「年間の返済額÷年収×100」で計算できるため、申し込みを行う前に自身で確認してください。
団体信用生命保険の加入が難しい場合はフラット35
団体信用生命保険の加入が難しい場合は、フラット35の申し込みを検討しましょう。
住宅ローンの審査項目には「健康状態」があり、団体信用生命保険の加入が必須となります。
団体信用生命保険は、ローン返済中に死亡・高度障害状態などになった際、ローンの支払いを保障する保険です。
加入できるかどうかは、申し込み時の健康状態で判断されます。
もしも、何らかの理由で団体信用生命保険に加入できない場合は、住宅ローンの利用が不可となるので注意が必要です。
フラット35は、団体信用生命保険の加入が義務付けられていないため、持病がある方でも審査を通過することができるでしょう。
信用情報がよくない人は消えるまで待つ
信用情報に傷がついている場合は、信用情報機関へ登録された個人の事故情報が削除されるまで待つしかありません。
信用情報機関とその内容により情報の登録期間が異なります。それぞれの登録期間を以下にまとめました。
- 債務整理:5年(各社共通)
- 延滞情報・取引事実情報:5年(CIC・JBA)、1年(JICC)
- 破産・民事再生等:10年(JBA)
上記のように、信用情報が回復するまで最低でも1年、最長で10年の期間が必要です。
もしも過去に支払いの遅延・滞納をしている場合は、ある程度の期間が経過してから申し込みを行ってください。
他の金融機関に申し込む
一度審査に落ちても、他の金融機関に申し込むことで、審査を通過する場合があります。
これは、金融機関によって住宅ローンの審査基準が異なるため、同じ申し込み内容でも審査結果が変化するからです。
例えば、最初の申し込みをメガバンクで行い審査に落ちた場合は、地方銀行やネット銀行に申し込みをするイメージです。
前述の審査に落ちやすい方の特徴に当てはまらないならば、他の金融機関に申し込むことをおすすめします。
住宅ローン通らない最終手段は住まいの窓口で相談
マイホームの購入は、人生を左右する高額な買い物のため、住宅ローンで悩む方は多いでしょう。そんな時は、「住まいの窓口」を活用しましょう。
住まいの窓口はマイホームの夢を叶える建築会社を紹介してくれるサービスで、その際にファイナンシャルプランナーに予算などの相談することが可能です。
住宅ローンは金額も大きくなれないことなので、わからないことも多々あると思いますが、予算のことを一緒に考えてくるので、楽チンです。
無料で利用することができるので、住宅ローンに困っているのであれば、住まいの窓口を利用してみましょう。
家が欲しいけど住宅ローンが通らない!ローン審査で注意すること
最後に、住宅ローンの審査で注意する点を解説します。ここで解説する注意点は、以下の4点です。
- 本審査に通過するまで状況を変えない
- 年収は350万円以上は必要
- カード類など他の借入に注意
- 不動産の担保評価が低いと借りづらい
上記の注意点を守らないと、審査の通過率が下がります。これから申し込みを行う方は、この注意点を参考に手続きを進めてください。
本審査に通過するまで状況を変えない
本審査を通過するまで、自動車の購入、高額なローンを組む、転職などは避けましょう。
上記のような行動は、申し込み内容に相違があると判断され、仮審査に通過していても本審査で落ちてしまいます。
本審査に通過するまで、初めに申し込んだ情報と相違がないようにしましょう。
年収は350万円以上は必要
無理のない返済計画で借入をする場合、必要年収の目安は350万円です。
現在は年収200万円程度でも融資を受けられる金融機関がありますが、この場合借入金額の上限が低くなります。
年収が200万円・返済負担率25%で借入をすると、月々の支払い金額は約41,000円です。返済期間を最長の35年に設定しても、41,000円×35年で約1,238万円(諸経費を除く)となります。
もしも、購入金額がこれよりも高い場合は、金額に応じて頭金が必要です。
カード類など他の借入に注意
住宅ローンにの申し込み際は、他の借入に注意が必要です。
住宅ローンの審査では、他のローンも合算して返済負担率を算出します。この返済負担率が高くなると、審査に落ちる可能性があります。
返済負担率は金融機関によって異なりますが、一般的に30%前後が審査基準の目安です。他の借入で、返済負担率が高くなりすぎないよう注意しましょう。
不動産の担保評価が低いと借りづらい
不動産の担保評価が低いと、審査に通過率が下がります。
金融機関は、ローンの支払いが滞った場合の対策として、物件を担保にします。
返済が不可能だと判断した場合は、担保に入れた物件を競売にかけてお金を回収する仕組みです。
そのため、担保評価が低い物件で審査を申し込むと、審査の通貨が厳しくなります。
まとめ
住宅ローンの審査は、数千万円単位の借入・長期間の返済が想定されるため、審査が厳しいです。
もしも、審査に落ちてしまった場合は、落ちた理由を明確にして審査を通過するための対策を実践しましょう。
また、住宅ローンの審査で重要な返済負担率は、全てのローンを合算して算出する特徴があります。
この特徴を把握せずに審査を申し込むと、返済負担率が高くなり審査に落ちる恐れがあるので注意が必要です。
もしも審査に落ちた場合は、今回解説した審査に受からない方の特徴や審査を通過するための対策・注意を参考にして、適切な対応を取りましょう。