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外貨積立のメリット5つ|注意点やよくあるミス3つもあわせてご紹介!

2021 03.12この記事はPRを含みます

外貨積立とは?

外貨積立は、日本円を海外の通貨で預金することです。代表的な通貨として米ドルが知られていますが、他にもポンドやユーロといった世界中の通貨と日本円を交換して預金ができます。

 

現在、日本国内の銀行に預金していても、金利がなかなかつかない状況にあります。そのため、金利で利益を生むには、高金利が期待できる海外通貨に日本円を交換して、利益を増やしていく外貨積立が最適です。

 

ここでは、外貨積立の種類やメリット、注意点などについて説明を行います。

外貨積立の種類

外貨積立にはさまざまな種類があります。国内の預金でも普通預金や定期預金といった種類があるように、外貨積立にも同じように普通預金や定額預金といった種類があります。

 

外貨積立を行う場合、自分の積立スタイルを明確にしておくことが重要です。ここでは、外貨積立を行う場合の基本である外貨積立の種類について解説を行っていきます。

外貨普通預金

外貨積立の1つ目の種類が外貨普通預金です。外貨普通預金は、日本の普通預金と大きく変わりはありません。日本の銀行に日本円で預けていたお金を、その国の通貨で、その国の銀行に預けます。

 

預け入れたお金は、海外の銀行であっても、自由に引き出すことが可能です。外貨普通預金で預けたお金は、預けた銀行や国の通貨にもよりますが、日本に預けておくよりも、金利が高いため、預けておくだけで利益が期待できます。

外貨定期預金

外貨定期預金も、日本の銀行が用意している定期預金と同じです。あらかじめ期間を設定し、その期間内はお金を預けておきます。期間は1ヶ月から数年程度と幅広く、その間は金利が発生します。

 

期間中は預け入れた際の金利が適用されますので、途中で金利が変更になっても大丈夫です。外貨定期預金は、外貨普通預金同様、預け入れた銀行や国にもよりますが、日本の銀行に預けておくよりも、金利は高いため、利益が期待できます。

外貨積立のメリット5つ

日本の銀行にしか預金したことがない人の中には、海外の銀行にお金を預けることに不安を覚える人も多いでしょう。ですが外貨積立は、金利が高い分、リスクのある通貨や国もあります。

 

しかし、そのようなリスクを回避し、低リスクで運用するポイントを把握すれば、外貨積立の大きなメリットを受けられます。ここでは、外貨積立を行うことで得られるメリットを5つに分けて解説を行っていきます。

外貨積立のメリット1:始めやすい

外貨積立のメリットとして始めやすいということが挙げられます。株やFX、仮想通貨などの投資を始める際は、新たに口座を開設したりするなどの準備が必要ですが、外貨積立の場合、一般的に口座を持つ銀行からそのまま申し込むことが可能です。

 

100円や1000円といった少額からの外貨積立を受け付けている銀行も多いのも、手軽に無理なく始められるのが、外貨積立のメリットといえます。

外貨積立のメリット2:手間がかからない

外貨積立を行ううえではチャートを見たり、相場を分析する必要がありません。外貨積立は円の普通預金口座から一定の金額を毎月自動的に外貨積立口座に振り込んでくれます。

 

一度外貨積立を始めると、あとは何もする必要がないほどです。自動的に少しずつ、コツコツと積立られていきますので、為替の変化などに悩むことなく、ストレスフリーで資産運用が可能です。

外貨積立のメリット3:金利が高い

外貨積立は金利の高さもメリットです。日本は現在、超低金利ですので、銀行にお金を預けていても、全く金利がつかない状況です。そのため、外貨積立で海外の銀行に預けておけば、日本よりも高い金利が期待できます。

 

金利は景気の動向によって決まる傾向にあり、外貨積立を行っている国の景気が上向いていれば、その分、高金利が期待できます。日本の金利は底とも言える状況ですので、資産運用においては外貨積立には大きなメリットがあります。

外貨積立のメリット4:資産を分散させられる

日本に住んでいると当たり前のように円で貯金をするケースが多く、自分の資産を円で管理している状況です。ですが、今後、日本の経済状況によっては、円の価値が下がり、資産価値が大きく下がる可能性もあります。

 

そうなったときであっても、外貨積立を行うことで、円を他の資産に分散管理ができます。円の価値が下がっても、他の通貨価値が上がっていれば、資産価値を守ることができるため、外貨積立はリスクヘッジにもなります。

外貨積立のメリット5:為替変動時に利益が出ることもある

外貨積立を行っておけば、為替差益も狙えます。為替差益とは、円が外貨積立時に預け入れた際のレートよりも円安になっていた場合、円に戻した際に受け取れる差額です。

 

例えば1ドル=100円の時に1000円を預け、1ドル=110円になった時点でドルを円に戻した場合、差益として100円が手に入ります。

 

その反対に、円高になり、1ドルが90円になった場合には、損失が発生しますので、その点は注意しましょう。

外貨積立の注意点3つ

リスクヘッジや投資としてもメリットのある外貨積立ですが、もちろん注意点もあります。外貨積立を行う場合には、メリットの部分ばかりをみるのではなく、注意点も正しく理解して始めることが重要です。

 

ここでは、外貨積立の注意点を3つに分けて解説を行っていきます。

外貨積立の注意点1:利息に税金がかかる

外貨積立は、為替差益によって利益を得ることが可能です。ただし、発生した利益がすべて自分の収入になるわけではありません。外貨積立で発生した利益には課税されますので注意が必要です。

 

外貨積立の利息にかかる税額は20.315%で、これは円預金と同じです。外貨積立の為替差益が発生した場合、税金分が差し引かれて口座に振り込まれることになります。

外貨積立の注意点2:手数料がかかる

外貨積立で日本円をドルなどに変える場合、ドルを購入することになります。円でドルを購入する際は、手数料が発生しますので注意しましょう。手数料の金額は銀行や通貨によって変動しますので、外貨積立を始める前に、あらかじめ金額を把握しておくことが重要です。

 

なお、海外旅行に行く際に行なう外貨両替の手数料よりは安いので、海外旅行によく行く人にとってはメリットになります。

外貨積立の注意点3:預金保護対象ではない

外貨積立は預金保護の対象ではありません。日本では、円預金の場合、仮に銀行が破綻するなどした場合、預け入れている金額のうち元本1000万円とその利息は保護される仕組みです。これを「ペイオフ」といいます。

 

しかし、外貨積立で海外の銀行にお金を預けていて、海外の銀行が破綻しても、ペイオフの対象にはなりません。リスクヘッジのためにも、外貨預金は複数の銀行に分けておきましょう。

外貨積立でよくあるミス3つ

外貨積立は多くのメリットがあるのは事実ですが、このメリットにばかり目がいってしまい、外貨積立で失敗する人もいます。

 

外貨積立を行うことで、よく発生するミスを3つに分けて解説していきます。外貨積立を始める際は、よくある3つのミスに注意してはじめていきましょう。

外貨積立でよくあるミス1:外貨積立に入れ込んでしまう

外貨積立にすることで、利益を得られると思い、必要以上に円預金を外貨積立に入れ込んでしまうのは危険です。外貨積立はリスクを孕んでいます。例えば、為替レートの急激な変動や、銀行破綻や国の景気変動など、外貨積立には、多くのリスクも含んでいることは忘れてはいけません。

 

外貨積立に回すのは余剰資金のみにしておき、あとは日本円で預金しておくなどの、十分なリスクヘッジが重要です。

外貨積立でよくあるミス2:金利の違いを把握していない

外貨積立で発生する利息には「単利」と「複利」があります。この違いを理解しておかないと、想像しているよりも利息がつかない、といった事態になります。

 

「単利」とは元本のみに発生する利息です。「複利」は元本と発生利息にもつく利息になります。単利の場合ですと、預金残高が増えていても、発生利息には利息はプラスされません。

 

長期間の運用を考えている場合、「複利」を選ぶなどの行動が必要です。

外貨積立でよくあるミス3:為替レートを見ていない

外貨普通預金の場合、好きな時に預金を引き出すことができます。しかし、為替レートを確認せずに、預入時時よりも円高のタイミングで預金を引き出してしまうと、元本割れを起こしてしまいます。

 

外貨積立は、そこまで細かく為替レートをチェックする必要はありませんが、最低限のチェックは必要です。特に預け入れする際や、引き出す際は、現在の為替レートがどのような状況かを把握しておくことがとても重要になります。

外貨積立のメリットを知ろう

外貨積立のメリットや仕組みについて解説しました。外貨積立は円預金とうまく組み合わせることで、大きなメリットを生みます。

 

海外旅行に行った際、そのまま外貨積立の預金を使用できる場合もありますので、非常に便利な資産運用方法です。

 

今回、解説したメリットや注意点をしっかりと把握し、外貨積立にもチャレンジしてみましょう。

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