DIYで使わない窓を壁にする方法5選|窓を塞ぐ際の注意点とは

2020 06.29
窓を壁にする方法とは
住居にある窓は、光と風を取り入れて暮らしの快適性と健康を守るために役立ちます。しかし、窓が必要以上にあると、外気温で家の中の温度が大きく左右され、外の音も入ってきてうるさいというマイナスの面もあります。
本記事ではコストがおさえられるDIYで窓を壁にする方法をご紹介します。
DIYで使わない窓を壁にするメリット3つ
なぜDIYで使われていない窓を壁にする必要があるのでしょうか。
窓は建物の中の大きな開口部であり、窓があると室内の気温が外気温による影響を大きく受けてしまいます。道路に面していたり、隣家が近かったりすると、プライバシーや防犯の面から望ましくない場合もあります。
ここでは、使われていない窓を壁にする3つのメリットについて、詳しく説明します。
メリット1:防音断熱効果
DIYで窓を壁にすることで、窓一枚の時とは比べ物にならない防音断熱効果を得られます。壁などと違って、窓はガラス一枚で外部と隔てているため、断熱性が低く、外気温の影響をもろに受けてしまいます。
そこを壁にすることで、窓ガラスと壁の間に空間ができます。そこに断熱材を入れれば熱の侵入、流出を防ぐことができたり、結露の発生を防いだり、防音対策することができます。断熱が向上すると光熱費も削減でき、音による住民トラブルを回避しやすくなります。
メリット2:好みのインテリアにできる
DIYで窓を壁にする場合、窓部分の塞ぎ方を工夫することで、部屋の雰囲気をがらっと変えて自分の好みのスタイルにすることができます。
窓部分だけを木の壁風にしたり、レンガ風にしたり、周りの壁と同じようにすることで、部屋の表情は大きく変わり、DIYで棚をつけたり、いろいろ工夫をして楽しむことができます。
メリット3:家具のレイアウトがしやすい
DIYで窓を壁にすると、背後にガラスがあると危険な家具もそこに配置することができるようになり、これまでは置き場所の限られていた家具のレイアウトの自由度が大きく広がります。
窓の前に置くと陽射しが遮られるので躊躇していた背の高い家具も、問題なく窓のあったところに置けるようになり、本来作りたかったレイアウトで家具が設置できます。
DIYで使わない窓を壁にするデメリット2つ
一方で、DIYで窓を壁にすると、開放感のある開口部が減るなどのデメリットもあります。窓がなくなることで部屋の中は以前より暗くなり、閉塞感を感じる場合もあります。
DIYのやり方によっては壁の外側の窓ガラスが結露して、カビが発生してしまう可能性もあります。
デメリット1:結露によるカビ
DIYで窓を壁にする場合に、断熱処理をきちんとしておかないと、ガラス部分が結露してカビが生えたり、木部が腐ってしまう場合があります。
結露しないようにするためには、室内の温度が窓ガラスに直接影響しないようにしなければなりません。
ガラスに断熱フィルムを貼ってから壁を作ると、結露が発生しづらくなります。また、壁の内側に断熱マットなどを貼って断熱化処理をしておけば、結露を気にすることなく、高い断熱性を付与することができます。
デメリット2:採光量が減る
DIYで窓を壁にすると、光を取り込める大きな開口部が減るので、日中の部屋が暗くなってしまいます。
窓を壁にすることは、得られるメリットとデメリットをよく考えて行わなければなりません。事前に段ボールなどで窓の部分を覆ってみて、どのくらい暗くなるかを試してみた方が良いでしょう。
DIYで窓を壁にする方法5選
窓の部分を壁に変えるやり方はいろいろありますが、DIYでできる範囲には限界があります。
窓の部分を埋めるような形にするのか、横の壁と同じように完全に埋めてしまうのか、外壁まで手を入れるのかによって難易度は大きく変わります。
ここではDIYでできる範囲で、窓を壁にする方法についてご説明します。
DIYで窓を壁にする方法1:パネルをはめ殺しにする
DIYで窓を壁にする方法で、窓枠に合わせたパネルを用意して、それを窓部分にはめこんでしまうというやり方があります。
これがとくに安価に、簡単にDIYで窓を壁にする方法です。賃貸の場合や、また元に戻す可能性がある場合はこれがお勧めです。
簡単に施工できる分、見た目はあまりよくありません。後付け感がかなり強くなります。
DIYで窓を壁にする方法2:おしゃれなニッチ棚にする
DIYで窓を壁にする場合、窓が壁より少し奥まっている点を利用して、飾り棚を設置してしまう方法もあります。
はめ込み方式と施工方法は同じですが、パネル部分をニッチ棚に変えてしまいます。
目隠しになると同時におしゃれな棚が付くので、インテリアとしてもよいですが、窓枠への固定の強度が十分であること、設置する家具と干渉しないかなども注意しておく必要があります。
DIYで窓を壁にする方法3:周りの壁と一緒に板壁にする
DIYで窓を壁にする場合に、周りの壁と同じようにして、完全にふさいでしまう方法があります。
窓は残しますが、結露などのないように断熱処理をきちんと行い、窓枠も室内壁に合わせて削ったりしなければならないため、DIYとしては難易度が高くなります。
窓枠を削った窓の開口部に下地になる板を取り付け、その上から石膏ボードなどを取り付け、既存の壁と同じ壁紙を張って完成となります。
DIYで窓を壁にする方法4:扉をつけて窓を隠す
窓をDIYする場合に、壁ではなく扉にして開口部をふさぐ方法があります、
扉であれば、季節によって開閉できるので、夏季に日光を避けたい場合や、冬季に寒さを軽減するために環境を簡単に改善でき、飾り扉にするなどの楽しみ方もできます。
原状復帰も比較的容易です。
DIYで窓を壁にする方法5:外壁工事とあわせて窓枠ごと取り払う
DIYではかなり難しくなりますが、窓を壁にする際に窓を完全に撤去して、外壁工事と合わせて完全になくすこともできます。
窓ガラスやサッシはもちろん、窓枠や窓部分を支えている枠組みにも手を入れて、外壁と内壁を工事することになります。
外壁の素材によっては、専門的な工事が必要になるケースもあるので、十分に検討してから決めましょう。
DIYで窓を塞いで壁にする際の注意点
DIYで窓を壁にする場合は、ただ単純に塞ぐだけではあとあと大きな問題が起こる可能性があります。
防犯面を考えると、窓の外側は雨戸やシャッターを閉めておく必要がありますが、結露についても考えなければなりません。
室内の空気が窓にあたる状態だと、内外の気温差で結露が生じます。フィルムなどでガラス面を覆うなどして、結露対策をきちんとしておく必要があります。
DIYで窓を壁にして住みやすい部屋にしよう
最近は窓の多い部屋が好まれる傾向がありますが、実際に住んでみると、窓が多すぎると外気温の影響を受けやすい、防犯面が心配、家具の置き場所が限られるなどのデメリットもあります。
DIYで窓を壁にすることによるメリットとデメリットを理解した上で、より快適に暮らせるよう工夫してみましょう。
