ビットコイン（BTC）の半減期とは？歴史や影響を詳しく解説

「半減期とは何かわからない。」

こんな疑問に解答します。

ビットコイン（BTC）の世界には数年に一度、半減期が訪れます。この半減期は、ビットコインの供給量を左右する重要な出来事です。 

半減期は、ビットコインの相場価格にも大きな影響を与えます。 半減期について理解を深めれば、ビットコイン投資にも役立つでしょう。

この記事では、ビットコインの半減期について分かりやすく解説します。 

※以下の情報は、全て2022年4月現在の情報です。

マイニングの役割とは

半減期は、ビットコイン（BTC）のマイニングにおいて発生するイベントです。

ここでは、ビットコインのマイニングが持つ役割を説明します。

取引記録の検証

ビットコイン（BTC）の取引の正当性を検証する作業が、マイニングです。

マイニング作業の実行者を、マイナーと呼びます。このマイナーはビットコインの全ての取引を検証し、不正がないことを計算によって立証する存在です。

約10分ごとに計算結果がまとめられ、ひとつのブロックチェーンとして記録されます。

ビットコインが特定の管理者を置かずに運営できるのは、このマイニング作業があるからです。

ビットコイン（BTC）の新規発行

マイニングには、ビットコイン（BTC）を新たに発行する役割もあります。

マイニングの成功者には、報酬としてビットコイン（BTC）が与えられます。このビットコイン報酬が、マイニング報酬です。

報酬として支払われたビットコインが、新規発行分の通貨となります。

マイニングは、ビットコインを新たに市場へ放出する唯一の方法です。この新規発行分の放出量はプログラムに組み込まれており、あらかじめ決められています。

ビットコイン（BTC）の半減期とは

ビットコイン（BTC）のマイニング報酬が半分になるイベントを「半減期」と呼びます。

半減期が訪れると、ビットコイン市場に大きな影響が及びます。

マイニング報酬が半減する

半減期を迎えると、マイニングにより得られるビットコイン（BTC）の報酬が、それまでの半分となります。

ビットコインのプログラムには、半減期の発生があらかじめプログラムされています。半減期は、ビットコインの新規発行がなくなるまで続くイベントです。

ビットコインの上限枚数は、2,100万枚です。ビットコインは半減期を繰り返しながら、上限の2,100万枚まで発行を続けます。

新規発行の枚数は時間の経過とともに減り続け、最終的に0となります。

約4年に一度の頻度で発生する

半減期は、約4年に一度の頻度で発生します。

ビットコイン（BTC）のプログラムでは、ブロックチェーンの生成が21万ブロックに達した段階で、半減期が発生する設定となっています。この21万ブロックの生成にかかる時間が、約4年間です。 

半減期が発生すると、ビットコインの供給量が急激に変化します。

ビットコインの所有者やマイナーにも影響が及ぶため、大きなイベントとして扱われます。 

これまでのビットコイン（BTC）半減期の歴史

過去に発生したビットコイン（BTC）の半減期を紹介します。

ビットコインの半減期は、過去に3回発生しました。いずれも、ビットコインのマーケットに大きな影響を与えています。

過去の事例を知ることで、今後の半減期にも対応できるようになります。

2012年11月

初めての半減期が到来したのは、2012年11月のことでした。

2009年1月にビットコイン（BTC）のマイニングがスタートしてから、約3年と11ヶ月が経過したタイミングです。

ビットコインが稼働した当初のマイニング報酬は、50BTCに設定されていました。

この時期のマイニング報酬が最も高く、初回の半減期までに発行上限枚数の過半数以上が放出されています。

初期のマイニング作業は、サトシナカモトというビットコインの考案者が、ただ一人で行っていました。黎明期のビットコインには金銭的な価値がなく、誰もマイニングに参加しなかったからです。

そのためサトシナカモトのもとに、膨大な枚数のビットコインが集まっています。

半減期の直前にはビットコインの取引も開始され、世間がビットコインに流注するようになります。

2012年11月に半減期を迎え、報酬額は50BTCから25BTCへ減少となりました。しかし、初回の半減期では、目立った価格変動はありませんでした。

半減期が過ぎて2013年に入ると、ビットコインの価格は上昇を始めます。

2013年4月から10月頃にかけて急上昇し、一時は1,100ドルを超えました。ところが、その後はビットコイン価格が急落し100ドル代まで後退します。

2016年7月

2回目の半減期は、2016年7月に発生しました。

これにより、マイニング報酬は25から12.5BTCまで半減しています。

2016年頃には、ビットコイン（BTC）は広く世間に知られる存在でした。

半減期にも期待感が高まり、半減期の2ヶ月前から価格変動が活発になっています。

半減期の発生直後は落ち着いた値動きでしたが、2017年にかけてビットコインの価格は急上昇しました。

2016年ごろは仮想通貨バブルの追い風を受けていた時期です。このため、半減期の影響と相まって急激な相場の高騰に繋がりました。

2020年5月

3回目の半減期は、2020年5月に発生しました。

この時に、マイニング報酬は6.25BTCまで半減しています。

ただ3回目の半減期では、大きな相場の変動はありませんでした。

すでにマイニング報酬の量が減少してきており、供給量に対するインパクトがなかった点も理由だと考えられます。

ビットコイン（BTC）半減期による影響

ビットコイン（BTC）の半減期による影響を説明します。

半減期が近づくと、ビットコインの市場にも変化が現れます。半減期の前後には、この影響を考慮した上で、ビットコイン取引をすることが重要です。 

インフレが抑制される

半減期により、ビットコイン（BTC）の希少価値が上がりやすくなります。

市場に新たに放出されるビットコインの新規通貨発行のペースが落ちるため、既存のビットコインの価値が維持されます。

もし需要が増大した際には、大きな価格上昇となるのです。

相場価格が変動する

半減期が近づくと、ビットコイン（BTC）の価格変動が大きくなります。煽動や期待感から、投機マネーの流入が増えるからです。

たしかにマイニング報酬額は減少しており、半減期にはかつてほど大きなインパクトはなくなっています。しかし、それでもなお、ビットコインの半減期は市場全体が注視するイベントです。 

次回の半減期は、2024年に起こると予想されています。

ビットコイン（BTC）を購入できるおすすめの仮想通貨取引所

ビットコイン（BTC）を購入できるおすすめの仮想通貨取引所を紹介します。

ビットコイン投資では、半減期を見据えた早い時期からの投資が重要です。

ここで取り上げる仮想通貨取引所は、すべて金融庁へ登録済の信頼できる金融業者です。

また、日本語での操作ができるため、初心者でも安心してビットコインを購入できます。 

Coincheck（コインチェック）

Coincheck（コインチェック）では、ビットコイン（BTC）の積立投資が可能です。

「Coincheckつみたて」というサービスを利用すると、毎月ビットコインを自動的に購入できます。月々1万円から積立投資が可能なため、まとまった資金がなくてもビットコインを貯蓄できます。

また、初心者にも使いやすい点も魅力です。操作画面はシンプルで、簡単に仮想通貨の取引ができます。はじめてビットコインに投資する人でも、迷わず取引できるためおすすめです。

bitFlyer（ビットフライヤー）

bitFlyer（ビットフライヤー）の特徴は、日常生活でビットコイン（BTC）の貯蓄ができる点です。

bitFlyerでは、Tポイントからビットコインへの交換ができます。

普段の生活で貯めたTポイントによってビットコインを入手できるため、気軽にビットコインを集めたい場合にもおすすめです。

また、「bitFlyerかんたん積立」というサービスもあります。

このサービスを活用すると、簡単にビットコイン（BTC）の積立投資ができます。

最低金額1円から積立金額の設定が可能で、最短翌日から積立開始が可能です。

bitbank（ビットバンク）

bitbank（ビットバンク）は、取り扱う仮想通貨銘柄の種類が豊富です。

ビットコイン以外にも数多くの銘柄があり、幅広い銘柄への投資に挑戦したい方におすすめです。

取引所の機能が充実しており、上級者のニーズにも対応できる取引所となります。

Huobi Japan（フォビジャパン）

Huobi（フォビ）の特徴は、仮想通貨ペアの種類が豊富な点です。

仮想通貨のペアとは、トレードで売買できる仮想通貨銘柄の組み合わせのことです。ビットコインを他の銘柄に交換できるため、仮想通貨運用の選択肢が広がります。

Huobiは日本での知名度は低いものの、安心して利用できます。なぜなら、世界170カ国以上の国で展開するグローバルな仮想通貨取引所だからです。

半減期はビットコイン（BTC）投資のチャンス

ビットコイン（BTC）の半減期について、紹介しました。

半減期は、ビットコインの相場に大きな影響を与えるイベントです。半減期についての知識があれば、過去からの価格チャートも正しく分析できます。

また、今回紹介した仮想通貨取引所はどれも簡単で、初心者であっても安心して取引できます。この機会にビットコインの口座を開設して、ビットコイン投資をはじめてみましょう。