【2022年】イーサリアム(ETH)の10年後の価格とは?将来性と動向を予測

ビットコイン(BTC)に続き、時価総額2位の座を長らく譲ることのないイーサリアム(ETH)ですが、10年後の価格はどうなっているのでしょうか?

イーサリアムは、独自の仕組みにより実用化が進んでいます。DeFiやNFT分野のプラットフォームの基盤となるなど、今後も将来性のある分野を支える仮想通貨となっていくでしょう。

今回の記事では、イーサリアムの現状分析10年後の価格予測や投資判断について網羅的に解説していきます。

解説者

イーサリアムの共同創設者が立ち上げた「ポルカドット(DOT)」や日本発で前澤氏も投資している「パレットトークン(PLT)」もイーサリアムベースの期待値の高いプロジェクトです!

※以下の情報は、全て2022年7月現在の情報です。

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10年後はどうなる?イーサリアム(ETH)の基本情報

解説者

イーサリアム(ETH)は、イーサリアムプラットフォームの中で使うことのできる仮想通貨です。

イーサリアムプラットフォームは、DeFi(分散型金融)やNFTの分野に応用されており、アルトコインの代表格となっています。

また、他の仮想通貨のプラットフォームとして機能している実績があり、仮想通貨市場を牽引する存在です。

イーサリアムは、比較的歴史のある仮想通貨と言えます。開発者の一人であるヴィタリック・ブテリン氏により、2013年にホワイトペーパーが公表されました。

その後、仮想通貨プロジェクトにしては多いとされる、8人もの共同開発者によって開発が進められています。

以下の表に、イーサリアムの基本情報をまとめました(2022年7月時点)。

仮想通貨銘柄 イーサリアム
ティッカーシンボル ETH
開発者 ヴィタリック・ブテリン氏 他
取引開始年月 2015年
時価総額 約35.8兆円
価格 約30万円
コンセンサスアルゴリズム PoW(プルーフ・オブ・ワーク)*ただしPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行するアップデートを控える
発行上限 無し

以下では、イーサリアムの特徴を見ていきましょう。

発行上限枚数がない

イーサリアム(ETH)は、日本円や米ドルなどの法定通貨と同様に、発行上限枚数が設定されていない通貨です。

発行上限枚数が決められていないことで、通貨管理機関が自由供給量調整することで、価格の安定性を保てるメリットがあります。

補足担当者

イーサリアムは発行上限枚数が定められていないため、通貨としての安定性が高いという特徴を生かした様々なプロジェクトが誕生しています。

解説者

一方で、需要に対して価値が高まりにくいため、価格上昇が抑えられてしまうという点がデメリットにもなるでしょう。

半減期がない

イーサリアム(ETH)は、半減期と呼ばれる、マイニング報酬が半分になる時期がありません。

理由は上記の発行上限枚数がないも関連しており、通貨供給量を自由に調整できるため価値を高めていく仕組みとして半減期なしでも価値上昇を見込めるからです。

解説者

ビットコイン(BTC)やライトコイン(LTC)などの仮想通貨は、4年に1度程度の頻度で半減期を設けています。これらの通貨は、発行上限枚数が決まっているため、通貨の総供給量が増えることによるインフレを防止するためです。

一般的に半減期前後は、市場価格が大きく動く傾向があります。

補足担当者

イーサリアムは、半減期による価格変動要因が排除されているため、値動きが安定した通貨です。

イーサリアム(ETH)の現状

イーサリアム(ETH)は、独自の仕組みを持っている仮想通貨です。

ここでは、イーサリアムプラットフォームがどのような分野で活躍しているのか、現状を紹介します。

  • スマートコントラクトの実装で実用化が進む
  • DeFi分野での活用が広がる
  • NFTのプラットフォームとして広いシェアを持つ

スマートコントラクトの実装で実用化が進む

イーサリアム(ETH)は、スマートコントラクトを実装した初めての仮想通貨です。

スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で行われる取引データの処理を、あらかじめプログラムしておくことで、自動で履行させることができる仕組みです。

解説者

つまり、店頭で契約終結していた作業を人の関与なしで自動で完結できる仕組みです。

スマートコントラクトを実装することで、承認作業に必要な時間やコストの削減につながるだけでなく、取引データの処理に第三者の介在がないため、セキュリティを高めることができます。

イーサリアムプラットフォームで開発されたスマートコントラクトの技術は、他の仮想通貨でも応用され、決済・送金手段や遅延のない取引データの書き換えに成功しています。

DeFi分野での活用が広がる

イーサリアム(ETH)のプラットフォームは、DeFi(分散型金融)の分野で活用されています。DeFiとは、中央管理者が存在しない金融サービスのことです。

従来の金融サービスの担い手である銀行や取引所は、中央管理者でもあります。ユーザーは、中央管理者によって手数料の搾取を受けたり、送金速度のタイムロスを被ったり、時として個人情報の漏洩による被害を受けたりするリスクにさらされています。

一方、DeFiではプラットフォームを利用するユーザー同士が取引するため、手数料が安くセキュリティも高めることができるとして、注目されています。

補足担当者

2022年7月時点で、DeFi分野で使用されているプラットフォームは、通貨的安定性やセキュリティの高さなどを理由に、イーサリアムプラットフォームの割合がほとんどを占めています。

NFTのプラットフォームとして広いシェアを持つ

イーサリアム(ETH)は、2021年に注目度が一気に高まったNFT(非代替性トークン)の分野でも、幅広いシェアを誇ります。

NFTとは、写真やアート、音楽や映像などのデジタル資産をブロックチェーン上に記載することによって、唯一無二の存在を証明することができ、所有権を生み出すことができる仕組みです。

世界的なNFTの注目度の高まりの事例として、Twitter社CEOのジャック・ドーシー氏の初ツイートのNFTが、約3億円でオークションで落札されたというニュースが記憶に新しいのではないでしょうか。

補足担当者

2022年2月時点で、市場の成長が期待されているNFTの分野でも、イーサリアムプラットフォームのシェアは大きいものとなっています。

イーサリアム(ETH)の現状の課題

イーサリアム(ETH)は、成長が期待されている分野での利用がされている一方で、以下のような課題も存在します。

  • アップデートが遅れることがある
  • スケーラビリティ問題が拭えない

すでに多くのプロジェクトに使用され、多くの利用者を抱えているイーサリアムプラットフォームは、アップデートや取引機能の向上に大きな期待がかかっています。

アップデートが遅れることがある

これまで多くのアップデートをしてきたイーサリアム(ETH)ですが、その進捗が市場の予想を下回ると、価格に影響が出るでしょう。

イーサリアムには、恒常的に機能面の向上を目的としてアップデートが行われてきた実績があります。しかし、中には予定していた時期から遅れてアップデートが実行されたケースがあるのです。

2019年1月に発表されたアップデート、「コンスタンティノープル」がその一例です。アップデートに対して市場の期待感が高まっていたこともあり、延期が発表されたときには、大きな下落を経験しました。

補足担当者

スケーラビリティ問題が拭えない

イーサリアム(ETH)のプラットフォームは、すでに多種多様な分野で使用されているため、スケーラビリティ問題に悩まされるでしょう。

解説者

スケーラビリティ問題とは、プラットフォーム参加者が増えていくことで、取引処理に時間がかかったり、取引が集中することで手数料が高くなってしまうことです。

ビットコイン(BTC)と比較すると、イーサリアムはスマートコントラクトの実装によって、スケーラビリティ問題に対して優位に立っています。

しかし、今後もイーサリアムプラットフォームの参加者は増え続ける可能性があり、現状のシステムでは機能しなくなる可能性も拭いきれません。

過去、アップデート「シャーディング」でスケーラビリティ問題を解決しようと試みました。イーサリアムプラットフォームを使用した取引はますます増えており、改善の効果があるのか、注目が高まっています。

イーサリアム(ETH)の価格推移と10年後の予測

ここでは、以下の3つの範囲に分けてイーサリアム(ETH)の価格推移と10年後の予測を紹介していきます。

  • 過去5年間のイーサリアム(ETH)の価格推移
  • 5年後のイーサリアム(ETH)の価格予想
  • 10年後のイーサリアム(ETH)の価格予想

過去5年間のイーサリアム(ETH)の価格推移

以下のチャートは、2017年から2022年2月時点までのイーサリアム(ETH)の円建て価格の推移を示したものです。(2022年2月25日時点)

▲出典:CoinMarketCap
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/ethereum/

イーサリアムの価格が大きく上昇したタイミングは、2018年前半と2021年前半、2021年後半の3度あります。

2017年後半~2018年前半にかけては、「仮想通貨バブル」と呼ばれる市場の資金流入が加速化した結果、一時15万円近くの上昇を記録しました。

2021年前半では、「DeFiブーム」の到来やイーサリアムがアップデートされると発表されたことが要因となって、過去最高値である47万円近くを記録しています。

その後は一時的に値を下げたものの、2021年後半には再び過去最高値を更新して、55万円近くまでの上昇を記録しました。

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2022年6月時点では、直近の過去最高値から過熱感が過ぎ去って、20万円台を推移しています。マーケットは常に波谷を形成し動き続けているため、高値づかみしないような工夫が必要です。

補足担当者

5年後のイーサリアム(ETH)の価格予想

イーサリアム(ETH)は、5年という中期的な視野でみると、過去最高値を更新する可能性は十分にあると考えられています。その理由は、アップデートが進められていくことが期待されているからです。

CryptoNewsZの記事によると、イーサリアムは2021年相場から2倍程度の価格上昇によって、2025年末までには60万円~63万円台に達するとの予測が立てられています。

10年後のイーサリアム(ETH)の価格予想

 

解説者

イーサリアム(ETH)は、10年という長期的な視野で見たときにも、過去最高値を更新し続けているポテンシャルがあると評価されています。

理由は、イーサリアムが独自の特徴を持った仮想通貨であるということと、DeFi分野とNFT分野の成熟によって、更なる需要の拡大が見込まれているからです。

海外サイトCoinCodexは、2028年までには100万円を超えていると予測しています。

10年後の2032年には、イーサリアムの価格が100万円台を超えている可能性が高いでしょう。

イーサリアム(ETH)が10年後も価格上昇が見込める要因

イーサリアム(ETH)が10年後も価格上昇が見込まれる理由は、以下の4つの要因が関係しています。

DEXの需要の拡大

イーサリアム(ETH)のプラットフォームが広く使用されているDeFiサービスの中でも、DEX(分散型取引所)の拡大は、価格にポジティブな影響を及ぼすでしょう。

DEXとは、中央管理者が存在しない取引所のことで、ユーザー同士がブロックチェーンの技術を使って、直接通貨の取引ができる仕組みのことです。

イーサリアムプラットフォームを使用したDEXでは、一般に、「ガス代」と呼ばれる取引手数料がイーサリアムで支払われます。

DEXの需要の世界的な拡大とともに、取引手数料の支払い通貨であるイーサリアムの需要の拡大も期待できるでしょう。

ICOの広がり

ICOの広がりが、イーサリアム(ETH)の価格に大きな影響を及ぼすでしょう。

ICOとは、新しい資金調達の仕組みです。投資家の立場から見ると、企業が新規発行したトークンを市場で受け入れることで、新トークンのステーキングサービスを受けることができます。

解説者

ICOによる企業の資金調達が今以上に一般化していくと、新トークンの発行元となっているイーサリアムプラットフォームの需要が高まるでしょう。

アップグレードが進められている

アップグレードの進捗状況次第で、イーサリアム(ETH)の価格は大きく変動することが予測されています。

イーサリアムは、2020年12月にイーサリアム2.0に移行するアップデート「Serenity(セレニティ)」が開始されています。

Serenityの進捗は、4段階のフェーズに分けられていて、2021年10月に最初のアップグレードである「Altair(アルタイル)」のメインネットリリースが予告されるなど、活発な動きを見せています。

Serenityが完了すると、現在のコンセンサスアルゴリズムPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行し、取引速度の高速化や手数料高騰の改善が期待できるでしょう。

ETFが承認される可能性がある

イーサリアム(ETH)は、ETFが承認されることで、多くの資金を効率的に集めることができるようになる可能性があります。

補足担当者

ETFとは、日本語で「上場投資信託」のことを指し、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの指数に連動して運用されるファンドのことです。

イーサリアムETFは、カナダですでに承認されており、アメリカでも承認に向けた動きが活発化しています。

国内外でイーサリアムETFの承認がされれば、イーサリアムはこれまでの取引所の枠を超えて、多くの窓口から資金を獲得できるでしょう。

長期的視野でイーサリアム(ETH)に投資を

イーサリアム(ETH)のプラットフォームは、スマートコントラクトの実装や、簡単に新トークンの新規発行ができるという特徴から、市場の成長が期待できるDeFiやNFTの分野で、すでに多くのシェアを誇っています。

プラットフォームの参加者は、イーサリアムを基軸通貨として利用するため、今後ますます通貨利用者や通貨保有者が増えていくことが期待できるでしょう。

10年後のイーサリアムは、100万円代を超えている可能性も十分に考えられます。

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