仮想通貨(暗号資産)の仕組みとは?特徴やメリットについて徹底解説

昨今、仮想通貨という言葉をよく耳にするようになりました。しかし、いったいどういう仕組みなのか、投資するに値するものなのか、よく分かっていない方も多いのではないでしょうか。

仮想通貨は値動きが激しく、成功すれば大きな利益が見込める一方で、安定的で安全な投資をすることもできる投資対象です。ただし、どちらにせよ投資にはコツや知識が不可欠と言えます。

これから仮想通貨投資を始めるなら、まずはその仕組みについて知っておきましょう。

当記事では、仮想通貨の仕組みや特徴、投資のメリット・デメリットなどについて解説します。

仮想通貨投資を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

※以下の情報は、全て2022年1月現在の情報です。

おすすめの仮想通貨取引所

取引所名称 特徴 銘柄数 クイック入金・アプリ
bitFlyer 【FX・先物】FXや先物取引に対応 15
Coincheck 【NFT】国内初のNFT取引に対応 17
bitbank 【手数料安】マイナス手数料 12
FTX Japan 【安全】100%コールドウォレット管理 17

仮想通貨(暗号資産)の仕組み①:基本情報

仮想通貨とは、電子データのみでやり取りされる通貨です。
私たちが日ごろ使っているお金のように、実際に目で見たり触ったりすることはできません。

仮想通貨は、日本円や米ドルのような法定通貨とは異なり、国家による価値の保証がありません。
そのため、価格は需要と供給のバランスによって決まり、大きく変動します。

しかし、国家による保証がないからといって使用が認められていないわけではありません。
日本でも2017年4月に施行された「改正資金決済法」で、正式に決済手段として認められています。

仮想通貨(暗号資産)の仕組み②:使われている技術

仮想通貨は以下3つの技術によって成り立っています。

  • 電子署名
  • ブロックチェーン
  • マイニング

それぞれの技術について詳しく解説します。

①電子署名

電子署名とは、インターネット上で行われる署名のことです。

電子署名によって取引時の本人情報を行い、不正な取引を防止しています。

具体的には、電子署名では「公開鍵」と「秘密鍵」というペアとなる鍵が発行されます。

まず、送金する際に送金者は秘密鍵を使って、仮想通貨のデータを暗号化し、
そして、送金相手は公開鍵を使って、暗号化された仮想通貨のデータをもとに戻しているのです。

公開鍵は誰でも使用できるのに対して、秘密鍵は送金者本人にしか使用できないため、第三者による不正な送金を防止できます。

②ブロックチェーン

ブロックチェーンとは、情報の改ざんを防ぐための技術です。

仮想通貨の取引のデータを「トランザクション」と言い、複数のトランザクションをまとめたものを「ブロック」と言います。
このブロックが鎖のようにつながっていることが、ブロックチェーンの由来です。

世界中のコンピューターがこのブロックチェーンを共有しているため、不特定多数のユーザーによって常に取引データが監視されています。

不正な取引があった場合、すぐに発覚し無効なデータとして破棄されます。
このように、ブロックチェーンの技術は、特定の機関が管理することなく、高度なセキュリティを保つことができるのです。

③マイニング

マイニングとは、仮想通貨の取引を承認するための作業です。

マイニングでは既存のブロックチェーンにブロックを追加します。
これにより、新たな取引がブロックチェーン上に履歴として残るのです。

また、マイニングによって取引を承認する作業者をマイナーと言います。
マイナーは承認作業によって報酬を得ることができます。

仮想通貨(暗号資産)の仕組み③:特徴

仮想通貨について理解する上で、知っておくべき特徴は以下3つです。

  • 中央集権化されていない
  • 銘柄が非常に多い
  • 発行上限がある

それぞれについて詳しく解説します。

中央集権化されていない

仮想通貨のほとんどはブロックチェーン技術によって成り立っているため、中央集権化されていません。

世界中のコンピューターによって監視されているため、情報の改ざんが難しく、安全性が高いのです。

安全性の高いブロックチェーン技術は仮想通貨だけでなく、様々な技術に応用されています。

ただ、一部ブロックチェーン技術が使われておらず、独自のセキュリティで安全性を確保している仮想通貨もあります。

銘柄が非常に多い

仮想通貨は銘柄が非常に多く、全世界に6,000以上あるといわれています。

ビットコイン以外を総称してアルトコインと呼び、様々な特徴や機能を持つ独自のコインが多く存在します。

ほとんどの銘柄は国内で認可されていないため、国内の取引所で取り扱っていません。
中にはリスクが大きく、金融庁から取り扱いを禁止されているものもあります。

まだマイナーで価値も低い銘柄ほど上昇した時の利益は大きいですが、慣れないうちは主要な銘柄で取引するのがいいでしょう。

発行上限がある

多くの仮想通貨には、発行上限があります。

法定通貨は中央銀行がコントロールしており、特に発行上限が設けられていません。

一方、仮想通貨は中央管理者がおらず、発行枚数をコントロールできないため、発行上限が定められているのです。

発行上限を設けることで希少価値が出て、値段が上がりやすくなるというメリットもあります。

また、ビットコインには発行量が増えすぎることで価値の低下を防ぐため、定期的にマイニング報酬を減らす半減期というものが設けられています。

仮想通貨(暗号資産)の仕組み④:利用用途

仮想通貨は主に以下3つの用途で使われます。

  • 投資
  • 送金・決済
  • 分散型アプリケーションの構築

それぞれについて詳しく解説します。

①投資

仮想通貨は価格が上昇・下落するため、投資目的で売買されます。

有望な仮想通貨銘柄を購入しておくことで、将来的に価値が上がった際に大きな利益を出せるかもしれません。

先物取引では、値段が下がった際に買い戻すことで利益を出す方法もあります。
加えて、レバレッジ取引ができる取引所も多く、最大2倍のレバレッジで取引が可能です。

ただし、株や債券などの投資とは異なり、仮想通貨は価格の上下が激しいため、十分注意するようにしましょう。

②送金・決済

仮想通貨は所有権を移転できるため、決済や送金にも利用されます。

現金での決済や送金と比較すると、手数料が抑えられる、送金スピードが早いというメリットがあります。

日本ではまだそこまで多くはありませんが、一部の店舗やECサイトなどで仮想通貨決済が可能です。

また、手数料が高く時間もかかってしまいがちな海外送金に利用されるケースもあります。

しかし、日常的に決済で使うには価格の上下が激しいため、決済での利用が一般化するには、もう少し価格の安定が必要でしょう。

③分散型アプリケーションの構築

仮想通貨は分散型アプリケーションの構築にも利用されます。

分散型アプリケーションとは、ブロックチェーン技術を用いたアプリケーションのことです。

ブロックチェーンの高いセキュリティは、アプリケーションの開発にも役立てられているのです。

仮想通貨(暗号資産)のメリット

仮想通貨には以下3つのメリットがあります。

  • 24時間365日取引できる
  • 海外への送金が迅速かつ安価でできる
  • 大きな利益を出せる

それぞれについて詳しく解説します。

24時間365日取引できる

仮想通貨は24時間365日取引できます。

一般的な投資とは異なり、金融機関や証券取引所などの営業時間に左右されないためです。

株式投資だと、取引時間が平日9時〜15時と限られているため、平日の日中忙しい方だとこまめに取引できません。

しかし、仮想通貨取引は土日祝日関係なく、自身のライフスタイルに合わせて投資できます。

海外への送金が迅速かつ安価でできる

仮想通貨は海外への送金が迅速かつ安価でできます。

通常、銀行振込での海外送金となると、数日〜1週間程度時間がかかり、手数料も数千円程度かかってしまいます。

一方、仮想通貨の場合迅速に送金ができ、かつ手数料も安く抑えることが可能です。

仮想通貨は全世界を通じて価値も共通なため、今後より一層、国際送金で活用されるでしょう。

大きな利益を出せる

仮想通貨は価格変動が激しいため、大きな利益を出せる可能性があります。

一般的な株式投資や信託投資では出せないようなパフォーマンスが期待できるはずです。

ビットコインやイーサリアムなどの有名な銘柄はある程度値段が上がり、比較的反動幅も小さくなってきています。

まだ価格が低いアルトコインの上昇を狙った方が、得られるリターンとしては大きいかもしれません。
しかし、マイナーなアルトコインは投資対象としての信頼性は高くないため、価格が急落してしまう可能性もあります。

仮想通貨(暗号資産)のデメリット

仮想通貨はメリットだけでなく、以下2つのデメリットもあります。

  • ハッキングのリスクがある
  • 規制されている国もある

それぞれについて詳しく解説します。

ハッキングのリスクがある

仮想通貨には、ハッキングにより資産が失われるリスクがあります。

ブロックチェーン技術や電子署名によって、仮想通貨自体は非常にセキュリティが高いものになっています。
しかし、仮想通貨を取り扱う取引所自体がハッキングされ、盗難されてしまうという事例がいくつか発生しているのです。

しかし、2022年現在は仮想通貨取引所のセキュリティも向上しているため、ハッキングのリスクは低減されつつあるでしょう。

また、高度なセキュリティを保っている取引所を、自分自身で選択することも重要です。

規制されている国もある

仮想通貨取引が規制されている国もあります。

世界で40カ国以上の国が国内の仮想通貨取引所を規制しており、中には仮想通貨の取引自体を違法としている国もあるほどです。

中国でも度重なる規制が続いており、2022年現在は仮想通貨の取引やマイニングが違法とされています。

日本国内で仮想通貨を取引する分には問題ありませんが、海外では違法となっているケースもあると認識しておきましょう。

代表的な仮想通貨(暗号資産)取引所4選

  • bitFlyer(ビットフライヤー)
  • Coincheck(コインチェック)
  • DMM Bitcoin
  • bitbank(ビットバンク)

それぞれの特徴について解説します。

bitFlyer(ビットフライヤー)は、国内でビットコイン取引量NO.1の仮想通貨取引所です。
(参照:Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2021年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む))

国内の取引所の中でも運営歴は長く、2014年からサービス開始しています。サイトやアプリも使いやすさにおいては、真っ先に名前が上がる取引所といっても過言ではありません。

bitFlyerは、セキュリティ面やその実績で盤石な取引所である一方で、新しい取り組みにも数多く取り組んでいます。たとえば、仮想通貨の積み立て購入やTポイントとの交換などです。

運営会社 株式会社bitFlyer
取扱銘柄数 15種類
最大レバレッジ 2倍
販売所手数料 無料
取引所手数料 0.01%〜0.15%
入金手数料 銀行振込:無料(振込手数料は負担あり)
クイック入金
住信SBIネット銀行の場合:無料
住信SBIネット銀行以外の場合:330円(税込)
出金手数料 220円〜770円(税込)
最低取引単位(ビットコイン) 0.001BTC
公式サイト https://bitflyer.com/ja-jp/

②Coincheck(コインチェック)

Coincheck(コインチェック)は、東証一部上場企業であるマネックスグループが親会社の仮想通貨取引所です。

大手企業が親会社ということもあり、セキュリティは万全のため、安心して利用ができます。

取引可能な銘柄数は、17種類と国内最多です。
様々なアルトコインで取引したい方におすすめできます。

また、アプリの使いやすさでも評判です。24時間365日スマホからでも取引が可能となっています。

運営会社 コインチェック株式会社
取扱銘柄数 12種類
最大レバレッジ なし
販売所手数料 無料
取引所手数料 無料
入金手数料 コンビニ入金
3万円未満の場合:770円(税込)
3万円以上30万円以下の場合:1,018円(税込)
クイック入金
3万円未満の場合:770円(税込)
3万円以上50万円未満の場合:1,018円(税込)
50万円以上の場合:入金額×0.11%+495円(税込)
出金手数料 407円(税込)
最低取引単位(ビットコイン) 0.005BTC
公式サイト https://coincheck.com/ja/

③DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)

DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)は、動画配信サービスなどで有名なDMMグループが親会社の暗号資産取引所です。

DMMグループはもともとDMM FXを運営していたことから、そのノウハウを活かした強固なセキュリティを誇ります。

14種類もの銘柄のレバレッジ取引に対応しているため、レバレッジによって大きな利益を出したい方にはおすすめできる取引所です。

取引手数料や入出金手数料がいずれも無料というのも、大きなメリットと言えます。

運営会社 株式会社DMM Bitcoin
取扱暗号資産 14種類
最大レバレッジ 2倍
販売所手数料 無料
取引所手数料 無料
※BitMatch手数料を除く
入金手数料 無料
出金手数料 無料
最低取引単位(ビットコイン) 0.001BTC
公式サイト https://bitcoin.dmm.com/

④bitbank(ビットバンク)

bitbank(ビットバンク)は、第三者機関からセキュリティが国内NO.1と認められた仮想通貨取引所です。(参照:公式サイト)国内での取引量も多く、信頼して利用ができます。

販売所のスプレッドの狭さでは、国内の取引所トップクラスです。
取引にかかるコストをなるべく抑えたい方には、特におすすめできます。

サイトやアプリが使いやすいことも特徴です。上級者向けには、60種類以上のテクニカル分析ツールが提供されています。

運営会社 ビットバンク株式会社
取扱銘柄数 11種類
最大レバレッジ 2倍
販売所手数料 無料
取引所手数料 Maker:-0.03%
Taker:0.23%
入金手数料 無料
出金手数料 3万円未満:550円(税込)
3万円以上:770円(税込)
最低取引単位(ビットコイン) 0.0001BTC
公式サイト https://bitbank.cc/

仮想通貨(暗号資産)の仕組みに関するよくある質問

仮想通貨に関するよくある質問をまとめてみました。

仮想通貨とビットコインは同じ?

仮想通貨=ビットコインではありません。
仮想通貨は総称で、仮想通貨の銘柄の一つがビットコインです。

ビットコインは仮想通貨として誕生した最初のコインです。ビットコインについては他の記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。

仮想通貨は盗まれることがある?

過去に仮想通貨取引所がハッキングされ、仮想通貨が盗まれた事例があります。

しかし、いずれも仮想通貨取引所のセキュリティの問題であり、仮想通貨自体は高いセキュリティを保っていると言えます。

また、2022年現在は仮想通貨取引所のセキュリティもかなり向上しています。投資の際は、セキュリティの評判が高い取引所を選びましょう。

仮想通貨は日本で決済手段として使える?

仮想通貨は決済手段として認可されており、決済に使うことができます。

ただし、仮想通貨決済を導入しているECサイトや店舗でしか使えません。

仮想通貨は必ず儲かる?

仮想通貨投資には大きな利益を出せる可能性もありますが、他の投資手段と同じく、必ずリスクが伴います。

全て自己責任となる一方で、初心者でも利益を出しやすい銘柄や取引方法、投資のコツがあることも事実です。

仮想通貨のリスクについても十分理解した上で、まずは余剰資金で始めることをおすすめします。

仮想通貨はどのように買えばいい?

仮想通貨を購入するには、まず仮想通貨取引所で口座開設しましょう。

口座開設完了後、取引所に入金すると、取引ができるようになります。

仮想通貨のおすすめ銘柄は?

おすすめの仮想通貨銘柄は以下5つです。

  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • リップル(XRP)
  • ネム(XEM)
  • ライトコイン(LTC)

まずは主要な銘柄から取引し始めることをおすすめします。

仮想通貨(暗号資産)の仕組みを学んで投資を始めよう

ここまで、仮想通貨の仕組みや特徴、投資のメリット・デメリットについて解説してきました。

仮想通貨は、セキュリティ面で非常に優れており、様々なことに活用できるということがお分かりいただけたと思います。

仮想通貨は価格の上昇下落が激しいため、売買によって大きな利益を出せる可能性もあります。一方で、投資にはリスクがつきものです。

仕組みをしっかりと理解した上で、仮想通貨投資を始めるようにしましょう。

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