NFTとは?特徴や仮想通貨との違いやおすすめの銘柄を解説

NFT(Non Fungible Token)は、仮想通貨の分野で話題の新技術です。

投資対象としても注目されており、マーケットにおいて高値で取引されるデジタルコンテンツが出て、注目を集めました。

しかし、NFTは仮想通貨投資よりも難易度が高く、一般の投資家にとっては馴染みがありません。

そこでこの記事では、NFTの特徴や実用例について、わかりやすく解説します。 

この機会にNFTへの理解を深めて、NFT投資に挑戦しましょう。

※以下の情報は、全て2022年7月現在の情報です。

おすすめの仮想通貨取引所

取引所名称 特徴 銘柄数 クイック入金・アプリ
bitFlyer 【FX・先物】FXや先物取引に対応 15
Coincheck 【NFT】国内初のNFT取引に対応 17
bitbank 【手数料安】マイナス手数料 12
FTX Japan 【安全】100%コールドウォレット管理 17

NFTとは?

NFT(Non Fungible Token)は、日本語で「非代替性トークン」と表現されます。

解説者

非代替性とは、他の物とは代えがたいという意味です。

従来のデジタルデータにはなかった新しい概念であり、以下の特徴を持ちます。

順番に解説します。

デジタル上のオリジナルデータ

解説者

NFTとは、オリジナルであると証明されたデジタルデータです。

通常のデジタルデータは、容易にコピーできます。そのためデジタルデータの世界には「本物」の概念は存在しませんでした。

この常識を覆した技術が、NFTです。

NFTは仮想通貨の仕組みを応用しており、複製ができません。

つまり、NFTとして発行されたデジタルデータは、唯一無二のオリジナルデータなのです。

補足担当者

NFTの情報は、ブロックチェーン上に記録されます。これにより、誰でも真贋の検証が可能です。

現実世界では、芸術品やブランド品など希少価値の高い「本物」は大きな価値を持ちます。

NFTの技術が登場した結果、デジタルの世界にも高い価値を持つオリジナルデータが登場しました。

ブロックチェーン上で取引できる

NFTは、ブロックチェーン上で誰とでも自由にトレードできます。

仮想通貨を介して取引ができるため、国境や法定通貨の違いによる制約を受けません。

解説者

つまり、世界中の投資家と自由に売買ができるのです

取引の流れはブロックチェーンにより可視化されているため、偽造や改ざんは不可能です。

加えて、NFTの所有権は第三者に奪われる恐れはありません。

従来のウェブサービスでは、特定の管理者がサーバーを所有し、ユーザーの所有権情報を管理しています。

そのため、サービスの終了やアカウント停止によって、ユーザーの権利が消失する懸念もありました。

しかし、NFTはブロックチェーン上で管理されているため、永久に所有権が存続し続けます。

このような非中央集権の特性も、ブロックチェーンのメリットです。

NFTはさまざまな分野で応用が期待されており、注目を集めています。

補足担当者

 

NFTの特徴と仮想通貨との違い

NFTの特徴と、仮想通貨との違いについて説明します。

NFTは、仮想通貨の技術を応用して誕生しました。そのため、NFTは仮想通貨と多くの共通点を持ちます。

ここでは、仮想通貨にはないNFT特有の以下の性質を紹介します。

順番に解説します。

唯一性があり代替できない

NFTは、唯一無二のトークンです。 

仮想通貨の場合は、同じ銘柄のコインが大量に発行されます。ここで発行されたコインは、どれも同一であり、コインごとの個体差はありません。

解説者

これに対してNFTは、一つひとつがオリジナルの代替できない個体です。

たとえばNFTには、ジェネラティブコレクションと呼ばれるジャンルがあります。このジャンルでは、一つのテーマに沿って数千点を超える個体のNFTが発行されます。

それらは、一点ごとに細部が異なるため、完全に同一のコレクションは一つとありません。

これにより、レアリティや人気の違いが生まれます。

補足担当者

人気のNFTは価格が高騰しやすく、投資対象としての機能も持ち合わせています。 

デジタルデータをトークン化できる

NFTでは、画像や3Dデータといったデジタルデータもトークンにできます。

これにより、アートやデジタル会員証をNFTとして発行できるようになりました

幅広い用途でトークンを作成できるため、さまざまな分野で展開できると期待されています。

NFTの利用用途

NFTの活用事例を紹介します。

NFTは登場したばかりの技術であるため、確固とした利用用途は確立されていません。

しかしながら、Web3の世界では急速に導入が進んでいます。 具体的には、以下の用途が挙げられます。

一つひとつ説明します。

アート作品

デジタルアートは、NFTの登場によって高値で取引されるようになりました。

従来のデジタルアートは芸術的に価値があるものの、金銭的な価格はつきにくいものです。

しかしNFT技術が加わった結果、オリジナルのデジタル作品が登場し、高い価値が生まれました

そのため現実世界の美術品と同様に、オークションで高額落札される事例も出てきています。

以下のように、幅広いデジタルアートがNFTとして取引されています。

デジタルアートの種類
  • 音楽
  • 3Dグラフィック
  • 映像

NFT技術の登場によって、デジタルアートが確固たる地位を築くようになりました。

ジェネラティブコレクション

ジェネラティブコレクションとは、一つのテーマに沿って数千から数万枚のNFTが発行されるジャンルです。

このジャンルの特徴は、所有者同士が交流できる点です。

解説者

多くのプロジェクトではコミュニティが形成され、NFTに関する話題が飛び交います。

またジェネラティブのNFTは、TwitterなどのSNSアイコンとしても機能します。これにより、同じコレクションを持つ人が自然と集まり、交流が生まれました。 

つまり、インターネットにおける帰属意識を示すアイテムとして機能しているのです。

ほかにもジェネラティブコレクションには、資金調達の手段という側面もあります。

補足担当者

ジェネラティブコレクションの販売で得た収益を、ゲームやWeb3事業の開発に充てるなど株式に似た機能を持ちます。

このジェネラティブコレクションが、NFT業界で最も活発に取引されるジャンルです。

オンラインゲームのアイテム

オンラインゲーム上のアイテムも、NFTとして取引されます。

従来のアイテムは、ゲーム内だけの資産でした。しかし、NFT技術の登場によって、ゲームアプリの外でも、自由にトレードできるようになりました。

加えて、NFTとして発行されるため、コピーやバグによる数量の操作などの不正行為も起こりません。

その結果、希少なアイテムが金銭的な価値を持つようになりました。これにより、ゲーム内のレアアイテムを売却すると、仮想通貨を入手できるのです。

結果として、ゲームをプレイして稼ぐ「GameFi(ゲーミファイ)」という新たなゲームジャンルが登場しました。

なお、GameFiに関する詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。

NFTゲーム(GameFi)とは?仮想通貨市場への影響や稼ぎ方を解説

メタバース上の土地

メタバース上の土地も、NFTとして販売されています。

本来は、メタバース空間の土地に広さの制約はありません。しかし多くのプロジェクトでは、あえて空間に制限を設け、地権をNFTとして売り出しています。

これにより、現実世界と同じようにメタバース上の土地にも希少価値が生まれます

結果としてプロジェクトにも投資資金が流れ込み、メタバース空間の開発が加速しています。

有価証券

有価証券も、NFT化が期待される分野です。

現在の仕組みでは、有価証券は特定の証券取引所で売買する必要があります。そのため、取引時間や決済通貨の制約が存在します。

しかし、有価証券のNFT化が実現すれば、さらに自由度の高いトレードが可能です。

たとえば、国境を超えた株式売買もできるようになります。これにより将来的には、24時間365日取引可能なグローバルマーケットが誕生します。

現在では、世界各国で有価証券の NFT化に関する開発が進められています。 

NFT関連でおすすめの仮想通貨銘柄

NFTに関連するおすすめの仮想通貨銘柄を紹介します。

全ての仮想通貨銘柄で、NFTが取引できるわけではありません。NFTを扱っているブロックチェーンによって、必要となる銘柄は異なります。

NFT関連でおすすめの銘柄は、以下の5種類です。

イーサリアム(ETH)

イーサリアム(ETH)は、NFT市場で圧倒的な勢力を誇る銘柄です。

なぜなら、有名ブランドのNFTはほぼ全て、イーサリアムブロックチェーン上で発行されているからです。

ガス代の高さによりハードルが高いものの、NFTの世界において確固たる地位を築いています。

高級コレクションや有名プロジェクトのNFTを選びたい場合は、イーサリアムブロックチェーンの中から探しましょう。

 なおイーサリアムは、bitFlyer(ビットフライヤー)から入手できます。

マティック(MATIC)

マティック(MATIC)とは、Polygon(ポリゴン)チェーンで使用される通貨です。

Polygonチェーンは、イーサリアム(ETH)の混雑緩和のために作られたブロックチェーンです。

そのためこのPolygonチェーンでも、イーサリアムと似たジャンルのNFT売買が活発に行われています。

Polygonチェーンにおけるメリットは、ガス代の安さです。このため、イーサリアムよりも気軽にNFT売買ができます。

一方で、イーサリアムブロックチェーンのようなハイブランドのNFTコレクションは、ほとんど扱われていません。

そのためこのPolygonチェーンは、手軽にNFTの体験をしたい初心者におすすめです。

なおマティック(MATIC)は、bitFlyer(ビットフライヤー)から入手できます。

ソラナ(SOL)

ソラナ(SOL)のブロックチェーンでは、ゲームアイテムなどのNFTが活発に売買されています。

加えて、新興のNFTブロックチェーンながらも、OpenSeaでも売買が可能です。

イーサリアムに比べてNFTの種類が少ないものの、大きなポテンシャルを秘めたブロックチェーンです。 

なおソラナは、FTX JP(旧 Liquid by FTX)から入手できます。

バイナンスコイン(BNB)

バイナンスコイン(BNB)は、BNBチェーンで使用される銘柄です。

BNBチェーンでは、独自のNFTマーケットが存在します。このブロックチェーンはガス代が安いため、ゲームアイテムやジェネラティブNFTの手軽な購入が可能です。

BNBチェーンはDeFiなどで巨額の資金が循環しているため、今後の展開に期待ができます。

なおBNBは、Binance(バイナンス)から入手できます。

パレットトークン(PLT)

パレットトークン(PLT)とは、NFTに特化した仮想通貨銘柄です。

日本の新興企業「HashPalette」が手掛けるNFT専用のブロックチェーンが、パレット(Palette)です。

パレットトークンは、このブロックチェーンにおける基軸通貨として流通しています。

NFTに特化したブロックチェーンであるため、音楽や映像などさまざまなデジタルデータをスムーズにやり取りできます。 

日本語でも簡単にNFTトレードができるため、初心者にとっても扱いやすい設計です。 

以下の記事ではパレットトークについて詳しく解説しています。

なお、パレットトークンはCoincheck(コインチェック)から入手できます。

NFTの購入に必要なもの

NFTの購入に必要なものを紹介します。

NFTは仮想通貨を介して売買されます。そのため、まずは仮想通貨を手元に用意しなければなりません。

NFT購入にあたって、以下のものを準備しましょう。

順番に説明します。

仮想通貨取引所の口座

最初に、仮想通貨取引所の口座を開設しましょう。

解説者

仮想通貨取引所では、日本円を介して仮想通貨を入手できます。

NFTを購入するには、NFTのブロックチェーンに一致した仮想通貨銘柄が必要です。そこで、仮想通貨取引所でブロックチェーンに対応した銘柄を購入します。

仮想通貨取引所の口座開設は無料でできるうえ、維持費もかかりません

まずは、仮想通貨取引所の口座開設を申請しましょう。

補足担当者

仮想通貨ウォレット

NFTの購入にあたっては、仮想通貨ウォレットが必要です。

解説者

仮想通貨ウォレットがあれば、ウェブブラウザ上でNFTの取引ができます

MetaMask(メタマスク)などの仮想通貨ウォレットをインストールし、このウォレットアドレス宛てに仮想通貨取引所で入手した銘柄を送付してください。

ウォレットアドレスに資金がプールされている状態でNFTマーケットにアクセスし、取引を実行します。

購入が完了すると、仮想通貨ウォレットのアドレスにNFTが紐付けされます。

補足担当者

これで、NFT の購入が完了しました。 

仮想通貨取引所の口座を開設してNFT投資に挑戦しよう

NFTの特徴や仮想通貨との違いについて、紹介しました。

NFTは、仮想通貨分野における新しい投資先として注目を集めています。また技術的にも新しく、今後の展開が期待されているジャンルです。

この機会に、仮想通貨取引所の口座を開設して、NFT投資に挑戦しましょう。

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