アパートでの車庫証明は必要？入居者へ車庫証明を発行する際の対応4つ

2020 06.29この記事はPRを含みます

車庫証明とは

車庫証明とは、車の保管場所を警察署長が証明するもので、申請は駐車場の所在地を管轄する警察署の交通課窓口にします。

都会は駐車料金などの固定費も軽視できないため、若者を中心にマイカー離れも加速していますが、マイカー派にとって駐車スペース保有の証明は必要不可欠ではないでしょうか。

また車庫は、本拠地から直線距離で2km以内と決まっていますので確認しましょう。駐車場ではなくても、車の保管が可能な場所であれば申請できます。

アパートでも車庫証明は必要？

アパートでも車を保有している人は車庫証明が必要です。車を保管する場合、自宅から車庫まで直線距離で2km以内という規定を順守しなければなりません。

例えば、実家で車庫証明をとった後、仕事の都合などで引越しをして居住地が変わってしまった場合も、車庫証明の再申請・再取得が必須です。

車庫証明は、車を道路以外の場所に保管しなければならないという法律に基づいて、提出が必要になっています。

警察署や管理会社等によっては、運用が異なるケースもあるので事前に確認することをおすすめします。

手数料は貰うべき？

車庫証明は、自分で最寄りの警察署などから書類を入手して申請するケースと、手続きを車のディーラーや行政書士、アパートの管理会社などに代行してもらうケースがあります。その際の手数料は様々でしょう。

アパートだと車庫証明を申請する際、車保管場所の図面や土地所有者の使用許可書が必要です。また、アパートの管理会社が車庫証明等の手続きを代行しているケースもありますが、手数料が高い可能性もあります。

アパートなど賃貸住宅の居住者が駐車場を使用する場合

アパートなど賃貸住宅の居住者が駐車場を使用する場合、駐車場契約に車庫証明の発行手数料、保証、仲介手数料などが含まれているケースもあります。

なかには、アパートや賃貸住宅の規模にもよりますが、住民同士のトラブルや駐車場滞納等の事例に対応するなどの理由から、保険加入が必須の契約もあるかもしれません。

また駐車場更新契約をする場合は、別途更新料が必要になるでしょう。車が複数台ある人は、駐車区画が別になる場合もあります。

保管場所使用承諾証明書が必要

アパートなど賃貸住宅の居住者が駐車場を使用する場合、保管場所使用承諾証明書の提出が必要です。

この書類は、車庫を「所有」ではなく、「借りている」人が必要な書類です。基本的には車庫の所有者である大家や管理会社が作成することになるため、書類の書式や書き方等は確認しておきましょう。

アパート入居者に車庫証明を発行する際の対応4つ

アパート入居者に車庫証明を発行する場合、契約者の記名・捺印と貸主の記名・捺印が必要です。

また契約車庫住所、駐車区画番号、駐車番号記載のものでなければなりません。さらに駐車場などの契約期間が明確であることが望ましいでしょう。

対応1：契約者の記名・捺印

賃貸アパート等の居住者が車庫証明をとるには、申請書類に契約者の記名・捺印が必須です。ここでの契約者とは、車の所有者です。

そのため、車の所有者名義が配偶者及び世帯主の場合は、世帯主の名前での記名・押印を確認のうえ、届け出を駐車場の管轄の警察署に申請しましょう。

賃貸アパートだと、駐車場も借用のケースが多いので、駐車場の土地の名義人に「保管場所使用承諾証明書」という書類に記名・捺印をしてもらう必要があります。

対応2：貸主の記名・捺印

賃貸アパート等の居住者が車庫証明をとる際、貸主の記名・捺印が必須です。契約によっては、保管場所使用承諾証明書の代わりに、駐車場賃貸借契約書（写）を提出することもあるでしょう。

この申請書類は、保管場所の位置や契約期間、貸主、契約者の記名・捺印があるものに限定されています。また、自動車の保管場所の確保等に関する法律施行規則に定められた様式にあてはまれば、申請に使用することは可能です。

対応3：契約車庫住所・駐車区画番号・駐車番号記載のもの

賃貸アパート居住者が車庫証明をとる際、契約車庫の住所、駐車区画番号、駐車番号記載のものであることが前提でしょう。保管場所使用承諾証明書の用紙の保管場所のところに、駐車場の住所を記入します。

また、手続きの際に、駐車場名と駐車スペースの番号などの記入漏れがないか、確認しましょう。保管場所の契約者の欄には、契約した人の名前を記入するので、駐車場使用者と契約者が異なるケースでは注意が必要です。

対応4：契約期間

賃貸アパート居住者が車庫証明をとる際、申請用紙に契約期間を書く必要があります。保管場所使用承諾証明書の使用期間の欄には、車庫の契約期間を記載しましょう。

例えば、単身赴任や仕事の都合で1年にも満たない契約期間の場合、念のため所轄の警察署で確認をするのがベターです。6ヶ月にも満たない短期契約の場合、車庫飛ばし契約とみなされるケースもあります。諸事情がある場合は事前に確認が必要です。

入居者の車庫証明を出す際にアパート大家が確認すること

入居者の車庫証明を出す際に、アパートの大家は保管場所使用承諾証明書を記入する必要があります。

賃貸駐車場で車庫証明を申請するときに必要な使用承諾証明書ですが、大家や管理会社が介入する際、手数料の金額や契約期間でトラブルになるケースもあるでしょう。

保管場所使用承諾証明書の内容に誤りがないか

自動車保管場所使用承諾書の書き方の見本などを参考にして、誤りがないか確認しましょう。また、車庫証明の申請書は各都道府県の警察署のサイトからダウンロードできますが、申請欄は法律用語が多く、わかりにくいこともあります。

申請欄に疑問が生じた場合、駐車場を契約している所轄の警察署に問い合わせましょう。また、申請書類の代行手続きを行政書士にお願いする方法もあります。

車庫証明における注意点

車庫証明における注意点として、入居者が退去したら自動車の住所変更手続きを行ってもらうことなどがあります。

車庫の住所を管轄する警察が車庫証明の際、書類に誤りがないか確認するため現地調査をしますので、転居などで住所が変わる場合は再度申請が必要です。

また自動車の所有者と契約者が異なる場合、車庫証明は使用者のものが必要となります。車の所有者が他界したケースなどで所有者が変わる場合も申請が必須です。

入居者が退去したら自動車の住所変更手続きを行ってもらう

賃貸アパート等の入居者が退去する場合、自動車の住所変更手続きが必要です。退去者自らが申請する場合、自動車を使用する新住所を管轄する運輸支局で、変更登録をしてもらいましょう。

手続きを行う運輸支局の場所を確認して、申請書類の準備をしてもらいます。

自動車の所有者と契約者が異なる場合

自動車の所有者と契約者が異なる場合、移転登録が必要です。車の所有者と契約者が異なるケースとしては、様々なケースが考えられます。

相続や会社の合併、分割等の場合は添付書類が別途必要になるケースもありますので、事前に確認してみましょう。また、家族間の車の譲渡などで使用者が所有者になることもありますが、使用者の住所及び名称に変更がない場合は所有権の解除をしてもらいましょう。

アパート入居者の車庫証明に対応しよう

アパートの大家や管理会社は入居者の車庫証明の対応が不可欠です。大家が車庫証明用の使用承諾書に応じるケースもあれば、管理会社任せのケースもありますし対応は様々でしょう。

車庫証明は、使用者が確保できた土地が誰のものか証明する必要がありますので、土地所有者の協力なくして申請をすることはできません。また、契約期間等で折り合いがつかない場合は、行政書士に代行してもらうのもおすすめでしょう。