キャッシュレスのメリット総合8つ!消費者と企業や店側それぞれ解説
2020 10.21この記事はPRを含みます
キャッシュレス化の今後は?
経済産業省は、現状20%程度であるキャッシュレス決済比率を2025年までに40%程度にまで高める目標を掲げています。さらに将来的には世界最高水準の80%程度まで高めることをめざしています。
目標達成のため、日本にキャッシュレス決済が根付くよう国(政府)の様々な取組みが活発に行われるようになってきています。キャッシュレスのメリットについて、利用時の注意点も交えながらご紹介させて頂きます。
キャッシュレスのメリット総合8つ
キャッシュレス決済を行う消費者側、キャッシュレス決済を導入する企業・店側双方の観点からメリットをご紹介致します。消費者目線からは、利便性・安全面・管理面のメリットについて、企業や店舗目線からは、コスト・業務効率・消費活性といった観点でメリットをご紹介します。
「なぜ日本でキャッシュレスの導入促進が進められているのか」、「キャッシュレス決済にどんなメリットがあるのか」についてご参考下さい。
消費者へのメリット4つ
消費者の立場や目線から、キャッシュレスのメリットを4つご紹介致します。「決済のスムーズさ」「個人間でのお金のやり取りの利便性」「不正行為防止策」「お金の管理のしやすさ」など、日々の暮らしに直結するため、イメージがしやすい内容かと思います。
キャッシュレスのメリット1:スムーズな決済が可能
キャッシュレスによる1つ目のメリットは、決済がスムーズに行えることです。キャッシュレス決済を利用すれば、スーパーやコンビニなどでの会計時に紙幣や硬貨を探して取り出したり、おつりが戻ってくるのを待つ必要が無くなります。
キャッシュレス決済の場合、引き落とし銀行口座を事前に登録したり、一定金額を入金・チャージしてから利用するサービスがほとんどですので、スムーズに会計・決済を行うことが可能となります。
キャッシュレスのメリット2:個人送金出来る
2つ目のメリットは、複数名での飲み会の会計の割り勘や社内でのお祝い事など、個人間でのお金のやり取りが便利になることです。
キャッシュレス決済サービスの中には、事業者への支払いだけでなく、ユーザー間の送金機能が備わっているものがあります。現金の持合せが無い為に起こる無駄なお金の貸し借りが不要になりますし、幹事が大変な思いをして全員から集金をする手間も省けます。
キャッシュレスのメリット3:不正行為の防止に役立つ
3つ目は、不正行為の防止に役立つという安全・セキュリティ面でのメリットです。キャッシュレスを活用することにより、お金の利用履歴が明確に記録されるようになるため、不正利用の防止や不正に利用されてしまった場合の早期発見に役立ちます。
クレジットカードや口座振替での支払いなど、「いつ何に幾ら利用したか」が明確に記載されますので、不正行為があった場合には誰の目から見てもその事実が明確になります。
キャッシュレスのメリット4:お金の管理がしやすくなる
4つ目は、お金の管理面でのメリットです。お金の流れが明確に記録されるキャッシュレスは、お金の管理がしやすくなるというメリットがあります。
キャッシュレスのデメリットとして、お金を利用した感覚が無くなるといった内容を目にすることもありますが、各種支払い明細を確認することは勿論、家計簿アプリを活用すれば自動で利用明細が記録反映されますので、より効率的にお金の管理を行うことが可能となります。
企業や店側へのメリット4つ
次に企業や店など、事業者側のメリットを同じく4点ご紹介致します。コスト削減や経済活性化など、なぜ日本でキャッシュレス決済の導入が加速しているのか、という観点でご覧頂くとイメージがしやすいのではないでしょうか。
キャッシュレスのメリット1:コスト削減につながる
企業や店舗がキャッシュレスを導入するメリットとして、コスト削減に繋がるという点が挙げられます。例えば、売上金の輸送に掛かる費用や、ATM設置に掛かる費用など、キャッシュレス導入により削減出来る費用が多数存在します。
企業や店の直接的なコスト削減とは観点が異なりますが、国の紙幣や硬貨の製造・流通に掛かるコストが削減出来れば、消費者に届く商品価格を抑える効果も期待出来ます。
キャッシュレスのメリット2:現金管理業務が効率化される
2つ目は、現金管理業務が効率化されるという点です。キャッシュレス導入により現金利用が減れば、企業であれば終業後、店舗であれば閉店後の所謂”締め作業”の効率化に繋がります。
キャッシュレスの導入により、現金の利用が減ることに加え、売上データが自動的に記録され、紙幣や硬貨など現金の集計や、日々の売上管理業務が削減されることになります。これにより業務の効率化が図られ、人件費の削減にも繋がります。
キャッシュレスのメリット3:経済の活性化
3つ目は、キャッシュレスに関連する事業により経済の活性化が見込まれるという点です。
キャッシュレスは国が推進する事業ですので、キャッシュレス普及に向けて、スマートフォンアプリなどの決済サービスを開発するベンチャー企業を中心に、キャッシュレス関連市場の大きな盛り上がりが見込まれます。
こういった新興市場が盛り上がることで、既存サービスとの競争が激しくなり、消費者にとってより良い社会の実現にも繋がることでしょう。
キャッシュレスのメリット4:インバウンド消費が向上する
訪日外客数の上位を占める国のキャッシュレス導入率の高さから、インバウンド消費額の向上というメリットが挙げられます。訪日外客の上位を占める、中国・韓国・台湾・香港・タイ・アメリカなど、多くの国でキャッシュレス決済は高い導入率を誇っています。
自国の主流がキャッシュレス決済の訪日観光客にとって、普段の決済方法が日本でも利用出来るか否かは、彼らの日本での消費額に対して大きな影響があります。
キャッシュレス決済の4種類別のメリット
具体的なキャッシュレス決済の方法(サービス)について、そのメリットや使い方のコツなど便利な情報をまとめてご紹介致します。
ここでは、クレジットカード・交通系IC・キャッシュレスアプリについてご紹介致します。決済方法ごとの特徴をご理解頂き、よりご自身の生活スタイルに合ったサービスを見つけてください。
種類別のメリット1:クレジットカード
普段の買い物やレストラン、公共料金や通信費の支払いなど幅広いシーンで利用出来るのがクレジットカードの特徴でありメリットです。主要なカード会社であれば、海外でも利用することが可能なため、海外旅行の際にも現金を沢山持ち歩く必要がなく便利です。
利用額に応じてポイントが貯まる仕組みになっているものが多く、自身の生活スタイルに合わせてカード会社を選ぶことで効率的なポイント還元を受けることが出来ます。
種類別のメリット2:Suica
Suicaは事前に一定額を入金しておけば、これ一枚で電車やバスなどの公共交通機関をスムーズに利用出来るのが特徴です。券売機で切符や乗車券を買う必要がなくなり、駅の改札や乗車の際に専用の機械にかざすだけで利用が可能です。
駅の構内や他加盟店での買い物の支払いにも利用可能で、利用額に応じてポイントが付与されます。他交通系ICと比較して利用可能な店の数が多いため、効率的にポイントを貯めることが出来ます。
種類別のメリット3:PASMO
PASMOもSuica同様に、電車やバスなどの公共交通機関をキャッシュレスでスムーズに利用出来る交通系ICサービスです。Suica利用可能エリアとの相互利用が可能となっておりますので、全国幅広いエリアでの利用が可能です。
また、加盟店での買い物の支払いにも対応していますので、事前にどういった施設が加盟しているのかを確認しておくと、より便利にサービスを利用することが出来ます。
種類別のメリット4:各種ペイアプリ
スマホの各種ペイアプリについては、代表的なサービスを具体的に3つご紹介させて頂きます。それぞれに特徴がありますので、ご自身に適するサービスを探す参考にしてください。
PayPay
スマホアプリをダウンロードして、無料の会員登録をすれば即利用が可能です。入金・チャージも銀行口座またはクレジットカードをアプリ上で登録するだけなので手軽です。
全国のコンビニ・ドラッグストア・飲食店など230万ヶ所以上が加盟しており、ネットサービスや公共料金の支払いにも対応しているため利便性が高いのが特徴です。(2020年8月時点)
メルペイ
フリマアプリのメルカリと連携したキャッシュレスサービスです。メルカリでの売上金をキャッシュレス決済にそのまま利用出来るため、メルカリユーザーであれば銀行口座から入金をすることなく利用が可能です。
加盟店は、全国のコンビニ・飲食店・ドラッグストアなど幅広く、一部のネットサービスの支払いにも対応しています。
LINEペイ
LINEアプリから簡単に始められるため、LINEユーザーであれば新たにアプリなどをダウンロードする必要はありません。
支払額に応じてLINEポイントが付与され、1ポイント=1円換算でLINEペイの利用が可能です。また、コンビニ・スーパー・ドラッグストア・飲食店など国内171万ヶ所以上で利用が可能です。(2020年8月時点)
キャッシュレス決済の注意点
ここまでキャッシュレス決済を利用することのメリットを、消費者目線と事業者目線の双方から、またサービスごとにその特徴と合わせてご紹介をしてきました。
これからご紹介する注意点をしっかりと理解頂くことで、より効果的かつ便利にサービスをご利用頂くことが可能となります。そのため、ここではデメリットではなく注意点として、以下ご紹介します。
サービスを導入している加盟店を確認すること
冒頭ご紹介した通り、日本国内のキャッシュレス決済導入比率は20%程度です。つまり、まだまだキャッシュレス決済を利用出来る施設は少ないのが現状です。
さらに、キャッシュレス決済を導入していても、全てのキャッシュレスサービスが全ての施設で同様に利用出来る訳では無いため、事前に自身が利用するサービスの加盟店であるかどうかを確認しておくことが大切です。
必要な現金は手元に残しておくこと
キャッシュレス決済サービスの多くが、一度入金・チャージすると再度現金化することが難しい仕組みになっています。
「キャッシュレスに対応していない」、「自身が利用しているキャッシュレスサービスの加盟店ではない」といったケースの場合、手元に現金がないと支払いが出来ないケースがあります。
必要最低限の現金は手元に残しておき、キャッシュレスと併用をすることで、普段の生活がより便利で快適なものになるでしょう。
キャッシュレスのメリットを理解して上手な使い方をしよう
現金にはない、スムーズかつ安全なキャッシュレスのメリットをご理解頂けたでしょうか。記事内でご紹介した以外にも、様々なサービスが登場していますので、ご自身の生活スタイルに合ったキャッシュレスサービスを見つけてみて下さい。
合わせて、キャッシュレス決済利用時の注意点もご紹介しました。今後益々発展が予想されるキャッシュレス決済について、今のうちからメリットと注意点双方の理解を深めることでより効果的な利用が見込めるはずです。