玄関タイルの補修はDIYできる?必要な道具4つや手順をご紹介
2020 10.21この記事はPRを含みます
玄関タイルはDIY補修できる?
DIYがブームとなり、簡単な玄関タイルの補修なら自分で行うという人も増えてきました。しかし「プロでもないのに大事な玄関周りをDIYで補修しても大丈夫なのだろうか」と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では玄関タイルをDIYで補修できるケースや補修で必要となる道具、DIYで補修をする際の注意点を中心に、詳しくご紹介します。
DIYタイル補修できる場合
玄関タイルをDIYで補修できるのは、軽度のダメージで狭い範囲のものに限られます。例えば、タイルの剥がれや小さな欠け、タイルの表面や部分的な割れが該当するケースとなります。
範囲が広がると自力で補修するのは難しくなります。なぜなら範囲が広い分だけ手間がかかり、出来栄えにも影響を及ぼす可能性が高いからです。DIYで補修するなら広範囲のものは避けておいた方が無難といえます。
補修を業者に依頼する場合
補修を業者に依頼した方がよい場合は、玄関タイルのダメージが深刻で広い範囲に及ぶケースになります。タイルの欠けや割れが細部に渡り、何年も放置されているものは、最終的に下地の補修が必要となる大掛かりな工事に発展するため、DIYの範疇を超えています。
また下地のセメントモルタルが劣化している場合も専用の工具を使用することになるため、プロの業者にお任せしておいた方がよいでしょう。
玄関タイル補修で必要な道具
玄関タイルの補修では、ダメージの種類に応じてそれぞれ必要となる道具があります。ここでは、補修で必要な道具の中からオススメのものを4つご紹介します。どのようなダメージの際に使用するのかも記述してあるので、ぜひ参考にしてみてください。
補修道具1:補修用コーキング剤
コーキング剤とは建築物の隙間を埋める補修材で、防水性や気密性を高める役割があります。玄関タイルの表面にひび割れがある場合に、ひびの間を埋める用途で使用します。
コーキング剤は種類が豊富にあり、色や耐久性、防カビ作用など、さまざまなニーズに合わせて使い分けることができます。他に隙間を充填する材料にはシーリング材があり、コーキング剤とほぼ同様の使われ方をしています。
補修道具2:養生テープ
養生テープとは、工事や運搬の際に建築物を汚れや傷から保護するためのテープです。
作業後にテープを剥がすことが前提となっているため、粘着力が弱くて剥がしやすい仕様になっています。また作業がしやすいように手で簡単にカットすることができ、糊の痕が残りにくいという特徴もあります。
玄関タイルの補修では、タイルの表面にひびがあるケースで用いられます。ひび割れの周りに貼り、コーキング剤のはみ出しを保護します。
補修道具3:サンドペーパー
サンドペーパーとは研磨剤が施された紙状のシートのことです。「紙やすり」とも呼ばれ、木などの材料を削ったり磨いたりするために使われます。
表面の目の粗さによって「粗目」「中目」「細目」「極細目」と、種類が分かれており、それぞれ用途が異なります。目が粗いものは材料を削りやすく、細かいものは仕上げに向いています。
玄関の補修としては、タイルが部分的に破損している場合に割れたタイルの接着面を綺麗にならすために使用します。
補修道具4:セメダイン
セメダインはセメダイン株式会社が販売している「強力接着剤」のことです。接着させる材料の種類によって適した商品が分かれており、「耐水性」や「耐熱性」といった特長からも商品を選ぶことができます。
セメダインは玄関タイルの剥がれを補修する場合に用います。そのため、接着が可能な素材に必ず「タイル」が含まれている商品を選ぶようにしてください。
玄関タイル補修をDIYで行う際の注意点4つ
DIYで玄関タイルの補修をする場合、どのような点に気を付ければよいのでしょう。ここでは、玄関タイルをDIYで補修する際の注意点について「作業時間」「隙間」「下処理」「タイル」といった4つの観点からご紹介します。
DIY初心者はもちろん、DIYは経験があっても玄関タイルの補修は初めてという方は、ぜひ参考にしてみてください。
注意点1:作業時間の確保
玄関タイルをDIYで補修する場合、作業時間を十分に確保することが大切になります。不慣れな作業は想像以上に時間がかかる可能性があります。また簡単に見える補修でも、乾かす工程や拭き取り作業に時間を取られたりします。
大事な工程を省力してしまうと、仕上がりが不十分になったり、修復箇所が再度破損してしまう事態にもなりかねません。満足いく仕上がりにするためにも、DIYで補修する際は時間に余裕をもって作業にあたるようにしましょう。
注意点2:隙間をきちんと埋める
玄関タイルの補修では、隙間をきちんと埋めることも重要なポイントの1つです。なぜなら隙間をそのままにしておいた場合、雨水や湿気が隙間に入り込み、タイルを劣化させる要因へと繋がるからです。
補修後の状態を長く維持するためには、作業の終わりに隙間が残っていないか入念にチェックするようにしましょう。隙間を見つけたら面倒くさがらずに、どんな小さなものでも必ず埋めるようにしてください。
注意点3:下処理を丁寧に行う
下処理を丁寧に行うことも、DIYで補修をする際に重要となります。特に階段の末端付近は頻繁に利用される部分なので、圧力がよくかかります。また角の部分はつなぎ目にあたるため、圧力に弱い箇所になります。
末端や角にあたる部分では下処理を特に慎重にし、下地のゴミや汚れの除去作業をきちんと行ってから下地モルタルを塗るようにしましょう。またタイルの貼り付けに専用のハンマーを使用するなど、必要に応じて適切な工具を選ぶことも大切です。
注意点4:タイルの素材や色を確認
玄関の補修では、タイルの素材や色をよく確認することもポイントとなります。というのもタイルを補修した場合、補修した箇所が目立つケースがよくあるからです。
タイルはすでに廃盤になっていたり、あまり出回っていない可能性があるため、補修するタイルと全く同じものを入手することは非常に困難です。ですから元のタイルの素材や色をよくチェックして、同じサイズの中から出来るだけよく似たタイルを選ぶようにしましょう。
業者に依頼する場合の費用相場
玄関タイルの補修を業者に依頼した場合、ダメージの種類によって費用が異なります。タイルの小さな欠けや剥がれなら、施工費用は一般的に8,500円/㎡以上かかるといわれています。
またタイルの貼り替えの費用は500円/枚から700円/枚、もしくは40,000円/㎡以上が相場となります。これはあくまで施工費用のみの金額のため、他にタイル本体の料金がかかります。
実際の傷み具合によって金額に差が出るので、正確な料金を知りたい方は工事業者に見積りを依頼してみてください。
玄関タイル補修を保険でカバーできる場合もある
玄関タイルの補修は、保険で補える場合があります。もし保険が適用される場合は自分で補修をする必要がなくなるため、保険に入っている方は自分のケースが補償の対象となるのかを確認することが重要になります。
ここでは、玄関タイルの補修が補償の対象となる場合とそうでない場合についてご紹介します。
補償が対象の場合
自分の玄関タイルのダメージが保険の補償内容に該当する場合は、保険が適用されます。例えば相手の過失によって自分の玄関が損害を受けたのなら、相手の保険で修理をする可能性が高くなります。
また自分のミスで玄関タイルを傷つけた場合でも、保険によっては補償されることがあります。まず自分の保険の補償内容を確認し、よくわからない場合は保険会社へ問い合わせすることをお勧めします。
対象にならない場合
玄関の損傷が保険の対象にならない場合もあります。自動車保険には対物賠償保険がありますが、自分の車で自宅の玄関タイルを破損させたとしても保険は適用されません。というのも、この保険は自分の所有物には使用できないからです。
また火災保険の場合、同じ自損事故による損害だったとしても契約内容によって補償が受けられるケースと受けられないケースがあります。
工事業者に見積もり依頼をして請求
自分の玄関タイルのダメージが補償の対象にあたると判明したら、最初に工事業者に見積もりを依頼することが重要になります。なぜなら保険金を請求するには、保険会社へ正確な費用を提出しなくてはならないからです。
大きな損害の場合は修繕費用以外に準備費用が発生することもあるので、専門の業者によって適正な見積もりを出してもらってから、保険会社へ請求手続きを行うようにしましょう。
玄関タイルのDIY補修で物件の価値をあげよう
玄関は家の中でも最初に目に入る場所のため、玄関のタイルが傷んでいると家全体の印象にマイナスの影響を与えます。幸い簡単な玄関タイルのダメージなら、DIY初心者でも補修できるケースがたくさんあります。
自宅の物件価値を上げるためにも、ぜひ玄関タイルをDIYで補修してみてください。