仮想通貨の現物取引とは?特徴やおすすめの仮想通貨取引所を解説

仮想通貨投資で最も基本的な手法が、現物取引です。

現物取引なら、投資金額以上の損失が発生するリスクはありません。そのため、初心者にもおすすめの投資方法です。

取引方法はシンプルで、これから仮想通貨投資を始める人でも迷わずに取引できます。

この記事では仮想通貨の現物取引について、特徴や投資の手順、おすすめの仮想通貨取引所を解説します。 

この機会に、仮想通貨の現物取引に挑戦しましょう。

※以下の情報は、全て2022年5月現在の情報です。

おすすめの仮想通貨取引所

取引所名称 特徴 銘柄数 クイック入金・アプリ
bitFlyer 【FX・先物】FXや先物取引に対応 15
Coincheck 【NFT】国内初のNFT取引に対応 17
bitbank 【手数料安】マイナス手数料 12
FTX Japan 【安全】100%コールドウォレット管理 17

仮想通貨の現物取引とは

仮想通貨の現物取引とは、手持ち資産の範囲内で仮想通貨を売買する手法です。

現物取引では取引口座に資金を入れて、その入金額を上限に取引をします。

一方で、取引所からの借り入れによって売買する「信用取引」という手段も存在します。信用取引では、投資資金を超える金額の運用が可能です。

これに対して現物取引では、自身の資産のみを用います。

現物取引は投資の制約は多いものの、リスクが抑えられた投資方法です。投資の基本的なスタイルであり、初心者にも向いています。

仮想通貨における現物取引のメリット

仮想通貨における現物取引のメリットを説明します。

現物取引には、初心者でも参入できるたくさんのメリットがあります。現物取引のメリットを認識して、仮想通貨投資に挑戦しましょう。

取引が簡単にできる

現物取引はシンプルで、簡単に取引できます。

取引にあたって、難しい操作はありません。現物取引では、仮想通貨取引所の口座残高に資金を入れるだけで取引できます。

信用取引で必要となる証拠金や追証といった複雑な仕組みもありません。

そのため現物取引は、仮想通貨投資をはじめるきっかけとして最適です。

現物取引を通じて仮想通貨の基本的な流れを学べば、よりハイレベルなトレードにも対応できるようになります。

長期保有ができる

長期保有ができる点も、現物取引のメリットです。

現物取引では、銘柄の保有期限がありません。つまり、一度購入すれば、売却を決断するまで同じ銘柄の保有が可能です。

そのため、長期的な視点で仮想通貨への投資決定ができます。 

仮想通貨が一般社会に浸透するまでには、数年を超える歳月が必要です。現物取引であれば、仮想通貨の市場価値が高まるまで持ち続けられます。

このように現物取引は、一つの銘柄を長期間保有する投資スタイルに適しています。

投資資金を超える損失が発生しない

現物取引では、投資金額を超える損失は発生しません。

たとえ仮想通貨を全額失った場合でも、損失額の上限は投資金額までです。

一方で、高レバレッジを設定できる信用取引では、投資金額を超える損失も発生する場合があります。 

このことから現物取引は、リスクを抑えた投資方法と言えます。

損失リスクが限定されているため、現物取引は投資の初心者におすすめの手法です。

仮想通貨における現物取引のデメリット

仮想通貨における現物取引のデメリットについて、説明します。

現物取引のデメリットは、制約の多さです。初心者でも取引しやすい一方で、さまざまな制約が存在します。

現物取引を始めるにあたって、デメリットを理解しましょう。 

リターンが限定される

仮想通貨の現物取引では、期待できるリターンが限定されます。

運用できる金額は手元資金に限られるため、予測される売却益も限定的です。

つまり、現物取引はリスクが低い分、期待できる利益も少ないです。

ただし仮想通貨の場合は、株式や外国為替によりもリターンが高い傾向にあります。

マーケットで取引される株式で、価格が50倍まで高騰する株式銘柄はなかなかありません。一方で仮想通貨市場では、相場が急騰する銘柄もあります。

仮想通貨は新興市場であり、一般的な金融商品よりも大きなボラティリティを持ちます。

そのため仮想通貨は、現物取引の投資先として人気です。

空売りが出来ない

空売りができない点も、現物取引のデメリットです。

空売りとは、取引所が保有する銘柄を借り入れて売却する投資手法です。自身が保有していない銘柄でも、売り注文から投資に参入できます。

しかし現物取引では、自身が保有する銘柄しか売却できません。そのため、続落している銘柄に対しては、参入しづらくなります。

投資機会が限定されるため、大きな機会損失となります。 

現物取引におすすめの仮想通貨銘柄

現物取引におすすめの仮想通貨銘柄を紹介します。

仮想通貨には、数多くの銘柄が存在します。そのため初心者のうちは、どの銘柄に投資すればよいかわかりません。

そこで、初心者にもおすすめの仮想通貨銘柄を取り上げます。

ビットコイン(BTC)

ビットコイン(BTC)は、最初に購入する銘柄としておすすめです。

なぜなら、数ある仮想通貨銘柄の中で、確固とした地位を築いているからです。需要が高い銘柄で、価格変動が小さい点も魅力となります。

ビットコインの特徴は、総供給量が決まっている点です。

新規発行の量とタイミングはプログラムによって管理されており、人為的な変更ができません。そのため需要が増えると、価格が上がりやすい傾向にあります。 

またビットコインには、高い流動性があります。そのため、仮想通貨取引所でさまざまな銘柄とのトレードが可能です。

このような理由から、最初に購入する銘柄としておすすめです。

なお以下の記事では、ビットコインに関する詳しい解説をしています。

【初心者必見】ビットコイン(仮想通貨)の買い方を徹底解説

イーサリアム(ETH)

イーサリアム(ETH)は、DeFiやNFT分野で活用される銘柄です。

Smart contract(スマートコントラクト)という契約の自動執行プログラムを設定できるため、仮想通貨を介した売買に適しています。

現在ではイーサリアムが基盤のアプリも多く開発されており、実用性が高い銘柄です。

特にNFTの領域では、イーサリアムブロックチェーンが不動の人気を誇ります。

主要なNFTプロジェクトは、イーサリアムを介して売買されており、NFT業界のスタンダードになりつつあります。

このためイーサリアムは、仮想通貨を介してさまざまなサービスを体験したい方に、おすすめの銘柄です。

なお以下の記事では、イーサリアムに関する詳しい解説をしています。

イーサリアム(ETH)はどこで買う?購入方法や取引所を紹介

リップル(XRP)

リップル(XRP)は、国際送金に特化した銘柄です。

送金手数料が安価に抑えられており、実際のビジネスシーンでの利用を想定した設計になっています。

大手金融機関も開発に協力しており、実用化に向けた試験が進んでいます。 

ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の課題は、送金に時間がかかる上に手数料が高い点です。そのためこれらの銘柄は、日常的な商取引には適しません。

一方で、リップルは大量の送金処理に対応できるように設計されています。

もし、リップルがビジネスで導入されるようになれば、急速な拡大が見込めます。 

また、リップルは時価総額が高く、市場の中で安定的な地位を築いている点も魅力です。

以下の記事では、リップルに関する詳しい解説をしています。

リップル(XRP)とは?購入方法やおすすめの仮想通貨取引所を紹介

仮想通貨の現物取引のやり方

仮想通貨の現物取引を始めるまでの手順を説明します。

現物取引は、仮想通貨投資の中でも基本の投資スタイルです。初心者の方は、まず現物取引からはじめましょう。

なお以下の記事では、仮想通貨の購入方法をわかりやすく説明しています。

仮想通貨の始め方と手順を解説!初心者が失敗しやすい注意点とは?

①投資資金を用意する

まず、仮想通貨に投資するための投資資金を準備します。

仮想通貨の現物取引で必要となる最低金額は、500円ほどです。

現物取引では、投資した金額以上の損失は発生しません。ただし、仮想通貨は相場変動の大きい資産であるため、余剰資産の中から投資資金を捻出しましょう。

②仮想通貨取引所の口座を開設する

次に、仮想通貨の専用口座を開設します。

仮想通貨の現物取引には、仮想通貨専用の口座が不可欠です。この仮想通貨口座では、仮想通貨の取引や保管ができます。

口座開設にあたって、開設手数料や口座維持費用はかかりません。

初心者でも簡単に口座開設ができるため、仮想通貨取引所の口座を開設しましょう。

なお、仮想通貨口座の役割については、以下の記事で詳しく解説しています。

仮想通貨の口座とは?メリットやおすすめの仮想通貨取引所を紹介

③仮想通貨取引所で現物注文をする

仮想通貨口座が開設できたら、仮想通貨の購入注文をします。

現物取引の場合は空売りができないため、まず買い注文が必要です。

取引所では、さまざまな銘柄を入手できます。初心者の場合は、ビットコイン(BTC)がおすすめです。

買い注文が成立すると、仮想通貨口座の中に仮想通貨が保管されます。 

④仮想通貨取引所で利益確定をする

最後に、利益確定が必要です。

現物取引では利益確定をもって、一連の取引が完了となります。

保有銘柄の相場が常に変動するため、売却のタイミングを見極めましょう。

現物取引では、短期保有と長期保有の2種類の投資スタイルがあります。それぞれの特徴は、以下の通りです。

短期取引 長期取引
保有期間 1日〜数ヶ月 数ヶ月〜数年
メリット 資金を有効活用できる 日々の値動きを無視できる
デメリット 手数料負担が大きい 時間がかかる

短期保有は日々の値動きを見極めて、売却差益を得る投資手法です。これに対して長期保有では、仮想通貨銘柄の市場価値が高まるまで長い時間をかけて待ちます。

あなたの方針に合わせて、適切な投資スタイルを選びましょう。

仮想通貨の現物取引におすすめの仮想通貨取引所

仮想通貨の現物取引におすすめの仮想通貨取引所を紹介します。

仮想通貨の現物取引にあたっては、仮想通貨専用の口座が必要です。

ここで取り上げる事業者は、どれも金融庁からの登録を受けています。そのため、厳しい審査基準を満たしており、安心して利用できる事業者です。

すべて日本語で操作できるため、初心者であっても簡単に仮想通貨の現物取引ができます。 

Coincheck(コインチェック)

Coincheck(コインチェック)の口座では、貸暗号資産サービスを利用できます。

貸暗号資産サービスとは、自身が持つ仮想通貨をCoincheckに貸し出せる機能です。貸し出した期間に応じて、利息を受け取れます。

そのため、現物取引で仮想通貨を長期保有したい人にとって、おすすめの機能です。

また、初心者にも使いやすい点も、Coincheckの魅力です。操作画面はシンプルで、簡単に仮想通貨の現物取引ができます。

初心者でも迷わず取引できるため、おすすめの取引所です。

運営会社 コインチェック株式会社
取扱銘柄数 15銘柄
最大レバレッジ 1倍
販売所手数料 無料
取引所手数料 無料
入金手数料 コンビニ入金

3万円未満の場合:770円(税込)

3万円以上30万円以下の場合:1,018円(税込)

クイック入金 3万円未満の場合:770円(税込)

3万円以上50万円未満の場合:1,018円(税込)

50万円以上の場合:入金額×0.11+495円(税込)

出金手数料 407円(税込)
最低取引単位(ビットコイン) 0.005BTC

bitFlyer(ビットフライヤー)

bitFlyer(ビットフライヤー)は、操作が簡単で初心者にも使いやすい取引所です。

また、販売所ではさまざまな銘柄を購入でき、現物取引にも適しています。

初心者にとって扱いやすい取引所である一方、上級者向けのサービスも充実しています。

その上級者向けサービスの例が、bitFlyer Lightning(ビットフライヤーライトニング)です。

bitFlyer Lightningは、トレーダー向けの本格的な取引機能です。この機能を使えば、短期保有の現物取引も、スムーズに行なえます。

なお、bitFlyer Lightningについては、以下の記事で詳しく説明しています。

bitFlyer Lightning/ビットフライヤーライトニングの使い方を解説

このようにbitFlyerは、初心者から上級者まで幅広いニーズに対応できる取引所です。

運営会社 株式会社bitFlyer
取扱銘柄数 15銘柄
最大レバレッジ 2倍
販売所手数料 無料
取引所手数料 0.01%〜0.15%
入金手数料 銀行振込:無料(振込手数料は負担あり)
クイック入金 住信SBIネット銀行の場合:無料
出金手数料 220円〜770円(税込)
最低取引単位(ビットコイン) 0.001BTC

bitbank(ビットバンク)

bitbank(ビットバンク)の特徴は、スマホアプリが使いやすい点です。

そのため、外出先で頻繁に現物取引をしたい人に向いています。

また、bitbankは扱っている通貨の種類も豊富です。

代表的なビットコイン(BTC)のほかに、数多くの銘柄が上場しています。そのため、幅広い銘柄へ挑戦したい方に、おすすめの仮想通貨取引所です。

運営会社 ビットバンク株式会社
取扱銘柄数 14銘柄
最大レバレッジ 1倍
販売所手数料 無料
取引所手数料 メイカー:−0.03%

テイカー:0.23%

入金手数料 無料
出金手数料 3万円未満:550円(税込)

3万円以上:770円(税込)

最低取引単位(ビットコイン) 0.0001BTC

Huobi Japan(フォビジャパン)

Huobi Japan(フォビジャパン)は、世界170カ国以上で展開する仮想通貨取引所です。

Huobi Japanは、仮想通貨ペアの種類が豊富です。ある銘柄からさまざまな銘柄に交換できるため、仮想通貨運用の選択肢が広がります。

マイナーな銘柄で、ハイレベルな投資をしたい人におすすめの取引所です。

運営会社 フォビジャパン株式会社
取扱銘柄数 17銘柄
最大レバレッジ 2倍
販売所手数料 無料
取引所手数料 0%〜0.2%
入金手数料 無料
出金手数料 3万円未満:550円(税込)

3万円以上:770円(税込)

最低取引単位(ビットコイン) 0.0005 BTC

仮想通貨の現物取引に関するよくある質問

仮想通貨の現物取引でよくある質問に回答します。

仮想通貨の現物取引はいくらから始められるか

多くの仮想通貨取引所では、500円ほどの金額から投資できます。

仮想通貨は、最低購入金額が低い点が特徴です。

1株あたりの単価が高い株式と比較して、気軽に投資へ参入できます。 

仮想通貨の現物取引に条件はあるか

日本に居住する20歳以上であれば、取引が可能です。

仮想通貨の現物取引は儲かるのか

儲かる可能性がある一方で、それに見合うリスクも発生します。

仮想通貨は、相場変動の大きい金融資産です。加えて、24時間相場が変動します。

このような理由から、株式や外国為替よりもリスクが高いです。

リスクに備えるため、仮想通貨の現物取引では余剰資金を用いましょう。

仮想通貨で現物取引のみのトレードは可能か

信用取引をせず、現物取引のみを目的とする投資参入も可能です。

現物取引では、投資金額を超える損失は発生しません。そのため初心者の方には、現物取引がおすすめです。

仮想通貨の現物取引にチャレンジしよう

今回は、仮想通貨の現物取引について説明しました。

仮想通貨投資には一定のリスクがあります。しかし、その一方で、株式や債券投資にはないメリットも多く、大きなリターンを期待できます。

なお今回取り上げた仮想通貨取引所は、いずれも金融庁の登録を受けた有名な事業者です。

日本語での操作もできるため、迷うことがありません。

また、いずれの仮想通貨取引所も、無料で簡単に口座開設が可能です。

仮想通貨の現物取引を経験すれば、仮想通貨に対する理解も深まります。加えて、現物取引を足がかりとして仮想通貨の基本的な流れを学べば、よりハイレベルなトレードにも対応できるようになります。

この機会に、仮想通貨取引所の口座を開設して、仮想通貨の現物取引をはじめましょう。