2010年に、ビットコインが仮想通貨取引所で両替可能になって以来、仮想通貨への注目度はますます大きくなり、同時に多くの仮想通貨取引所と販売所が設立されました。
それぞれの取引所と販売所ごとに、取引可能銘柄や流通量の多い銘柄、手数料やスプレッドの大きさ、利用可能媒体などに様々な違いがあります。
中でも手数料の違いは、資産形成のスピードに大きな影響を与える要素の一つです。
今回の記事では、bitbankの手数料に関して、他の仮想通貨取引所と比較しながら、利用者の口コミなども踏まえて解説していきます。
※以下の情報は、全て2021年12月現在の情報です。
目次
bitbank(ビットバンク)の特徴
▲出典:bitbank
bitbank(ビットバンク)は、2014年5月に設立された仮想通貨取引所で、取引可能銘柄は以下の12種類です(2021年12月現在)。
- BTC(ビットコイン)
- XRP(リップル)
- LTC(ライトコイン)
- ETH(イーサリアム)
- MONA(モナコイン)
- BCH(ビットコインキャッシュ)
- XLM(ステラルーメン)
- QTUM(クアンタム)
- BAT(ベーシックアテンショントークン)
- OMG(オーエムジー)
- XYM(シンボル)
- LINK(チェーンリンク)
bitbankは、アルトコインを中心に豊富に銘柄をそろえた仮想通貨取引所です。特にXRP(リップル)については、流通量が多く取引がしやすいと言われています。
また、他の仮想通貨取引所ではあまり取り扱いがない2ちゃんねるで有名なMONA(モナコイン)の売買取引ができることが特徴です。
仮想通貨取引に関しては、現物取引のみの取り扱いとなっています。最低取引数量は0.0001BTCから可能で、小額からの仮想通貨への投資にも向いている取引所です。
また、スマートフォンに対応しており、利便性の高さも魅力の一つです。
bitbank(ビットバンク)の手数料一覧
仮想通貨取引所を選ぶ際にに大切なことが取引手数料の高さです。
bitbank(ビットバンク)には、取引所と販売所が存在し、それぞれに手数料やスプレッドの大きさが異なっています。bitbankの手数料は、以下の通りです。
手数料の種類 | 手数料 | |
仮想通貨の取引手数料 | 販売所 | 取引手数料:無料 |
スプレッド:1.5% | ||
取引所 | メイカー手数料:‐0.02%
テイカー手数料:0.12% |
|
スプレッド:0.07% | ||
日本円の入金手数料 | 無料 | |
日本円の出金手数料 | 3万円未満 | 550円 |
3万円以上 | 770円 | |
仮想通貨の出金手数料 | BTC(ビットコイン) | 0.0006 BTC |
LTC(ライトコイン) | 0.001 LTC | |
XRP(リップル) | 0.15 XRP | |
ETH(イーサリアム) | 0.005 ETH | |
MONA(モナコイン) | 0.001 MONA | |
BCH(ビットコインキャッシュ) | 0.001 BCC | |
XLM(ステラルーメン) | 0.01 XLM | |
QTUM(クアンタム) | 0.01 QTUM | |
BAT(ベーシックアテンショントークン) | 21 BAT | |
OMG(オーエムジー) | 2 OMG | |
XYM(シンボル) | 2 XYM | |
LINK(チェーンリンク) | 1.1 LINK |
ここからは、仮想通貨取引におけるテイカー・メイカー手数料、入金手数料、出金・送金手数料のそれぞれについて、詳しく解説していきます。
bitbank(ビットバンク)のテイカー・メイカー手数料
bitbank(ビットバンク)では、仮想通貨取引の際に、販売所と取引所の2つから選択ができます。
販売所においては取引手数料が無料ですが、取引所では一部キャンペーン期間を除いて、メイカー手数料は-0.02%、テイカー手数料は0.12%です。
詳しくは以下の表をご覧ください。
銘柄 | メイカー手数料 | テイカー手数料 |
BTC/JPY
(ビットコイン/日本円) |
‐0.02% | 0.12% |
XRP/JPY
(リップル/日本円) |
‐0.02% | 0.12% |
XRP/BTC
(リップル/ビットコイン) |
‐0.02% | 0.12% |
LTC/JPY
(ライトコイン/日本円) |
‐0.02% | 0.12% |
LTC/BTC
(ライトコイン/ビットコイン) |
‐0.02% | 0.12% |
ETH/JPY
(イーサリアム/日本円) |
‐0.02% | 0.12% |
ETH/BTC
(イーサリアム/ビットコイン) |
‐0.02% | 0.12% |
MONA/JPY
(モナコイン/日本円) |
‐0.02% | 0.12% |
MONA/BTC
(モナコイン/ビットコイン) |
‐0.02% | 0.12% |
BCC/JPY
(ビットコインキャッシュ/日本円) |
‐0.02% | 0.12% |
BCC/BTC
(ビットコインキャッシュ/ビットコイン) |
‐0.02% | 0.12% |
XLM/JPY
(ステラルーメン/日本円) |
‐0.02% | 0.12% |
XLM/BTC
(ステラルーメン/ビットコイン) |
‐0.02% | 0.12% |
QTUM/JPY
(クアンタム/日本円) |
‐0.02% | 0.12% |
QTUM/BTC
(クアンタム/ビットコイン) |
‐0.02% | 0.12% |
BAT/JPY
(ベーシックアテンショントークン/日本円 |
‐0.02% | 0.12% |
BAT/BTC
(ベーシックアテンショントークン/ビットコイン |
‐0.02% | 0.12% |
OMG/JPY
(オーエムジー/日本円) |
‐0.02% | 0.12% |
OMG/BTC
(オーエムジー/ビットコイン) |
‐0.02% | 0.12% |
XYM/JPY
(シンボル/日本円) |
‐0.02% | 0.12% |
XYM/BTC
(シンボル/ビットコイン |
‐0.02% | 0.12% |
LINK/JPY
(チェーンリンク/日本円) |
‐0.02% | 0.12% |
LINK/BTC
(チェーンリンク/ビットコイン) |
‐0.02% | 0.12% |
メイカーとは、仮想通貨の売買取引の際に、注文が新たに取引板(気配値)に載ることによって、取引量を増加させ市場の流動性を高める取引のことを言います。
一方、テイカーとは、仮想通貨売買取引の際に、すでに取引板(気配値)に載っている注文に対し約定することによって、市場の流動性を低くする取引のことです。
注文がメイカーになるケースは、以下の通りです。
- 現在の価格より安い価格の買い注文を入れたとき
- 現在の価格より高い価格の売り注文を入れたとき
つまり、注文してすぐに約定するのではなく、取引板(気配値)に載るような指値注文を入れた場合です。
注文がテイカーになるケースは、以下の通りです。
- 現在の価格より高い価格の買い注文を入れたとき
- 現在の価格より安い価格の売り注文を入れたとき
つまり、注文を入れてすぐに約定するような価格で注文を入れた場合です。
メイカーが成立する場合は、手数料が‐0.02%だから、仮想通貨の売買取引を行っても手数料が手元に入ってきます。
このシステムは、ほとんどの仮想通貨取引所が採用していない大きな特徴です。bitbankで取引を行う、主要なインセンティブであると言えます。
bitbank(ビットバンク)の入金手数料
bitbank(ビットバンク)の入金手数料は、無料です。
これは、日本円の入金手数料、仮想通貨の入金手数料のどちらにも適用されます。
ただし、bitbank口座への、入金時の振込手数料は、ユーザーの負担となります。
bitbankの日本円の入金対象となる銀行は、GMOあおぞらネット銀行と住信SBIネット銀行の2つです。
これらの銀行口座を持っている場合は、同じ銀行間での振込となるため、入金手数料は完全に無料で行えます。
他行からの振込でも、ネットバンキングの活用や取引時間帯によって、他行宛の送金手数料を抑えることができる場合があります。
現在ご利用の銀行の、送金手数料を事前に確認しておきましょう。
bitbank(ビットバンク)の出金手数料
bitbank(ビットバンク)の出金手数料は、通貨の種類、日本円においては金額によって変動します。詳しくは以下の通りです。
通貨 | 出金手数料 |
日本円 | 550円(3万円未満) |
770円(3万円以上) | |
BTC(ビットコイン) | 0.0006 BTC |
LTC(ライトコイン) | 0.001 LTC |
XRP(リップル) | 0.15 XRP |
ETH(イーサリアム) | 0.005 ETH |
MONA(モナコイン) | 0.001 MONA |
BCC(ビットコインキャッシュ) | 0.001 BCC |
XLM(ステラルーメン) | 0.01 XLM |
QTUM(クアンタム) | 0.01 QTUM |
BAT(ベーシックアテンショントークン) | 21 BAT |
OMG(オーエムジー) | 2 OMG |
XYM(シンボル) | 2 XYM |
bitbankでは、入金時の手数料が無料なだけに、出金時の手数料は高めの設定であると言えます。
日本円、仮想通貨ともに、こまめに出金をするのではなく、ある程度まとまった金額を一括で出金するのがお得です。
bitbank(ビットバンク)手数料の他社取引所との比較
仮想通貨取引所には多くの種類があり、それぞれに手数料の額やスプレッドの違いが存在しています。
bitbank(ビットバンク)では、国内の主要仮想通貨取引所と比較しても、取引手数料が安く抑えられています。
ここからは、bitbank以外の国内主要取引所と、手数料の比較をしていきます。
国内取引所 | 日本円入金手数料 | 販売所手数料 | 取引所手数料 | スプレッド | 日本円出金手数料 | 送付手数料(BTC) |
bitbank | 無料 | 無料 | メイカー:‐0.02%
テイカー:0.12% |
1.5% | 550円~770円 | 0.0006BTC |
Coincheck | 銀行:無料
クイック:770円~1018円 |
無料 | メイカー:0%
テイカー:0% |
5.9% | 407円 | 0.001BTC |
DMM Bitcoin | 銀行:無料
即時:無料 |
無料 | – | 1.2% | 無料 | 無料 |
bitFlyer | 銀行:無料
即時:0円~330円 |
無料 | 無料 | 7.4% | 220円~770円 | 0.0004BTC |
bitbankは、国内の主要仮想通貨取引所と比べて、取引所のメイカー手数料のマイナス幅が大きいこと、スプレッドの幅の小ささがトップクラスであることから、手数料を最小限に抑えて取引を継続的に行うことができる仮想通貨取引所であると言えます。
一方で、GMOコインやDMM Bitcoinは、日本円の出金手数料や仮想通貨の送付手数料が無料であるため、出金時の使いやすさはbitbankより高いです。
bitbankでも、まとまった金額を出金・送金をするといったように対策を取れば、全体の手数料を考えると十分お得に取引することができます。
手数料以外のbitbank(ビットバンク)のメリット
ここまで、bitbank(ビットバンク)の手数料の説明や、国内の仮想通貨取引所の手数料との比較をしてきました。
ここからは、手数料以外に、bitbankを選択すると得られる以下の5つのメリットを、紹介していきます。
- 取引所でアルトコインを売買できる
- リアルタイム入金が可能
- スマホ対応している
- セキュリティーが高い
- メイカーになると報酬がもらえる
①取引所でアルトコインを売買できる
ほとんどの国内仮想通貨取引所では、アルトコインの売買はスプレッドの高い販売所での取引が一般的です。
しかし、bitbank(ビットバンク)ではアルトコインの流通量が多いことから、スプレッドの低い取引所で、手数料を抑えて売買ができます。
②リアルタイム入金が可能
bitbank(ビットバンク)では、土日祝日含めて24時間リアルタイムで入金が可能です。
入金可能口座は、GMOあおぞらネット銀行と住信SBIネット銀行の2つがあります。
③スマホ対応している
bitbank(ビットバンク)は、PCのWEB版に加えて、スマートフォンのアプリに対応しています。
手元のスマートフォンで、いつでもどこでもリアルタイムで資産状況が把握できることが強みです。
④セキュリティーが高い
bitbank(ビットバンク)のセキュリティーは、国内外で比較してもトップクラスを誇ると言われています。
そのため、国内では仮想通貨流通量第1位を実現しているのです。
⑤メイカーになると報酬がもらえる
bitbank(ビットバンク)の取引所で、仮想通貨の売買を行う際に、注文がすでに取引板(気配値)に載っているような注文で締約すると、その取引はメイカーとなり、手数料は-0.02%となります。
報酬率の大きさは、国内外トップクラスです。
手数料以外のbitbank(ビットバンク)のデメリット
続いて、bitbank(ビットバンク)の以下2つのデメリットについて、解説していきます。
- レバレッジ取引ができない
- 取引銘柄数が少ない
①レバレッジ取引ができない
かつてbitbank(ビットバンク)では、「bitbank Trade」というサービス部門で、レバレッジ取引も行うことができました。
しかし、2019年4月でサービスが終了したため、現在は、レバレッジ取引ができるプラットフォームを、bitbankは完備していません。
②取引銘柄数が少ない
取り扱い銘柄が多いことで有名な国内仮想通貨取引所と比較すると、bitbank(ビットバンク)の取り扱い銘柄は少ないです。
たとえば、coincheckは17種類、GMOコインは15種類であるのに対して、bitbank(ビットバンク)は12種類と、取り扱い銘柄が少ないことが分かります。
しかし、bitbankの取り扱い銘柄12種類は、国内の仮想通貨取引所全体と比較すると、まだまだ多いほうです。
また、2021年12月3日からLINK(チェーンリンク)が新しく取り扱いできるようになったように、今後も取り扱い銘柄数が増えていくことも期待できます。
bitbank(ビットバンク)の手数料などに関する口コミ
ここからは、bitbank(ビットバンク)の口コミを紹介していきます。
ボーナスでビットバンクに入金したけど、とても良い!大体の通過を取引所で変える!若干手数料取られるけど数円程度で、コインチェックと比べたらずっと安い!
— アルパカ (@pakapaka_arupa) December 11, 2021
ちなみにビットコイン積立も、住信SBIの定額自動振込を使って毎週ビットバンクに35000円入金してます。
これに関しては振込相手も住信SBIなので、手数料無料回数はいっさい消費しません。 https://t.co/rGA8tXbm0u pic.twitter.com/q1frkHQNRl— ペイの実 (@paynomi) December 14, 2021
やはり、bitbankのメイカー報酬とスプレッドの小ささが、多くの投資経験者の心に刺さっているようです。
入金の際の手数料が無料である点は、積み立て投資を検討している方にもメリットが大きいと言えます。
bitbank(ビットバンク)の信頼と実績は確か
bitbank(ビットバンク)は、取引所のスプレッドが非常に小さく、メイカー報酬も手に入れることができます。
販売所においても、他の国内主要仮想通貨取引所に比べると、トップクラスのスプレッドの小ささで手数料を抑えることができることも特徴です。
その上で、国内外の仮想通貨取引所の中でもセキュリティーが高く、通貨流通量が国内最大であることから成約率が高い点も、魅力の一つと言えるでしょう。
これから仮想通貨への投資を検討されている方も、これまで別の取引所を利用していた方も、bitbankで新たに仮想通貨の取引を始めてみてはいかがでしょうか。
bitbankの口座登録はこちらから行えます。