暗号資産の「IOST(アイオーエスティー)」は、国内で人気のある通貨の一つです。
格闘家の朝倉未来氏のツイートや、「Coincheck(コインチェック)」「BITPOINT(ビットポイント)」への上場を機を気に、興味を持った人も多いのではないでしょうか。
しかし「今から買っても遅いのでは?」「将来性はあるの?」と気になる人も多いはずです。
そこで本記事では、IOSTの特徴から将来性まで解説します。チャートを使って過去の値動きも紹介します。
本記事を参考に、ぜひIOST投資にチャレンジしてみましょう。
※以下の情報は、すべて2022年7月現在のものです。
目次
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」とは?
「IOST(アイオーエスティー)」とは、2019年にローンチされたブロックチェーン「IOST」(以降、IOST Network)で用いられる暗号資産(仮想通貨)のことです。
IOSTは、独自ブロックチェーン上のアプリケーションやマーケットプレイス利用時に用いられることが予定されています。
日本で人気が高いという点も、IOSTの大きな特徴です。IOSTが広まったきっかけの一つは、格闘家でありインフルエンサーの朝倉未来氏によるツイートと考えられています。
IOST
億りました pic.twitter.com/81bRpYC8Fq— 朝倉未来 Mikuru Asakura (@MikuruAsakura) April 14, 2021
2022年には「BITPOINT(ビットポイント)」「DMM Bitcoin(DMMビットコイン)」に上場したことでも話題となりました。
「IOST(アイオーエスティー)」の特徴
暗号資産(仮想通貨)「IOST(アイオーエスティー)」を理解するために、IOSTが利用されるブロックチェーン「IOST Network」の特徴を見ていきましょう。IOST Networkの主な特徴は、以下の4つです。
- 高い処理速度で「スケーラビリティ問題」の解決を目指している
- 「JavaScript」で開発が進められている
- 独自のコンセンサスアルゴリズム「PoB」を採用している
- 暗号資産を預けることで報酬を獲得できる
高い処理速度で「スケーラビリティ問題」の解決を目指している
「IOST Network」は、高い処理速度が特徴のブロックチェーンです。具体的にはIOST Networkは、1秒で8,000の取引を承認できるように開発されています。
IOST Networkが処理速度を重視するのは、イーサリアムが抱える「スケーラビリティ問題」を解決するためです。スケーラビリティ問題とは、取引の急増に、取引承認・記録が追いつかないことで起こる、以下のような問題のことです。
- ガス代(手数料)の急騰
- 取引承認スピードの鈍化
上記問題がなかなか解決されず、分散型アプリ開発に支障をきたしています。そこでIOST Networkは、スケーラビリティ問題を解決し、分散型エコノミーの進展を後押しすることを目指して開発されています。
「JavaScript」で開発が進められている
開発言語に「JavaScript」が採用されている点も、「IOST Network」の特徴です。
比較的学習しやすい点と使い道が多い点で、JavaScriptは利用者数の多い言語です。理解できる人の多い言語を採用することで、開発をスムーズに進める狙いがあります。
仮想通貨プロジェクトがうまくいくかどうかは、開発状況によって左右されます。そのため、開発者に優しい言語の採用は、非常に重要なポイントです。
独自のコンセンサスアルゴリズム「PoB」を採用している
「IOST Network」は、独自のコンセンサスアルゴリズム「PoB」を採用しています。コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーン上の取引を承認・記録する手法のことです。
代表的なコンセンサスアルゴリズムには、ビットコインが採用している「PoW」、イーサリアムが移行を目指している「PoS」などがあります。「PoB」は他に例を見ない独自の仕組みのため、注目されるきっかけとなりました。
暗号資産を預けることで報酬を獲得できる
「IOST Network」では、暗号資産(仮想通貨)「IOST(アイオーエスティー)」を預けることで、報酬を得られる仕組みになっています。
インセンティブ設計がなされており、保有するメリットがわかりやすいため、投資家や一般ユーザーに興味を持ってもらいやすいと言えます。IOSTの預け入れは、「Binance(バイナンス)」などの人気取引所でも行えます。
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」の将来性を左右する要素
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」の将来性を左右すると思われる要素には、以下のようなものがあります。
それぞれ見ていきましょう。
開発の進捗
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」は、開発状況によっては高い将来性が見込めます。前項で説明したように、「IOST Network」には処理速度の高さなど、大きな強みがあります。
その強みが実用化されて、人々に必要とされれば、IOSTの価値は上昇する可能性が高いです。IOSTは開発活動が活発ですが、今後どうなるかは見守っていく必要があります。
競合の状況
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」の将来性は、競合のプロジェクトの状況次第で変化すると考えられます。「スケーラビリティ問題」の解決を目指しているプロジェクトは、以下のように他にもあるためです。
- ソラナ(SOL)
- カルダノ(ADA)
- コスモス(ATOM)
- アバランチ(AVAX)
- ポルカドット(DOT)
また、スケーラビリティ問題は、イーサリアムの進化により解決される可能性もあります。IOST以外のプロジェクトでスケーラビリティ問題が解決した場合、IOSTの価値は上がりにくくなる可能性があります。
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」のこれまでの値動き
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」のこれまでの値動きを紹介します。上昇タイミングや下落タイミングを考える上での参考としてください。
2018年1月:ローンチ直後の高い期待や投機目的の買いにより最高値を記録する
ローンチ直後の高い期待や投機目的の買いにより、暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」は最高値を記録しました。
IOSTの価格は、ローンチ時は「1IOST=2円」ほどでしたが、数日後には7倍の「1IOST=14円」まで上昇しました。しかし最高値を更新すると、利益を確定させるための売りが入り、「1IOST=2円」まで一気に下落しました。
アルトコインのローンチ直後や、何らかのイベントがあった場合は、このような値動きをすることがあります。高値でつかまされないよう注意しましょう。
2021年2月:DeFi分野への参入などにより価格が急上昇する
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」は、2021年2月頃に急上昇しました。詳細は以下の画像をご覧ください。
2021年2月は、「DeFi(ディーファイ)」の認知と、イーサリアムチェーンの処理速度の問題意識が広まっていた時期でした。そんな時期にIOSTがパートナーを務めるDeFiプラットフォームの「Donnie Finance」の正式ローンチが発表されました。
IOSTがDonnie Finance上で預けられる通貨だった点、IOSTがイーサリアムチェーンの問題解決につながる期待が持たれた点により、IOSTの価格は上昇します。
上昇後、価格は下落してしまいましたが、IOSTは一時「1IOST=約7円」の高値を記録しました。
2022年3月:Zhong氏の「重大発表ツイート」により期待が高まる
2022年3月、暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」に再び注目が集まりました。
3月28日にIOSTの創設者のZhong氏がツイートしたことが、きっかけと考えられています。
Following up on this: shorts haven’t capitulated yet still. I look forward to April. Meanwhile we have some big announcements and launch events for #IOST (new funding, cross chain infrastructures and staking). Details will be released weekly, starting this week. https://t.co/bKYp2uIVgu
— Jimmy Zhong (@jimmyzhong_iost) March 28, 2022
上記のツイートでは「重大な発表と、IOSTに関するイベントがある」「週次で詳細を明らかにしていく」との内容が記載されています。これによりIOSTへの期待が高まりました。
IOSTの価格は「1IOST=約6.3円」まで一気に上昇しました。
2022年5月:利上げや「LUNA」崩壊の影響で市場は冷え込む
2022年5月、暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」は大幅に下落します。
2022年5月は、長期的な利上げが予測されていたことで、マーケットは弱気になっていました。そんなときに、人気通貨だった「UST」「LUNA」の価格が暴落します。
これにより、あらゆる仮想通貨の価格が下落しました。2022年4月には「1IOST=約6.3円」という高値をマークしていたIOSTですが、5月半ばには「1IOST=約2.0円」まで値下がりしました。
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」を購入・運用できる取引所
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」を購入・運用できる取引所は、以下のとおりです。
購入時の手数料やその他の特徴を取引所ごとにまとめます。
Coincheck(コインチェック)
「Coincheck(コインチェック)」では、暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」の購入ができます。
購入時の手数料 | ・取引手数料:無料
・スプレッド:あり |
運用サービスの内容 | ・14日間貸出(年率1.0%)
・30日間貸出(年率2.0%) ・90日間貸出(年率3.0%) ・180日間貸出(年率4.0%) ・365日間貸出(年率5.0%) ※受け付け中は、14日貸出と30日貸出のみ |
※2022年7月現在
IOSTを使った資産運用もできるので、国内取引所でIOSTを買いたい人には、Coincheckがおすすめです。
CoincheckでIOSTを買うなら「スプレッド」分の支払いも必要になります。スプレッドの負担を減らすには、一度にまとまった金額で購入しましょう。レンディングを利用して利息を得ることでも、スプレッドの負担を和らげることができます。
BITPOINT(ビットポイント)
「BITPOINT(ビットポイント)」でも、暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」の購入ができます。
購入時の手数料
(BITPOINTの場合) |
・取引手数料:無料
・スプレッド:あり |
購入時の手数料
(BITPOINT PROの場合) |
・取引手数料:無料
・スプレッド:なし |
運用サービスの内容 | レンディングが可能
※現在募集は、なし |
※2022年7月現在
BITPOINTでは、2通りの方法でIOSTを購入できます。
BITPOINT(ログイン後の画面)で購入すると「スプレッド」の支払いが必要になります。一方「BITPOINT PRO」の画面からなら、取引手数料もスプレッドも不要で購入可能です。基本的にはBITPOINT PROを利用しましょう。
BITPOINTは入金手数料も出金手数料も無料です。IOSTをお得に購入したい人には、BITPOINTはおすすめです。
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」は、DMM Bitcoin(DMMビットコイン)でも購入可能です。
購入時の手数料 | ・取引手数料:無料
・スプレッド:あり ※BitMatch注文の場合は手数料あり |
運用サービスの内容 | 資産運用に未対応 |
※2022年7月現在
DMM Bitcoinでは、通常の方法でIOSTを買うと「スプレッド」が発生してしまいます。しかし、「BitMatch注文」を利用すれば、スプレッド分よりも低い手数料で購入が可能です。
2022年7月現在、DMM Bitcoinは資産運用サービスを提供していません。そのため、資産運用したい人は、別の取引所を利用してください。
DMM Bitcoinには「アプリが使いやすい」「LINEで質問可能」などの特徴があります。そのため、仮想通貨取引に自信がない人でも使いやすい取引所です。
Binance(バイナンス)
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」をお得に買って運用するなら、「Binance(バイナンス)」の利用がおすすめです。以下のように、BinanceではIOSTを運用することも可能です。
購入時の手数料 | ・取引手数料(Taker):0.1%
・取引手数料(Maker):0.1% ・スプレッド:なし ※手数料は口座開設直後のもの |
運用サービスの内容 | ・30日預け入れ(3.95%)
・60日預け入れ(4.32%) ・90日預け入れ(5.22%) ・120日預け入れ(20.19%) ・セービング(0.33%) |
※2022年7月現在
Binanceを利用するなら、基本的に国内取引所から仮想通貨を送金することになるので、やや手間がかかってしまいます。
しかしBinanceでは、安い手数料でのIOSTの購入と、資産運用の両方ができます。その他のサービスも充実しているため、本格的に仮想通貨の取引・運用をはじめたい人には、Binanceがおすすめです。
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」の価値上昇が期待できるタイミング
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」の価値上昇が期待できるタイミングとしては、以下のようなものが考えられます。
それぞれ見ていきましょう。
大手取引所への上場が決まったとき
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」の価格は、大手取引所への上場が決まったタイミングで上がる可能性があります。新規上場が決まると、新しく取引をはじめるユーザーが出てくるためです。
「今後価格が上がるかもしれない」と思った人が購入することで、市場価格が上昇することも考えられます。
2022年7月現在、IOSTは国内大手取引所の「bitFlyer(ビットフライヤー)」や「bitbank(ビットバンク)」での取り扱いがありません。IOSTは日本で人気の通貨のため、それらの取引所に上場が決まったら、価格が上昇する可能性があります。
「IOST Network」の開発や実用化が進んだとき
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」の価格上昇が期待できるのは、ブロックチェーンである「IOST Network」の開発・実用化が進んだときです。
技術開発が進むと、IOST NetworkやIOSTの利用が現実味を帯びてきます。そうすると、将来の値上がりへの期待感からIOSTを購入する投資家は増え、IOSTの価格は上昇する可能性があります。
IOSTの開発状況は、主に海外のブログプラットフォームのMediumで報告されているため、気になる人はチェックしてみてください。「大まかに把握できれば良い」という人は、IOSTの公式Twitterや、創設者のZhong氏のTwitterを確認しましょう。
仮想通貨市場に活気があるとき
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」の価格が高まりやすいのは、仮想通貨市場に活気があるときです。言い換えると、ビットコインの価格が上昇傾向にあるときです。
IOSTをはじめとするアルトコインの価値は、ビットコインの価値につられて動きます。そのため、IOSTの価格上昇を見逃したくない人は、ビットコインの価格もチェックしましょう。
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」に関するよくある質問
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」に関するよくある質問に回答します。
IOSTは100円や1,000円まで値上がりする?
今後の開発状況などによりますが、暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」の価格がすぐに100円や1,000円になる可能性は、あまり高くないと考えられます。
主な理由は以下の2点です。
- 2022年7月現在「1IOST=約2円」
- 過去の最高価格が「1IOST=約14円」
数年かかっても「IOST=100円」にならないことも大いに考えられます。何かの機会に値上がりする可能性もありますが、期待しすぎないようにしましょう。
IOSTのステーキング方法は?
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」を手っ取り早くステーキングするなら、海外取引所「Binance(バイナンス)」の利用がおすすめです。
Binanceは世界トップの取引量を誇り、あらゆるサービスレベルが高い取引所です。もちろん、日本語にも対応しています。
2022年7月現在、Binanceで利用できるIOSTのステーキングには、以下の4種類があります。
ステーキング期間 | 年間利回り(APR) | 最小預け入れ金額 |
30日 | 3.95% | 100IOST |
60日 | 4.32% | 100IOST |
90日(売り切れ) | 5.22% | 100IOST |
120日 | 20.19% | 0.1IOST |
※2022年7月現在
ステーキングの利回りは、預け入れ期間が長いほど高くなりますが、預けている期間中は引き出せないので注意してください。
途中で引き出せるようにしたい人は、Binanceの「セービング」を利用してください。セービングは利回りが低くなりますが、いつでも引き出すことができます。
IOSTを購入することのリスクは?
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」の価格が今後上昇するという保証はありません。
IOSTは人気のある仮想通貨ですが、ブロックチェーンの開発は現在も進められている途中です。チーム内のトラブルで開発が鈍化し、価値が下がる可能性もあります。
IOSTを投資資産の一部として保有することや、余剰資金で投資することに問題はありませんが、生活に必要なお金までつぎ込むことは避けましょう。
IOSTがエアドロップされるのはいつ?
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」のエアドロップについては、Twitterで検索をしてみてください。
重要な情報やプロモーションは、基本的に公式Twitterで告知されるためです。Twitterで検索する際は、コマンドを活用すると情報を探しやすくなります。
たとえば、Twitterの検索窓に「@IOSToken_jp “エアドロップ”」と入力すれば、IOSTの日本語版の公式アカウントのツイートのなかでも、「エアドロップ」という文言が入ったものを探せます。
ISOTのエアドロップ情報を探す際は。詐欺に注意してください。
詐欺師はIOST公式アカウントを装って、ユーザーのウォレットアドレスを聞き出したり、偽のサイトにアクセスさせたりします。怪しいと思ったときは、公式アカウントに相談しましょう。
IOSTに関するニュースはどこで調べられる?
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」に関するニュースは、TwitterやMedium(海外のブログプラットフォーム)で調べてみるのがおすすめです。
プロモーションを調べるならTwitterのIOST公式アカウント、直近で起こった出来事を調べるならMediumがおすすめです。
Mediumは、IOST財団やコミュニティーマネージャーのZhen氏が出しているものを確認しましょう。定期的にIOSTに関する出来事をまとめてくれているので、パートナーシップや開発の状況を確認しやすいです。
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」の今後は未知数
暗号資産「IOST(アイオーエスティー)」は、今後大きく値上がりする可能性を秘めた通貨です。その理由は以下のとおりです。
- 開発やプロモーションに熱心なため
- 過去に大きな値上がりを記録したため
IOSTの価格は上昇する可能性がある一方で、下落することも考えられます。そのため、過度な期待はしないで余剰資金で投資するようにしてください。
IOSTを保有している人には、海外大手取引所「Binance(バイナンス)」で資産運用することをおすすめします。
「セービング」を使えば、毎日利息をもらいながら、IOSTの値上がりを待つことが可能です。また「定期ステーキング」を利用すれば、セービングよりも高い利息を獲得できます。
Binanceは世界最大規模の大人気取引所です。まだ利用したことがない人は、この機会に使ってみてください。仮想通貨の楽しみの幅が広がるはずです。