ドージコイン(DOGE)は、イーロン・マスク氏の発言で注目を集める、一風変わった仮想通貨です。
将来の価格高騰を見越して、ドージコインへの投資を検討されている方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、ドージコインの特徴と、保有するメリットとデメリット、価格動向や購入方法などを網羅的に解説していきます。
※以下の情報は、全て2022年1月現在の情報です。
目次
ドージコイン(DOGE)の特徴
ドージコイン(DOGE)の基本情報は以下の通りです。(2022年1月20日時点)
仮想通貨銘柄 | ドージコイン |
ティッカーシンボル | DOGE |
開発者 |
|
開発年 | 2013年 |
時価総額 | 約2兆5,150億円 |
価格 | 約19円 |
マイニングアルゴリズム | PoW(プルーフオブワーク) |
また、ドージコインの特徴は以下の通りです。
- モチーフが日本の柴犬
- ビットコインと同じ機能
- 発行上限枚数が定められていない
- イーロン・マスク氏のお気に入り
多くの仮想通貨が開発される中、ドージコインは独自性とデザイン性を取り揃えた通貨として、人気を得ています。
モチーフが日本の柴犬
ドージコイン(DOGE)はユニークな柴犬のデザインが特徴的な仮想通貨です。
モチーフである柴犬は、「カボスちゃん」という名前で、日本で飼育されています。
2010年に飼い主がブログに投稿したことがきっかけでネットミームとなり、ドージコインの開発者の目に留まった結果、仮想通貨のモチーフとして採用されました。
ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨では、通貨モチーフがコインの頭文字など、シンプルなデザインです。
それに対して、ドージコインは実際に存在するかわいらしい柴犬のモチーフを採用していることから、多くのファンがいます。
ビットコインと同じ機能
ドージコイン(DOGE)は、PoW(プルーフオブワーク)というビットコインと同じ仕組みを採用しており、同等の機能を持っています。
実はドージコインは、ビットコインがまだ世の中に広まる前の2013年に、得体の知れない不安なものだという仮想通貨のイメージを払拭するために作られたパロディ通貨でした。
そのため、基本的な構造はビットコインと同じで、マイニングによって通貨供給量が増えていきます。また、取引記録などのデータの改ざんも、ビットコインと同様、難しくなっています。
仮想通貨市場の時価総額トップを長年にわたり走り続けている、ビットコインと同等の機能を持っているという点は、ドージコインの大きな特徴と言えます。
発行上限枚数が定められていない
ドージコイン(DOGE)には、発行上限枚数が定められていません。
そもそもドージコインは、インフレに強いビットコインとは違い、流通量が多くなるように設計されています。
そのため、ドージコインの価格の推移は、世の中の需要と供給のバランスによって決定します。
結果として、ドージコインはインフレーションを引き起こす可能性がビットコインよりも高いのです。
イーロン・マスク氏のお気に入り
ドージコイン(DOGE)は、テスラの創業者であるイーロン・マスク氏など、著名人に注目をされることで、たびたび話題になっています。
イーロン・マスク氏が「テスラの一部商品がドージコインで購入可能に」というような内容のツイッターを投稿したことで、ドージコインの価格が上昇したニュースは有名です。
過去にもイーロン・マスク氏のツイートをきっかけに、直近価格より約50%もの大きな値動きに発展したこともありました。
仮想通貨市場のみならず、世界経済に大きな影響力をもつ著名人の支持を得ている点は、ドージコインの大きな強みと言えます。
ドージコイン(DOGE)のメリット
ドージコイン(DOGE)への投資によって得られるメリットは、以下の通りです。
- 決済スピードが早い
- 開発が進み実用化が期待できる
- 熱狂的なファンの存在が価格下落を抑制する
仮想通貨としての機能面のメリットと、現在のファンの存在による将来的な価格面でのメリットが挙げられます。
決済スピードが早い
ドージコイン(DOGE)には、決済スピードが早いというメリットがあります。
以下の表は、主要な仮想通貨とドージコインの決済スピードを比較した表です。
仮想通貨銘柄 | 決済スピード |
ビットコイン(BTC) | 約600秒 |
モナコイン(MONA) | 約90秒 |
ネム(XEM) | 約60秒 |
ドージコイン(DOGE) | 約60秒 |
ドージコインの決済スピードの速さは約60秒である一方、ビットコインは約600秒であるため、約10倍の速さとなっており、決済通貨に適した仮想通貨と言えます。
アメリカの有名掲示板reddit(レディット)では、その中にあるDogeMarket(ドージマーケット)というオンライン市場で、ドージコインが決済通貨として利用されています。
今後もドージコインを利用した決済を導入する企業やサイトが増えていくとの期待が、今後ドージコインの価格を上昇させるかもしれません。
開発が進み実用化が期待できる
ドージコイン(DOGE)は、現在も開発が進められており、今後さらなる実用化が期待できる仮想通貨です。
もともと、ドージコインはビットコインを冗談半分でマネして作られたアルトコインの一種にすぎませんでした。
しかし、ドージコインがリリースされて以降、開発者によるアップデートのほかに、圧倒的な流通量とマイニング報酬のシステムの導入が影響して、市場規模は拡大を続けています。
ドージコインは、時価総額ランキングで仮想通貨市場では11位に着けており、決してマイナーなビットコインの影武者ではありません。(2022年1月20日時点)
今後も開発は進められ、送金手段や決済通貨として実用化が進んでいくことが期待できます。
熱狂的なファンの存在が価格下落を抑制する
ドージコイン(DOGE)には、その特徴と独自性に魅せられたファンが世界中に存在します。
世界中のファンがドージコインの価格を上昇の下支えの要因としているため、今後もドージコインの価格が暴落するようなことは、起こりにくいと考えられます。
たとえば、アメリカの有名掲示板サイトredditには、ファンが集まりドージコインの話題で持ちきりとなっています。
「1DOGE=1ドル」を達成しようという運動にも発展したほどに、ファンは熱を帯びているのです。
世界中のファンがドージコインの価格を下支えしているため、今後もドージコインの価格が暴落するようなことは、起こりにくいと考えられます。
ドージコイン(DOGE)のデメリット
ドージコイン(DOGE)にはメリットが多く、将来性にも期待がかかる一方で、デメリットも存在します。デメリットは大きく分けて以下の2つです。
- 日本の取引所での取扱いはない
- 他のアルトコインと比べて機能面で劣る
ドージコインへの投資を検討されている方は、正しくデメリットを抑えたうえで投資判断をくだしましょう。
日本の取引所での取扱いはない
ドージコイン(DOGE)の取扱いをしている日本の仮想通貨取引所はありません。(2022年1月時点)
そのため、日本国内でドージコインを購入したい場合は、以下のようなステップを踏む必要があります。
- 国内の仮想通貨取引所の口座開設
- 国内仮想通貨取引所でビットコインなどのドージコインと交換できる仮想通貨を購入
- 国外のドージコインの取扱いのある仮想通貨取引所を口座開設
- 国内仮想通貨取引所から国外仮想通貨取引所への送金
- 国外仮想通貨取引所で送金されたコインとドージコインを交換
国内外の仮想通貨取引所の口座開設や海外送金などのステップを踏む必要があるため、投資初心者にはかなりハードルが高いと言えます。
また、海外の仮想通貨取引所の中には日本語に対応していない取引所も多く、言語の壁もハードルです。
本記事では、日本にいてもドージコインが取引しやすい海外仮想通貨取引所の紹介をしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
他のアルトコインと比べて機能面で劣る
ドージコイン(DOGE)は、他の仮想通貨と比べて、機能面で勝る点がほとんどありません。
先ほど、同様の機能を持つと紹介したビットコインも、仮想通貨の中では最も歴史が古く、近年の仮想通貨バブルによって開発が進められた新たな仮想通貨に比べて機能面で劣ります。
デザインや開発背景でファンが多いドージコインですが、機能面での平凡さがデメリットとなり、人気の火が途絶える可能性も決して否定はできません。
ドージコイン(DOGE)の価格動向
ドージコイン(DOGE)は2013年にリリースされて以来、仮想通貨バブルやイーロン・マスク氏の発言とともに大きな価格上昇を見せています。
以下のグラフは、ドル建てドージコインの、2014年から2018年までの価格推移です。
▲出典:TradingView
https://www.tradingview.com
ドージコインは、2013年にビットコインをマネして作成された後、海外の仮想通貨取引所に上場した2014年に小さな価格上場が起こりましたが、その後は落ち着いた値動きを続けていました。
その後、2017年から2018年にかけて仮想通貨バブルと呼ばれる仮想通貨市場全体への期待感の過熱により、ドージコインも大きな成長を見せました。
仮想通貨バブルの熱が冷めていくにしたがって、ドージコインも価格を下落させています。
続いて、以下のグラフは、ドル建てドージコインの、2018年から現在までの価格推移です。(2022年1月20日時点)
2018年以降のドージコインは、仮想通貨バブルの崩壊によって価格低迷が続いていました。
しかしその後、2021年初頭にテスラ社CEOのイーロン・マスク氏がドージコインへの関心を示したことで、市場の熱が再燃したのです。
2021年のドージコインの価格推移は、仮想通貨バブルの最高値を超えており、一時0.8ドル近い価格を記録しました。
その後は、大きな価格変動を伴いながら、下落方向へとチャートは推移しています。
ドージコイン(DOGE)の将来性が期待できる理由
ドージコイン(DOGE)には、将来性が期待できる理由が3つあります。
- 時価総額が大きい
- イーロン・マスク氏やファンの存在
- 価格調整が入る
ドージコインの実績や特徴から、将来の価格高騰に結び付く可能性は高いと考えることができます。
時価総額が大きい
ドージコイン(DOGE)の時価総額は、仮想通貨市場の中で11位に位置しており、他の仮想通貨と比べても大きな規模になっています。
過去に、ビットコインやイーサリアムといった主要通貨に次ぐ期待がかかるリップル(XRP)の時価総額を、ドージコインは一時抜く高騰を見せています。
仮想通貨市場における一定数のシェアを確保しているドージコインは、今後の価格推移に注目が集まる銘柄であり続けるため、投資対象としての将来性があると言えます。
イーロン・マスク氏やファンの存在
ドージコイン(DOGE)には、イーロン・マスク氏を初めとして仮想通貨市場に大きな影響力を及ぼす著名人のほか、世界中に多くのファンが存在してきました。
著名人の発言や行動によって、今後もドージコインの価格が急騰する可能性は高いと考えられます。
また、ファンの動きにも注目です。2021年にドージコインのファンによる掲示板サイト内の運動「1DOGE=1ドル」が始まりましたが、今後もこの運動は続くと思われます。
値動きが落ち着いてきたタイミングで購入して、将来の価格高騰に備えておきましょう。
価格調整が入る
ドージコイン(DOGE)には、発行上限枚数が設計されていません。
そのため、需要と供給のバランスを見て、価格調整が入るような仕組みが構築されています。
例えば、大きな下落局面にはいった時には、発行枚数を減らすことで、価格の上方調整を行います。逆に、大きな上昇局面に入ったときには、発行枚数を増やして価格の下方調整を行うのです。
このように、ドージコインは市場への発行枚数を調整することで、長期的には緩やかな価格変動にすることを目指しています。
短期的には値動きの激しい通貨ですが、長期的には安定的な投資対象と見ることができます。
ドージコイン(DOGE)の予想価格
2022年以降のドージコイン(DOGE)の価格推移を予測する際、以下の3点に注目をする必要があります。
- イーロン・マスク氏の発言とテスラ社の動き
- ビットコインの価格推移
- 実用化のニュース
ドージコインは、これまでにイーロン・マスク氏のツイートによって大きな価格の変動を起こしてきました。
時価総額と価格が上昇した2021年以降も、この傾向は続くことが予想されます。
ドージコインにプラスとなるような発言のほかに、価格の下落を引き起こすような否定的な発言に対しても、注目する必要があるでしょう。
また、ドージコインはビットコインと価格推移に相関関係があります。
ドージコインに関するニュースのほかに、ビットコインに関してのニュースも、良い参考材料です。
さらに、現在も開発が続いているドージコインは、今後さらなる実用化が行われる可能性があります。
実用化のニュースは、チェックしておきましょう。
ドージコイン(DOGE)を購入できるおすすめ取引所2選
ドージコイン(DOGE)を取り扱っている国内の仮想通貨取引所は、残念ながら現在は存在しません。(2022年1月時点)
そのため、国内からドージコインへの投資を行いたいと考えている場合は、海外の仮想通貨取引所を利用する必要があります。
日本からの取引がしやすい、おすすめの海外仮想通貨取引所は以下の2つです。
- Binance(バイナンス)
- FTX(エフティーエックス)
Binance(バイナンス)
Binance(バイナンス)は、仮想通貨取引所の中で世界最大の流通量を誇る大きな市場を保有しています。(参照:公式サイト)
取り扱い銘柄数も豊富なため、ドージコインはもちろんのこと、「草コイン」と呼ばれる複数の新興仮想通貨への投資が可能です。
名称 | Binance(バイナンス) |
取り扱い通貨 | 360種類以上 |
取引手数料 |
|
最大レバレッジ | 20倍 |
国名 | 香港 |
日本語対応 | △ |
Binanceでは、日本語対応をしているため、日本人が海外の仮想通貨取引所を利用する時も問題なく利用することができます。
一方で、Binanceは日本に対するサービスの一部撤退を発表しており、今後の動きに注意が必要です。
Binanceの口座登録はこちらから行えます。
FTX(フィントンエックス)
FTX(フィントンエックス)は、2019年にできたばかりの仮想通貨取引所です。
仮想通貨取引所最大手Binance(バイナンス)が出資しており、セキュリティ面と信頼性はかなり高いと言えます。
名称 | FTX(フィントンエックス) |
取り扱い通貨 | 40種類以上 |
取引手数料 | 0.01%~0.02% |
最大レバレッジ | 100倍 |
国名 | アンティグア・バーブーダ |
日本語対応 | △ |
FTXは、新興取引所であることから、日本語への対応はしているものの不完全な部分が多くなっています。
しかし、自動売買サービス「Quant Zone (クオンツ・ゾーン)」を提供しているため、仮想通貨取引の経験が浅い方でも、簡単に取引ができることが大きな特徴です。
ドージコイン(DOGE)の評価・口コミ
ドージコイン(DOGE)の値動きや取引方法に関するツイートを紹介します。
https://twitter.com/42731Abcxyz/status/1475445118090248201
まずは、コインチェックでビットコイン買って、そっからバイナンスとか海外取引所に送金。そんでドージコイン購入。
— TAKA (@pure_white3238) March 19, 2021
https://twitter.com/alice_invest907/status/1391962409678508034
やはりドージコインを購入する投資家の多くは、イーロン・マスク氏の発言やテスラ社の動向に注目しています。
また、ドージコインの購入をする際に経由する、国内の仮想通貨取引所として、Coincheck(コインチェック)を利用している方が多いようです。
そして中には、海外の仮想通貨取引所の口座開設にハードルの高さを感じて、投資を諦めようとしている方も見られます。
ドージコイン(DOGE)に投資をしてみよう
ドージコイン(DOGE)は、2013年にビットコインをマネて作られた仮想通貨で、そのデザイン性の高さから世界中に多くのファンが存在します。
その中には、テスラ社CEOのイーロン・マスク氏も含まれており、2021年の彼のツイートによって、ドージコインの価格と時価総額は一時大きく上昇しました。
今後もドージコインの人気と資本の流入は続くことが予想されており、投資妙味がある仮想通貨と言えます。
しかし、ドージコインを取り扱っている仮想通貨取引所は国内にないため、海外の取引所を利用する必要があります。
国内の取引所から海外の仮想通貨取引所へ送金してから、ドージコインに交換する必要があるため、初心者には難しい作業に思えるかもしれません。
できるだけ、使いやすい海外の取引所を選びましょう。
将来性のあるドージコインに、ぜひ投資を検討してみてください。