仮想通貨モナコイン(MONA)のこれまでと今後の動向を解説

仮想通貨取引所の口座を開設した際、取引通貨にモナコイン(MONA)を発見し、興味を持った方もいるのではないでしょうか。

モナコインは2014年から発行されており、仮想通貨の中でも歴史のあるアルトコインです。

また、日本発祥ということもあり、日本のサービスを中心に利用されています。

この記事では、モナコインの特徴からこれまでの価格推移、今後の動向、モナコインを購入できるおすすめの取引所まで詳しく解説するので、ぜひ取引の参考にしてください。

※以下の情報は、全て2022年1月現在の情報です。

おすすめの仮想通貨取引所

取引所名称 特徴 銘柄数 クイック入金・アプリ
bitFlyer 【FX・先物】FXや先物取引に対応 15
Coincheck 【NFT】国内初のNFT取引に対応 17
bitbank 【手数料安】マイナス手数料 12
FTX Japan 【安全】100%コールドウォレット管理 17

モナコイン(MONA)の特徴

▲出典:モナコイン公式サイト
https://monacoin.org/

通貨名 モナコイン
シンボル MONA
価格 127円
時価総額ランキング 496位
主な取引所
      • Coincheck
      • bitFlyer
      • DMM Bitcoin
      • bitbank
      • GMOコイン
      • Zaif
公式サイト モナコインの公式サイト

モナコインは2013年12月に誕生した、インターネット掲示板の2ちゃんねる(5ちゃんねる)から生まれた日本発祥の仮想通貨です。

ユーザーによるサービス開発だけでなく、神社の建立、語呂合わせの投げ銭など、他の仮想通貨には見られない珍しい使われ方が定着しています。

モナコインには次の特徴があります。

  • 日本発祥の仮想通貨
  • 日本独自の利用法が浸透
  • segwitを実装
  • アトミックスワップに対応
  • ライトコインをベースに開発

順番に解説します。

日本発祥の仮想通貨

モナコインは、2ちゃんねる(5ちゃんねる)から生まれた日本発祥の仮想通貨であり、日本人にも親しまれている銘柄です。

通貨のデザインは、2ちゃんねるで有名なアスキーアートの「モナー」をモチーフにしており、2ちゃんねるのユーザーを中心に人気を集めました。

主に2ちゃんねるのコミュニティ内で使われており、投げ銭や神社の建設といった他の仮想通貨には見られない、独自の用途があります。

日本独自の利用法が浸透

モナコインは、掲示板の2ちゃんねるや動画サイトのツイキャスでの「投げ銭」など、日本独自の利用方法が浸透しています。

また、過去にはTwitterと連携していた実績もあり、Twitter上でモナコインを送ることができました。

しかし、いずれの機能も現在は停止しており、利用の場を失っている状況です。

新たなプロジェクトの動きも見られないため、購入する際は注意が必要しましょう。

segwitを実装

モナコインは、高速送金システムの「segwit」を実装しています。

segwitは、トランザクションを圧縮し、送金速度を上げる技術です。

segwit実装により送金速度が速くなるため、ビットコインやイーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題を解決する技術として期待されています。

トランザクションとはネットワーク上の情報処理のことです。

仮想通貨の場合は、使われているブロックチェーンに保存されている情報を処理します。

スケーラビリティ問題とは、1つのブロックチェーンに書き込める取引情報の数が限られているため、取引回数が増えるに連れて、取引に遅延が発生する問題です。

まだ、ブロックチェーンの限界には達していませんが、将来的にぶつかる壁であるため、早期対策が求められています。

segwitにより承認時間が短縮されたこともあり、一部の店舗ではモナコインを使った決済が可能です。

アトミックスワップに対応

モナコインはアトミックスワップに対応しています。

アトミックスワップとは、ビットコインとイーサリアムなど、異なるブロックチェーン間で取引できるシステムです。

従来の個人間取引では、持ち逃げや詐欺にあうリスクが高いと言われていました。

アトミックスワップを導入することで、安全に取引を行えるようになっています。

ライトコインをベースに開発

モナコインは、ライトコイン(LTC)をベースに開発された仮想通貨です。

また、ライトコインはビットコインをベースに作られているため、モナコインには各通貨との共通点も多く存在します。

例えば、コンセンサスアルゴリズムはビットコインと同じでPoW(プルーフ・オブ・ワーク)が採用されており、マイニングが必要です。

モナコインはビットコインと同じようにスケーラビリティ問題も発生しましたが、segwitを導入することで対応しています。

このようにモナコインはさまざまな特徴を持っている仮想通貨です。

モナコインはCoincheck(コインチェック)を始め、国内の多くの取引所で扱っていますので、興味のある方は取引に挑戦してみてください。

モナコイン(MONA)のこれまでの価格推移

次にモナコイン(MONA)のこれまでの価格推移を見てみましょう。

2019年の価格推移

▲出典:TradingView(以下チャート同じ)
https://jp.tradingview.com/

2019年の日本円に対するモナコインの価格チャートです。

モナコインの価格は5月〜6月にかけて3倍ほどに上昇しています。

価格上昇の要因は、5月31日にCoincheck(コインチェック)への上場を発表したことです。

仮想通貨は取引所に新規上場する際に、仮想通貨への期待から一時的に価格が上昇する場合があり、このときもモナコインの価格が上昇しました。

その後は、価格上昇の反動で値段が下がり、モナコインの目立った動きもないため、徐々に価格が下がっています。

2020年の価格推移

2020年の日本円に対するモナコインの価格チャートです。

まず、2月ごろモナコインの価格が上昇しています。

この要因は、1月にDMM Bitcoinでモナコインのレバレッジ取引が発表され、2月から取引を開始したためです。

その後、価格上昇の反動で価格が下がっていますが、8月にかけて徐々に値上がりします。

この要因は、同年の9月にモナコインが半減期を迎えるにあたり、価格上昇を狙った需要の拡大が起こったためです。

半減期とは、マイニングによる仮想通貨(モナコイン)の発行枚数が半分になる現象で、通貨の価値を維持するために定期的に実施されます。

半減期を迎えると、通貨の希少性が上がるため、価格が上昇する傾向があります。

2021年の価格推移

2021年の日本円に対するモナコインの価格チャートです。

2021年は2月〜5月にかけて価格が上昇し、その後は下降しています。

2021年のモナコインの仮想通貨市場の影響を受けて推移しています。

2月〜5月の時期は、DeFiやNFTへの注目が集まりました。

仮想通貨はこれらの市場と密接に関わっているため、ビットコインの価格が上昇し、ビットコインの影響を受けてモナコインの価格も上昇しています。

6月以降は、中国の仮想通貨に対する規制などが原因で、仮想通貨市場の価格が下降しています。

モナコインも市場の影響を受け、価格に反映されました。

11月にはビットコインのアップデートが実施されたことで、ビットコインの価格が過去最大にまで上昇しました。

これに伴い、モナコインの価格もわずかに上昇しています。

今後のモナコインの価格は、仮想通貨市場の影響を受け、ビットコインの値動きに合わせた価格推移を起こすことが予想されます。

モナコイン(MONA)の今後に期待できる理由

モナコイン(MONA)の今後の価格上昇に期待できるポイントとして次の4点が考えられます。

  • 半減期
  • 取引所への新規上場
  • 決済手段としての実用化
  • ビットコインの価格上昇

ただし、モナコインは、長期にわたり公式ホームページの更新がなく、今後の動向に対する公表もないため、購入の際はご注意ください。

半減期

モナコインの価格上昇に期待できる1つ目のポイントは「半減期」です。

仮想通貨は、半減期を迎えると、マイニングによる発行枚数が減少するため希少性が増し、価格が上がる傾向にあります。

実際にモナコインは、2017年と2020年の半減期に価格が上昇しました。

次の半減期は2023年に訪れると言われているため、この時期に価格が上昇する可能性があります。

ただし、価格の上昇幅は2017年よりも2020年方が小さいため、2023年の動向には注意が必要です。

取引所への新規上場

モナコインの価格上昇で期待できる2つ目のポイントは、取引所への新規上場です。

取引所への新規上場は人の目に触れる機会が増えることから、取引量が増加し、価格が上昇する可能性があります。

過去の価格チャートでは、Coincheck(コインチェック)やDMM Bitcoin(DMM ビットコイン)などの取引所への新規上場を発表した際に、価格の上昇が見られました。

ただし、モナコインは、すでに国内の有名な取引所への上場を完了している状況です。

今後の可能性としては、海外の大手取引所への新規上場があれば、価格に影響することが予想されます。

決済手段としての実用化

モナコインの今後に期待できる3つ目のポイントは、決済手段としての実用化です。

日本ではまだ馴染みがありませんが、アメリカなど一部の国ではビットコイン決済が拡大しています。

しかし、ビットコインは、承認速度の遅延など、決済通貨として問題を抱えている状況です。

segwitを導入しているモナコインであれば、承認速度の問題を解決できるでしょう。

モナコインが決済通貨として承認・実用化すれば、需要が高まり価格も上昇することが考えられます。

ビットコインの価格上昇

モナコインの今後に期待できる4つ目のポイントは、ビットコイン価格上昇に連動する価格高騰です。

ビットコインは仮想通貨の基軸通貨であるため、アルトコインの価格はビットコインの価格に連動する傾向がありモナコインもその恩恵を受けられる可能性があります。

モナコインはCoincheck(コインチェック)など、国内の多くの取引所で取り扱っています。

今後のモナコインの動向に期待して「購入したい」と思った方は、口座を開設して取引に挑戦してみてください。

モナコイン(MONA)の今後が不安な理由

モナコイン(MONA)の今後に期待できる点を紹介しましたが、不安な点もあります。

損失を回避するためにも、不安要素を理解しておきましょう。

モナコインの今後が不安な理由は次の3点です。

  • ホワイトペーパーやロードマップが公開されていない
  • 知名度が低い
  • モナコインを使用できるサービスが終了している

順番に解説します。

ホワイトペーパーやロードマップが公開されていない

モナコインはホワイトペーパーやロードマップが公開されていないため、先行きが不透明です。

一般的に、仮想通貨やそれに準ずるプロジェクトには、ホワイトペーパーやロードマップが発行されます。

ホワイトペーパーとは、特定の商品や技術を理解するための報告書です。

仮想通貨のホワイトペーパーには、仮想通貨が生まれた理由や、通貨の利点、採用されている技術などが記載されます。

ロードマップとは、プロジェクトの進行計画です。

仮想通貨のロードマップには、今後実装されるプロジェクトの計画が記載されます。

仮想通貨投資家は、ホワイトペーパーやロードマップを参考に投資に値する銘柄かどうかを判断します。

しかし、モナコインのプロジェクトではこれらを発行しておらず、今後の動向が全くわからない状態です。

また、公式ホームページは2018年から更新されていません。

よって、流動性が上がらない可能性が高いと言えます。

何の動きもないまま、価値を失う可能性も考えられるため、安易に手を出すのは危険でしょう。

知名度が低い

モナコインのサービス展開は日本国内のみであるため、知名度が低く時価総額も減少傾向にあります。

日本は世界的に見て、仮想通貨の認知度や利用者が少ない国です。

つまり、日本だけでサービス展開しているモナコインは、他の通貨に比べて流通量の増加が期待できません。

海外の取引所への上場などを実施しなければ、価格上昇は厳しいと言えます。

モナコインを使用できるサービスが終了している

モナコインは日本発祥の仮想通貨ということもあり、国内でさまざまなサービスを展開していました。

しかし、現在はサービスを終了する流れが続いています。

主なサービスの現状は次の通りです。(2022年1月27日時点)

サービス名 サービスの内容 現状
tipmona Twitterの投げ銭機能 2019年9月サービス終了
モナバコ モナコインを掛けて質問できる、Q&Aサービス 2019年11月サービス終了
Monazon モナコインの用途を検索するサイト サービス終了
Monappy 投稿されたイラストに投げ銭をするサイト 稼働中

ハッキングによりサービスを停止した時期がある

MONACOIN FUNDATION モナコイン普及のための支援サイト サイト削除

モナコインのサービス終了の背景には、日本の法規制強化の影響があります。

2019年に成立した法改正では、仮想通貨の管理を行う業者に対して、本人確認と仮想通貨の分別管理が義務付けられました。

ユーザーにとっては当たり前のように感じますが、サービス提供する側にとってはハードルが高く、撤退を選ぶ業者が増えました。

モナコインは特定のプラットフォーム上での利用がメインであるため、サービスの終了は流通量の低下を意味します。

新たなサービス展開も見られないため、今後のモナコインへの期待値は低いと言えます。

モナコイン(MONA)購入におすすめの取引所

モナコイン(MONA)は日本発祥の仮想通貨ということもあり、国内では複数の取引所で扱っています。

中でも特におすすめの取引所は次の3つです。

  • Coincheck(コインチェック)
  • bitFlyer(ビットフライヤー)
  • DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)

それぞれ特徴を紹介します。

Coincheck

Coincheck(コインチェック)はコインチェック株式会社が運営する仮想通貨取引所です。

Coincheckの魅力は、アプリの使いやすさが挙げられます。

シンプルなデザインで設計されているため、初心者でも迷うことなくモナコインを取引できます。

外出先でも値動きの確認や取引を手軽にできるのは嬉しいポイントです。

また、Coincheckでは取引所形式の現物取引でモナコインを購入できます。

販売所形式に比べて取引コストが低いためお得に取引が可能です。

モナコイン以外にも多数の銘柄を扱っているだけでなく、仮想通貨の積立投資やレンディングなどさまざまなサービスを展開してますので、この機会にCoincheckの口座を開設してみてはいかがでしょうか。

bitFlyer

bitFlyer(ビットフライヤー)は、株式会社bitFlyerが運営する仮想通貨取引所です。

bitFlyerの魅力は最小取引量が低い点です。

規定では0.00000001MONA、つまり1円からモナコインを購入できます。

少額から仮想通貨を購入できるので、まだ慣れていない初心者も気軽に仮想通貨取引に挑戦できます。

また、セキュリティでも高い評価を受けています。

業界最長の7年以上にわたってハッキング0を達成しており、第三者機関からセキュリティの高さにおいて承認を得ています。(参照:公式サイト)

bitFlyerは、ビットコイン決済や、お買い物でビットコインが貯まるクレジットカードの発行など、仮想通貨を身近に利用するサービスも展開していますので、この機会にbitFlyerの口座を開設してみてはどうでしょうか。

詳細はこちら[/btn][/center]

DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)

DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)は、株式会社DMM.comグループの暗号資産取引所です。

DMM Bitcoinの魅力は、レバレッジ取引ができる点です。

モナコインもレバレッジ取引に対応しており、最大で2倍のレバレッジをかけられため小さな値動きでも利益を得られます。

ただし、レバレッジ取引には損失が大きくなるリスクもあるため、少額から取引を始めましょう。

また、取引サイトやアプリの使いやすさも魅力の一つです。

DMM FXの事業で得たノウハウをもとに作られているため、初心者から上級者まで使いやすい設計です。

DMM Bitcoinは国内の取引所の中でも、レバレッジ取引に対応している銘柄が豊富なため、積極的に暗号資産投資に挑戦したい方は、この機会に口座を開設しておきましょう。

モナコインとビットコインの違い

モナコインとビットコインの違いは次の3点です。

  • 時価総額
  • 流通量
  • 処理速度

それぞれ説明します。

時価総額の違い

モナコインとビットコインは時価総額が大きく異なります。

  • モナコインの時価総額:約84億円(市場ランキング496位)
  • ビットコインの時価総額:約92兆円(市場ランキング1位)

時価総額は投資家からの人気度を示す指標になります。

時価総額から、モナコインの人気の低さは歴然で、日本のみの扱いということが時価総額にも影響していると考えられます。

流通量の違い

モナコインとビットコインの循環サプライ(流通している通貨数の最大近似値)を比較してみましょう。

  • モナコイン:6,573万MONA
  • ビットコイン:1,893万BTC

流通量も、時価総額と同様に投資家からの人気を反映しています。

流通量が多いほど希少性が薄れ、価格が暴落するリスクが高いと言われています。

よって、モナコインはリスクが高い通貨であることを理解しておきましょう。

処理速度の違い

モナコインとビットコインの送金速度は次の通りです。

  • モナコイン:約90秒
  • ビットコイン:約10分

モナコインはsegwitと呼ばれるシステムを導入しているため、ビットコインと同じコンセンサスアルゴリズムにかかわらず、速い送金速度となっています。

送金速度の速さは、ビットコインにない強みと言えます。

モナコイン(MONA)の取引にチャレンジしよう

今回はモナコイン(MONA)について詳しく解説しました。

現在、モナコインの価格は低下傾向にあり、今後の動向についても不透明な状況です。

しかし、仮想通貨市場の盛り上がりやモナコインに新たな動きが見られると、価格が上昇する可能性もあります。

モナコインの動向を見つつ、取引にチャレンジしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。