サトシナカモトとは?ビットコイン(BTC)を考案した人物を解説

サトシナカモトは、仮想通貨の世界で最も著名な人物です。

ビットコイン(BTC)の生みの親であると同時に、ブロックチェーンやP2Pといった仮想通貨の仕組みを考案しました。

世の中に存在する全ての仮想通貨は、サトシナカモトのアイデアをもとに誕生しました。しかし、これだけ大きな功績を残した人物であるにも関わらず、その正体は謎に包まれています。

この記事では、ビットコインの考案者「サトシナカモト」について、紹介します。

※以下の情報は、全て2022年4月現在の情報です。

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ビットコイン(BTC)の考案者・サトシナカモト

ビットコイン(BTC)の構想を世に発表した人物が、サトシナカモトです。

しかし、その正体を見た者はいません。サトシナカモトは、一連のやり取りをすべてインターネット上で行い、現実世界には姿を現しませんでした。

そのためサトシナカモトの素性は、今でも謎に包まれたままです。サトシナカモトの正体について、今でも世界中で議論が交わされています。 

ここでは、サトシナカモトの特徴を紹介します。

ビットコイン(BTC)に関する論文を発表

サトシナカモトの名は、ビットコイン(BTC)に関する論文の著者として登場します。

この論文は、メーリングリストによって仮想通貨の研究者たちへ発信されました。そのため、誰もサトシナカモトと直接会った経験がないのです。

ただ、この論文が発表された当初は、論文の革新性に注目が集まっておらず、著者に注目が集まることはありませんでした。

サトシナカモトが発表した論文には、ブロックチェーンやP2Pなど仮想通貨の根幹となる構想が説明されていました。ビットコインを含めたすべての仮想通貨は、このアイデアを元に誕生しています。

今日の仮想通貨経済圏は、サトシナカモトの論文によって生まれました。しかし、サトシナカモトがどのような人物なのか、未だに分かりません。 

なお、仮想通貨の仕組みは、以下の記事で詳しく解説しています。

仮想通貨(暗号資産)の仕組みとは?特徴やメリットについて徹底解説

個人か団体なのか不明

サトシナカモトが個人なのか、グループの名称なのかもわかりません。

論文の発表をきっかけに突如として登場した名前であり、それまで誰も「サトシナカモト」という人名を聞いたことがありませんでした。

論文を受け取った研究者たちも思い当たる節はなく、謎の人物となっています。

日本人のような名前ですが、日本人とも限りません。偽名として名乗っている可能性もあり、国籍すら不明です。

数学者やプログラマーなど、さまざまな人がサトシナカモトの正体ではないかと疑いをかけられました。しかし、いずれも確証はなく、いまだに真実には至っていません。

巨額のビットコイン(BTC)を保有

サトシナカモトは、巨額のビットコイン(BTC)を保有しています。

ビットコインのブロックチェーンが稼働した当初、マイニングに携わっていたのはサトシナカモトのみでした。この時のマイニング報酬により、多くのビットコインを手にしています。

サトシナカモトの持つビットコインは、当時は全く価値のない電子データでした。しかし、現在のレートに換算すると、莫大な規模の資産となっています。

ただ、サトシナカモトはこれらのビットコインを長い期間、操作した形跡がありません。

もし、この資産に動きがあれば、サトシナカモトの正体を突き止める重要な手がかりとなります。

サトシナカモトの軌跡

サトシナカモトの足跡を、時系列順に紹介します。

現在までビットコイン(BTC)の考案者の正体はわかっていません。しかし、インターネット上には、たしかにこの人物の証跡が残っています。

2008年10月

サトシナカモトを名乗る人物が、電子マネーに関する論文を発表しました。これが、サトシナカモトが登場する最初の出来事です。

論文は、技術者グループのメーリングリスト宛に送信されました。しかし、技術者のなかで、サトシナカモトを知っている者は一人もおりません。

また、論文が発表された当初は、ビットコイン(BTC)やサトシナカモトに対して注目が集まることもありませんでした。

歴史的な論文が発表されたにも関わらず、当時はほとんど話題にもならず月日が経過します。

2009年1月

サトシナカモトが、ビットコイン(BTC)のシステムを始動させました。この時以来、ビットコインのブロックチェーンは動き続けています。

当初はサトシナカモト一人でマイニングを行っていましたが、やがてHarold Finney(ハル・フィニー)という協力者が現れます。

初期のビットコインは、この二人によって運営されていました。

ビットコインで最古の取引は、サトシナカモトからハル・フィニーへの送金です。

ただハル・フィニーも、サトシナカモトが何者なのかは知りませんでした。

一説によると、このハル・フィニーがサトシナカモト自身ではないかとする説があります。ハル・フィニーは、仮想通貨のメーリングリストに初期から参加している人物です。

加えて、プログラミングの知識があり、 仮想通貨に対する関心を抱いています。

またハル・フィニーは、サイファーパンク運動の参加者でした。サイファーパンクとは、暗号技術によってプライバシーを守ろうとする社会運動を指します。

このような経歴から、ハル・フィニーもサトシナカモトではないかと疑われています。

しかし今となっては、真相不明のままです。

2010年12月

2009年以降、サトシナカモトはインターネット上で技術者たちとの交流を続けました。

インターネット掲示板への書き込みや個人的なメールとして、サトシナカモトによる発信が残っています。

ただそれらの発信は、仮想通貨の技術に関するものばかりでした。サトシナカモトは、出身地や経歴など、プライベートに関する情報を一切残していません。

このような発信活動も、2011年を転機に終了します。個人的なメールの送信もなくなり、サトシナカモトと名乗る人物は姿を消しました。

この時期のビットコイン(BTC)は、まだ世間一般には全く知名度がありません。

ビットコインに関心を持っていたのは、オンラインコミュニティの一部の層に留まっていたのです。

そのため、社会がサトシナカモトの消息に関心を持つことはありませんでした。

サトシナカモトが消息を消したあと、ビットコインは急速に社会に普及し始めます。

世の人々がビットコインの考案者について関心を持ったとき、既にサトシナカモトは完全に姿を消していました。 

サトシナカモトであると噂された人物

サトシナカモトではないかと疑われた人物を紹介します。

サトシナカモトの正体について、今もさまざまな憶測が飛び交っています。

過去には多くの人物が、サトシナカモトだと噂されました。しかし、いずれの人もサトシナカモト本人であるとは断定できませんでした。

Dorian Nakamoto(ドリアン・ナカモト)

Dorian Nakamoto(ドリアン・ナカモト)は、アメリカ人のエンジニアです。

2014年に有名雑誌のなかで、突如サトシナカモトとして紹介されています。サトシナカモトと似た名前の日系人であり、彼のエンジニア経験がその証拠とされました。

この報道があった2014年は、世間の関心がビットコイン(BTC)に集まっていた時期であり、大きな話題となりました。

雑誌社の発表と同時に、ドリアン・ナカモトは世間の喧騒に巻き込まれます。しかし結果として、ドリアン・ナカモトはサトシナカモトとは無関係でした。

ドリアン・ナカモト自身が関係性を否定した事実に加え、彼にブロックチェーンに関する知見がなかったためです。 

このドリアン・ナカモトの報道をきっかけに、多くの出版社でサトシナカモトの正体を暴く記事が登場します。

Nick Szabo(ニック・サボ)

Nick Szabo(ニック・サボ)は、アメリカのIT技術者です。

1998年に「ビットゴールド」と呼ばれるデジタル通貨を開発していた経歴から、ビットコイン(BTC)との関係性を疑われました。

ビットゴールドは、ビットコインよりも10年以上前の発明にも関わらず、ビットコインとの共通点が多くあります。

加えて、非中央集権の通貨やスマートコントラクトといったアイデアは、ニック・サボがいち早く発明したものです。ビットコインの論文にも、ニック・サボの発明から影響を受けた部分が見受けられます。

また、イギリスのAston University(アストン大学)の研究では、サトシナカモトとニック・サボの文体が酷似しているという研究結果が出ています。

このような理由から、ニック・サボがサトシナカモトではないかと疑いをかけられました。

しかし、ニック・サボ自身は、サトシナカモトとの関連性を否定しています。 

彼の経歴や研究内容は、ビットコインとの関連性を疑わせるものです。しかし、ニック・サボ自身が否定する限り、サトシナカモトであると断定することはできません。

金子勇

金子勇は、ファイル共有ソフト「Winny」を開発した日本のエンジニアです。

Winnyの特徴は、管理サーバーを経由せずにデータを共有できる点です。加えて、データ通信を匿名で行えます。

このような特徴は、ビットコイン(BTC)の設計と類似しています。

Winnyの特徴とエンジニアという経歴から、金子勇がサトシナカモトではないかと疑われていました。

Winnyは革新的なソフトウェアだったものの、世間では著作権を無視した違法ダウンロードに活用されるようになります。Winny開発者の金子勇も責任を追及され、逮捕されてしまいました。

最終的に無罪を言い渡されたものの、裁判には長い年月がかかりました。

このWinnyでの経験から、サトシナカモトは正体を名乗らないのかもしれません。

2013年に金子勇は他界したため、真相は不明のままです。

Craig Wright(クレイグ・ライト)

Craig Wright(クレイグ・ライト)は、オーストラリアのエンジニアです。

クレイグ・ライトが、ビットコイン(BTC)黎明期の秘密鍵を使っていた事実から、サトシナカモトではないかと疑われました。

加えて、クレイグ・ライトも「自身がサトシナカモトである」と主張をしています。

このため、クレイグ・ライトは世間からの注目を集めました。ただ結論として、サトシナカモトとの関係は否定されています。

クレイグ・ライトは当初から「サトシナカモトの持つビットコインを操作できる」と主張していました。

サトシナカモトが持つ仮想通貨ウォレットの秘密鍵を知っていれば、彼がサトシナカモトであると証明できるためです。しかし、その後もサトシナカモトの仮想通貨ウォレットに動きはありません。

このことから、クレイグ・ライトはサトシナカモトとは無関係だと考えられました。

クレイグ・ライトが使った秘密鍵は、過去に生成されたものの再利用だと推測されています。

サトシナカモトは仮想通貨の礎を築いた人物

ビットコイン(BTC)の誕生以来、世界各地でサトシナカモトの正体を明らかにする試みが行われました。しかし、その正体は、現在でもわかっていません。

現代の情報社会においても、国籍や性別さえ分からないままです。

ビットコインの誕生から時間が経過し、正体を探る試みはますます困難になっています。

ただ、サトシナカモトが実在したことは事実です。サトシナカモトの発表した論文がきっかけとなり、現在の巨大な仮想通貨市場が誕生しました。

サトシナカモトが考案したビットコインは、いまや誰でも購入できる身近な通貨となりました。

以下の記事では、そのビットコインの買い方を詳しく解説しています。

【初心者必見】ビットコイン(仮想通貨)の買い方を徹底解説

ビットコインは、従来の法定貨幣とは全く異なる新しい通貨です。

この発明の重要性が世間に認識され始めたため、ビットコインの価格も急上昇しています。 

ビットコインを所有すれば、サトシナカモトが発明した新しい通貨の革新性を体験できるはずです。 

この機会に、ビットコインに投資をしてみましょう。

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