kinple金融(kinyu-)の世界をsimpleに

現在の名古屋周辺の地価状況4つ|地価が上昇している理由とは?

2020 06.4この記事はPRを含みます

名古屋の地価の現状とは

現在の名古屋の地価は、駅周辺を中心に上がりつつあります。特に、名古屋中心部の住宅地価は渋谷並の水準値を誇ります。

その第一の理由は、名古屋駅を中心とした再開発プロジェクトが進行していることにあります。

また、名古屋に拠点を持つトヨタの業績が好調なことや、プロサッカーチームの名古屋グランパス、企業・自治体の地域活性化プロジェクトをはじめとした観光施策などで注目を浴びていることも地価の上昇の理由です。

地価が上昇している場所

名古屋の中で大きく地価が上昇しているのが、名古屋を代表する繁華街である栄地区です。

2019年度の路線価では23.5%も上昇しており、栄駅周辺の大津通り沿いの三越栄本店前で808万円の地価がつけられています。次いで、栄の周辺駅一帯も同様に地価が上昇しています。

さらに、周辺の再開発が計画されている金山駅周辺も、中部国際空港と名古屋の観光名所の中継駅に位置するため、地価が上昇している地帯です。

地価が下落している場所

名古屋で地価が下落している場所は、中心街から離れた場所です。

中心街を離れ、郊外になるにつれて地下は下落し、上がりにくくなります。また、人口の減少なども地価が下がる要因になります。

そのため名古屋市内でも、人口が減少している地域や中心街へのアクセスが悪い場所、公共施設や商業施設が少ないところなどには注意が必要です。

現在の名古屋周辺の地価状況4つ

現在の名古屋周辺の地価が上昇している要因は、大きく分けると「7年連続の地価のプラス査定」「名古屋西側エリアの伸び率」「郊外の地価上昇」「11年ぶりの港区の地価のプラス査定」の4つと言えます。

以下に詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

名古屋周辺の地価状況1:7年連続のプラス

名古屋の地価は、2012年から7年連続で商業地・住宅地ともにプラスの査定を受けています。その要因として挙げられるのが、リニア開業に伴う大型都市再開発です。

さらに、再開発プロジェクトはまだ始まったばかりで、これから本格化するプロジェクトも多くあるので、今後も名古屋の時価は上がり続ける見込みだと言えます。

名古屋周辺の地価状況2:名古屋駅西側エリアの伸び率

名古屋駅周辺で非常に地価が上がっているのは、名古屋駅西側のエリアです。

東側エリアが再開発の余地があまりないことに対し、西側のエリアは高層ビルや商業施設の建設が進んでおらず、まだ古い町並みが残るエリアもあります。

そのため、再開発の余地がある西側のエリアを中心にした開発プロジェクトが計画されていることが西側エリアの地価を12%も上昇させた要因と言えます。

名古屋周辺の地価状況3:市郊外地価の上昇

名古屋市郊外で地価の上昇が見られるのが天白区です。

その上昇率は3.10%に及び、比較的新しく開発されたエリアではありますが、名古屋駅や豊田市などへのアクセスがいいので、名古屋のベットタウンとして人気のエリアです。

次が西区エリアで、こちらも高速道路や地下鉄・JRの駅があり、名古屋や周辺都市へのアクセスがよく、3.59%も上昇しています。古い町並みもあり風情があるのも人気の理由です。

名古屋周辺の地価状況4:港区が08年の調査以来11年ぶりにプラス

港区は、名古屋港やポートメッセ名古屋の大規模な再開発プロジェクトが計画されています。

2018年には大型商業施設のららぽーとが開業され、それに伴い港区の利用者が増えたことで11年ぶりに港区の地価がプラスになりました。

名古屋周辺の地価が上昇している理由8つ

ここまで見てきたように、名古屋の地価が上昇している理由は、リニア開業に伴う名古屋駅や栄を中心とした主要エリアの再開発プロジェクトと、それに伴う高層マンションの需要の増加などが考えられます。

また、東京都や大阪に比べるとまだ投資費用が安く、生活環境が充実しているのが地価の上昇の要因と言えるでしょう。

その理由をさらに詳しく下記でご説明しますので、ぜひチェックしてみてください。

リニア中央新幹線開業

名古屋の地価が上昇している大きな理由として、2027年にリニア中央新幹線が開業することが挙げられます。開業に向けての大規模工事に伴う膨大な予算がつぎ込まれるため、その注目度と期待値が地価の上昇に反映されています。

実際に、名古屋の地価は2013年の9月にリニア開通予定ルートが発表された翌年には9%も上昇しました。

開通した暁には、約40分で名古屋へのアクセスが可能になることで、経済効果への期待も高まっています。

上昇している理由2:大型住宅の開発

名古屋の再開発により大型マンションの建設が進み、東京にあるような高層マンションが名古屋にも誕生していることも、名古屋周辺の地価上昇の要因の一つです。

東京の都心部では、購入すれば5000万円から1億円単位、賃貸でも20万以上が相場であるタワーマンションですが、名古屋では3000万円くらいから購入が可能で、不動産投資においても注目されています。

大型複合ビルの着工

2017年のJPタワーの完成に伴い、名古屋駅周辺には大型複合ビルの建設計画が着工され、次いで繁華街である栄にも大型複合ビルの建設計画が進んでいます。

市営地の栄広場には大型商業施設の着工が、丸栄跡地や日生栄町ビルには商業施設化の工事が進んでおり、どちらも20年末までには完成の予定です。

名古屋三越栄店も29年には建て替えを予定しており、2020年以降を境に、栄の街が大きく変わるのも地価上昇の要因でしょう。

上昇している理由4:高層階の投資需要が堅調

名古屋駅周辺や栄などの中心街では、高層ビルや高層マンションの建設が進んでいて、名古屋の高層階の投資の需要が堅調です。

金融市場の面から見ても、名古屋は低金利のため、東京や大阪に比べると投資に掛かる費用が安く済むことも、高層階の需要が堅調な要因と言えます。

駅に近い物件が富裕層に人気

もともと駅近物件は人気の物件ですが、特に地価が上がり続ける名古屋では、富裕層が投資や資産を目的に購入するケースが増えています。

利便性があり、物件も埋まりやすい駅近物件は、家賃収入や固定資産としての富裕層からの人気を集めています。リニア開通後に人口増加が予想されることを考えると、不動産投資にちょうど良いエリアと言えるでしょう。

上昇している理由6:生活環境の充実

東京と大阪など、大都市へのアクセスが良い名古屋市からは、中部国際空港まで40分ほどで到着します。

また、都心部から少し離れれば自然豊かな環境もあり、アウトドアやレジャーを楽しむことも可能です。さらに、東京と比べてパーキングエリアや地下鉄などが充実しており、主要な都市にアクセスができる面積が東京に次いで2位となっています。

車を所有している人もそうでない人も、住みやすい環境が整っているのが特徴です。

上昇している理由7:松原町は低層マンションの需要が高い

名古屋市中村区の北東部に位置する松原町では、安価な低層マンションに人気が集中しています。

これは物価が安く単身者でも住みやすいうえに、小学校などの学習機関が充実しているため、ファミリー層からの需要も高いといったことが要因となっています。

上昇している理由8:港区の名古屋港周辺の再開発計画

東海地方の海の玄関口、名古屋港がある港区でも大規模な再開発が行われています。

ポートメッセ名古屋の大規模の改装が予定されており、22年には1号館が移転、26年には2号館と3号館を拡張工事してリニューアルする計画もあります。

2018年にもすでに大型商業施設が開業しており、港区が賑わいを見せています。大型クルーズ船の着岸も増えており、外国人観光客の増加していることも港区の地価が上昇している要因でしょう。

名古屋市の地価マップ

全国の地価状況が確認ができる地価マップというものがあります。

地価マップを見れば、各地域の現在の地価を確認することができます。この地価マップは定期的に更新されますので、名古屋に限らず、土地や物件の投資あるいは購入を検討している人は、自分の気になる土地や地域が現在どのくらいの価格か確認してみましょう。

名古屋市の区の基準地価ランキング

名古屋の区で一番高い地価は、栄区のテレビ塔を中心したエリアの1,280,000円です。

これは2位の泉区860,000円から倍近くの差があります。また、3位には名古屋のビジネスの中心地である丸の内がランクインしています。さらに、4位も栄地区のエリアであることから、栄区の再開発は期待値が高いと言えるでしょう。

中心街や再開発が進む地域の一帯が特に地価の上昇が大きく、注目度の高さがうかがえます。

今後の名古屋の地価に関する要因

ここまで、名古屋の地価の上昇について見て来ましたが、この現状が今後も続くのかという懸念を抱く人もいるでしょう。

ここからは、今後の名古屋の地価の変動に関わる要因をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

低金利の継続

まず、名古屋が東京と大阪など大都市に比べて金利が安いことが挙げられます。現在のところ、この低金利は今後も継続する見通しです。

金利が上がる要因として考えられるのは、人口の減少です。名古屋は市場規模が大きく、今後も成長が見込まれる自動車関連会社の拠点が多いため、人が集まる傾向があります。

しかしながら、この状態にはさまざまな要因で変化が生じます。経済情報や世界情勢のアップデートは忘れずに行いましょう。

赤字の地銀

前述の低金利が理由で、名古屋の地銀は赤字が続いています。

銀行は、起業や個人に金利をつけて融資しますが、名古屋では企業への貸付も少ないうえ、低金利が続いていることで地銀の赤字が続いています。

今後、赤字解消のために、地銀が金利を上げる可能性も頭に入れておきましょう。

名古屋周辺は地価が上昇している

現在、栄や名古屋駅の西エリア、港区の再発プロジェクトにより名古屋周辺の地価は上昇しています。

リニア中央新幹線の開業も控え、着々と工事が進んでいることから、今後も地価は上昇していくと考えられています。

しかしながら、地価の上昇は日本経済や世界情勢などで変動する可能性があります。きちんと経済情勢を把握した上で、賢く物件を購入しましょう。

\ お金の勉強をしよう/
ページの先頭へ