不動産管理費について知ろう!管理費用の使い道7つと必要性5つを紹介
2020 06.4この記事はPRを含みます
不動産管理費とは?
不動産管理費とは、マンションに入居者が生活をする上で、快適かつ安全に共用部分を使えるように維持費用のことを指します。
この不動産管理費を使い、入居者が共用するエレベーターや廊下、階段を管理していきます。建物の規模が大きくある場合は管理会社に依頼することもあります。
それでは、賃貸マンション・アパートなどの管理費用の主な目的や相場を取り上げて、それぞれ詳しくご紹介しましょう。
主な目的
不動産の管理費用の主な目的は、入居者が使う共用部分や設備を維持し、安全に使えるようにすることです。
具体的な共用部分としては、階段・エレベーター、廊下・エントランスや自転車置き場などを指します。
また、全体の清掃や共用部分の照明などのメンテナンス、エレベーターなどの電気代に管理費用が使われていることが多いです。
管理会社に依頼すれば、清掃・電球などの交換、設備の点検や保守・見回り、などを依頼することができます。
相場
2017年度時点で首都圏の既存マンションの月額管理費の平均は12,086円と記録があります。1平米あたりの平均は188円とあり、首都圏の中でも東京都の平均がもっとも高くなっています。
マンションの規模が大きくなるのに比例して、管理費も安くなる傾向にありますが、200戸以上の極めて大きなマンションでは、やはり管理費の平均は高くなっています。
不動産管理費の使い道7つ
家賃の他に管理費を払っているけれど、一体その資金がどこに使用されているか不明な人も多いでしょう。ここからは不動産管理費の使い道を7つ取り上げて、それぞれ詳しくご紹介します。
特にこれからマンション等への引っ越しを考えている場合、その物件のどのような部分に管理費が使われているのかを考え、その金額は妥当なものなのか検証してみましょう。
使い道1:エントランスや共用廊下の管理
管理費の使い道の1つとして、エントランスや共用廊下の管理に使われています。エントランスや共用廊下にゴミが落ちていれば拾って、ブラシをして汚れを取って、入居者が気持ち良く使えるようにします。
また、入居者以外の不審者が入り込まないように、防犯対策にも不動産管理費を使うことが多いです。床にヒビ割れがあれば業者に依頼し、修繕してもらう費用にもあてがわれています。
使い道2:共用部分で発生する電気代や水道代
共用部分で発生する電気代や水道代にも管理費用は使用されます。エレベーターを動かすための電気代や、廊下、エントランス、玄関などの照明の電気代にも含まれて来ます。
他にも、集会場となる部屋や外来客向けのトイレの水道代や電気も共有部分にあたるので、費用から支払いされます。
更に共用施設が充実している建物の場合は大浴場やペットの足洗い場なども設備があるため、そこの水道代や電気代も該当されます。
使い道3:日常清掃・設備の管理や点検
日常清掃・設備の管理や点検も建物の共有部分となり、日々綺麗に保つために管理人は掃除をして、衛生的に保っています。
また、頻繁に使用されるエレベーターは安全のための管理や点検を業者に依頼しメンテナンスも必要です。
細かいところでは、玄関のオートロックやエントランス・廊下の照明がいつでも正常に動作するよう定期的に管理と点検を業者に依頼してます。
これらの細かい、日常的な事柄も建物を正常に保つため管理費用が割り当てられます。
使い道4:警備業務・防災消防管理
マンションの建物は確実な安全を確保するため警備業務・防災消防管理も必要不可欠です。ましてや、入居者を住まわせるには、防災管理をすることが法律では義務づけられています。
そのため、スプリンクラーや火災報知器が正常に動作するかどうか、定期的な点検を業者に依頼する費用にあてがわれることが多いです。
また、消火活動をする際の水の確保、犯罪被害から入居者を守るための警備業務、防犯カメラの設置や業者に依頼するためにも使われます。
使い道5:植栽管理・美観管理
マンションの周りによく見かける植木などですが、植栽・美観管理として費用が発生してます。入居者にとって心の休まる魅力的な住まいを提供する上で、植栽をして美観を明るいものにすることは重要です。不動産管理費を使って、その植栽を定期的に業者に依頼しています。
使い道6:修繕費用
建物は年数の経過によって、外壁にヒビが入ったり、壁が劣化することもあるので、定期的に修繕してそれ以上状態が悪くならないようにしています。これは修繕費用として不動産管理費から割り当てられます。
これは、もちろん外観だけでなく内観の廊下のヒビや部屋の床の割れ、壁紙の剥がれなども含まれます。
使い道7:人件費
建物はもちろん衛生的でなければいけないですが、建物内を掃除したり、見回りをする管理人の人件費の支払いが必要です。
不審者が建物の敷地に入り込まないよう管理人を雇い、建物の点検、見回りなど、入居者がいない間の安全を確保するための管理人の費用を賄っているマンションが多いです。
規模が大きなマンションの場合は、管理に時間と労力がかかるので、大きな管理会社に依頼するために、多くの管理費用がかかります。
不動産管理費の必要性5つ
家賃を払っているというのに、それとは別に不動産管理費を払う必要性があるのかと考えてしまう人は多いのではないでしょうか。ここからは、不動産管理費の必要性とは何か5つ取り上げて、それぞれ詳しくご紹介しましょう。
毎月支払う管理費は決して安いものではないので、その必要性を理解した上で支払いたいものです。
必要性1:万が一のクレーム対応
不動産管理費の必要性は、万が一のクレーム対応をするために必要です。理由として管理人が不在のとき、不審者が建物に入ってきて物を盗まれた、危害を加えられたなどの問題が起きたときに対応できる人材の必要性が生じてきます。
また、隣人トラブル問題、建物で起きた不具合や怪我などでクレームが発生した場合、法律関係を解決できる業者に依頼するときの管理費用にあてがわれます。
必要性2:入退去の手続き
入退去の手続きをするために、不動産管理費は必要です。
入退去に伴い、鍵の管理や書類が必要となる手続きなどが発生しますが、そのための費用を管理費でまかなうことがあります。
必要性3:空室対策
マンションなどでは空室が出ないよう、希望があれば壁紙を好みの柄に張り直したり、照明、床を変えるなどの対策をするために使います。管理費は空室対策をするためにも使用されます。
もちろんマンションは住む人がいてのことなので、入居者を募集するチラシ作成や不動産会社に手数料を払って募集の依頼をする際にも管理費用をあてがうことが多いです。
さらに、より空室を早く埋めるために部屋をリフォームしたり、リノベーションをすることもあります。
必要性4:工事の発注・管理
工事の発注と管理をするために、不動産管理費は必要です。多くの人が生活するマンションやアパートでは、生活用水が大量に流れてくるため排水溝が汚れやすく、定期的に業者に依頼して、掃除をしてもらいます。
また、水回りは劣化が早く管理が大変なため、その管理を業者に依頼するために管理費用を使うこともあります。
必要性5:経営計画の立案と見直し
経営計画の立案と見直しをすることにも不動産管理費が必要となってきます。管理費が高いと不服を申し立てる入居者に対して家賃を見直し、管理費を低くすることがあります。
それには、管理組合員からの賛成を得ることが必要ですから、総会を開くために書類作成や画像製作をするなどして、管理費用の説明を行うための費用が必要です。
そして、不動産の経営計画の立案をして、課題を何度も理事と議論するために管理費用を使います。
不動産管理費は入居者がより住みやすくなるために必要な経費
不動産管理費は入居者がより住みやすくなるために必要な経費です。管理費があるからこそ廊下や玄関、建物の周囲は綺麗に保て、照明も明るく照らし、エレベーターも安全に動きます。
また、防犯対策もなされ、建物の修繕にも使われているなど、入居者が安心して住めるよう使われていることが多いです。
目に見えない部分にも不動産管理費が使われているおかげで、より快適に建物を使えることを理解しましょう。