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退職金の使い道を悩む方へ|不動産投資のメリットとデメリット5つを紹介

2020 06.4この記事はPRを含みます

退職金の4つの使い道

長年勤めていた会社を退職し、退職金を貰った際、嬉しい反面使い道はどうしたら良いか考えてしまいます。旅行に行ったりリフォームをしたり、また老後のため貯蓄をしたり、投資に回したりする人もいます。

使い道をしっかり決めずいつの間にか使ってしまったということが無いよう、退職金の使い道を4つご紹介します。

退職金の使い道1:生活資金

現在、単身者の一カ月の生活費の平均は25万円程度だといわれています。この金額は、年金だけで賄えるものではありません。足りない生活資金を貯蓄や退職金から捻出することもあります。

退職金の給付額は企業に勤続した年数や、就業規則によって人それぞれです。

退職後も住宅ローンの返済があったり、旅行や趣味を楽しんだりすれば、気づかない内に無くなってしまいます。

家計調査 2019年(令和元年)平均 (2020年2月7日公表)ー総務省統計局ー

退職金の使い道2:定期預金

退職金の使い道として多いのが貯蓄です。安全に運用したい場合は、定期預金に退職金を預けるという選択肢があります。

定期預金とは、一定期間払い戻しをしないことで通常の普通預金より有利な利息がつく預金商品です。

ただし、最近の金利は0.2%前後と非常に低く、定期預金だけで退職金を運用しても利益は期待できません。使い道をすぐに決められない場合など、とりあえず定期預金に預けておけば利息を得ることができます。

預貯金金利 2020年2月25日ー日本銀行ー

退職金の使い道3:住宅ローンの繰り上げ返済

退職金の使い道として、住宅ローンの一括返済を考えている人は多いと思います。しかし、住宅ローンの返済に退職金を使うと手元に使える資金がなくなってしまい、不測の事態に備えられなくなることもあります。

また、住宅ローン加入時に団体信用生命保険(団信)に加入していることが多いため、加入者がなくなった際に残債が弁済されます。

ローンの金利が低い場合は、住宅ローンの繰り上げ返済をしないという考え方もできます。

退職金の使い道4:株式投資や不動産投資

退職金の使い道として、株式投資や不動産投資をあげる人も最近は増えてきました。

株式投資はスマホでも簡単に始められるようになりました。また、株式投資に自信がない人は投資信託という選択肢もあります。

不動産投資は、市場価格が比較的安定しているので、投資ではあるものの、長期的に見て行くと運用しやすいというメリットがあります。

退職金を使った不動産投資の5つのメリット

退職金を貰っても使い道がまだ決まってない場合、不動産投資を始めてみるという選択肢もあります。その場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。

不動産投資の5つのメリットをご紹介します。

メリット1:長期的に収入を得る事ができる

家賃収入によって長期的に安定した収入を得やすいのが不動産投資のメリットです。

他の金融商品の収入は、金額的に不動産投資より大きくなることは少ないです。また、不動産投資は、入居者がいる限り毎月家賃収入があるので、うまく運用すれば経済的な安定感が増します。

不動産投資は、すぐに確実に儲かることはないですが、退職後の老後資金つくりとして効果的な退職金の使い道になるといえます。

メリット2:年金不足の対策となる

現在の年金制度では、原則65歳から2カ月ごとに支給され、生涯受け取ることができます。しかし、支給される年金だけでは生活費が足りない場合もあります。

そこで、退職金の使い道として不動産投資を始める人も多くなっています。不動産投資は、借主からの家賃が毎月入ってくるため、安定的な収入につながり、年金の不足分を毎月補うことができます。

老年厚生年金の支給開始年齢の一覧表ー日本年金機構ー
年金の支払い月-日本年金機構ー

メリット3:他の投資方法よりリスクが少ない

例えば株式投資は、大きな収益を生むことがありますがそれは一時的な物で、実際には企業が倒産したり、元本割れするリスクが高い投資方法です。株式投資はリターンが大きい分、リスクも大きいです。

その点不動産投資は、大きな利益を上げることはできませんが、長期間、安定的に収益を上げることが可能で、長期的に見て行くと運用しやすいというメリットがあります。

メリット4:不動産を売却し資金を回収する事ができる

不動産投資は、基本的に家賃収入を得ることで長期的な安定収入が期待でき、毎月の出費の不足分を補うことができます。

また、不動産の資産価値が高くなったときに売却すれば、投資金額に上乗せして利益を得ることもできます。

メリット5:不動産はインフレに強い

不動産はインフレに影響を受けにくいと言われています。

将来的にインフレが発生した場合、定期預金や普通預金に貯蓄していると、実際の価値が大幅に目減りしてしまいますが、不動産はインフレでも価格を維持できる可能性が高いです。

退職金を使った不動産投資の5つのデメリット

しかし不動産投資は、メリットもあれば様々なデメリットもあります。

退職金の使い道として不動産投資は向いているのか、どんなデメリットがあるのかを5つご紹介します。

デメリット1:空室や家賃滞納のリスクがある

不動産投資用物件を運用する際のリスクとして、空室リスクや、家賃滞納リスクなどが考えられます。空室リスクとは、入居率が悪く、毎月の収支が見立てを下回ってしまうことです。家賃滞納リスクとは、入居者から賃料が支払われず、安定的な収益にならないことです。

対処法としては、利便性、エリア、管理状態、周辺物件との差別化などを考え、慎重に物件選びをすることです。また「家賃保証会社」をつけて、いざという場合の保険をかけることができます。

デメリット2:一定の修繕費がかかる

不動産投資では、空室をできるだけ少なくして安定した家賃収入を確保するため、建物の修繕・メンテナンスの費用が必要になります。

毎年のようにリフォームを行わなくても、点検や補修を定期的に実施しておくことは、物件の資産価値を維持し、空室リスクを減らすことにつながります。不動産が古くなっていくと、大規模な修繕を行うこともあるため、必要な費用を計画的に貯めておくことが大切です。

デメリット3:退職後は不動産投資ローンが組みにくい

不動産投資ローンは、長期間になることが多いので、高齢だと審査が不利になりがちですが、条件次第では50代でも十分融資は受けることができます。

ただ、退職してからだと不動産投資ローンが組みにくくなることがあるため、できれば退職する前から、退職金の使い道や老後のことを考えて、不動産投資を早めに始める方が良いでしょう。

デメリット4:自然災害のリスクがある

また、自然災害に見舞われた時のリスクもあります。大雨や地震などの災害によって投資不動産に被害が出てしまうと、最悪の場合入居者を受け入れられない状況になります。

リスクを回避するためには保険に入ることをおすすめします。銀行などから不動産購入資金を借り入れる際、火災保険にも加入します。いつ大きな地震が発生するか分からないので、地震保険もセットになった保険の加入をおすすめします。

デメリット5:準備等のため購入までに一定の期間を要する

退職金の使い道として不動産投資を始める場合、資金を貯める必要はありませんが、しっかりと準備をしたうえで始めなければ失敗する可能性があります。

不動産投資の基礎知識を身に着けることが大切です。失敗を避けるための勉強をしましょう。

不動産会社に収益性の低い物件を勧められても知識がないと判断できませんが、基礎知識があれば、投資すべき物件か判断できます。

退職金で不動産投資を始めるタイミングとは?

不動産投資における武器は時間です。できるだけ若いうちに不動産投資を始めた方が有利です。ただ、退職後の不動産投資には、退職前より時間の余裕があり事前のリサーチや計画を立てるのに適しています。

一定期間をかけてしっかり準備をしてから始めましょう。

不動産投資は何歳までに始めなければいけないなどと言う年齢制限はないので、退職金で始めても決して遅いタイミングではないでしょう。

不動産投資について知り退職金の使い道を考えよう

退職金の使い道としていくつかご紹介しましたが、長期的に一定の収入を得ることができる不動産投資は、老後のことを考えた退職金の使い道として有効ではないでしょうか。

他の投資先として、定期預金や株式投資などもありますが、不動産投資よりリスクが大きいなどデメリットがあります。

不動産投資も、準備期間が必要などデメリットはありますが、家賃収入で年金を補うことができれば、安心して老後を過ごすことができます。

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