メゾネットの建築費が安い理由とは?経営における7つのメリットを紹介!
2020 06.29この記事はPRを含みます
メゾネットとは?
メゾネットとはアパートなどの一角で、2階以上の階層で構成されており、上下の階層を内階段で行き来できるようにした物件のことを指します。
集合住宅でありながら、2階建ての戸建てに住んでいるような感覚で住めるのが特徴です。メゾネット自体は昔からありましたが、近年ではメゾネットタイプの物件に絞って物件探しをしている人も増えてきています。
この記事では、メゾネット物件の経営についてご紹介していきます。
ロフトやテラスハウスとの違い
ロフトは屋根裏部屋、テラスハウスは長屋タイプの物件を指します。
メゾネットは基本的に3階建て以上の建物で、その中で2階分が中で繋がっている物件を指します。一方、ロフトは部屋の一部に中二階を設けている物件を指すため、屋根裏部屋に近いイメージです。
また、テラスハウスは2、3階建て程度の低層階の長屋タイプの建物で、戸建てが連なったような構造になっているという特徴があります。
メゾネット物件の建築・維持費用
メゾネット物件の建築、維持費用についてご紹介します。メゾネット物件は建築費が安いといわれていますが、どのような理由から建築費や維持費が安く抑えられるのでしょうか。
ここでは、メゾネット物件の建築、維持費用が安い理由について解説しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
メゾネットタイプは通常アパートに比べて1割近く安い
メゾネットタイプは、通常のアパートと比較して1割近く建築費用が安く済むといわれています。
木造ツーバイフォーの場合は、坪単価70万円程度、壁式鉄筋コンクリートの場合は、坪単価85万円程度が目安となっています。
そのため、一般的なアパートと比較すると建築費が1割近く安く済むでしょう。
メゾネット物件の建築・維持費が安い2つの理由
メゾネットタイプの物件の建築費や維持費が安いことには2つの理由があります。
メゾネット物件は、一般的なアパートと異なる構造をしていることから、建築費や維持費を安く抑えることが可能です。
ここでは、メゾネットの建築費が安い理由2つをご紹介しますので、メゾネットタイプの物件の建築を検討している方は参考にしてみてください。
建築・維持費が安い理由1:戸数が少ない
メゾネットタイプの建築費や維持費が安い理由は、普通のアパートと比較して戸数が少ないためです。
メゾネットの場合、上下の階が1つの部屋になるため、同じ規模の一般的なアパートと比較すると戸数は半分程度になります。戸数が少なくなれば、キッチンやトイレなどの各部屋に必要な設備も減るため、その分費用も少なく済みます。
建築・維持費が安い理由2:共有部分の面積が少ない
メゾネットタイプの建築費や維持費が安い理由は、普通のアパートと比較して共有部分の面積が少ないためです。
メゾネットタイプの物件の場合、各部屋の中に階段を作りますが、一般的なアパートの場合は外廊下などの共有部分を作る必要があります。
そのため、全体で考慮すると共有部分にかかる建築費が大きく削減されるため、費用が安く済む傾向にあります。
メゾネット物件経営のメリット7つ
メゾネットタイプの物件経営にはさまざまなメリットがあります。
メゾネット物件は建築費用が安いだけでなく、経営面でもさまざまなメリットが得られます。ここでは、メゾネット物件経営のメリット7つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
メリット1:通常アパートより家賃を高く設定しやすい
メゾネット物件には、一般的なアパートよりも家賃を高く設定しやすいというメリットがあります。
一般的に、賃貸物件は入居者が退去すれば、次の入居者を探すために賃料を安くしなければいけないケースも多いですが、メゾネット物件の場合は戸建てのように住めるため、一度入居すれば長期間入居してくれる傾向にあります。
そのため、賃料も高値固定にしやすいというメリットがあります。
メリット2:少ない戸数で設備投資や維持費が抑えられる
メゾネット物件には戸数が少ないため、設備投資や維持費を抑えられるというメリットがあります。
メゾネット物件は上下の階が1つの部屋になるため、規模が同程度の一般的なアパートと比較して戸数が少ないです。そのため、1つの部屋に対して水回りや電気設備などの必要な設備投資が少なく済みます。
さらに戸数が少ないことで、メンテナンス費用も低く抑えられるというメリットもあります。
メリット3:少ない共有部で建築費を抑えられる
メゾネット物件には共有部が少ないため、建築費用を抑えられるというメリットがあります。
前述のとおり、メゾネットタイプの物件は一般的なアパートと比較して、共有部分である外廊下などを用意する必要がありません。
そのため、全体的な建築費を抑えられるというメリットがあります。
メリット4:希少性やデザイン性に優れる
メゾネット物件は一般的なアパートと比較すると供給が少なく、さらにデザイン性に優れているというメリットがあります。
メゾネットタイプの物件数とメゾネット物件を探している人数を比較しても供給が少ないため、希少性が高いといえるでしょう。そのため、メゾネットだからという理由で入居する人もいます。
また、メゾネットタイプの物件はおしゃれな外観であるのも大きな特徴です。
メリット5:騒音問題になりにくい
メゾネット物件は2階までが部屋の一部なので、騒音問題になりにくいというメリットがあります。
ファミリー層には小さな子どもがいる家も多いですが、2階部分で騒いでも下の入居者の迷惑になりにくいため、騒音を気にする必要がないでしょう。
そのため、メゾネットタイプはファミリー層でも探している人が多い物件です。
メリット6:空室リスクが低い
メゾネット物件には戸建て感覚で住めるため、空室リスクが低いというメリットがあります。
メゾネットは、2階分の空間を使えるようになっているため、戸建てと同じような感覚で住めます。そのため、居住者にとっては住み心地が良く、一度入居すれば長期間定着してくれるケースが多いため、空室のリスクが低いでしょう。
さらに、同じ入居者が住み続けてくれれば、次の入居者を探すために賃料を下げる必要もありません。
メリット7:日当たりや通気性が良い場合が多くアピールしやすい
メゾネット物件には2階部分にも窓やバルコニーがあるため、日当たりや通気性に優れているというメリットがあります。
メゾネットタイプの場合、1階にも2階にも窓やバルコニーが用意されているので、非常に通気性が良く、日当たりも良いといった利点をアピールしやすいという大きなメリットがあります。
メゾネット物件経営のデメリット4つ
メゾネットタイプの物件経営にはデメリットもあります。
建築費が安いことや、安定的に高い賃料を得られるなどのメリットがありますが、一方でデメリットもあります。
メゾネット物件経営のデメリットについて解説していきますので、メゾネット物件の経営を考えている方はデメリットについても考慮するようにしましょう。
デメリット1:横に対する防音性が低いと退去につながりやすい
メゾネットタイプの物件は横への防音性が低い場合、退去に繋がりやすいというデメリットがあります。
メゾネット物件には、上下だと騒音問題になりにくいというメリットがあるため、左右への防音性が盲点になりがちです。特にテラスハウスのようなタイプのメゾネット物件の場合、横の壁を共有しており防音性に欠けるケースもあります。
そのため、ほかの設備費を抑えられる分、防音性を重視した造りにすることをおすすめします。
デメリット2:冷暖房の効きが悪くなりやすい
メゾネットタイプの物件には2階部分まであるため、冷暖房が効きにくいというデメリットもあります。
一般的に2階部分がある戸建ては、アパートなどに比べて冷暖房の効きが悪いですが、メゾネット物件も同じ理由で冷暖房の効きが悪くなります。
エアコンの効きが悪いと長時間稼働させることになり、光熱費も高くなるため、その点はデメリットだといえるでしょう。
デメリット3:圧迫感を感じやすい
メゾネットタイプの物件には2階部分まであるため、間取りによっては左右からの圧迫感があるというデメリットもあります。
メゾネットの間取りにもよりますが、メゾネットタイプの物件は縦に2階分あるため、左右の面積が狭いケースが多くあります。そのため、左右の幅が狭いメゾネットだと圧迫感を感じる人もいるでしょう。
デメリット4:収益性が低い
メゾネットタイプの物件には収益性が低いというデメリットもあります。
メゾネット物件は供給が少ないため希少性が高いですが、それは収益性が低いためそもそも数が多くないということでもあります。メゾネットのターゲットはファミリー層ですが、メゾネットはワンルームより面積が大きいため賃料が高くなりがちです。
そのため、借りられる人が少なく、結果として賃料を下げざるを得ないケースもあります。
メゾネット物件は売り手市場
メゾネット物件は売り手市場だといわれています。
メゾネット物件にはメリットもデメリットもありますが、投資という観点で考えれば売り手市場だといえるでしょう。
ここでは、メゾネット物件が売り手市場である理由について解説していきますので、参考にしてみてください。
需要は増えているが物件はまだまだ少ない
メゾネット物件は需要に対して供給が少ないため、売り手市場だといえます。
メゾネット物件の需要は、年々増えてきていますが、物件の数はまだまだ多くはありません。また、昔からの根強いファンもいるため、今後さらに需要が増していくと考えられます。
そのため、メゾネットは賃料が高めでもニーズの高いエリアであれば入居者が見つかる可能性が高く、今後さらに売り手市場になるでしょう。
ニーズのあるエリアかどうかが重要
メゾネット物件は、ニーズのあるエリアに建築することが成功の鍵となります。
メゾネットのターゲットは主にファミリー層なので、需要のあるエリアに建築することが重要です。たとえば、単身者の多いエリアなら、メゾネット物件の需要はあまり見込めないでしょう。
また、ファミリー層の多いエリアであっても戸建てが多ければ戸建てに流れる可能性があるため、周囲にメゾネット物件があるか、さらに入居率はどうかといった調査が必要です。
メゾネット物件に求められるものを把握して賢く投資・経営しよう
メゾネット物件は、メリットを十分に活かせれば売り手市場だといえるでしょう。
メゾネット物件には、一般的なアパートにはない多くのメリットがあり、入居者が決まれば長期的に高水準の賃料を得られると考えられます。ただし、もともとの需要がそこまで高くなく、収益性が低いといったデメリットもあります。
そのため、メゾネット物件のメリットやデメリットを理解し、需要の高いエリアでメゾネット物件を経営しましょう。