kinple金融(kinyu-)の世界をsimpleに

売主から直売物件を購入するデメリット6つと購入する際の注意点

2020 10.21この記事はPRを含みます

物件の売主直売とは?

物件の売主直売とは、物件の所有者と購入希望者が直接交渉して売買をおこなうことです。

不動産の売買は一般的には不動産仲介会社に仲介してもらう場合が多いですが、売主直売で直接不動産の持ち主から購入することも可能です。売主直売は売主が営業活動をおこなう人間を雇用している場合や、売主自身が不動産業者という場合が多いです。

この記事では売主直売について詳しく解説していきます。

売主直売の特徴3つ

物件の売主直売にはどのような特徴があるのでしょうか。

不動産の購入を検討している方の中には、売主直売などの不動産取引の形態について詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。ここでは売主直売の特徴3つをご紹介します。

特徴1:売主と交渉を直接する

売主直売は売主と交渉を直接するという特徴があります。

不動産会社に仲介してもらって不動産を購入する場合、交渉をおこなうのは売主と買主の間にいる不動産会社です。しかし売主直売の場合は売主と直に交渉できるため、要望などを直接伝えることができます。

特に買主側に不動産の知識がある場合、自分で直接交渉する方がいい結果に繋がることもあるでしょう。

特徴2:レスポンスが早い

売主直売はレスポンスが早いためスムーズに進められるという特徴があります。

売主直売では不動産会社を介さずにやり取りをおこなうため、問い合わせに対するレスポンスが早いです。不動産の購入では細かい部分の確認や急ぎの確認事項が発生するケースがあるため、レスポンスは早い方が好ましいです。

ただし、不動産会社を仲介しないためうまく話がかみ合わず、話が進まないこともあります。

特徴3:仲介手数料がかからない

売主直売は仲介手数料がかからないという特徴があります。

売主直売では不動産会社の仲介を受けないため、仲介手数料が不要です。仲介手数料も大きな出費の1つなので、費用の一部がゼロになるのは大きいでしょう。

ただし、不動産会社に仲介を依頼すれば、取引後に問題が発生した場合も不動産会社を頼れます。そのため、不動産会社に依頼して仲介手数料を払うことにも意味があることは押さえておきましょう。

売主直売物件を購入するデメリット6つ

売主直売物件の購入にはいくつかのデメリットがあります。

仲介手数料がかからず、売主と直接交渉ができる売主直売物件ですが、売主直売にはさまざまなデメリットも挙げられます。

ここでは売主直売物件を購入するデメリット6つをご紹介しますので、売主直売で物件購入を検討している方はデメリットも踏まえて検討することをおすすめします。

デメリット1:客観的視点に欠ける

売主直売では客観的視点に欠けるというデメリットがあります。

売主直売では売主が書類を用意するため、どうしても不動産会社が用意する書類のように、客観的な視点がうまく取り入れられていないことがあります。

そのため客観的視点で記載された書類を用意してもらいたい場合には、売主直売はおすすめできません。

デメリット2:契約書は売主の書式

売主直売では契約書が売主独自の書式になるというデメリットがあります。

売主直売では、売主が用意した契約書や重要事項説明書を利用することになります。それ自体には問題はありませんが、前述のとおり売主独自の書式では客観的な視点に欠けていることがあるため注意が必要です。

デメリット3:自分でおこなうことが多い

売主直売では自分でおこなうことが多いというデメリットがあります。

不動産会社に仲介してもらう場合、不動産購入の際には手続きのサポートを行ってくれます。しかし売主直売の場合、ほとんどを自分自身で行わなければいけないというデメリットがあります。

デメリット4:物件の選択肢が狭い

売主直売では物件の選択肢が狭いというデメリットがあります。

売主直売の場合、売主が所有している物件からしか選べないため、不動産会社を介する場合よりも選択肢が狭くなります。そのため、不動産会社に仲介して貰うように、問い合わせ以外の物件を柔軟に紹介してもらうことはできません。

デメリット5:専門知識が必要

売主直売は買主にも専門知識が必要というデメリットがあります。

売主直売は売主が不動産の知識を持っている不動産関連の業者であるケースも多いです。そういった場合、買主が不動産の素人になると取引の結果トラブルが発生したり、買主が損したりするようなケースが多くなります。

また、知識がなければ交渉もできないため、専門知識が必須になるというのはデメリットだと言えるでしょう。

デメリット6:値引きは困難

売主直売は値引きが難しいというデメリットがあります。

不動産業者に仲介してもらって不動産を購入する場合、仲介業者によっては値引き交渉ができる場合があります。仲介手数料の上限は定められていますが下限は定められていないため、極端な話をすると仲介手数料0円でも法律上は問題ありません。

しかし売主直売の場合、売主と直接交渉することになるため、値引きを受け付けてもらいにくいというデメリットがあります。

売主直売物件を購入する際の注意点

売主直売物件を購入する場合には注意するポイントがあります。

ここでは売主直売物件を購入する際の注意点について2点解説しますので、売主直売で物件購入をおこなう場合は注意するようにしましょう。

売ることだけ考えている売主も多い

売主直売では売ることだけを考えている売主が多い点には注意が必要です。

前述のとおり、売主直売は不動産仲介会社という第三者を挟まないため、客観性に欠けています。また、基本的に自社物件を売ることを念頭に置いている相手と交渉をおこなうことになります。

そのため、交渉が上手くいかなかったり、トラブルに発生したりするケースもある点には注意が必要です。

良い面だけで判断しない

売主直売では良い面だけで判断しないようにすることが必要です。

不動産仲介業者を介して物件を探す場合、良い仲介業者なら長期的な目線で一緒になって物件を探してくれたり、検討している物件のデメリットなども教えてくれたりするでしょう。

しかし売主直売の場合、自社の保有する物件のデメリットをわざわざ説明することはないため、良い面だけを信じて判断するのはやめましょう。

売主直売物件を購入する際のポイント

売主直売物件を購入する際のポイントをご紹介します。

ここまでご紹介したように、売主直売はいくつかのデメリットや注意点があります。しかし仲介手数料不要ということもあり、売主直売で不動産を購入したいと考えている方もいるでしょう。

ここでは最後に売主直売物件を購入する際のポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

専門家を帯同させる

売主直売物件を購入する場合は専門家を帯同させるようにしましょう。

買主が不動産関係のプロでない限り、物件購入時に注意すべき点などはわかりません。また売主に足元を見られて損をしたり、トラブルに発展したりすることもあります。

そのため、不動産や建築関係の知識を持っている専門家に同行してもらい、一緒に物件を見てもらうと良いでしょう。専門家に同行してもらえば、一見してわからない物件の不具合なども見つけやすくなります。

近隣の相場と照らし合わせる

売主直売物件を購入する場合は近隣の相場と照らし合わせるようにしましょう。

売主直売は仲介手数料ゼロということもあり、物件購入にかかる費用は仲介業者を通す場合よりも安く済むケースも多いでしょう。しかし売主直売物件ならなんでもお得だと考えるのは危険です。

気になる物件があれば、まずは近隣の相場と比較して、物件価格が妥当なのかどうか確認するようにしましょう。

売主直売のデメリットを把握しよう

売主直売はデメリットも多いため注意が必要です。

売主直売の物件は仲介料無料ということもあり、魅力的に見えることもあるでしょう。しかし仲介業者を通さないゆえのデメリットもあり、時にはリスクを背負うことになります。

ぜひこの記事でご紹介した売主直売のデメリットや注意点なども考慮して、売主直売物件を購入する場合はうまく交渉するようにしましょう。

\ お金の勉強をしよう/
ページの先頭へ