カーポート撤去は自分でできるか?費用とカーポートを選ぶポイント4つ
2020 10.21この記事はPRを含みます
カーポートは撤去できる?
ここでは、カーポートは撤去できるのかについて詳しくご紹介します。
皆さんは、どのような状況のときにカーポートの撤去を行うのかご存知でしょうか。カーポートが劣化して壊れかけているときにはもちろんですが、それ以外にも撤去を検討するタイミングがあります。
撤去を検討したタイミングとして一番多いのが、雪の重みや台風など自然災害によってカーポートが変形したときです。その他にも車の台数や車種が変わって使っているカーポートに収まらなくなったとき、なども挙げられます。
カーポートを買い替える時には、撤去する前に新しいカーポートを決めておきましょう。ここからは、新しいカーポートを選ぶときに重視すべきポイントなどについてご紹介していきます。
カーポートの寿命
カーポートの寿命は10~15年前後といわれています。カーポートの素材や設置場所の環境条件にもよりますが、一般的に耐用年数を超えると壊れる可能性が高くなります。
しかし、実際には15年以上使い続けられている方が多いようです。カーポートを少しでも長く使うためには台風や雪などの自然現象に備えることが大切です。
あらかじめ風や雪に強いタイプのものにすることに加え、雪が積もったあとや台風のように暴風や豪雨などのあとは、必ずメンテナンスを施しましょう。また、不具合にすぐに対処することで耐用年数をより長くすることができるでしょう。
カーポートを撤去するタイミング
所有する車が増えてカーポートの使い勝手が悪くなったときやカーポートの老朽化が進んだ時や、自然災害によって壊れた時なども撤去するタイミングとして挙げられます。
車が増えて使い勝手が悪くなったときは、大型のカーポートに買い替えるか、撤去して広い駐車スペースを確保するようにしましょう。カーポートの耐用年数を超えた場合は、新しいカーポートや解体、車庫に変更するなどしましょう。
カーポート撤去にかかる費用相場
ここでは、カーポート撤去にかかる費用相場について詳しくご紹介します。カーポートの撤去にかかる解体費用は、複雑な工事を行わないため、それほど高くありませんがカーポートの大きさと柱の数によって相場が決まります。
カーポートがアルミやスチール製の場合は、鉄くずとして売却することができますが、木製の場合は、木材を処分しなければならないので処分費用がプラスされてさらに高くなる可能性があります。
カーポート撤去の相場:1台分
カーポート1台分の撤去費用の相場は、2~3万円といわれています。
一例ですが、柱が4本ある1台用カーポートを基礎の撤去もあわせて依頼すると費用は次のようになります。
カーポート撤去費用:3万円
基礎6カ所撤去費用:8千×4カ所=3.2万円
合計:6.2万円
カーポート撤去の相場:2台分
カーポート2台分の撤去費用の相場は、3~5万円といわれています。
例えば、柱が4本ある2台用のカーポートを、基礎の撤去もあわせて依頼すると費用は次のようになります。
カーポート撤去費用:5万円
基礎6カ所撤去費用:8千×6カ所=4.8万
合計:9.8万円
カーポート撤去の相場:3台分
カーポート3台分の撤去にかかる費用相場は、7万円前後です。
1台分、2台分と同じく、例として柱が6本ある3台用カーポートを、基礎の撤去もあわせて依頼すると費用は次のようになります。
カーポート撤去費用:7万円
基礎6カ所撤去費用:8千×6カ所=4.8万円
合計:11.8万円
カーポートの撤去方法と費用を抑える方法
カーポートの撤去方法には業者に依頼するか、自分で行うがあります。業者に依頼する際には複数の業者に見積もりを出してもらい、費用や工程を比較することで費用を抑えることができるでしょう。
自分で撤去を行う場合には、業者に依頼するよりも安く撤去することが可能といわれていますが、廃材の処理の仕方や費用を確認しておく必要があります。
撤去方法はボルトを外し、柱の根元にあるコンクリートを機械でカットし状況に応じて穴を埋めたり、新しいカーポート用の基礎にしたりする必要があります。
撤去後の新しいカーポートを選ぶ際のポイント5つ
ここでは、撤去後に新しいカーポートを選ぶ際のポイントについて詳しくご紹介します。カーポートを買い替える際には、事前に新しいカーポート決めておくことで撤去工程の無駄を省くことができます。
メーカー商品のカーポートはバリエーション豊かな商品が揃っているので、さまざまな条件に対応することが可能です。多種多様なデザインや性能があるので、外観や好みのデザインに合わせて取り入れることができるでしょう。
新しいカーポートを選ぶ際は、毎日使う場合もあるので使い勝手や安全性、敷地条件に適した性能に配慮することが大切です。また、専門的な知識も必要なので、設計担当者と綿密な打ち合わせを行った上で購入することが大切といえます。
1:車の台数で選ぶ
新しいカーポートを選ぶ際には、車の台数と車種、そして横幅・全長・高さといったサイズを確認するようにしましょう。車の大きさに適したサイズを選ぶことが基本ですが、乗り降りがしやすいようにスペースにゆとりを持つことがポイントです。
さらに将来的に車の買い替えを予定していたり、車の数が増えたりする可能性など、今後のライフスタイルや家族構成の変化なども考慮する必要があるということです。また、車だけでなくオートバイや自転車の駐輪スペースも検討しておきたいポイントでしょう。
2:機能性で選ぶ
カーポートの機能には防犯に優れたものやセンサーつきのものなど様々な種類があります。
防犯性能に優れたカーポートを選ぶことで、セキュリティが万全になり安心して過ごすことができるでしょう。カーポートの天井や柱部分に照明などを組み込むことができる商品は、夜間の移動時にも役立ちます。
また、センサー付きタイプの場合のカーゲートには、シャッターや跳ね上げタイプ、引き戸や伸縮タイプなどがあります。電動のリモコン式を選べば車に乗ったままでもシャッターを開閉することが可能です。
3:素材で選ぶ
カーポートの屋根の素材には、ポリカーボネートやFRP、スチール折板などの種類があります。ポリカーボネートは紫外線をカットし、塗装の色褪せやシートの日焼けなどを防ぐ機能があります。
特殊な加工を施すことで、防汚機能を持たせたタイプもあります。熱線遮断や吸収機能を持つポリカーボネートであれば、熱線をカットするので、車内温度の上昇を抑えることも可能です。
ブラウン系やブルー系の透明なタイプ、半透明なタイプなどいろいろなタイプがありますので、必要な明るさを考慮して選ぶようにしましょう。
4:大きさの合ったものを選ぶ
敷地内に設置できないカーポートを選んでも意味はないので、サイズは慎重に判断しましょう。敷地に余裕がない場合は、車の出し入れがしやすい片側支持や後方支持のカーポートを選ぶことで、敷地を最大限活用できるといえます。
カーポートの展示販売はあまり見かけませんが、規模の大きいホームセンターなどで展示している場合もあるので、近くにある場合は出向いて実物に触れたり測ったりしましょう。また、自宅やご近所、周辺道路との関係なども十分に確認しておくこともおすすめします。
5:地域の気候で選ぶ
厳しい自然環境にさらされるカーポートは、地域特性に適したタイプを選ぶことが大切です。
一般的なカーポートは耐積雪20cm程度であれば耐用可能とされていますが、豪雪地域向けのものでは30cm~200cm程度まで耐用できるよう設計されているものもあります。
雪や風などの自然現象に対して高い性能を発揮するものは、形状やデザインなどにある程度の制約がある場合があります。設置する地域に適しているかどうかを、相談しながら選ぶことが大切でしょう。
カーポート撤去工事は自分で行えるか
ここからは、カーポート撤去工事は自分で行えるかについて詳しくご紹介します。
カーポートを自分で解体することは不可能ではありませんが自分で解体する場合は、メリットだけでなくデメリットがあります。業者に依頼する場合と自分で解体する場合それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
業者に依頼するメリット
業者に依頼するメリットは短時間で安全に撤去してもらえることです。
業者に撤去作業を頼んだ場合は短時間で無駄なく撤去してくれますし、不要になったカーポートの処分まで行ってくれます。
また、基礎を取り除くときはできるだけ業者に依頼するようにしましょう。基礎を手作業で取り除くことは難しいですし、周りがコンクリートの場合は掘削機械が必要になります。業者に依頼すれば廃棄物の処分も含めて対応してもらえますので安心といえます。
いい業者の選び方
見積金額が相場よりも低い業者を選ぶようにしましょう。
前述のように、費用には撤去の作業費用だけでなく、基礎の撤去費用や廃棄費用なども必要になるため、最低でも2~3社くらいに見積もりを依頼して、費用が安い業者や条件にあう業者を選びましょう。
また、撤去作業の時間や日数が、家や近所の都合にあうかどうかも確認するとスムーズに撤去できます。
自分で行うメリット
自分で行うメリットには撤去費用がかからないため、業者に頼むよりも安くできる可能性があります。
数万円分のお金が浮くとなると自分で解体しようと思う方もいるでしょう。普段からDIYなどで作業に慣れている方であれば、なおのこと解体作業に挑戦してみたくなるでしょう。
また、業者に依頼するとお願いした時間帯は業者さんの対応をするために家にいなければならない可能性がありますが、ご自身で撤去する場合は好きなタイミングで作業が行えます。しかし、作業にかかる時間と労力を忘れてはいけません。業者に依頼すれば数時間で終わる作業も、ご自身ですると1日はかかってしまうでしょう。
自分で撤去するときの注意点
自分で撤去するときの注意点は安全を確保しながら作業を行うことです。
できるだけ解体作業は2人以上で行うようにしましょう。撤去中にケガをする可能性がありますので、十分に注意を払って作業を行うようにしてください。
また、解体費用は発生しない場合でも、廃棄物処理には費用が発生することが多いです。処分場に廃棄物を持っていくのに軽トラックをレンタルするなど、予想外にお金がかかる場合もあるでしょう。
カーポートの建て替え費用
カーポートの建て替え費用はデザイン性や機能性、車の台数による設置範囲などの要素で費用が変わります。最低限の機能で費用を抑えたいノーマルタイプの場合ですと35万円程度です。
また、デザイン性にこだわったデザイン重視タイプは46万円程度、大雪や強風に耐える機能性重視タイプですと50万円程度といわれています。
カーポートの本体価格
カーポートの本体価格は、車1台分のカーポート本体の相場費用は基本的に10万円〜となっています。また、設置工事費用の相場費用は3〜5万円ですが、状況によっては5万円以上になる可能性も十分あります。
例えば、車高の高い車があれば屋根を高くし、色が黒の車種であれば屋根の素材を断熱性の高いものにするなどの条件にあったカーポート選びが重要です。そのため、カーポートの本体価格と工事費を合わせて13万以上はかかると思っておいた方が良いでしょう。
カーポートの建て替えの施工費
カーポートの建て替えの費用は、基本の取付け工事が5万円程度、カット費が1万円程度です。
地面がコンクリートの場合は、はつり工事という作業の費用が発生するため、プラス1万円程度必要になります。はつり工事は支柱を地面に接地するために行われます。
工事終了後に「壁や目隠し用のフェンスも設置したい」と思われる方がいますが、フェンスやパネルを後付けする価格はカーポートを丸ごと交換する場合とあまり変わりません。そのため、「サイドパネル付き」のカーポートに交換する方が多いです。
カーポートの撤去はポイントを押さえて行おう
今回は、カーポート撤去にかかる費用相場や、カーポートの撤去方法と費用を抑える方法などについて詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
カーポートの撤去費用は、カーポートの大きさと基礎のタイプによって幅はありますが、4万~10万円程度の費用が発生します。また、基礎の状態によっては追加費用がかかります。
この費用を少しでも抑えるため、ご自身で解体をする方もいらっしゃいますが怪我をする可能性があるので、あまりおすすめできません。基礎の撤去はご自身では難しいので業者に撤去してもらうようにしましょう。複数の業者に見積依頼をすることで費用を抑えることが可能です。