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買取保証とは?メリット6つとおすすめする2つのケースをご紹介!

2020 10.21この記事はPRを含みます

買取保証とは

買取保証とは、不動産を売りたい時に仲介を依頼した不動産会社が、「この期日まで売れなかった場合は、うちの会社で買取します」と必ず買取する保証を付けてくれる制度です。

そのため、仲介してくれる不動産会社が決めた期日までに売れた場合は、買取保証は行われません。買取保証をつけていれば、決められた期日までに不動産が売れなかった場合に限り、その不動産会社が購入してくれるという保証になっています。

不動産買取について

不動産売却は基本的に不動産会社に依頼し、「仲介(媒介)」してもらって行うものです。仲介してもらうために、「仲介手数料」がかかります。

個人で売り出すことは不可能なのかというと、そんなことはありません。しかし不動産に詳しくない個人が、不動産を購入したいと考えている人に適切に宣伝できるとは限りません。相続の関係で親族同士で売り買いするような場合をのぞき、仲介をお願いした方がよいでしょう。

買取保証のメリット6つ

不動産を売りたい時に、買取保証をつけることでどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

不動産を売る時には、個人で売買する方法や買取保証をつけずに不動産会社に売却を依頼する方法があります。買取保証は不動産の売却方法の1つなのですが、それなりにメリットが多いのが特徴です。

どうしても不動産を売りたいという方、決まった期日までに売れてくれないと困るという方にはとくに買取保証がおすすめでしょう。

メリット1:確実に売却できるため安心

不動産買取保証のメリット1つ目は、買取保証がついているので確実に不動産を売却できるという安心感があることです。

不動産は取引価格がどうしても高額になるため、売買するには時間がかかりがちです。売りに出してもしばらく音沙汰がない、ということもよくあるでしょう。

しかし不動産買取保証をつけていれば、もし売れなかったとしても最終的には仲介不動産会社が買い取ってくれるため、安心できるでしょう。

メリット2:売却までの期間が決まっている

不動産の買取保証は「期間」が決まっているため、いつ売却できるのかがおおよそ決まっています。もしも買取保証の期間まで売れなかったとしても、期日になれば確実に不動産会社に買い取りしてもらえるのです。

不動産は流動性が高い市場ではありませんが、買取保証をつけることである程度いつまでに売れるのか、日付の目安をつけることが可能になるということです。売却に時間をかけられない不動産の場合は、メリットとなるでしょう。

メリット3:資金の計画が立てやすい

不動産がいつまでに売れるかがおおよそ決まっているため、いつ売却資金が入ってくるかが分かり、資金の計画が立てやすいことも買取保証をつけるメリットとなっています。

不動産を売ったお金は売れてからでないと入ってきません。しかし不動産の買取保証をつけているなら、たとえ期日まで売れなかったとしてもその時点で不動産会社に買取してもらえます。最悪でもいつまでには資金が入る、という資金計画を立てることが可能です。

メリット4:高く売れる可能性もある

買取保証での買取価格は正直あまり高いものではありませんが、契約期間中に不動産が売れた場合は、買取保証の額以上の高い価格で売れる可能性があります。

買取保証をつけたけれど、売り出してすぐに不動産が売れたような場合は、高めの価格で売れます。買取保証をつけても、必ず買取保証で設定された額でしか売れないという訳ではありません。買取保証の期間中に普通に売れた場合には、買取保証の金額以上の価格で売れるのです。

メリット5:新居に早く移れる場合がある

住んでいる不動産を買取保証で売りに出すことで、金融機関から「つなぎ融資」を受けて新しい不動産を早めに購入し、新居に引越せる場合があります。手持ちの不動産が売れていなくても、買取保証がついているならいずれ契約した金額で売れることが分かっています。

実際に売れる前につなぎ融資が受けられる可能性があること、それにより早めに新居を用意することが可能であることは、買取保証のメリットの1つといえるでしょう。

メリット6:瑕疵担保責任が免除される

買取保証で売る場合、売り主が個人でも買い主は不動産会社であるため「瑕疵担保責任」が免責となります。

瑕疵担保責任とは、不動産を売却した後にその物件に瑕疵(シロアリ被害や配管の問題等)が発覚した場合、瑕疵のある部分の修繕や保証が必要となることを言います。

しかし、買取保証により不動産会社に売る場合には、相手が不動産の専門家であるため瑕疵担保責任が免責になるというメリットがあるのです。

買取保証をおすすめする2つのケース

ここまでは、買取保証制度のメリットについて紹介してきました。買取保証サービスにはメリットだけでなくデメリットもあるため、必ずしもおすすめできない場合もあります。しかし不動産を売却したい状況や条件によっては、買取保証付きで契約した方がよいケースもあります。

ここからは、不動産売却時に買取保証契約付きでの契約をおすすめする2つのケースについて見ていきましょう。

確実に不動産を売却したいケース

買取保証を付けることがおすすめのケース1つ目は、どうしても不動産を売却しなければならないという事情がある場合です。売れても売れなくても構わないから、とりあえず売りに出してみようという人の場合はあてはまりません。

資金繰りに困っているとか、離婚したので不動産を精算したい、相続にあたり不動産は売却してみんなに分けて相続をしたいなど理由はさまざまでしょうが、必ず不動産を売りたいケースがこちらです。

売却の期限が決まっているケース

2つ目は、いつまでに不動産を売りたい、と売却までの期限が決まってしまっているケースです。

買取保証付き仲介では、もし契約期間中に売れなくてもその後で不動産会社に売却できる、というメリットがあります。普通に売却しようとすると、いつ売れるかは分かりません。

不動産が売れるまで長く待つことはできないという人、転勤や引っ越しのため特定の期日までに絶対に不動産を売ってしまいたい人などがあてはまるでしょう。

買取保証のデメリット3つ

買取保証制度とは、必ず不動産会社が買取をしてくれるという安心感のある制度です。決められた価格とはいえ、契約期間中に不動産会社以外が高く買ってくれる可能性もあるというメリットがあります。しかし、メリットばかりでもありません。

ここからは、不動産の売却において買取保証をつけることのデメリットを紹介します。買取保証のメリットとデメリットどちらについてもしっかり把握して、保証を付けるかどうか決めましょう。

デメリット1:不動産会社によって条件が違う

買取保証付き中古住宅の契約を結びたいと思っても、不動産会社によって条件が違い、必ず買取保証契約が結べる訳ではないというデメリットがあります。

買取保証が付けられるかどうかは、不動産会社によって条件が違います。買取保証の期間や金額についても、不動産会社によって違いがでてきてしまうでしょう。希望通りの買取保証を付けてもらえるとは限らないこと、そもそも買取保証の対象にならない可能性があります。

デメリット2:途中で不動産会社を変えられない

買取保証付きで不動産会社に売却を依頼してしまった場合、途中でもっと良い条件の不動産会社が見つかったとしても変更することはできません。

買取保証付きの契約では、売り主と不動産会社の間で「専属専任媒介契約」を交わします。専属専任媒介契約とは、その不動産会社1社のみに仲介を依頼するという形の契約です。他の不動産会社に仲介をお願いすることはできないため、注意してください。

デメリット3:売却価格が安くなる可能性がある

買取保証での売却価格は、通常の不動産仲介での売却価格よりも安くなる傾向があります。なるべく高く不動産を売りたいという方には、買取保証を付けての売却はおすすめできません。

買取保証での売却額は、通常の市場価格の8割前後とされています。必ず不動産を買取してもらえるという保証がある代わりに、売却価格は安めなのです。不動産を市場価格で売りたいなら、買取保証を付けずに売った方が高く売れる可能性があります。

買取保証の注意点2つ

買取保証制度を利用したい場合に、注意しておきたいポイントについて2つ見ていきましょう。

買取保証はメリットが多いですが、相応にデメリットも存在しています。そのため、不動産の売却で買取保証制度を利用するなら気をつけておかなければならないポイントがいくつかあります。

買取保証で発生する可能性のあるデメリットのうち、注意点を押さえておけば回避できるものがありますのでチェックしておきましょう。

複数の不動産会社に査定を依頼する

不動産会社と買取保証の契約を交わす前に、あらかじめ複数の不動産会社に査定を依頼して、もっとも高い査定額のところに依頼するなど比較をしておきましょう。

買取保証の契約をした後で、もっと良い条件の不動産会社が見つかってもそちらに変更することはできません。契約をする前に複数の不動産会社に査定を依頼して、査定額や買取額を比較しておくことで最良の不動産会社を見つけましょう。

一括査定サービスを利用する

複数の不動産会社に査定を依頼するにあたっては、「一括査定サービス」を利用すると便利です。

一括査定サービスとは、不動産を売りたい人が一括査定サービスに申請することで複数の不動産会社から査定を受けられるサービスです。いちいち不動産会社とやりとりをするのが面倒な場合、一度にたくさんの不動産会社の情報を比較したい場合に有効です。

インターネット上で依頼するため、無料で申し込める点もメリットでしょう。

信頼できる不動産会社を見つける

買取保証で売却依頼をするなら、しっかり売却活動をしてくれる信頼できる不動産会社を見つける必要があります。

適当なところに依頼してしまった場合、ろくに販売活動も行われず、買取保証の安い価格で売るしかなくなる場合があるためです。不動産会社の買取実績や売却実績を探したり、自分の不動産エリアに強い不動産会社かどうかを調べたりして信頼できる不動産会社を見つけましょう。

買取保証を検討してみよう

今回は不動産の買取保証について紹介してきました。買取保証制度には、必ず契約の期日までに売れるメリット、資金計画を立てやすいメリットなどがありますが、その分買取価格は安めであったり途中で不動産会社の変更はできないデメリットがあります。

買取保証のメリットとデメリットを踏まえた上で、どのように不動産を売却したいのか、買取保証を利用した方がよいのかどうか検討してみましょう。

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