不動産オークションによるメリット5つ!デメリットや気をつけることは?
2020 10.21この記事はPRを含みます
不動産オークションとは?
不動産オークションは入札を行って、不動産を売買する仕組みです。
不動産オークションには、インターネット上のサイトを利用したものと、競売や公売に利用される入札書を用いた方法があります。入札方式は競り上がり方式とポスティング方式があり、運営会社によって方式は異なりますが、サイトでは一般のオークションサイトと同じように競り上がり方式がほとんどです。
参加資格に限定はなく、個人で登録して売買できます。
不動産会社の仲介との違い
不動産オークションでは購入物件の手続や不具合は購入者が負担します。
不動産会社が仲介する場合、物件の事前調査をしてから販売されるので、購入者はすぐに利用することができます。しかし、不動産オークションは売買だけなので、不具合があった時の修理や登記、税務上の手続きなどは全て購入者が負担します。
不動産会社が仲介する場合にできる内覧が、不動産オークションではできない場合もあります。
不動産オークションの流れ
出品者は不動産オークションサイトで資料を掲載して、最高値を提示した購入者が落札できます。
出品する不動産の情報を、サイトの条件に従って入力します。競り上がり方式は売主が提示した最低売却金額からスタートします。ポスティング方式では買主が1回だけ入札書を提出して参加し、最高値で売主の最低希望価格をオーバーした場合に落札できます。
出品から売却まで、およそ1ヵ月から2ヵ月で完了します。
不動産オークションによるメリット5つ
不動産オークションのメリットは、短期間に市場価格より高額で売却できる可能性があることです。
不動産オークションは期間を設定して入札を行うので、不動産会社が仲介する時のようにいつ売れるかわからないという不安がありません。また、ネットに情報が公開されるので透明性が高く安心な取引ができます。
落札価格に不満があれば、キャンセルもできるので売主に有利な売却方法です。
不動産オークションのメリット1:期間を設定できる
不動産オークションは、入札期間を事前に売主が設定できます。
不動産会社の仲介は不動産会社次第なので、情報の公開が限定されることもあり、いつ売却できるか全くわかりません。不動産オークションは出品時に入札期間を設定するので、売却予定を立てることができます。
転勤など短期間で売却したい場合や、離婚や相続など、計画的に売却した場合に有効な方法です。
不動産オークションのメリット2:高値で売却できる可能性がある
不動産オークションでは、市場価格より高値で売却できることもあります。
不動産会社に依頼すると一般的な価格での取引になりがちで、時には売却価格の値引きを迫られることもあります。不動産オークションは競り上がり方式でもポスティング方式でも、人気の物件は高値で入札されるので、高額で落札されます。
競り上がり方式は、価格を確認して何回でも入札できるので価格が跳ね上がることもあります。
不動産オークションのメリット3:不動産の情報を発信できる
不動産オークションはサイトに不動産情報を提示するので、広範囲に情報を発信できます。
不動産会社が手掛ける場合もネット上に情報を公開することも増えましたが、業者によってはネットにアップしない場合もあります。オークションサイトでは、出品者自身が公開手続きを行うので、透明性が確保されます。
広範囲に発信できるので、多くの購入希望者に情報が届きます。
不動産オークションのメリット4:落札の価格が反映される
不動産オークションでは、落札価格がそのまま反映され、出品者も購入者も両方納得できる売買ができます。
仲介業者が入らないので、落札価格を出品者が直接知ることができます。手数料計算も明確なので、取引に不透明な部分がありません。
落札価格に不満があれば、出品者からキャンセルができるサイトもあるので、不動産会社の仲介よりも売主有利な売却ができます。
不動産オークションのメリット5:場合によっては安く購入できる
売却にこだわる出品者は入札価格が安くても契約に応じるので、相場よりも安く購入できます。
相続や離婚で現金化を希望する出品者は、最低希望価格が安く設定されていることもあります。競り上がり方式でもポスティング方式どちらでも最低希望価格を上回れば落札可能なので、市場価格より安く購入できます。
価格が安くなれば手数料も安くなるので、購入者にとっては大きなメリットです。
不動産オークションによるデメリット4つ
不動産オークションのデメリットは、入札者がないことや市場価格より安くなる可能性があることです。
ネット上に情報を掲載しても、必ず入札があるとは限りません。また入札があっても期間内に売却しなければならない事情があれば、市場価格よりも安くなることもあります。
落札者からキャンセルされることもありますし、事前に物件を内覧できないので入札前に自分の目で確かめることができません。
不動産オークションのデメリット1:期間内に売却しなければいけない
不動産オークションの入札期間内に売却しなければ、再入札になってしまいます。
不動産会社に仲介を依頼すると、納得できる契約ができるまで粘り強く営業してもらえます。しかしオークションサイトでは、情報を掲載してから設定された期間内での売却が前提なので、相場よりも安い価格でも売却しなければなりません。
運営会社との契約次第で、入札が成立すれば出品者からキャンセルができないので売却に応じることになります。
不動産オークションのデメリット2:入札されない場合がある
不動産オークションサイトに掲載しても、入札者がゼロで入札されない場合もあります。
広く情報を発信しても不動産の売買は大きな買い物なので、短期間に成立しないこともあります。良い物件に入札が集中して高額に競り上がることもありますが、全く入札がないこともあります。
もともと需要の少ない地方都市では購入希望もなく、オークション自体に馴染みがないことも原因です。
不動産オークションのデメリット3:安く落札される可能性がある
不動産オークションは最低希望価格を上回れば入札が成立するので、安く落札されることもあります。
どうしても欲しい物件は高くなりますが、競り上がり方式でも同じような金額で低調な入札になることもあります。市場価格より安く購入したい入札者もいるので、必ず高値で落札されるわけではありません。
売れにくい物件を出品する不動産業者もいるので、オークションサイトは安く購入できると思い込んでいる入札者もいます。
不動産オークションのデメリット4:落札者からキャンセルされることもある
不動産オークションで落札されても、落札者からキャンセルされることもあります。
オークションサイトの競り上がり方式で、購入を焦って自分の支払い能力を超えた金額を提示して落札してしまうこともあります。落札しても支払えなければキャンセルになってしまいます。
不動産会社が仲介する場合は相手の支払い能力も考慮しながら交渉を進めるので、契約が成立してしまえばキャンセルになることはほぼありません。
不動産オークションをする際に気をつけること
不動産オークションでは、悪質な運営会社の存在や成立後のトラブルに巻き込まれることもあります。
ネット上の取引は直接顔を合わせないので、悪質な業者がいても利用者にはわかりません。落札後に購入者は物件を初めて見ることも多く、出品者が不利な情報を隠している可能性もあります。
不動産オークションを利用する際、不動産会社に依頼することで失敗を避けることもできます。
運営会社を慎重に選ぶ
不動産オークションの運営会社は悪質な会社もあるので、慎重に選ぶことが大切です。
売買取引に必要な手数料を明示しなかったり、売却後に高額な手数料を請求したりすることもあります。ポスティング方式の場合、最終的な入札価格は提示されますがその他の情報は公開されないので、途中経過が不透明なこともあります。
オークションによる不動産売買が一般に普及していないので、運営会社の情報自体が少ないことも原因です。
トラブルに巻き込まれないように注意する
不動産オークションで契約が成立してから引き渡しても、修理を要求されることもあります。
出品時の契約で、オークションが成立して引き渡してからも修理が必要な時に費用負担をすることもあります。引き渡し時に異常がなくても売主が対応しなければならず、売却後にトラブルになることもあります。
不動産取引で一般的な重要事項説明書の作成義務が運営会社にないので、出品者が対応しなければなりません。
不動産オークションの理解を深めよう
不動産オークションも不動産取引の選択肢ですが、個人で参加するのは難しい面もあります。
不動産を短期間で売却できるメリットがありますが、安値で落札される可能性も否定できません。不動産情報が公開されるので透明性があり、競り上がり方式を利用すると高値で売却できることもあります。
不動産オークションへの理解を深め、トラブル防止のために不動産業者に相談して参加しましょう。