年収600万円ってどのくらい?年収600万円の生活が憧れられる理由4つ
2020 10.21この記事はPRを含みます
年収600万円を獲得している人口の割合
個人で年収600万円以上の収入がある方の人口割合は、はっきりとした数値がありません。
ただ厚生労働省が調査した2019年国民生活基礎調査の所得分布状況によると、日本国民の1世帯当たりの平均所得金額は「552万3千円」との調査結果があり、平均所得以下の割合は61.1%となっています。
所得金額とはサラリーマンの場合、会社から支給された金額から社会保険料や厚生年金などを差し引いた金額です。年収はそれらを差し引く前の金額のことです。
20~30代で年収600万円を獲得している人口の割合
20代で年収600万以上を獲得している割合は、20代全体の3.3%とかなり少ないですが、30代の中では全体の17%が年収600万円以上となっています。
20代の平均年収は345万円と、社会人になりキャリアが浅いため高収入を得るのが難しいでしょう。しかし、30代の平均年収は452万と大幅に上がり、キャリアや実績を積んでスキルアップしていった方は30代以降、徐々に年収が上がる傾向にあるでしょう。
年収600万円が憧れられる理由4つ
国税庁が発表している「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」によると、平成30年度の男性の平均年収は545万円となっています。
年収600万円は平均以上の年収で、税金も高すぎず安定した仕事に就いている可能性があります。
ここからは、年収600万円が憧れられる4つの理由について挙げています。
年収600万円が憧れられる理由1:超高収入に比べて税率が高すぎない
年収600万が憧れられる理由の1つが税金です。年収が低いと税金額も低くなります。逆に年収が高すぎると控除金額にもよりますが、支払う税金額が高くなる傾向にあります。
所得税の税率は7段階ありますが最大税率が45%なので、税率20%以下にあたる600万円という年収は、納める税金が比較的安い税率であると言えるでしょう。
年収600万円が憧れられる理由2:年収600万円の生活水準
年収600万円を稼ぐためには、およそ月収38万円前後で年2回のボーナスが各2か月分支給されると、大体それくらいの年収になります。実際には社会保険や厚生年金などが控除されるため、手取りの収入としては450万円程度になるでしょう。
一見するとかなり裕福な暮らしができそうな金額に思えますが、実際には家族構成やお住まいの地域によって、必ずしもそうではない場合があります。
月収手取りは30万円前後
手取り450万円からボーナスを差し引いたとして、月の手取りは30万円前後になります。
一人暮らしの方であればある程度、余裕をもった生活を送れますが子育て世帯であれば少しやりくりを考えないといけない可能性が高いでしょう。
お住まいの地域の地価や物価、子どもの人数にもよりますが、毎月の家賃や住宅ローンなどの住居費、食費や水道光熱費などを差し引いていくと、手元に残るお金は限られてきます。
家賃と間取り
家賃は月収の3分の1が目安と言われていますが、手取り30万円の場合、予算は10万円前後になるでしょう。
一人暮らしのワンルームであれば、予算的には余裕があり、物件選びにおいての選択の幅は広がるでしょう。しかし、子育て世帯で2LDK〜3LDK程度の広い間取りが必要であれば、少し厳しい予算となる場合があります。
一方で郊外や都心から離れた場所であれば、この予算と間取りで十分な物件を探しやすいでしょう。
貯金も可能
贅沢な暮らしが出来る訳ではありませんが、しっかり家計簿をつけるなど収支管理をしていけば、貯金しながらの生活も十分可能でしょう。
毎月の支出の中で特に大きいのは、家賃や住宅ローンなどの「住居費」です。
前述した通り、「家賃は月の手取りの3分の1が目安」と言われていますが貯金を考えるなら、例えば手取りの4分の1の物件を探すなどの工夫が必要になるでしょう。
住宅ローンや教育費
住宅金融支援機構のフラット35からの情報では、年収600万円であれば年収の35%に相当する金額までは借り入れられます。
また、住宅ローンの返済シミュレーションをしていく上で、考慮しなければならないのが教育費ですが、教育費は高校・大学受験や進学時にかなりの費用がかかります。
住宅ローンの返済をしつつも、先を見据えて教育費の貯金をしておく必要があるでしょう。
年収600万円が憧れられる理由3:婚活で人気になることがある
それなりに収入があれば、安定した生活が見込めます。結婚を希望される方にとって、年収はとくに意識されているポイントの一つと言えるでしょう。
年収600万円は前述したように、税率が比較的安く、一定の生活水準を満たすことが可能で、さらに安定した職業である可能性が高いという点においても、婚活で人気になることがあるのでしょう。
年収600万円が憧れられる理由4:安定した職業である可能性が高い
年収の高い方の職業は、大手の商社マン、専門職、医療関係、金融または士業系や専門職の資格をもって働いておられる方が多い傾向にあります。
これらの職業は収入としては、比較的高水準で安定していることが多いでしょう。安定した生活基準を十分に満たす収入があるというのは、周囲の人に憧れられる大きな魅力の一つとなっています。
年収をあげるには
年収を上げるには、現在お勤めの会社で出世していくか、高収入の企業に転職する、現在の仕事をしながら副業をするという方法などが挙げられます。
とくに転職する場合は、年収600万円台のサラリーマンが全体の5%という数字が示す通り、それに見合う能力が要求されます。
ここから年収を上げる方法について例を挙げています。
転職する
転職する際にまず考えたいのは、これまでに培った経験で高収入の企業への転職が可能かどうかです。転職活動を行うときは、これまでのキャリアをより重要視されます。
これまでのキャリアを活かして高収入の企業への転職が難しいようであれば、参入したい業種の資格取得を検討しましょう。例えば、保険・金融関連の業種を目指すなら、FP2級・AFPなどの資格を取ることで比較的転職を優位に進められるでしょう。
外資系企業
外資系企業といっても、金融・保険・IT・メーカーなどさまざまな業種があります。外資系企業は実力主義の企業が多いため、年齢に左右されずに実力のある人が評価される傾向にあるでしょう。
転職の際はその業種での実績や能力が重要視されます。また、色々な業種を渡り歩いてきた方ではなく、1つの業種に精通しているプロフェッショナルな人材が求められることが多いです。
大手商社
大手商社で働くメリットとして、高い給料がもらえやすいところや外資系よりも長く安定して働きやすいという点が挙げられます。
ただ採用されるためには、厳しい選考を勝ち抜く必要があり、また高い学歴や英語力を問われます。
副業する
転職は失敗すると現在の収入すら失ってしまうリスクがありますので、今の仕事をしながら空いた時間を活用して副業を始めるのも一つの方法です。
お勤めの会社規定により、副業を禁止されている場合は諦めるしかありません。しかし、副業をやってみたいという方は、増加傾向にあります。
投資
投資は資産運用にあたるので副業ではありませんが、会社規定で副業を禁止されている方でも取り組むことができるため一例として挙げております。
投資にはFX取引や株式投資を始め、さまざまなものがありますがハイリスクハイリターンの投資は大きな損失となるリスクを伴います。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、パソコンでできる在宅仕事を受注して納品する仕事形態の一つです。受注する仕事は出来高制がほとんどで、時間給とは異なり納品する成果物の量と質で報酬が決まります。
受注から納品、報酬の支払いまで、クラウドソーシングサイトが仲介してくれるので、金銭的なトラブルが発生しにくいのも利用者が増えている一因と言えるでしょう。
年収600万円をめざそう
年収600万円稼ぐのは難しいと感じた方が多いことでしょう。いきなり年収600万円を目指すのはハードルが高いと感じるのが普通です。
世帯で年収600万円を達成することやキャリアアップして一人の収入だけで年収600万円を目指すことでも良いでしょう。世帯の状況に合わせ、最善の方法で年収600万円を目指しましょう。