家計管理の5つの方法を解説!保険の見直しや家計簿を活用しよう
2020 10.21この記事はPRを含みます
家計管理の必要性とは?
家計管理とは、家計収支の把握、預貯金の管理、月の予算設定、長期的な資金計画などを行うことです。
家計管理を行うと必要な時に必要な金額のお金を使えて、さらに生活の質を上げることが可能です。また、家計管理を行うことによって資産形成ができれば、将来的にゆとりある老後を送れたり、子孫に遺すこともできるかもしれません。
逆に、家計管理を行わなければ家計が破綻し、いざというときに「お金がない」ということにもなりかねません。
今後のライフプランの資金の準備
人には、結婚、出産、住宅購入、子供の進学など、いくつかの大きなライフイベントがあります。このライフイベントには大きな出費を伴います。また、それ以外にも、自分の夢や生きがいのためのイベントもあるでしょう。
そんな今後のライフプラン(生涯生活設計)における資金を家計管理によって準備することが必要です。
自分が迎えるライフイベントに必要な概算を見積もり、それに向けて貯金をしていくと良いでしょう。
不測の事態への備え
自分や家族の大病、会社の倒産や転職などによる収入減少、災害による影響など、不測の事態が起こる可能性があります。その際に、家計管理によって備えをしておけば対応できるかもしれません。
逆に、備えをしていなければ、住宅ローンが破綻したり、子供が奨学金に頼らざるを得なかったり、最悪の場合自己破産という状況に陥る可能性があります。
日常的にしっかりと家計管理を行い、イレギュラーなできごとに対応できる生活防衛費を貯めておきましょう。
家計管理の方法5つ
家計管理は、家計の収入・支出および貯金残高・借金残高を把握する、長期的・短期的なライフプランにおける予算をたてる、予算に応じて日々の支出を管理する、さまざまな改善や工夫をして家計を見直す、という手順で行います。
その中から、すぐに取りかかることができる具体的な家計管理の方法を見ていきましょう。
家計管理の方法1:保険の見直しをしよう
保険は不測の事態に対する備えとして重要なツールですが、過剰な保障や不必要な保険によって家計を圧迫していることも往々にしてあります。
保険を見直すことで大きく節約できることもあるため、家計を見直す手始めとして保険の見直しは適しています。
まず、現在加入中の保険の保障内容を整理し、過剰な保障や重複している保障がないかを確認しましょう。ただし、安易な解約や乗り換えはせず、慎重に選択しましょう。
ファイナンシャル・プランナーに見直しを頼む場合
保険に関する第三者の意見を聞きたいときは、保険会社や保険ショップ(複合代理店)、銀行・郵便局、ファイナンシャル・プランナー事務所などでサポートが受けられます。
中でも、ファイナンシャル・プランナー事務所の相談料は無料のものから有料のものまで幅広く、すべての保険に対して中立の立場で相談が可能です。基本的には、販売や仲介を行わないファイナンシャル・プランナーの相談は、費用が高い傾向にあります。
家計管理の方法2:固定費の見直しをしよう
支出を大きく分けると、住居費や保険料、通信費などの固定費と、食費や娯楽費などの変動費に分けることができます。
家計管理において、変動費を切りつめるよりも、毎月決まった額の固定費を見直して削減するほうが、無理なく効率的に節約できるのではないでしょうか。
固定費の主軸である、住居費と通信費の見直しについて見てみましょう。
住居費の場合
住居費とは、住宅ローンや家賃、水道光熱費などの生活に必要な固定支出を指します。
この中でも、住宅ローンは金利が低いローンに乗り換えることで、結果的に何百万円もの節約ができる可能性があります。ただし、住宅ローン借り換えの際には、保証料や事務手数料などが必要になる場合があります。
また、水道光熱費は契約プランの見直しなどで基本料金を安くできる可能性があります。
通信費の場合
携帯電話代やインターネット回線費用である通信費は、スマートフォンやパソコンの普及により、今や不可欠な固定費のひとつとなりました。
特に、スマートフォンは1人1台所持している家庭も多く、プランの変更や格安SIMの活用などで見直しを行えば、1台あたりの通信費の減額はわずかでも、世帯で考えると大きな節約になるでしょう。
家計管理の方法3:家計簿を活用しよう
家計簿によって家計を管理している人も多いでしょう。アナログな家計簿を使用している人は年代が高くなるほど多い印象ですが、若い世代でも手帳でお金を管理している人もいます。
収支を整理して効率よく把握できる家計簿は、家計管理のためだけでなく、ライフプラン達成のための重要なツールにもなります。
家計管理のために重要な、家計簿のつけ方を見ていきましょう。
家計簿のつけ方
家計簿によって家計管理をするためには、家計簿を長く続けることが重要です。そのためには簡単につけられることが不可欠でしょう。複雑でルールが多いと面倒ですぐにやめたくなってしまうかもしれません。
必要最低限の項目を収入と支出に大きく分け、今月の収支が一目で分かるようにします。家賃や水道光熱費、保険、先取り貯金など月始めに引いておきます。
残ったお金が使えるお金なので、それを食費とその他に分け、その中でやりくりしましょう。
家計簿アプリを使う場合
現在、家計簿を超えた家計管理アプリとも呼べるアプリは数多く出ており、多くの人に活用されています。
写真を撮るだけでレシートを読み取って自動でジャンル別に振り分けをする、予算を超えそうになると通知がくる、家族の家計簿を共有できる、などの機能があり、家計管理の手助けをしてくれます。
飽きっぽい人はシンプルな機能のものを、凝り性の人はカスタマイズできるものを選んでみてはいかがでしょうか。
家計管理の方法4:貯蓄目標を立てよう
誰でもなるべく貯蓄に励もうという意志は持っているのではないでしょうか。しかし、やみくもに節約し貯蓄をしても、ストレスがたまり長続きはしない可能性が高いです。
貯蓄に目標を立てることで、将来的な不安が軽減され、家計管理をするモチベーションを維持しやすくなるでしょう。
何のためにどれだけ貯めておくべきかを明確にし、家族で共有しておきましょう。また、貯金をまとめておくよりも、用途ごとに分けておくことで夢を達成するまでのビジョンが見えてきます。
家計管理の方法5:口座の作り方を工夫しよう
貯蓄の目標を立てると同時に、口座をお金の用途に合わせて分けましょう。生活費の引き落とし用口座、不測の事態や高額支出に備える一時保管用口座、貯金専用口座、投資用口座などです。
これにより、貯金が一目でどのぐらい貯まったかを確認できるだけでなく、万が一の場合に対応もできます。
なお、何年もまったく使っていない休眠口座は積極的に解約しておきましょう。
貯金用口座を作る
貯金用口座は貯金専用の口座で、これにより貯金額が一目瞭然となり、節約に努めるモチベーションを保つこともできるでしょう。
貯金用口座からはなるべく現金を引き出さないために、あえてATMが少ない地方銀行の口座にするのもおすすめです。また、この口座にはクレジットカードを紐付けないようにしましょう。
ただし、不測の事態などに対応する緊急資金用の口座にもなるので、最低限の利便性も必要です。
生活費口座を作る
口座を分けてもそれだけではお金は貯まりません。生活費の引き落としはすべて生活費口座に集約し、その残高の範囲でやりくりをすることで家計が黒字となります。
また、生活費口座は入金も出金もしやすいメガバンクの口座が適していますが、引き出す金額や頻度は最小限にとどめるよう注意しましょう。
家計管理の大事な心構え3つ
家計管理を進めるうえで重要なのは心構えです。家計簿をつけよう、節約しよう、貯金をしよう、という意識づけがなければ家計管理は維持できません。
確固たる心構えを持った家族全員の協力があってこそ、家計管理がうまくいくと言えます。ここからは、家計管理をするうえでの心構えを紹介します。
家計管理の大事な心構え1:勘に頼らない
お金とのつながりは一生で、その使い方は重要ですが、節約や貯蓄、資産運用などの方法をじっくりと教わる機会はほとんどありません。
何となく贅沢をしないように気を付けているなど、漠然とした勘に頼った家計管理をしているという人もいるでしょう。
この場合、使途不明金が多かったり家計の収支が合わないことが多く、収支を明確に把握することができません。そうなると、家計を見直したり改善することは難しいでしょう。
家計管理の大事な心構え2:家族・夫婦との話し合いの機会を作る
家計管理は家族や夫婦でしっかりと話し合い、納得したうえで協力して行うのがベターです。家族全員で協力してこそ、効率よく貯蓄ができるのではないでしょうか。
特に、子供の養育はライフプランに大きく影響し、教育費は大きな金額になります。夫婦間で家計の流れを把握し、老後までのライフプランについて意思を統一して、それに向けて同じ方向に進んでいくことが大切でしょう。
家計管理の大事な心構え3:貯め癖を付ける
家計管理において大事なのは、日頃からお金を貯めることを心がけるということです。
浪費癖がついて貯金できない人は、収入が増えても貯金はなかなか増えません。ライフスタイルを変える必要があるでしょう。また、見栄を張ったり衝動買いをしたりするのを控えて、常に節約を心がけるだけで、貯金が増える可能性もあります。
自分に合った節約ポイントを見つけ出し、その節約スタイルをなるべく長く維持することが重要です。
効率的な家計管理を目指そう
家計管理は生きていくうえで極めて重大な仕事です。しっかりと家計の収支を把握し、大きなライフイベントや不測の事態に備えて予算をたてて、それに向けて家計を見直して改善していくことが必要です。
そのためには、家計簿をつけたり、固定費用を見直したり、口座の作り方を工夫するなど、さまざまな方法があります。
節約や貯金自体が苦痛にならないよう、自分に合った方法で効率よく家計管理を行いましょう。