扇風機の電気代はどれくらい?暑い夏をお得に乗り切る扇風機を使った5つの節約術
2020 10.21この記事はPRを含みます
扇風機の電気代は?
暑い夏を快適に過ごすために、もっとも手軽な方法として扇風機がよく用いられます。扇風機は電気製品ですので、使用すれば当然電気代が発生します。従来より一般的なACモータ(交流モータ)を用いた扇風機では、風量を最強にして1時間使用したときの電気代は1円程度です。
扇風機を1日(24時間)使用した時の電気代は、扇風機の種類、風の強さ、地域、電力会社などによって多少異なります。従来より一般的なACモータを用いた扇風機では、最強で使用した場合でも1日当たり26円程度です。また、新しいタイプのDCモータを用いた扇風機では、ACモータの扇風機の半分以下に抑えられます。
冷房の電気代は?
暑い夏を快適に過ごすために、冷房機(以後、「エアコン」といいます。)を用いることが考えられます。特に、暑さが酷いときには効果的です。エアコンは電気製品ですので、使用すれば電気代が発生します。
エアコンは、室内全体の温度を下げるものですので、部屋の広さに対応した機種を選択して設置しています。このため、エアコンを1日(24時間)使用した時の電気代は、冷房の強さ(設定温度)、部屋の広さ、地域、電力会社などによって異なります。
エアコンの1時間当たりの電気代は、6畳用の場合は約9.5円、8畳用の場合は約16.1円となります。エアコンを24時間使用した場合の電気代は、6畳用で約230円、8畳用で約388円発生します。
扇風機を使って電気代を節約するコツ5選
夏を快適に過ごすために、扇風機を使って電気代を節約するコツを、5つ例示して説明します。
扇風機だけを単独で使用した場合の電気代のみならす、状況に応じて併用する電気製品の電気代を合わせて節約するコツを説明します。
扇風機を使って電気代を節約するコツ1:冷房と併用して使用する
エアコンを使用する際に、扇風機を併用することにより電気代を節約できる場合があります。
エアコンを使用する際に扇風機を併用すると、電気代はエアコンの電気代と扇風機の電気代とを合わせたものとなりますが、扇風機を併用することにより、エアコンの設定温度をエアコンのみ使用する際の設定温度よりも上げることができます。
たとえば、室内の温度を適正に下げるために、エアコンだけ使用する際には26度に設定する必要がある場合でも、扇風機を併用することによりエアコンを28度に設定すればよいこともあります。
この場合、エアコンの設定温度を2度上げることによる節電が、扇風機の使用電気代を上回れば節電が可能となります。
一般に、エアコンの設定温度を1度上げるだけで約10%の節電になるといわれています。したがって、設定温度を2度上げて28度にすることにより、エアコンの電気代が20%節約されます。
扇風機を併用して、エアコンの設定温度を2度上げた場合の1日当たりの電気代を算出します。6畳用の場合では、230×0.8+26=210円となり、1日当たり約20円の電気代が節約ができます。同様に、8畳用の場合には1日当たり約51円の電気代が節約できます。
扇風機を使って電気代を節約するコツ2:除湿機と併用して使用する
梅雨の時期のように天気が悪い日が続くと、洗濯物を外に干すことができないため、室内に干して乾かさざるを得ません。このとき、除湿機を用いることにより、洗濯物を早く乾かすことができます。しかしながら、除湿機は電気製品ですので、電気を使うため電気代が発生します。
除湿機を用いる際に、扇風機を併用することにより、電気代を節約することが可能になります。
扇風機には、風を洗濯物に当てることにより洗濯物を乾かす作用があります。また、室内の空気をかき混ぜるので、洗濯物の周囲の湿度を下げて早く乾燥させることができます。
このため、部屋干しで扇風機を使用しない場合と比較すると、扇風機を用いることにより約半分以下の時間で洗濯物を乾かすことが可能です。
除湿機の電気代は、除湿機のタイプによって異なりますが、1時間当たり4円~7円程度かかります。一方、扇風機の電気代は1時間当たり1円程度です。このため、扇風機の電気代を考えても、除湿機の使用時間を短縮することにより電気代を節約することが可能になります。
扇風機を使って電気代を節約するコツ3:外が涼しい時は窓から空気を送り込む
外が涼しいときは、窓を開けて扇風機を用いることによりエアコンなしで室内の温度を下げることができるので、電気代を節約することが可能になります。
暑い夏の期間でも、朝や夜、特に早朝や深夜には、外の温度のほうが室内の温度よりも低い場合があります。そのようなときは、窓を開け、扇風機を用いて涼しい外気を室内に入れることにより、エアコンなしで室内の温度を下げることができます。
扇風機は開けた窓の内側に置き、室内に向けて風を送るようにします。このとき、部屋の反対側にも窓がある場合には、反対側の窓を開けて空気の流れ道を確保し、この窓の方向に風を送るようにします。
これにより、外の涼しい空気を室内に入れると同時に、反対側から室内の暑い空気を排出することができるので効果的です。
なお、窓の内側に置いた扇風機を外向きにして、室内の熱気を外に排出するのも効果があります。この場合、室内の暑い空気を窓から排出すると同時に、反対側の窓から涼しい外の空気を取り込むことができ、室内の温度を下げることができます。
扇風機を使って電気代を節約するコツ4:ヒーターと併用して使用する
室内の温度が低い冬の期間には、ヒーター(エアコンも含みます)を用いて温度を上げる場合がありますが、扇風機を併用することにより、電気代を節約することが可能になります。
暖かい空気は上昇して部屋の上部に溜まります。このため、ヒーターで暖められた空気は室内全体に広がらないので、ヒーターの設定温度あるいは部屋にいる人が暖かさを感じる温度までヒーターが作動し続け、電気代が高くなります。
そこで、扇風機を用いて部屋の上のほうに溜まった暖かい空気を部屋全体に循環させると、早く設定温度に達したり暖かく感じるようになります。これにより、無駄にヒーターの設定温度を上げたり長時間使い続けることがなくなり、電気代を節約することができます。
扇風機を使って電気代を節約するコツ5:タイマー機能を活用する
扇風機には、所定の時間が経過すると停止するタイマー機能が設けられているものが多いです。扇風機のタイマー機能をうまく使うことにより、電気代を節約することができます。
タイマーには、昔から一般的なアナログ式のものや、近年多く用いられているデジタル式のものがあります。どちらのタイマーでも、設定した時間が経過した後に扇風機を停止させることができますので、必要でなくなったら扇風機を停止させて、無駄な電気を節約することができます。
最近の扇風機には、停止させるだけではなく、設定した時間になると扇風機を作動させるタイマーが付いたものもあります。必要な時間だけ扇風機を作動させるように設定することにより、電気代を節約することができます。
扇風機はモーターが変わるだけで電気代が安くなる?
扇風機の電気代の節約は、動かす時間を短縮すれば可能です。扇風機に用いられているモータの種類を選択することにより、さらに電気代を節約することができます。
扇風機に用いられているモータには、従来より用いられているACモータと、最近用いられるようになったDCモータ(直流モータ)があり、それぞれ特徴があります。以下に、ACモータを用いたAC型扇風機とDCモータを用いたDC型扇風機について説明します。
ACモーターの扇風機
ACモータを用いたAC型扇風機は、昔からある一般的な扇風機です。
AC型扇風機は本体の値段が安く、扇風機に要求される必要な機能を備えているので、現在でも人気の扇風機です。消費電力は、最強で1日使用しても26円程度です。
DCモーターの扇風機
DCモータを使用したDC型扇風機は、最近流行しつつある多機能な扇風機です。
DCモータは音が小さいので、音を気にせずに扇風機を使用することができます。また、DCモータはACモータと比較すると、モーターの回転数を小さく制御することができますので、微細な送風ができます。
DC型扇風機は、種々なデザインや機能を有するものが販売されていますので、インテリアに合わせたり、欲しい機能を有するものを選択することができます。
DC型扇風機は、AC型扇風機と比較すると本体価格が高価であるというデメリットがありますが、電気代はAC型扇風機の半分以下で1日0.5円程度です。
おすすめの電気代比較サイト5選
扇風機を用いて電気代を節約するコツを説明しましたが、電気代は電力会社によって多少異なります。同じ消費電力でも、電力会社をうまく選択することにより、さらなる電気代の節約が可能になります。
電気代比較サイト1:エネチェンジ
エネチェンジは、電力会社を変更することによる電気代の節約額を容易にシミュレートすることができるサイトです。
電気料金のみならずガス料金を合わせて見直すこともできます。
電気代比較サイト2:Looopでんき 料金シミュレーション
Looopでんきは、太陽光、風力、水力をはじめとする自然エネルギーを用いて発電した電気を供給しています。
電力会社を変更することによる電気代の節約額を容易にシミュレートすることができます。
電気代比較サイト3:新電力比較サイト
新電力比較サイトは、電力自由化の制度をわかりやすく解説して、電力会社を選ぶのに役立つ情報を提供しています。
これまでは、全国10社の大手電力会社がそれぞれの地域で電力の発電、送配電、販売を全て独占してきました。2016年の電力自由化以降は、一般家庭向けの電力供給に関して、電気の小売りが自由化されました。新電力とは、大手電力会社以外の会社が販売する電気です。
電気代比較サイト4:しんきゅうさん
「しんきゅうさん」は、今使っている家電を新しいものに買い換えたら、どれくらい省エネになって、どれくらい電気代が節約できるかを比較できるサイトです。
新旧の家電の年間電気代や年間消費電力量、CO2排出量などを算出して、グラフで比べて見せてくれます。
電気代比較サイト5:インズウェブ!
インズウェブは、電気使用状況をウェブで入力するだけで、簡単に電力会社を一括比較して、お得な電気料金プランに申し込むことができます。
インズウェブとは、SBIホールディングス株式会社のインズウェブ事業部が提供するサービスです。
扇風機を賢く使って電気代を節約しよう
扇風機は、電気を用いて空気を移動させることにより風をおこしたり空気をかき混ぜたりします。当然、電気代がかかりますが、非常に安価です。
夏の暑い時期には、「クーラーを用いて涼しく過ごしたい」「冬の寒い時期にはヒーターを用いて暖かく過ごしたい」また、「梅雨の時期のように洗濯物が乾きにくい場合には除湿機を用いたい」これらの家電は一般に電気代が高価です。
でも、扇風機と併用することにより、消費電力を少なくすることができます。
扇風機を他の電気製品と併用することにより、消費電力を少なくして電気代を節約することができます。