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iDeCoの利益確定するタイミングは?利益確定方法2つと注意点をご紹介!

2023 06.26この記事はPRを含みます

個人型確定拠出年金とは

個人型確定拠出年金=iDeCoは、国民年金、厚生年金などの公的年金を補完する制度のひとつです。確定拠出年金には、掛金を事業主が拠出する企業型と、個人が拠出する個人型があります。iDeCoは個人型確定拠出年金のことを言います。

共通するのは掛金の運用方法を自分で選択する点です。掛金と運用収益の合計額によって、将来の給付額が決まります。今回は個人型確定拠出年金「iDeCo」について紹介します。

iDeCoの仕組み 国民年金基金連合会

iDeCoって何?

iDeCoとは個人型確定拠出年金のことで、確定拠出年金法に基づいた私的年金制度です。国民年金や厚生年金の他にもうひとつの年金として、個人による老後の資産形成方法のひとつとなっています。

特徴として、加入は任意となっており、自分で申し込み、自分で掛金を拠出、自分で運用方法を選びます。掛金と運用益の合計を、60歳から給付として受け取る年金制度です。iDeCoには、掛金、運用益、給付を受け取る時に税制上の優遇措置があります。

つみたてNISAとは何が違う?

つみたてNISAとは、少額からの長期、積立、分散投資を支援するための少額投資非課税制度です。年間40万円、最長20年間にわたり、投資信託で得た分配金や譲渡益が非課税となります。

確定拠出年金が年金として将来給付を受けるものであるのに対し、つみたてNISAは投資信託を活用した資産形成であることが大きな違いです。

確定拠出年金は途中で引き出すことはできませんが、つみたてNISAは譲渡して現金化できるので、将来の旅行資金や住宅購入資金など、目的に即した資産づくりを手軽に始められるものとなっています。

つみたてNISAの概要 金融庁

iDeCoで積立投資する前に知っておきたいこと

iDeCoは長期で運用する積立投資です。長い期間では、値上がりする時もあれば、値下がりする時もあります。受け取る年金額はその運用成績によって変わります。

長期運用の特徴を知り、正しい知識を持って運用することが大切です。

値下がりはメリットにもデメリットにもなる

投資商品が値下がりすると、資産が目減りし動揺してしまいがちです。しかし、値下がりしたからといって、慌てて目減りした資産を他の元本確保商品に移してしまっては、かえって損になりかねません。

値下がりした時は、たくさん購入できる時期でもあります。購入し続けていれば、購入単価の平均は低くなり、マーケットが回復した時に収益が出やすくなるのです。

ただし、60歳の受け取り時期に値下がりをしたら、受け取る給付額が少なくなってしまいます。50歳代後半になったら、値下がりに備えて値動きの少ない商品に移すことを検討したほうが良いでしょう。

運用期間と値動きが比例する

運用期間が長くなれば、購入口数が多くなり、値動きの影響は大きくなります。しかし、長期的に運用することよって、マーケットの振れ幅が平準化し、安定したリターンが出やすいと言われています。

値下がりにびっくりして投げ売りすることは避けたほうがよいでしょう。

iDeCoでの積立投資を失敗させないコツ2つ

iDeCoは、老後資産としての位置づけのため、60歳まで引き出しができません。長期的な視点にたって、掛金や運用利回りを決定することが重要です。

運用によって、老齢給付金として受け取る金額が増えることもあれば、場合によっては減ることもあります。iDeCoでの積立投資を失敗させないコツを2点確認しましょう。

iDeCoを失敗させないコツ1:目的を明確に決める

公的年金のほかにいくらくらい準備したいかの目標金額と、月々の掛金を何%で運用していくかの運用利回りを設定します。

上限の範囲以内で掛金を自ら決めますが、60歳まで引き出しができませんので、残りの拠出期間、運用期間を考えた上で、無理のない金額の設定が必要です。
将来使う予定がある場合は、NISAなど引き出し可能な商品と併用することも視野に入れます。

運用商品の選択にあたっては、投資リスクを考慮し、自分が許容できるリスクの範囲内で運用利回りの目標をたてることが大切です。

運用商品には大きく分けて、定期預金や保険商品のような元本保証のあるもの、国内株式、外国株式、国内債権、外国債権、それらのバランス型商品、その他があります。

バランス型商品と言えども、商品によって性格が違いますので、ひとつの商品に全てを注ぎ込むのではなく、数種類の商品で分散投資をすることがポイントです。そのためには、商品の性格や特徴をよく確認しましょう。

 

iDeCoを失敗させないコツ2:利益確定を習慣化する

積立投資を続けていくと、商品によって利益が出て資産が増えていくもの、あるいはそうでもないものと、当初と比べて資産配分が変化していくことがあります。

ほったらかしにするのではなく、定期的に資産配分を見直し、利益確定をすることをおすすめします。

利益確定のタイミングは?

長期運用で得やすい安定的なリターンや複利効果を期待するなら、頻繁に利益確定を行うのは避けたほうがよいでしょう。

運用状況の通知がきたタイミングや、誕生月など、1年に1回くらいの適切なタイミングで利益確定を行いましょう。

また、毎日値動きを確認する必要はありません。月に1度から数ヶ月に1度程度が無難なところでしょう。

 

iDeCoの利益確定方法2選

利益確定方法には「スイッチング」と「配分変更」という2つの方法があります。

どちらもパソコンやスマホを使って、自分で手続きできる金融機関が多くなっています。利益を守るためにも、利益確定を習慣化し、マーケットが不安定になった時でも慌てないようにしましょう。

長期の積立投資の場合、株式投資における「利益確定売り」とは意味合いが違います。ちなみに「利益確定売り」とは、株式投資において充分な収益が出たと考えた段階で、株式を売却することを言います。

iDeCoの利益確定方法1:スイッチング

スイッチングとは、購入済みの運用商品を売却して、他の運用商品を購入する手続きのことを言います。毎月の掛金で購入する商品は変わりません。

スイッチングには、運用成果によって崩れた運用バランスをならす場合と、運用収益相当分を売却し、元本確保商品を購入することで利益確定させる場合、そして安い時に購入し充分な運用成果が出たら、他の値上がりが期待できる商品に乗り換える場合の3つがあります。

3つ目の方法は、相場を読むことが難しい場合もあります。また、手続きに数日かかったり、売却の際に手数料がかかる場合もあるので注意が必要です。

iDeCoの利益確定方法2:配分変更

配分変更とは、毎月の掛金で購入する商品や配分を変更する手続きのことを言います。既に購入済みの資産の割合は変わりません。

年齢や運用環境によって、リスクやリターンの小さい運用から大きい運用へ、またはその逆へ、いわば運用方針を変更することになります。

若いうちは、掛金合計が少ないので値動きの影響が少ないですが、50歳代になり残りの拠出期間が短くなった時に損失が出ると、取り戻すのが難しくなります。収益の出た商品を、徐々にリスクの小さい商品に変更することで資産を守るほうがよいとされています。

iDeCoの注意点4つ

iDeCoは長期的視点に立って、運用商品を自分で決めるという性格があります。

運用によって、資産が増えることもあれば、少ししか増えないこともあります。場合によっては資産を減らす可能性もあります。

しかし、拠出時、運用時、受け取り時に税の優遇を受けられるという大きな利点があります。iDeCoの性格をしっかり理解し、資産を増やして上手に活用したいところです。iDeCoの注意点を確認してまいりましょう。

iDeCoの注意点1:原則60歳まで引き出すことができない

iDeCoは、老後資産の準備という目的から、60歳まで現金として引き出すことができません。

ライフステージにおいて、住宅資金や教育資金など準備する必要のある資金については、iDeCoではなく、他の方法での貯蓄や投資を併用したほうがよいでしょう。

また、長期間にわたり掛けていくものなので、無理のない範囲で掛金の設定をしましょう。どうしても負担が大きい場合は、掛金の変更や停止を検討しましょう。

掛金の変更は1年に1回可能です。拠出の停止も可能です。

iDeCoの注意点2:投資の上限額が決まっている

iDeCoは勤務先の企業年金の種類や職業によって、掛金の上限額が変わります。

iDeCoの公式サイトでは、加入資格の有無や掛金の上限額を試算できます。iDeCoを取り扱っている金融機関のサイトでも、確認できるところが多いです。試算をする場合は、勤務先の年金制度の有無や種類を確認しておきましょう。

iDeCoをはじめるまでの5つのステップ

iDeCoの注意点3:元本割れのリスクがある

投資信託には元本割れのリスクがあります。

iDeCoには定期預金など元本確保商品もありますが、いくら元本割れは避けたいと思っても、口座管理手数料や信託報酬など維持費がかかります。低金利下においては、元本確保商品だけでは受取額が拠出額を下回ってしまい、うま味がありません。

自分のリスク許容量に応じて数種類の投資商品を組み合わせ、運用することをおすすめします。

iDeCoの注意点4:維持費がかかる

前節でも述べた通り、iDeCoには維持費がかかります。長期間にわたり運用していくものなので、維持費については加入前に確認をすることをおすすめします。

ひとつは、金融機関に毎月支払う口座管理手数料です。金融機関によって手数料は違います。

そして、信託報酬は運用会社に支払う運用手数料です。残高に対する比率が、運用商品ごとに設定されています。

長期間運用すると大きなコストになりますので、信託報酬の割合とリターンやサービスなどがつりあっているかも金融機関を選ぶ基準にしましょう。

iDeCo手数料について

iDeCoの利益確定するタイミングを知ろう!

1年に1回など自分で決めて、定期的に資産の評価額や残高が目標に照らして増えているかをチェックしましょう。

また、資産配分のバランスが大きく崩れているようなら、スイッチングや配分変更をしてバランスを整えます。長期運用をほったらかしにせずに、利益確定などでメンテナンスをすることで、運用リスクを低く抑えることができます。

iDeCoの特徴やリスクを知り、ゆったりとした気持ちで上手につきあって、より豊かな老後を実現させたいものです。

また、iDeCoに関連する情報を以下のリンク先にまとめていますので、興味がある方はご参照ください。

iDeCoはいつから始めれば良い?判断する方法4選やメリットを解説

 

iDeCoの口座開設について

iDeCoへの加入を検討している方は、まず口座開設してみてください。
楽天証券SBI証券マネックス証券などで口座開設をすることが可能です。

 

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