つみたてNISAのおすすめの銘柄6つ|選ぶ時のポイントや金融機関を紹介
2021 05.6この記事はPRを含みます
つみたてNISAとは?
「少額投資非課税制度」はNISA一般のことを指し、「つみたてNISA」は小額投資非課税制度のひとつという位置づけになります。
年間40万円まで一定の条件を満たした株式投資信託やETF(上場投資信託)を積み立て方式で購入し、最長20年間の間に受け取る利益に対し税金がかかりません。
投資未経験者や初心者、長期運用による資産形成を目指す方に向いた制度です。
この記事ではつみたてNISAおすすめの銘柄6つと選ぶ時のポイントやおすすめの金融機関を紹介します。つみたてNISAによる資産形成を検討されている方は、参考にしてみてください。
つみたてNISAの銘柄選びが重要な理由とは?
投資信託の運用の途中に他の銘柄に乗り換えることをスイッチングといいます。つみたてNISAでは、このスイッチングを行うことができません。
運用中の銘柄変更は、これまで積み立ててきた商品を売却するか保有したまま購入をストップし、新しい銘柄を購入することになります。積み立ててきた金額を他の商品に乗り換えることはできません。そのため最初の銘柄選びがとても重要です。
また新規購入の場合にも40万円の非課税枠を使い切っている場合、スイッチングはできないので注意が必要です。
つみたてNISAの銘柄を選ぶときのポイント4つ
現在、つみたてNISAの対象商品は180本以上あり(2020年時点)、どの銘柄を選べばいいか迷う方も多いのではないでしょうか。
つみたてNISAの対象商品は、比較的低リスクの商品ばかりですが、運用の好成績や元本割れの保証がされている訳ではありません。なるべくリスクを抑え利益を増やすためには銘柄を選ぶ際、手数料やファンドの種類等いくつか留意する点があります。
つみたてNISAの銘柄を選ぶ時の大切な4つのポイントについて説明します。
ポイント1:手数料
つみたてNISAの対象の投資信託はすべて購入時手数料がかかりません。負担する手数料はファンドを保有している間にかかる「信託報酬」(運用管理費用)と「信託財産留保額」(解約手数料)です。信託財産留保額は銘柄によりかからないものもあります。
信託報酬の金額は銘柄により差があります。信託報酬額が高いと長期的な運用では運用益に大きな影響が出ることもあるので銘柄を選ぶ時は「信託財産留保額の有り無し」の確認と「信託報酬のなるべく低い商品」を選ぶことが重要なポイントになります。
ポイント2:純資産総額の増減推移
純資産総額の数値のアップダウンが激しいファンドは、基準価値の低下や投資家の換金が頻繁に行われる不安定なファンドで長期運用では利益を出しにくいと言えます。
反対に数値が右肩上がりに徐々に上昇しているファンドは、投資家が好成績を見込み多くのお金を投資している安定したファンドということです。
こうした投資家たちの知恵による純資産総額の増減推移に着目し、継続的に伸びているファンドを選ぶのがポイントです。
ポイント3:分散投資したファンドを選ぶ
投資信託には投資先が日本だけの国内型と日本を省いた海外型、日本と海外両方に投資する国内外型があります。
1つの国や資産だけに投資するファンドだと、その国の経済状況の悪化や資産価値低下により運用益に大きなダメージを受けることになりますが、いろいろな国や資産に分散投資するファンドでは、1つの国で株の暴落があった場合も運用益のダメージを少なく抑えることが可能です。
リスク軽減の為に日本株と全世界の資産が組み合わせされた銘柄等「分散投資できるファンド」を選ぶようにしましょう。
ポイント4:インデックスファンドを選ぶ
投資信託のファンドには「アクティブ型」と「インデックス型」があります。アクティブ型は高利回りを狙い、積極的な運用でファンドマネージャ等のコストを要します。
インデックス型はインデックス指数と連動して動き値幅が小さく、大きな利益はないものの低リスクな運用方法になります。また、自動運用で人件費は不要です。
長期運用での運用成績はインデックス型の勝率が高いという結果がでています。その為、長期的に運用を行いたい方は、つみたてNISAではインデックスファンドを選ぶと良いでしょう。
つみたてNISAのおすすめの銘柄6つ
つみたてNISAの銘柄を選ぶ時に留意するポイントは「手数料」「純資産総額の増減推移」「分散投資」「インデックスファンド」ということがおわかりいただけたかと思います。
数多くある商品から、上記4つのポイントを抑えたおすすめの銘柄6つを紹介します。
おすすめの銘柄1:SBI・全世界株式インデックス・ファンド
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))は、ETFを通しアメリカを中心とした日本を含む全世界に分散投資できるファンドです。
投資対象が中型株、小型株を含み多くの業種に投資を行っているため、世界の幅広い分野に投資できるところが魅力です。
おすすめの銘柄2:楽天・全米株式インデックス・ファンド
楽天・全米株式インデックス・ファンド「愛称:天・バンガード・ファンド(全米株式)」は、全米市場の指標に連動した値動きをするので米国市場が上がった時に、その恩恵を受けます。
大・中・小型株に投資できるのが特徴です。
おすすめの銘柄3:eMAXIS Slim バランス
国内債券、先進国債券、新興国債券、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内不動産投資信託(REIT)、海外不動産投資信託の8つに同じ比率で均等に(12.5%ずつ)投資するバランス型インデックスファンドです。
同シリーズで既存のeMAXIS バランス(8資産均等型)と投資先は同じですが、販売をネット金融機関限定にしたことにより低コストを実現しています。
おすすめの銘柄4:たわらノーロード 全世界株式
たわらノーロード 全世界株式は、日本を含む先進国・新興国市場に幅広く投資を行っています。
資金規模の大きいマザーファンドの運用により資金の増減に左右されにくい安定した運用が期待できます。
おすすめの銘柄5:ニッセイ外国株式インデックスファンド
信託報酬は徐々に引き下げられ現在の低い数値となっています。
ベンチマークはeMAXIS Slim先進国株式と同じで、日本を除く先進国を対象とするインデックスファンドです。低コストでできるので長期の資産運用におすすめです。
おすすめの銘柄6:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、日本を除いた先進国の株式市場の指標に連動して動くインデックスファンドです。
長期的な運用で良いパフォーマンスが期待できます。
つみたてNISAおすすめの金融機関5つ
つみたてNISA用の口座を開設する金融機関は低コストなネット証券が圧倒的に人気が高いと言われていますが、対面で相談できるという銀行ならではのメリットやイオン銀行のように買い物ついでに相談できるというメリットのある金融機関もあります。
ここでは取扱商品数、最低積立金額、還元サービスの面より、おすすめ証券会社「SBI証券」「松井証券」「マネックス証券」「auカブコム証券」「楽天証券」の5つについて紹介します。
つみたてNISAおすすめの金融機関1:SBI証券
つみたてNISA対象の投資信託の取扱商品が160本以上と豊富です。最低投資金額100円から積み立てることができ、積立のタイミングを「毎日」「毎週」「毎月」と細かく設定できます。
SBI証券の特徴は、保有している投資信託の残高に応じてTポイントが付与されることです。ポイントの還元率も高く全ての取扱商品が対象です。
投資信託をスマホで管理できる「かんたん積立アプリ」もおすすめです。
つみたてNISAおすすめの金融機関2:松井証券
松井証券での取扱商品本数は150本以上と充実しています。最低積立金額は100円で積立のタイミングは「毎月」の一択です。
ロボットアドバイザーによる無料アプリなどの豊富な情報ツールや、初心者に優しいサポート体制が整っている点がおすすめです。
つみたてNISAおすすめの金融機関3:マネックス証券
取扱商品本数は151本で積立てのタイミングは「毎月」の一択です(2020/9月時点)。2020年秋から「毎日」も選択可能になる予定です。最低積立金額は100円です。
投資信託の保有残高に応じてAmazonギフト券、Tポイント、nanaco等と交換可能なマネックスポイントが貯まります。
ポートフォリオを分析するツールや普段利用している口座から自動引落としで積立ができるなど長期積立に便利なサービスがあります。
つみたてNISAおすすめの金融機関4:auカブコム証券
auカブコム証券の投資信託数は151本です。積立のタイミングは「毎月」のみで最低積立金額は100円から可能です。
つみたてNISAの口座を開設すると通常の現物株式の取引手数料が最大で5%割引になるので、個別株式投資を行っている人や将来的に個別株式投資をお考えの方におすすめの証券会社です。
シンプルな「かんたんシュミレーションサイト」がありつみたてNISAの口座開設だけならオンラインで完結できます。
つみたてNISAおすすめの金融機関5:楽天証券
楽天証券の取扱商品は163本で積立の頻度は「毎月」「毎日」の2種類です。最低積立金額は100円です。
保有している投資信託の残高や積立額に応じて楽天証券ポイントか楽天スーパーポイントが貯まります。
さらに投信購入時に楽天カードで決済すると、購入金額に応じた楽天スーパーポイントが付与されるのでポイントがダブルで貯まります。楽天で買い物をする人にはお得なサービスと言えます。
つみたてNISAのおすすめの銘柄を知ろう
つみたてNISAのおすすめの銘柄6つと選ぶ時のポイントや金融機関について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
新型コロナの影響による世界的な経済活動の縮小により株価が大きく下落した中、相場の影響を受けにくい積立式の投資信託を選ぶ人が増えたと言われています。
これからつみたてNISAを始められる方は、銘柄を選ぶ時に大切な「手数料」「純資産総額の増減推移」「分散投資」「インデックス・ファンド」の4つのポイントをおさえた銘柄を知り資産形成にお役立てください。