kinple金融(kinyu-)の世界をsimpleに

オルタナティブ投資とはどんなもの?主な5つの種類とメリット・デメリットを解説

2021 08.3この記事はPRを含みます

オルタナティブ投資とは?

オルタナティブ投資のオルタナティブという言葉は「代替可能」という意味です。オルタナティブ投資は、今までの投資である株式や債権、不動産といった資産運用方法ではなく、新しい形での利益追求方法になります。

 

現在の日本の状況は、コロナ拡大、低金利、年金の不足等、不安定とされています。そのため、新しい投資方法の知識が求められています。今回は、新しい資産運用方法であるオルタナティブ投資についてわかりやすく解説を行います。

オルタナティブ投資の種類5つ

オルタナティブ投資の目的は、現在の投資における適切なポートフィリオの見直しや、伝統的な投資方法で、収益率が落ちた場合のリカバリーとしての資産運用方法として行われます。オルタナティブ投資は、株式や債権の値動きに連動しないものも多いです。

 

株式や債権と値動きが連動しないため、オルタナティブ投資は、リスクヘッジとしてはおすすめです。ここでは、人気のオルタナティブ投資を5種類解説していきます。

オルタナティブ投資の種類1:不動産

オルタナティブ投資のメイン投資先として挙げられるのが不動産投資です。不動産投資の利益構造は、不動産売買か賃貸収入になります。不動産価格は基本的に物価連動型です。インフレ時には強い力を発揮しますが、安定した賃貸収入が得られない可能性もあります。

 

そのデメリットを解消するため、比較的安全性が高いREIT(リート)と呼ばれる商品が開発されました。主な特徴としては、少ない金額で安定した配当利回りを受けられる点です。

 

また、不動産投資を始めるには、まとまった初期費用が必要であり、簡単に現金化できない背景があるなど、長期投資向けのオルタナティブ投資といえるでしょう。

オルタナティブ投資の種類2:コモディティ

コモディティとは商品です。ここでいう商品とは「原油」「金、銀、プラチナ」「トウモロコシ、大豆」といった商品になります。このような貴金属や穀物などは、世界的な不況にも強いと言われており、オルタナティブ投資として注目されています。

 

実際に、上記の商品は近年の世界的な金融危機においても、安定的に高値を維持していた経緯もあり、市場規模も大きいため、分散投資先としての価値を高めています。

オルタナティブ投資の種類3:金融派生商品

オルタナティブ投資における金融派生商品は株や債権、為替、コモディティなどから派生した金融商品を指し、別の呼び方で「デリバティブ」とも呼ばれています。先物取引やスワップ取引、オプション取引などが例として挙げられます。

 

金融派生商品は、多くの取引方法があり、選択肢も多いですが、その分、収益構造設計が複雑な金融商品もありますので、ハイリスクハイリターンにもなりやすいため、その点は注意して投資を行うことが必要です。

オルタナティブ投資の種類4:ヘッジファンド

オルタナティブ投資におけるヘッジファンドは、機関投資家や富裕層などから集めた資金を運用する投資方法を指します。株式、債権の投資も行いつつ、先物から空売りなど、多くの投資方法を実践し、利益を上げていきます。

 

ヘッジファンドの投資は、金融市場がどのような状況であっても利益を狙えるのが特徴です。景気が上昇中は買い、下落時は空売りを仕掛けます。投資家は基本的には、運用をまかせ、何もすることはありません。

オルタナティブ投資の種類5:投資型のクラウドファンディング

不特定多数の人が出資者となり、プロジェクトを応援するのがクラウドファンディングです。投資型クラウドファンディングの場合、企業のスタートアップに出資を行い、リターンを狙うものになります。

 

投資型クラウドファンディングの場合、投資した以上の資金の損失はありませんが、プロジェクトによっては、投資したお金のリターンや回収を行うための期間が多少長くなる可能性もあります。

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングは、インターネットをとおして資金を貸付、金利収入を得る投資方法です。お金を貸して、その金利収入を得るという方法ですので、株式や債権といった、伝統的な資産運用方法との連動性が低く、分散投資としては向いています。

 

利回りも比較的高い商品が多く、債権や預金よりも大きいリターンが期待できるのが特徴です。ただし、貸し付けた先の倒産リスクなどがあるので注意が必要です。

プライベートエクイティ

プライベートエクイティは「未公開株」になります。未公開株は株式ですが、上場している株とは異なります。プライベートエクイティへの投資は、未公開株を取得し、企業の業績を上昇させ、業績上昇後に売却し、利益を得る方法です。

 

一般的な株式売買とは違いますので、一般の投資家には多少、ハードルが高い場合もありますので、投資を行う場合には、プライベートエクイティを扱うファンドなどを通じて、投資を行います。

インフラ事業への投資

株式や債権といった金融商品ではなく、道路やトンネル、鉄道や空港、発電所といった、社会的インフラ事業に投資することも、オルタナティブ投資になります。このようなインフラである社会資本に投資することで、社会の役に立っているという気持ちも持てるでしょう。

 

インフラ事業への投資を行い、インフラ事業の収益が上昇することで、売り上げに応じたリターンを得ることが可能です。

オルタナティブ投資のメリット3つ

オルタナティブ投資は、今までの投資とは違います。そのため、伝統的な株式や債権以外への投資との分散投資先として注目を集めています。オルタナティブ投資の銘柄は、株式や債権と連動しない金融商品も多いため、メリットを理解できれば、投資の幅は広がります。

 

ここでは、オルタナティブ投資のメリットを3つ解説していきますので、オルタナティブ投資への理解を深めていきましょう。

オルタナティブ投資のメリット1:リスク管理ができる

オルタナティブ投資を運用することで、リスク管理ができます。オルタナティブ投資は、株式や債権との連動性が低いため、株式や債権が下落しても、追随して下落する可能性が低いからです。

 

株式投資や債権投資といった伝統的な投資を組み合わせることで、バランスよくポートフィリオを組むことができ、多くの状況で利益を狙うことができます。

オルタナティブ投資のメリット2:一般投資家より投資機会が増える

オルタナティブ投資を活用することで、一般投資家よりも投資機会が増えるのは大きなメリットです。不動産や未公開株などといった、個人投資家の資金では投資、運用が難しかった金融商品も、ファンドなどが増えてきたことで、投資しやすくなっています。

 

ファンドは、元々大口投資家向けの金融商品を細分化し、個人投資家でも投資できやすくしています。オルタナティブ投資の活用で、投資機会は増えていくでしょう。

オルタナティブ投資のメリット3:市場が低迷しても利益が出る可能性がある

オルタナティブ投資では、株価が下落している状況でも利益を出すことができます。空売りがいい例です。空売りは現物取引ではなく、相場が下落している最中に狙う投資方法になります。

 

通常の投資は、値上がり益を狙って投資を行いますが、空売りをマスターできれば、どのような相場状況でも利益を狙うことが可能です。オルタナティブ投資を知ることで、投資の幅が広がることでしょう。

オルタナティブ投資のデメリット3つ

相場状況に左右されず、利益を上げることができるのがオルタナティブ投資の魅力ですが、オルタナティブ投資にはデメリットももちろんあります。オルタナティブ投資のデメリットを把握しておくことで、リスク回避も可能です。

 

ここでは、オルタナティブ投資のデメリットに関して、詳しく解説していきます。

オルタナティブ投資のデメリット1:収益構造が分かりにくい

オルタナティブ投資は、通常の株式や債権といった金融商品とは違い、利益構造がわかりにくい場合もあります。単純に値上がり益を狙うだけではなく、空売りや営業利益によるリターンもありますので、単純ではない場合もあります。

 

投資対象がどのような収益構造になっているのかをしっかりと理解して投資を行わないと、収益化までに時間がかかりすぎて、資金がなくなる可能性もあります。投資対象の見極めは重要です。

オルタナティブ投資のデメリット2:資金拘束時間が長い

オルタナティブ投資は、資金拘束時間が長いという点はデメリットといえるでしょう。株式市場であれば、市場が空いていれば、いつでも売買可能です。仮想通貨などは、24時間取引ができます。

 

オルタナティブ投資は、不動産であれば、賃料収入は入居者しだいです。売却もすぐにできるわけではありません。ヘッジファンドも契約すれば、解約までは現金化できませんので、即金性としては、オルタナティブ投資は劣る部分があります。

オルタナティブ投資のデメリット3:現金に換えにくい

オルタナティブ投資は、即金性が高くありませんので、長期的な投資方法といえます。またオルタナティブ投資は、複雑な収益構造になっていますので、運用方法や投資手法も変わっている場合があります。

 

簡単にいうと、オルタナティブ投資とは、中長期的な投資方法であり、通常の投資に左右されない投資方法です。リスクヘッジにはなりえますが、複雑な構造でもありますので、すぐに現金化できない点は注意しましょう。

オルタナティブ投資について学ぼう

オルタナティブ投資の幅は広く、仮想通貨や美術品といった商品への投資も、オルタナティブ投資となります。オルタナティブ投資とは、特別な投資方法のようにも思われがちですが、安く買って高く売る、という手法もあります。

 

通常の投資方法にオルタナティブ投資を加えることで、投資の幅は広がります。オルタナティブ 投資を学び、いつでも利益を出せるようになりましょう。

\ お金の勉強をしよう/
ページの先頭へ