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アパートの坪単価とは?構造と工法の種類や費用とポイント|注意点4つ

2020 06.4この記事はPRを含みます

目次

アパートの坪単価とは?

坪単価とは、1坪当たりの建築費のことを示します。マイホームを建てる方や不動産関係の仕事をしている方などは、よく耳にする言葉であることでしょう。注文住宅を考えている方の中には、坪単価を1つの参考材料とする方もいます。

アパートとは、日本の集合住宅の1つです。一方でマンションもありますが、構造の違いでアパートかマンションに分かれます。多くのアパートの構造は、木造であることがほとんどです。

アパート建築費の坪単価と相場3つ

アパートの建築費の坪単価の相場は、次の3つのことでだいたい決まります。アパートを建築し、不動産業を始める方は必見です。初めてアパートを建てる方でも、簡単に理解できるように説明していきます。

また土地によって、坪単価は大きく異なってきます。特に東京都付近の関東地方の坪単価は、他の地域より高い傾向が見られます。アパートの建築の際には、土地選びも相場に関わってくということです。

アパート建築費の坪単価と相場1:本体工事費の総額を建物の延床面積で割ったもの

アパートの坪単価の相場を知るために、まず本体工事費の総額を、延床面積で割ることが基本です。延床面積には、ベランダや車庫などの面積は含まれていません。建物自体の面積を延床面積と指すことが多いです。

また延床面積ではなく、施工面積で本体工事費の総額を割った坪単価を相場とするメーカーもあります。施工面積には、ベランダや車庫などの面積も含まれるので、坪単価の相場は下がる傾向が見られます。

アパート建築費の坪単価と相場2:本体工事費は構造により異なる

アパートの本体工事費は、構造によって異なります。アパートの多くが木造であることがほとんどです。他にも構造が鉄骨や鉄筋コンクリートであるアパートも見られ、現在では新築アパートのほとんどが、木造ではなくなってきています。

アパートの構造の中で1番坪単価が低い構造は、木造構造です。木造構造であれば、自然と本体工事費の総額は抑えられるので、坪単価も低くなるでしょう。

アパート建築費の坪単価と相場3:別途工事費は本体価格の20%前後

一般的に、別途工事費は坪単価には含まれません。また諸経費なども含まれないため、坪単価だけで安いか高いかを判断することは難しいです。本体工事費以外に、別途工事費と諸費用の見積もりもしておくと良いでしょう。

別途工事費と諸費用の目安は、本体価格の20%ほどの価格です。別途工事費の中には、庭やガレージなどの費用やエアコンの取り付け費用などが入ります。

アパート建築費の坪単価のポイント7つ

アパートの坪単価について、7つのポイントがあります。少しでも坪単価を抑えたい方は、知っておくべきことばかりです。知らなかったということもあるでしょう。

アパートの構造や設備、土地の場所などによってアパートの坪単価は大きく変わってきます。これらは、これから紹介するアパートの坪単価の7つのポイントに大きく関わってくることです。

アパート建築費の坪単価のポイント1:軽量鉄骨・鉄筋コンクリートより木造の方がコストが低い

1つ目のポイントは、木造構造の方がコストが低いことです。他の構造のアパートと比べると安く建てることができるので、木造のアパートの数が1番多いでしょう。最近では安全面などの関係で、他の構造のアパートも増えてきています。

木造アパートの坪単価の相場は、40万円から60万円です。一方で一番コストがかかると言われている鉄筋コンクリートのアパートの坪単価の相場は、70万円から110万円です。同じ規模でも構造によって、これだけ坪単価の相場は大きく変わってきます。

アパート建築費の坪単価のポイント2:ワンルームよりファミリータイプのほうが安く済む

2つ目のポイントは、ワンルームのアパートよりファミリータイプのアパートの方が安く済むことです。同じ延床面積でも部屋の数で、建築費が高くなってしまうことがあります。これは部屋の広さよりも、部屋の数が大きく関係してきます。

ワンルームのアパートを建てるとすると、ドアの数やバス・トイレの数も部屋の数だけ必要です。家族が住むことができるアパートにすると、部屋の数を抑えられる分設備を整える必要がありません。

アパート建築費の坪単価のポイント3:建物の形はシンプルな方が安い

3つ目のポイントは、アパートの建物の形がシンプルであるほど建築費は抑えられます。複雑な形にしてしまうと、それだけ建築は手が込んでしまいます。シンプルな設計であれば、建築費の削減だけではなく、建築にかかる日にちも短縮することができます。

最近のアパートの形は、シンプルな設計であることがほとんどです。見た目もおしゃれで、部屋の間取りもシンプルに仕上がります。色も落ち着いた黒や白などのアパートが人気です。

アパート建築費の坪単価のポイント4:3階建てより2階建てが安い

4つ目のポイントは、3階建てのアパートより2階建てのアパートの方が、建築費は安いことです。アパートのほとんどが2階建てということも、建築費が大きく関わっているからです。

3階建て以上の建物は、一般的にマンションの部類に分けられます。アパートはマンションとは違い2階建てが多いです。中には1階建て平屋のアパートも見られます。

アパート建築費の坪単価のポイント5:内装・設備のグレードによって費用は異なる

5つ目のポイントは、アパートの内装や設備によって費用が変わってくることです。本体工事費に含まれていないこともあるので、坪単価に入らない費用もあることに注意しましょう。

バス・トイレが別であったり、防犯対策をしっかりしたいといったりであれば、別途工事費が高く見積もられます。アパートを建築する際は、坪単価だけではなく別途工事費にも注目するべきです。

アパート建築費の坪単価のポイント6:戸数が多い方が坪単価は安くなる

6つ目のポイントは、1つのアパート内の個数が多いほど坪単価が安くなることです。先ほどワンルームよりファミリータイプの方が安く済むと言いましたが、戸数の数も関わってきます。

戸数とは、そのアパート1棟に住むことができる世帯の数のことを示します。住むことができる世帯数が多いと、建築後の家賃収入が高いメリットがみられます。ただしその反面、空室を防ぐ必要も出てくるでしょう。

アパート建築費の坪単価のポイント7:郊外の方が安く建築できる

7つ目のポイントは、郊外の方が安くアパートを建てることができるという点です。アパートを建てる上で建物の建築費の他に、土地の費用も必要になります。東京都などは交通状況も整っており、人口も多いため土地自体の坪単価は高いです。

郊外の田舎の方であると、1坪当たりの土地の値段も抑えることができます。同じ坪数の土地でアパートを建てるとなってくると、環境や場所選びは慎重に行うべきです。

アパート建築費の坪単価と構造・工法4つ

アパートの構造や工法について、4つほど紹介していきます。これからアパートの建築を考えている方は、十分に参考にすることができることでしょう。事前に詳しく知っておけば、スムーズに事が進むことができます。

初心者の方も、今から知識を身に付けて行けば後悔することはありません。建築会社の方に直接質問することもできます。まずは知っていきましょう。

アパート建築費の坪単価と構造・工法1:新築住宅

アパートを建築するにあたって、新築住宅であることが一般的です。新築住宅のアパートだと、耐久年数も長いです。木造の新築住宅ですと、22年間耐久性があると言われています。

また仮に築10年の木造アパートですと、12年間しか貸すことはできません。何十年もアパート経営をすることを考えている方は、新築住宅としてアパートを建築することがおすすめです。また売却する際にも、高く値が付きやすいでしょう。

アパート建築費の坪単価と構造・工法2:プレハブ住宅

プレハブ住宅は、工場で作った部品を現場で組み立てるという工法です。壁や梁、柱などをある程度完成させておきます。工場で作られるので、不備などが少ないことが特徴的でしょう。

また、プレハブ住宅のメリットは現場での作業が短縮されるので、工事の期間が短いことです。工業化住宅や工場生産住宅とも呼ばれています。手早くアパート経営したい方は、プレハブ住宅がおすすめです。

アパート建築費の坪単価と構造・工法3:ツーバイフォー

ツーバイフォーとは、木造のプレハブ住宅のことを言います。北アメリカの方では、このツーバイフォーのアパートが流通しています。箱のように組み立てる工法で、見た目はシンプルな設計です。

ツーバイフォーのデメリットは、壁に大きな穴をあけることができないことです。なぜなら壁で家を支えているからです。しかし耐久性は十分にあるので、ツーバイフォーのアパートも増えてきています。

アパート建築費の坪単価と構造・工法4:CB造(コンクリートブロック造)

CB造(コンクリートブロック造)とは、文字の通りコンクリートブロックを積み立てる工法のことを言います。木造のアパートほどは流通しておらず、CB造(コンクリートブロック造)のアパートを目にした方は、珍しいと感じることでしょう。

コンクリートブロックは、よく見るブロックより頑丈にできています。あまり見られない構造ですが、耐久性はあるので心配はありません。

アパート建築費の坪単価の注意点4つ

アパートの建築にあたって、見落としやすい注意点を4つ紹介します。アパート経営のための建築は、意外と盲点が多いです。上手にアパート経営するためにも、いろいろなことを知っていくことは大切です。

これから紹介する注意点は、多くの方が見落とすポイントです。難しいと感じる場合もあるでしょうが、注意点を把握しておくことで簡単にアパート経営をすることができます。

アパート建築費の坪単価の注意点1:上水道・下水道・ガスの引き込みは別途工事費

アパート経営には、建物を建てるだけではなく、上水道や下水道、ガスの引き込みが必要です。これらはアパートの本体工事費に含まれていないことが一般的で、本体工事費ではなく、別途工事費に分けられます。

本体工事費に含まれない場合は、坪単価にも含まれません。本体工事費の20%ほどが別途工事費に当たります。本体工事費とは別に、別途工事費がかかることも視野に入れておきましょう。

アパート建築費の坪単価の注意点2:見積もりは坪単価ではなく総額で判断する

アパートの建築費は、坪単価のみで安いか高いかを判断することは危険です。なぜなら別途工事費や諸費用は含まれていないからです。思ってもみないところで費用がかかることもあります。

アパートの建築に当たって、見積もりは総額で判断しましょう。坪単価の落とし穴に、ひっかからないように注意すべきです。

アパート建築費の坪単価の注意点3:建築費用をカットしすぎない

できるだけ安くアパートを建てたいという方が多いことでしょう。しかし建築費用を削りすぎると、建築後のアパートに欠点が見つかってしまいます。のちにトラブルにつながることもあるので、注意すべきです。

また構造や工法次第で、建築費を削減することができます。大きく削減しようとするのではなく、少しずつ削っていきましょう。

アパート建築費の坪単価の注意点4:入居者のニーズを優先する

最終的にアパート経営をするにあたって、空室を防ぐことが何よりも大切です。そのためにも入居者が住みやすいアパートを建てることが、1番の近道といえます。

自分が思う入居者像を思い描きながら、アパート建築を進めていくとうまくいくことでしょう。入居者の希望に沿えるようなアパートを建築しましょう。

アパート建築にかかる坪単価の相場を目安に建築プランをたてる

アパートの坪単価は、建築費の目安になる値の1つです。まずは坪単価を知ってから、アパート建築・経営を進めることもおすすめです。

行動するまでにプランを立てることは大切で、アパートを建築する時も同じです。まずは建築プランを立てることから始めましょう。

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