吹き抜けが床面積になるもの3つを紹介!吹き抜けのメリットやデメリット、注意点を紹介!
2024 05.20この記事はPRを含みます
吹き抜けが床面積になるものがよくわからないんだよね。
そうなんだ。吹き抜けが床面積になるものについて教えるね。
ありがとう、先生!メリットやデメリット、注意点についても知りたいな。
なるほどね。メリットやデメリット、注意点もあわせて教えるね。
吹き抜けとは?
吹き抜けは、2階などの一部に床を設けず高い天井にした、開放感のあるスペースです。一般住宅ではリビングなどで人気が高く、中古物件をリノベーションする際に一部を吹き抜けにすることもあります。
吹き抜け部分には床がありませんが、建築法の床面積に算入されるのでしょうか。建築基準法における吹き抜け部分の考え方、吹き抜けのメリット・デメリットについて解説します。
吹き抜けは床面積に算入するの?
建築基準法では、面積や高さの制限が細かく定められているので、吹き抜け部分が床面積に算入されるのか、されないのかは、吹き抜け物件を購入・建築する際に重要なポイントとなります。
最初に、吹き抜け部分の建築基準法上の扱いについて解説します。また、床面積がなぜ重要なのか、なにに影響するのかも併せて説明します。
床面積には基本的に入らない
吹き抜け部分は、建築基準法上の床面積には含まれません。たとえば、1階リビングの一部が2階まで吹き抜けになっている場合、1階の面積は床面積に含まれますが、吹き抜け部分は、1階の面積にも2階の面積にも算入されません。
吹き抜けは、床面積を増やさずに解放的な空間を確保できるスペースといえるでしょう。
延床面積が建築上重要な理由
都市計画や景観の観点から、地域によって建ぺい率や容積率が決められています。
容積率は、延べ床面積と敷地面積を使って算出可能ですが、それぞれの土地で上限が決められています。建物を建てるときは、建ぺい率や容積率の範囲内で建物を設計する必要があります。
住宅の一部を吹き抜けにすることで、その分床面積が小さくなるでしょう。吹き抜けを作ることで、建ぺい率や容積率の上限を超えないようにすることも可能です。
床面積に入る可能性があるケース3つ
吹き抜けは、基本的には床面積には算入されませんが、一部のケースでは床面積に算入される可能性があります。床面積に含まれる可能性がある3つのケースをご紹介します。
建築後に吹き抜け部分の一部が床面積に含まれると指摘され、容積率を上回ってしまうと、建築基準法違反になり、融資を引き出せないかもしれません。例外ケースについても押さえておくことをおすすめします。
可能性があるケース1:渡り廊下が付いている
床面積に算入される可能性がある吹き抜けの1つ目は、吹き抜け部分の渡り廊下です。吹き抜けに、上階の一部と一部を結ぶ渡り廊下があると、渡り廊下は床面積であると判断されることがあります。
吹き抜けには、高い場所の掃除目的に通路を設置することもあるので、床面積に算入される可能性があることは押さえておきましょう。
可能性があるケース2:キャットウォークがある
床面積に算入される可能性がある吹き抜けの2つ目は、吹き抜け部分のキャットウォークです。キャットウォークとは、高所にある猫用の通路のことです。
愛猫のために設置したキャットウォークのわずかな面積であっても、床面積が増えることで、建築基準法を満たせなくなる可能性があるので、設置の際には注意してください。
可能性があるケース3:収納棚がある
床面積に算入される可能性がある吹き抜けの3つ目は、吹き抜け部分に収納棚があるケースです。
収納棚の高さが1階部分に収まっていれば問題ありませんが、2階の吹き抜け部分まで高さがあると、その部分は吹き抜けではなく、床面積と判断されることがあります。
吹き抜け部分に収納棚を設置する際は、床面積に算入されてしまう可能性があることを考慮しておきましょう。
吹き抜けのメリット4つ
インテリア雑誌などに掲載されている吹き抜けのある家は、とても魅力的にみえますが、実際に住んでみるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
一般の住宅の一部を吹き抜けにするメリット3つをご紹介します。
吹き抜けのメリット1:実際の広さより広く感じる
一般の住宅を吹き抜けにするメリットの1つ目は、天井が高くなることで実際よりも部屋が広く感じられることです。面積が小さい部屋であっても、縦に広がることで、部屋が広く感じられるのではないでしょうか。
リビングなど広いスペースを確保できないときは、吹き抜けにすることで、面積以上の広さを味わえるのが吹き抜けのメリットといえるでしょう。
吹き抜けのメリット2:開放的になる
一般の住宅を吹き抜けにするメリットの2つ目は、開放感を得られることです。吹き抜けは視覚的に広く感じられるだけでなく、高い天井により開放感が期待できるのではないでしょうか。
一般の住宅では、家族が集まるリビングを吹き抜けにすることも多く、家族が一緒に過ごす時間が長いリビングで、開放感を得られるのはおすすめでしょう。
吹き抜けのメリット3:家族との交流が図れる
一般の住宅を吹き抜けにするメリットの3つ目は、吹き抜けを中心に各部屋を配置することで、家族の様子が伝わりやすくなることです。
吹き抜けは、誰がどこで何をしているかお互いに把握しやすいですし、家族が常につながっている感覚を得やすいのが特徴です。そのため会話が増えたり、家族の交流がより多く図れたりするでしょう。
吹き抜けのメリット4:ライトの配置次第でより明るくなる
一般の住宅を吹き抜けにするメリットの4つ目は、部屋全体を明るくできることです。
高い位置から大きめの照明で照らすこともできますし、天窓を設けたり、高い位置に大きな窓を配置したりすることで、外から採光しやすいのもメリットです。
昼間は外からの採光で爽やかな明るさを感じ、夜は高い位置からの照明で、雰囲気のよい明るさを演出できるでしょう。
吹き抜けのデメリット3つ
吹き抜けにはメリットも多いですが、デメリットもあります。吹き抜けの導入を検討する際には、吹き抜けのデメリットについても知っておくのがベターです。
ここからは、吹き抜けのデメリットを3つご紹介します。吹き抜けを導入する際には、これらのデメリットへの対処も考えてみてはいかがでしょうか。
吹き抜けのデメリット1:1階の物音が聞こえる
吹き抜けには、家族の様子がわかりやすいというメリットがありますが、これはプライバシーが守られにくいというデメリットにもなります。
年頃のお子さんがいるご家庭は、お子さんのプライバシーに配慮することも考えた方がよいかもしれません。また、物音が家中に響いてしまうこともあるので、部屋の配置には気をつけましょう。
吹き抜けのデメリット2:1階は足元が冷える
吹き抜けでは、上下の温度差が大きくなりやすいため、冬場は暖房をつけても温かい空気は上部にたまりやすく、1階の足元は冷えやすくなる可能性があります。
対策としては、空気循環を促すためにシーリングファンを天井に取り付けたり、足元を温める床暖房を導入したりすることが挙げられます。また、建物自体の断熱性能を高める工夫をするのも、冬場の冷え対策として期待できるでしょう。
吹き抜けのデメリット3:掃除の手間がかかる
吹き抜けのある家は、実際に住んでみると掃除をするのが大変かもしれません。高い位置にある窓、照明、シーリングファンの掃除についても考えておいた方がよいでしょう。
柄の長いモップや脚立を用意したり、掃除用の狭い通路を設置したりするのも1つの方法です。そのため、建物を吹き抜けにする際は、掃除についても事前に検討しておくことをおすすめします。
吹き抜けを作る際の注意点
吹き抜けは、通常の間取りとは違った開放感を味わえる、とても魅力的なスペースでしょう。また、建築基準法の床面積にも含まれないため、2階の一部を吹き抜けにすることで、延床面積を調整することも可能です。
魅力的で延床面積の調整にも使える吹き抜けですが、吹き抜けを作るにあたり注意が必要な点をご紹介します。
床面積調整のために広く取りすぎない
建物に一定以上の耐久性を持たせるためには、吹き抜けと床のバランスが重要となります。特に、間口が小さい細長い間取りの場合、床とのバランスが悪くなりやすく、耐力壁の工夫なども必要となる可能性があります。
施工会社と相談しながら、バランスのよい範囲で吹き抜けを作るようにしましょう。
吹き抜けは床面積には基本入らない
吹き抜けは、基本的に建築基準法における床面積には含まれません。吹き抜けを作ることで延床面積を調整することは可能ですが、建物の強度を保つためには、吹き抜けと床のバランスへの考慮が必要となります。
吹き抜けを上手に取り入れ、開放感のある快適な住宅を手に入れてみてはいかがでしょうか。
住宅に関して以下のリンク先にまとめていますので、興味がある方はご参照ください。
注文住宅に失敗はある?注文住宅の失敗事例7つと失敗しないためのコツ
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