仮想通貨であるノアコインの特徴5つ|将来性や購入する方法5選
2020 10.21この記事はPRを含みます
ノアコインとは
フィリピンには海外で出稼ぎ労働をしている人がたくさんいるといわれています。フィリピン国内に対して海外の出稼ぎ地から送金をすると、多額の送金手数料がかかってしまうことが問題になっていました。
そこで、海外送金を低コストで行うことができる仮想通貨の開発を目指したプロジェクトが立ち上がり、その仮想通貨を「ノアコイン」と呼ぶことになったのです。
ノアコインの現状はどうなっている?
過去にノアコイン側がフィリピン政府公認プロジェクトであるかのような宣伝をしていたのですが、これをフィリピン政府が正式に否定し、返金騒ぎとなりました。その後ノアコイン側は返金対応を実施しました。
ノアコインはエストニアで仮想通貨取引のライセンスを取得し、「BTCNEXT」という仮想通貨取引所をオープンするなど、順調にプロジェクトを進めています。
ノアコインの価格
仮想通貨市場の各種データを提供しているCoinGeckoによると、現時点(2020年8月5日)でのノアコインの価格は、0.1545円となっています。
ノアコインの上場などのニュースが発表されると、それを好感して価格は一時的に上昇するものの、その後は下落するという動きを繰り返してきました。
ノアコインの将来性
ノアコインのプロジェクトには、マニラ市郊外に最先端都市であるノアシティを建設し、そこではノアコインが利用可能で利用者には様々な特典があるという構想がありました。しかし、現在では情報のアップデートが行われていません。
仮にこの構想が実現すればノアコインの需要も期待できたのですが、現時点では先行きが不透明な状況です。
また、ノアコインには保有量の5%しか1か月間に売却することができないという売却制限がありますので、自由に売却できない仮想通貨に利用者が急増するようなことは考えにくいのではないでしょうか。
仮想通貨であるノアコインの特徴5つ
ノアコインは、「海外送金を低コストで」という開発目的をベースに様々な特徴を有しています。
ここでは「配当がもらえる」「手数料を減らす」など、ノアコインの主な特徴を5つ説明します。
ノアコインの特徴1:配当がもらえる
ノアコインのコンセンサス・アルゴリズムにはPoS(Proof of Stake)方式を採用しており、ノアコインの保有量が多いほどたくさんの配当を受け取ることが可能です。
ノアコインの配当利率(年率)は0.86倍(ただし、毎年指数関数的に減少します)となっており、配当期間は40年間です。
例えば、初年度の配当率は20%、2年目は17.20%、3年目は14.79%、となり、40年目には0.06%になります。
ノアコインの特徴2:手数料を減らす
フィリピンへの海外送金手数料は約10%にのぼっており、大きな社会問題になっています。しかしながら、ノアコインを使った海外送金を実施することで、これまでかかっていた手数料負担を軽くすることが可能になっています。
そこで、「Ark Remit」というプラットフォームを開発・利用することで、ノアコインによる海外送金手数料は2~3%まで軽減することができます。
ただし、一部には「Ark Remitから外部へ送金できない」といった口コミが複数見受けられるので、利用は避けた方が賢明かもしれません。
ノアコインの特徴3:社会問題の解決
フィリピンではキャッシュレス(電子)決済の普及が遅れており、キャッシュカードの利用手数料も非常に多額になっています。したがって多くの小売店では、キャッシュカード利用のメリットを享受することができていません。
しかし、ノアコインが普及すればブロックチェーン技術を用いた送金や決済方法などの利用が増加して、国民生活に利便性をもたらすことに繋がる可能性があります。
ノアコインの特徴4:2つの国土開発プロジェクト
ノアコインを運営しているノアコイン財団は、「ノアシティ」と「ノアリゾート」という2つの国土開発を推進しています。
このうち、ノアシティについては前述の通り、進捗が捗々しくはないようですが、一方のノアリゾートはミンダナオ島への建設が予定されています。こちらでもノアコインの利用が可能になるとの触れ込みで、ノアコインのHPでは記事が掲載された状態で残っています。
ノアコインの特徴5:有機農業アプリ グロウカートの開発
ノアコイン財団によるプロジェクトには、有機野菜を販売する際に課されていた中間マージン(コスト)を減らすことを目的とするアプリケーションである「グロウカート」の開発もあります。
フィリピンにおける有機野菜の需要が急増している中において、無駄なコストを排して生産者にも消費者にもメリットが生じるようなサイクルを構築することに、ブロックチェーン技術を利用して寄与したいとしています。
ノアコインのメリット
ノアコインは、海外送金手数料が安くて済む、フィリピンの社会問題の解決に役立つ、といったメリットがあるだけでなく、ビットコインなど他の仮想通貨に比べて決済スピードが10倍以上速いというメリットもあります。
また、ビットコインなどはマイニング(仮想通貨の新規発行と取引の承認)のために膨大な電力を消費していますが、ノアコインではそのようなことは発生しないので環境にも優しいというメリットもあります。
ノアコインのデメリット
ノアコインについては詐欺疑惑から信頼性が損なわれてしまい、売り物だったノアシティの建設も進んでいない状況なので大幅かつ急激な価格上昇を期待することが難しい状況にあります。
また、売り圧力を抑制するために売却に制限が付されていることも、活発な取引を期待できないというデメリットに繋がっています。
ノアコインを購入する方法5選
ノアコインは現在「ノアプラチナム」と名称を変えていますが、ノアコインあるいはノアプラチナムを購入するためにはどのような方法があるのでしょうか。
ここでは主な購入方法を5つ紹介します。
ノアコインを購入する方法1:Coincheck
仮想通貨取引所であるCoincheckでは、直接ノアコインを取り扱っていません。
ビットコインなどの流動性(兌換性)の高い仮想通貨をCoincheckで購入後に、ノアコインを取り扱っている海外の仮想通貨取引所にそのビットコインを送金してノアコインを購入するという段階を踏む必要があります。
ノアコインを購入する方法2:bitbank
bitbankもCoincheckと同様に日本国内の仮想通貨取引所であり、直接ノアコインを取り扱ってはいません。国内の仮想通貨取引所には、ノアコインを取り扱っているところはありません。
Coincheckの場合と同様にbitbankにアカウント(口座)を開いて、ビットコインなどを購入、海外のノアコインを取り扱っている仮想通貨取引所にそのビットコインなどを送金してノアコインを購入するといった取引となります。
ノアコインを購入する方法3:GMOコイン
GMOコインにおいても直接ノアコインは取り扱っていないので、ノアコインを購入するためには海外の仮想通貨取引所を利用する必要があります。
Coincheckやbitbankと同様に、最初にGMOコインにアカウント(口座)を開設して、日本円を入金のうえ、ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨を購入します。
そのうえでノアコインを取り扱っている海外の仮想通貨取引所に、そのビットコインやイーサリアムを送金してノアコインを購入することになります。
ノアコインを購入する方法4:Changelly(チェンジリー)
仮想通貨を低コストで両替することが可能なサービスが「Changelly(チェンジリー)」です。
Chengellyでは、ビットコインとアルトコインの交換のみならず、アルトコイン同士の交換も可能で、取り扱っている仮想通貨は70種類以上です。
購入方法は、先ず国内の仮想通貨取引所でアカウントを開設してビットコインなどを購入し、購入したノアコイン用のウォレットを作成、購入したビットコインをチェンジリーに送金しノアコインに換金します。すると、ノアウォレットにノアコインが着金するという流れになります。
ノアコインを購入する方法5:BTCMEXT
BTCNEXTはノアコイン側がフィリピンに開設した仮想通貨取引所で、ここにはノアコインが上場しています。
しかし、日本円やクレジットカードなどでノアコインを購入することはできませんので、ビットコインやイーサリアムなどを用意して(BTCNEXTにアカウントを開設して、そこに入金しておく)ノアコインを購入する必要があります。
ノアコインへの理解を深めよう
ノアコインはフィリピンの社会問題を解消しようと開発された仮想通貨ですが、詐欺疑惑などから評判を落としてしまいました。
国際送金においてもリップルなどの送金コストが安い仮想通貨が存在感を増しており、ノアコインの優位性や存在意義が薄れていることは間違いありません。
ノアコインの将来性に関しては、今後のノアシティやノアリゾートの国土開発の動向に十分に注意を払っておく必要があるでしょう。