長期投資をする3つのメリット|デメリットや長期投資の種類も紹介
2021 06.2この記事はPRを含みます
長期投資とは?
銀行に預けてもお金が増えないなど、蓄から投資に目を向けている人が増えてきています。投資とは、将来必要になる資金を得るために主に株・債券・不動産などにお金を出して運用し収益を得ることです。
同じ投資でも、その期間によって短期と長期にわけることができます。短期投資とは、1日11年と短い期間で収益を出すことを目的にしており、株のデイトレードなどが挙げられます。長期投資とは、5年・10年・20年以上と長い期間で収益を出すことを目的にしており、iDeCo(個人型確定拠出年金)などが挙げられます。
金融庁がホームページで紹介している長期投資とはどんなものなのか、メリット・デメリットを中心にご紹介していきます。
長期投資をする3つのメリット
長期投資をするメリットを見ていきましょう。具体的なメリットを知っておけば、長期投資があなたのニーズに合っているのかを判断する助けになります。
長期投資をする主なメリットを3つご紹介します。長期投資の特徴を理解するためにも、しっかりとおさえておきましょう。
長期投資のメリット1:リスクコントロールがしやすくなる
長期投資のメリットとして挙げられるのは「リスクコントロールがしやすくなる」ということです。投資は貯蓄とは違いリスクが伴います。長期投資した商品が値下がりする場面があったとしても、長期で見れば一時的である可能性が高くリスクコントロールしやすいのです。
長期投資では主に、世界や国内の株や債券などに分散させる・一度で購入せず複数回(毎月)で積立するという方法をとるため、短期投資より一時的な値動きに左右されません。
長期投資のメリット2:複利を高める効果がある
「複利を高める効果がある」ことも長期投資のメリットとして挙げられます。複利とは投資したお金(元金)と元金を運用して得られた利益(利子)の両方が、更に運用されて増えていく効果のことです。複利の増え方は、雪だるまに例えられることもあります。
投資期間と複利には関係性があり、期間が長期になればなるほど複利効果を高める傾向があります。
長期投資のメリット3:精神的な負担が軽くなる
最後に挙げる長期投資のメリットは「精神的な負担が軽くなる」ということです。FXなどの短期投資では常に値動きに注視し取引しなければ急に損失を出す心配がありますが、長期投資では時間に追われずリスクコントロールがしやすいため精神的な負担が軽くなります。
また長期投資であれば、ずっと値動きやマーケット動向に張り付かなくて済むため、本業を持つ人や会社員のあなたでも始めやすいのではないでしょうか。
長期投資をする4つのデメリット
長期投資にはメリットもありますが、当然デメリットもあります。長期の運用が前提となっているために、短期投資と比べて一長一短があるのです。
ここからは、長期投資をするデメリットを一緒に見ていきましょう。デメリットを理解しておけば、あなたの目的やスタイルに合うものなのかを判断しやすくなるでしょう。
長期投資のデメリット1:コストがかかる
長期投資のデメリットとしてまず挙げられるのは「コストがかかる」ということです。投資する商品によってさまざまな運用管理費がかかり、長期になればそのコストがかさみます。
運用利益が出ていなくても運用コストは常に発生するため、商品選びは運用管理費にも注意しましょう。運用利益のプラスから長期の運用コストを引いて収支がマイナスになってしまっては長期投資の意味がありません。
長期投資のデメリット2:利益はすぐに得られない
長期投資のデメリットとして次に考えられるのが「利益はすぐに得られない」ということです。短期投資はタイミングが難しいですが大きな利益を得られるのに対して、リスクコントロールをする長期投資は利益がすぐに得られません。
利益を得るには長い時間かかるという前提で、何を目的にして長期投資をするかが重要です。すぐに使わない老後資金などが長期投資に向いているでしょう。
長期投資のデメリット3:失敗の時のリスクが高い
「失敗の時のリスクが高い」ことも長期投資をするデメリットとして挙げられます。長期投資の運用結果が出るのはだいぶ先です。もし10年・20年後に運用が失敗すれば、そこまで投資していたお金だけでなく時間のロスも取り戻せないためリスクが高くなります。
長期投資は、短期投資よりも運用期間が長いだけに他の選択肢があったかもしれないと後悔しない商品選びが求められます。信頼できるプロにアドバイスを求めることが重要です。
長期投資のデメリット4:予測が難しい
最後に挙げる長期投資のデメリットは「予測が難しい」ことです。短期投資はタイミングは難しいですがある程度の予測がつきやすいのに対して、長期投資は誰もわからない未来を見据えて投資をするため予測が難しくなります。
変化の激しい未来を予測することは至難の業であるからこそ、長期投資では資産(銘柄)・地域・時間を分散させることが大切です。運用途中に分散比率を変えることも念頭に入れておきましょう。
長期投資の主な種類6つ
ここまで長期投資のメリットとデメリットを見てきました。メリット・デメリットを通して長期投資の特徴や短期投資との違いをある程度理解できたのではないでしょうか。
では、長期投資をはじめるにあたり私たちはどんな商品に資産をあてればいいのでしょうか。長期投資の主な商品の特徴や注意点をおさえることで、あなたに合った商品を見つけましょう。
長期投資の主な種類1:株式投資
長期投資の種類として「株式投資」があります。株式投資とは、国内外の株式会社が発行する株を買うことで株主となり2つの運用益を狙うことができます。株主への配当金(インカムゲイン)と株の売却によって得られる値上がり益(キャピタルゲイン)です。また株主優待というその企業ならではの特典も魅力です。
株式投資は、会社の業績でハイリターンにもハイリスクにもなるため、長期投資をするのであれば複数の銘柄や他の商品に分散して投資することをおすすめします。
長期投資の主な種類2:投資信託
長期投資の商品として次に挙げるのは「投資信託」です。投資信託とは、運用会社が投資家から集めた資金を、株式や債券などに分散投資し専門家に運用させることを言います。プロにお任せで分散投資が可能であり、少額からスタートできるのも魅力です。
配当金を複利で運用してくれる商品もあり、長期投資の初心者向けの商品と言えます。ただし運用をプロにお任せする分、手数料が高いことに注意が必要です。
長期投資の主な種類3:REIT
「REIT」も長期投資の商品のひとつです。REIT(不動産投資信託)とは、運用会社が投資家から集めたお金でビルやマンションなどの不動産を購入し、賃料収入や売却益を投資家に配分することを言います。自らローンを組むことなくプロに物件の選定や運用をお任せでき、比較的分配金が多いのが特徴です。
注意点としては、運用会社への手数料や不動産へのランニングコストが差し引かれることです。
長期投資の主な種類4:国債
長期投資の選択肢として「国債」も投資商品のひとつです。国債とは、国が必要とする資金を投資家から借りる債券のことで、投資家は元本と利息を受け取れる仕組みとなっています。国が保証している商品であるためリスクが低く、安心して長期投資することが可能です。
ただ、超低金利の現在では運用益はあまり期待できないという現状があります。
長期投資の主な種類5:不動産投資
「不動産投資」も長期投資の主な商品に数えられます。不動産投資とは、マンションの1室やアパート一棟などの不動産を直接購入して、家賃収入や売却益を得る投資方法です。借り手がいれば安定した賃料収入が得られるため、長期投資に向いています。
資金がなければ個人でローンを組み支払いが発生するため、入居率が悪いと元本割れのリスクがあります。築年数などの不動産リスクもあるため、購入する際は慎重に検討しましょう。
長期投資の主な種類6:iDeCo
長期投資の主な種類として最後にご紹介するのは「iDeCo」です。iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、自分で拠出した掛金を自ら運用し、資産形成する私的年金の制度です。iDeCoの魅力は、毎月の掛金・運用益・年金受取時に税制の優遇が受けられることです。投資信託のように運用商品を選ぶことが可能で、5000円からスタートできます。
投資した資金は、60歳まで引き出すことができないため注意が必要です。
長期投資をするメリットを理解しよう
長期投資を成功させるためには、あなたの人生設計であるライフプランに合わせて目的別に投資を考えることをおすすめします。
すぐに必要になる資金は貯蓄や短期投資・将来の資金には長期投資というように、投資にあてるお金を色分けしておくことで、安心して長期投資にお金をまわせるからです。
また、長期投資をはじめるならなるべく早くスタートさせましょう。長期投資の特徴である、資産(銘柄)分散・地域分散・時間分散を最大限に活かしリスクコントロールをするには、長い期間を味方につける必要があるからです。
長期投資をするメリットを理解しデメリットも考えておくことは、将来の資産形成には欠かせないものなのです。