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競売物件のリスクとは?安易な購入が危険な理由11個とリスク回避のポイント4つ

2020 10.21この記事はPRを含みます

競売物件とは

競売物件とは借金などを理由に物件の維持費が支払えなくなった人から取り上げた物件を銀行などが競売に出すことです。競売物件は価格の安さとさまざまな物件に巡り合えるというメリットがありますが、高いリスクが伴うので入札には注意が必要です。

競売物件に入札する人は、競売物件に伴うリスクやデメリットがどのようなものか理解しておき、物件を入札する際の知識をつけておくことで購入時のリスクを回避しましょう。

競売物件の特徴

競売物件は通常の物件とは違う特徴を持っています。競売で出される物件は値段が安かったり、多様な物件が多いですが、内見ができなかったり、物件自体に破損や不具合などがあっても保証してもらうことができないという特徴があります。

競売物件の入札でリスクを回避したい人は、競売物件の入札についての知識を身に付けることで、リスクの低い不動産投資を成功させていきましょう。

リスクはつきもの

競売物件の入札にはリスクが伴います。競売に出される物件は内見ができないだけでなく、不動産の保証もされないので大きなリスクが伴います。また、一括払いで物件を購入することになるので金銭的なリスクも伴います。

競売物件の入札でリスクを回避したい人は、競売物件を購入することで想定されるリスクを把握しておき、入札する物件がそれらのリスクを伴っているか判断し、購入すべきか検討するようにしましょう。

競売物件のリスク11個

競売物件に伴うリスクが11点ほどあります。競売される物件は内見できないだけでなく、物件自体の情報が限られているため、把握できない点が多くなり、大きなリスクを招くことがあります。そのため、競売物件に入札する際はリスクが伴うことを覚えておく必要があります。

競売されている物件に入札する人は、リスクを伴うつもりで入札するようにし、資金や法律面のサポートをしていくつもりで購入を決めるようにしましょう。

リスク1:物件の情報が限られている

競売物件に伴うリスクの一つに物件の情報が限られていることが挙げられます。内見することができなかったり、物件についての情報がすべて開示されている訳ではないので、競売物件の入札には大きなリスクを伴います。

競売物件の入札でリスクを回避したい人は、公開されている限られた情報からさまざまなリスクを想定し、それらのデメリットを受け入れるつもりで競売物件の入札をすべきか検討しましょう。

リスク2:部屋の中は見ることができない

競売物件に伴うリスクの一つに部屋の中を見ることができないことが挙げられます。競売物件は訪問して内見をすることができないこともあり、どのような物件なのか把握できないので、入札した金額が多額になれば大きなリスクを伴います。

競売物件の入札でリスクを回避したい人は、実際に競売物件が売り出されている場所に訪問し、外から物件を見ることでどのような物件なのか判断し、購入すべきかどうかを決めるようにしましょう。

リスク3:引き継がれる権利とそうでない権利がある

競売物件のリスクに引き継がれる権利とそうでない権利があることも競売物件に伴うリスクです。

競売物件に入札する人は、入札時に得られる情報を元に、引き継がれる権利とそうでない権利を判断するようにし、必要ならば法律家の助言を参考に入札すべきかどうか決めるようにしましょう。

リスク4:占有者が怖い人の可能性がある

占有者が怖い人の可能性があることも競売物件に伴うリスクの一つになります。競売物件の持ち主が反社会的勢力に関わっている人であったり、気性が荒い人物が競売物件の所有主の場合があるので注意して入札をする必要があります。

競売物件に伴うリスクを回避したい人は、占有者とのトラブルに備えて、法律家の意見を求める体制を整えておいたり、公開されている物件の情報からリスクの度合いを考え、入札すべきか検討しましょう。

リスク5:物件には瑕疵担保責任がない

競売物件のリスクに物件には瑕疵担保責任がないことが挙げられます。瑕疵とはキズや汚れ、不具合などのことですが、競売物件には始めから瑕疵担保責任が問われないことになっているので、建物の欠陥があっても売り主に賠償請求をすることができません。

競売物件を購入する人は、入札時の情報をよく吟味して購入すべき物件なのか判断し、入札するようにしましょう。

一般財団法人 住宅金融普及一般財団法人 住宅金融普及協会

リスク6:リフォーム費用がかかる

競売物件に伴うリスクの一つにリフォーム費用がかかることが挙げられます。競売物件に出された物件は損傷している箇所が多い物件などもあるので、落札することができてもリフォームの費用がかかることがあります。

競売物件の入札でリスクを回避したい人は、入札時で得られる写真や情報などから、どれくらいのリフォーム費用をかかるか想定し、まかなえる範囲であれば購入するようにしましょう。

リスク7:ローンが組みにくい

競売物件に伴うリスクにローンが組みにくいことが挙げられます。

競売物件は債務者の債務を整理するために競売されるため、一括払いをさせる出品者がほとんどとなり、ローンが組めない場合が多くなります。

競売物件に入札する人は、あらかじめローンが組めないことを承知しておき、一括で購入するほど価値がある物件なのか判断し、購入を決めましょう。また、リフォームや改装の資金がかかることも考慮し入札を検討しましょう。

リスク8:支払は一括払いのみ

競売物件に伴うリスクに支払いは一括払いのみであることが挙げられます。債務者の債務の問題を解決するための不動産出品となるので、落札者の支払いは一括払いが多く、ローンを組める場合が少ないです。

競売物件に入札する人は、支払いは一括払いのみだと承知しておき、支払うための資金に不安がある場合は入札を控えるようにしましょう。また、魅力的な物件であっても無理な購入は避けるようにしましょう。

リスク9:落札できない可能性もある

落札できない可能性もあることも競売物件に伴うリスクの一つです。競売物件は、欲しい物件であっても落札できなければ購入することができません。

競売物件に入札する人は、自分が欲しいと考えている物件であっても、必ずしも落札することはできないことを承知して、入札に参加しましょう。

また、無理な投資は控えるようにしましょう。

リスク10:入札キャンセル取り消し

競売物件に伴うリスクに入札キャンセルが挙げられます。

競売物件のキャンセルは度々発生しますが、キャンセル取り消しを行なっても、事前に納めた保証金は戻ってきません。

ローンをあてにして入札したものの審査に通らず、一括で支払うことができない場合、キャンセルになることもあるので十分注意する必要があります。

リスク11:落札後はすべて自己責任

競売物件に伴うリスクに落札後はすべて自己責任であることが挙げられます。落札後の代金支払いだけでなく、リフォームにかかる代金や物件に関わるトラブルなどの問題も抱えるつもりで落札をする必要があります。

競売物件を落札した人は、物件にかかる費用や法的な問題を受け入れるつもりで入札すべきか検討するようにしましょう。そのため、落札後に困らないようにするためにも競売物件の入札の知識を学んでおく必要があります。

競売物件のリスク回避のポイント4つ

競売物件のリスクを回避するためのポイントが4つほどあります。

競売物件を代行するサービスを利用したり、三点セットと呼ばれる書類をチェックすることで競売物件を入札する際のリスクを回避することができます。

競売物件の入札でリスクを回避したい人は、競売物件の入札のための知識を高めておいたり、物件証明書、評価書、現状調査報告書から得られる情報を元に入札すべき物件なのか判断するようにしましょう。

ポイント1:三点セットを熟読する

競売物件のリスクを回避するためのポイントに三点セットと呼ばれる物件の証明書を熟読することが挙げられます。

競売物件の入札が始まる際に物件証明書、評価書、現状調査報告書がネット上で公開されるのでそれらの書面を確認し、入札すべきか考えるようにしましょう。

競売物件でのリスクを回避したい人は、不動産業者や法律家の意見を求めながら物件に関する三点セットの書面を確認し、入札すべき物件なのか判断し購入しましょう。

また、東京地方裁判所民事21部・執行センターでは、不動産競売物件の情報として、これら三点セットの内容をインターネット上のBITシステムというもので情報提供しています。

ポイント2:リフォーム・修繕の容認

リフォームと修繕の費用を見積もっておくことも競売物件のリスクを回避するポイントです。

修繕費は自身で支払う必要があるので、落札した物件にかかるであろうリフォームや修繕が受け入れられる範囲であるか判断し、入札することが重要になります。

競売物件の入札でリスクを回避したい人は、あらかじめリフォームや修繕にかかる資金を決めておき、必要以上に修繕費がかかるような物件の入札は控えるようにしましょう。

ポイント3:競売代行サービスを利用

競売物件のリスクを回避するポイントに競売代行サービスを利用する方法があります。代行にかかる入札やその後の手続きなどを代行するサービスで、代行業者を介することでトラブルや入札時の手間を省くことができます。

競売代行サービスを利用する人は、不動産投資をしている知り合いや経験者などに活用しやすい代行会社を教えてもらったり、交流のある不動産会社から良い代行サービスを紹介してもらいましょう。

ポイント4:競売に関する知識を取得

競売物件のリスクを回避するためのポイントとして、競売に関する知識を取得しておくことが挙げられます。競売物件の入札は通常の不動産の購入とは違うので、競売に関する知識を備えておくことで大きなトラブルやリスクを回避することができます。

競売物件のリスクを回避したい人は、競売に関する基本的な知識を身に付けておき、さまざまなことを想定して慎重に競売物件の入札を進めていきましょう。

競売物件のリスクを理解しよう

競売物件に入札する際は落札に伴うリスクを理解するようにしましょう。競売物件は内見ができなかったり、支払いが一括の場合が多いので入札する際はリスクが伴います。それらのリスクを回避するためにも競売物件に関する知識を学んでおきましょう。

競売物件の入札に参加する人は、入札を希望している物件の情報を三点セットなどから得るようにし、法律家の意見を求めながら入札を進めることでリスクを回避するようにしましょう。

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