田舎の土地は売るのが難しい?難しい理由6つや売るコツ4つについて解説!
2020 06.29この記事はPRを含みます
田舎の土地は売るのが難しい?
田舎の土地を売るのには、都心部の土地と違い手間と時間がかかります。相続などで田舎の土地を所有する事になった際、相続したメリットよりもデメリットの方が大きくなる場合もあるでしょう。
本記事では、デメリットが生まれてくる理由や解決する方法など、詳しく解説していきますので参考にしてください。
田舎の土地を所有したまま放置するとデメリットも発生
何らかの事情で田舎の土地や家屋を所有する事になった場合、どのように活用しますか。人口減少が進んでいる昨今では、田舎の土地を売ることはかなり厳しい状況となっています。
加えて、田舎の土地を売る事ができず放置したままにすると、税金を国へ納めなくてはならないなどのデメリットを抱え込む事になります。
ここからは、管理費や維持費・固定資産税について解説していきますので参考にして下さい。
管理費や維持費がかかる
田舎の土地を相続した場合、家屋と込みで相続することが多いのではないでしょうか。田舎の土地と家屋を売るには時間がかかりますので、家屋の管理費や維持費がかかります。
人口減少に伴い年々増加している空き家ですが、なぜ空き家が問題になっているのかというと人が住んでいないので家屋の傷みが倍増するからです。加えて空き家が老朽化するのを防ぐために管理する費用や維持費が膨らんでいきます。
固定資産税がかかる
田舎の家屋を更地にして土地だけを売る場合、大きなデメリットを抱え込む事になるでしょう。家屋を更地にすると、家が建っている時よりも固定資産税が6倍になるからです。
そうした理由もあり、日本のあちこちで老朽化した空き家が問題となっています。節税対策として、更地にするよりも空き家のままで管理していかないと資金面で立ち行かなくなりますので、やむを得ず時々帰省し風をいれる・管理会社に任せるなどの現状となっています。
田舎の土地を売るのが難しい理由6つ
次に田舎の土地を売るのが難しい理由を6つに分けて解説します。問題を解決するためには、まずその理由を知る事から始めましょう。
購入者に配慮したり、利用できる制度や業者を使ったりすれば、田舎の土地でも売却できます。田舎の土地を売りづらい理由を把握して、デメリットを補っていきましょう。
難しい理由1:都会と比べると立地条件が悪い
田舎の土地を売るのが難しい理由の1つ目として、都会と比べると立地条件が悪いことが挙げられます。立地条件の悪さとは、気候条件の悪いところ(災害が多い地域)・働くところがない・電気が通っていないなどです。
治安については、都会とは比べ物にならないほど安心出来ますが、田舎が不便であることは周知の事実でしょう。
病院が少ない・スーパーマーケットが少ない・娯楽施設がない・公共交通機関がなく車がないと住みにくいなど田舎特有の立地条件の悪いところが、田舎の土地を売るのが難しいとされている理由と考えられています。
難しい理由2:アクセスしづらい
田舎の土地を売るのが難しい理由の2つ目に、アクセスしづらい点が挙げられます。まず、都市高速からほど遠いところにあったり、最寄りの高速道路のICからも遠かったりするのが現状となっています。
田舎は、市の公共交通機関や車を使っても目的地まで時間がかかるのが一般的でしょう。また、相続した家屋と土地が山の中にあり、歩いて登らないと行けない場所の場合はさらに難航すると考えられます。
難しい理由3:市街化調整区域内に土地がある
田舎の土地を売るが難しい理由の3つ目は、市街化調整区域内に土地があるということです。市街化調整区域とは、建物や住宅の建築に制限がある地域のことです。
自治体によっては緩和されている地域もありますので、条例に従って一般住宅を建てることが可能なケースもあります。詳しくは、所有する土地の自治体にお問い合わせください。
難しい理由4:インフラ整備が十分に整っていない
田舎の土地を売るのが難しい理由の4つ目は、インフラ整備が十分に整っていないということです。インフラ整備とは、「人間が根本的に生活する基盤を支えている機関」つまり通信網(全国の電波が届くなど)・学校・病院・水道などを整備することです。
所有する田舎の土地が水道の通っていない場所にあると、売ることはかなり厳しくなるでしょう。ただし、不便な暮らしを好んでする人もいますので、まったく望みがないわけではありません。
難しい理由5:近所付き合いが大変
田舎の土地を売るのが難しい理由の5つ目は、近所付き合いが大変ということです。田舎の人は、都心部の人に比べて結束が固く、情報が筒抜けになる場合が考えられるので、プライバシーが尊重されるとは言い難いでしょう。
逆に言うと、何か大変なことがあった場合は家族の一員のように協力をしてくれますが、そういった生活に慣れていない内はわずらわしさが伴います。近所の噂になるので、下手なことは出来ません。
難しい理由6:土地が広すぎる
田舎の土地を売るのが難しい理由の6つ目は、土地が広すぎるということです。田舎の場合、住む土地も安価なことから広い敷地面積に大きな家屋を建てているのが一般的でしょう。
住む人数よりも部屋数の方が多く、現在のニーズとずれがあることが考えられます。
都心部の人でも事業をするのに都心部では騒音などで迷惑をかけると言った理由で、田舎の土地にわざわざ引っ越す人もいますので希望はあります。
田舎の土地を売るコツ4つ
次に田舎の土地を売るコツ4つについて解説します。田舎の土地を売る困難な問題にも解決方法はあります。
困難な問題を逆手に取って解決する方法について記述しますので参考にして下さい。
田舎の土地を売るコツ1:空き家バンクの活用
田舎の土地を売るコツの1つ目は、空き家バンクを活用することです。空き家バンクとは田舎の家の所有者と、その家に移住したい人を結ぶ制度のことです。
ものごとには需要と供給のバランスがありますので、相続した田舎の土地や家屋を売るのに困っている人がいれば、そうしたとても不便な生活しかできない田舎の土地や家屋を好んで移住したいと考える人が少なからずいるでしょう。
都心部での生活に疲れて田舎の広い自然の中で子育てをしたい人、森林の中で仕事をしたい人など、少しずつですが年々増加傾向にありますので希望はあります。
田舎の土地を売るコツ2:価格を見直す
田舎の土地を売るコツの2つ目は、価格を見直すということです。損得勘定は多くの人が持っていますので、どうせ田舎の土地を売るなら高く売りたいと考えるのが一般的な心情でしょう。
生きていくのにお金は必要なのですが、売却価格を高く設定するといつまでも売れずに税金の方が高くつく場合もあります。
税金は、毎年かかるので住んでいない家屋の税金を払わなくてはいけないデメリットを無くすために売却価格を見直しましょう。
田舎の土地を売るコツ3:自治体への売却を検討する
田舎の土地を売るコツの3つ目は、自治体への売却を検討するということです。ただし、自治体への売却には次の条件があります。
自治体がその田舎の土地や家屋に対して、道路や鉄道・公共施設建設の為に必要と判断した場合に限ります。
タイミングが合えば自治体に売却も可能ですが、自治体に必要でないと判断された場合に、どうしてもその土地や家屋を手放したいときは、自治体へ寄付できる事があります。
田舎の土地を売るコツ4:不動産会社を通して売る
田舎の土地を売るコツの4つ目は、不動産会社を通して売ることです。
個人で集める情報は極小ですが、大手不動産会社であれば大規模な情報を持っています。田舎で暮らしたいという人専門のサイトを持っている所もありますので活用しましょう。
田舎の土地を上手に手早く売ろう!
田舎の土地を売るのが難しい理由と売るコツについて解説しました。住んでいなくても税金や維持費などのお金が必要ですので、売りづらい理由を理解して対策をしたり、利用できる制度や業者を使ったりすると良いでしょう。
無駄なお金を払わなくてもいいように、計画的に田舎の土地を売る準備を進めていきましょう。