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庭を駐車場にするのに必要なこと5つを解説!主な経営方法や注意点とは

2020 06.29この記事はPRを含みます

敷地の庭を駐車場として活用できる?

自宅の庭が広くて持て余していたり空き地を所有している方なら、一度は駐車場を経営することを考えたことはありませんか。庭の有効活用として、駐車場経営は手軽に収入を得られる方法の一つです。

この記事では、庭や空き地を駐車場として経営する方法や行わなければならない注意点について紹介します。

駐車場の主な経営方法2つ

駐車場の経営方法としては、決まった人に継続して貸し出す「月極駐車場」と、不特定多数の人に時間単位で貸し出す「コインパーキング」の2種類があります。それぞれ、自分で設置・経営する方法と、業者に委託する2つの方法があります。

経営方法1:月極駐車場

月極駐車場とは、1ヶ月単位で契約した相手に駐車場を貸し出す方法です。すべてを自分で行うやり方と、業者に業務委託する「管理委託方式」、更に契約から管理まですべてを任せる「一括借り上げ方式」があります。

敷地の面積によりますが、庭の一部を駐車場にする場合、決まった人だけが駐車する月極タイプがいいでしょう。

経営方法2:コインパーキング

コインパーキングは、時間で計算して駐車場を貸し出す、繁華街や駅前によくあるタイプの駐車場です。全てを自分で管理するのは難しいため、初めて駐車場経営をする場合は業者に依頼する方が良いでしょう。

初期投資を自分で行い、業務だけを委託する「自己経営方式」と、設置からすべて業者に依頼する「土地賃貸方式」があります。

庭を駐車場にするのに必要なこと5つ

実際に庭を駐車場にして経営することに決めたら、地面を舗装して車両ごとの区切りをつけ、駐車場全体を整える必要があります。

普段、駐車場を利用している方なら、設備の必要性を想像できるのではないでしょうか。庭のまま駐車場として転用するのは貸し出す側、借りる側ともに、あまりメリットはないでしょう。

必要なこと1:舗装工事

まず、必要なことは駐車場として使う庭の地面の整備です。庭として使う場合、植物を植えられるように土が、むき出しになっていることが多いですが駐車場としては不向きです。

庭を駐車場として活用する前に、コンクリートまたはアスファルトで舗装するか、砂利などで整えておくのが良いでしょう。駐車場を経営する際は、借りる人が駐車しやすい環境を整えることが大切です。

コンクリート舗装

駐車場を舗装するのに、手入れが簡単で見た目も良いのは、コンクリートで舗装する方法です。汚れても水で流せば、簡単に清潔さを保つことができますし、耐久性もあります。

その分、初期費用は1台当たり27~40万円程度と高くなり、工事から使用するまでに数日かかるので、日程に余裕を持たせる必要があります。

費用を抑えるのに、タイヤが乗る部分だけをコンクリートで舗装し、他の部分は砂利を敷くという方法もあります。

アスファルト舗装

コンクリート以外の舗装としてはアスファルトという選択肢もあります。アスファルトの舗装は戸建てではあまり見かけませんが、コインパーキングや広い駐車場では、よく用いられています。

こちらもメンテナンスは簡単ですが、アスファルト舗装は広いスペースだと1台分の値段が安くなり、小さいスペースだと割高になります。工事のできる業者も限られているので、希望する方は相談してみてください。

未舗装

庭を駐車場として使用するのに、どうしても舗装しなければならないわけではありません。短期間だけ庭を駐車場として使用する際に舗装をしたくない場合は、砂利を敷いて費用を安く抑えることもできます。砂利を敷く場合、1台当たりにかかる費用は4万円前後です。

砂利を敷くことで防犯効果もありますが、雑草が生えたり土ぼこりが舞ってしまうことと、雨で土が流れ出たりすることで、手入れが必要なデメリットもあります。

必要なこと2:区切り

土地の整備が終わったら、次は区切り線を入れましょう。区切り線を入れて駐車スペースをはっきり表示することで、車の出し入れのトラブルや駐車台数の減少といったことを減らすことができるでしょう。

特に月極の場合は、駐車スペースごとに契約を結ぶので、区切り線を入れてはっきり決めておく必要があります。

コンクリート舗装の場合の区切り方

コンクリート舗装の場合、塗料を使ってラインを引くことが一般的です。また、駐車スペースごとに番号を振ると、よりわかりやすくなるでしょう。

ラインは、隣の車との間に余裕を持たせるダブルタイプと、隙間の無いシングルタイプの2種類がありますが、周囲にコインパーキングが数多くある場合は、差別化を図るためにダブルタイプにしても良いでしょう。

アスファルト舗装の場合の区切り方

アスファルト舗装の場合もコンクリート舗装と同様、塗料を使ってラインを引く必要があります。色は白やオレンジが一般的です。

ラインを引くときには、車の出し入れがしやすいように進入経路を良く計算しておく必要があります。ある程度の広さがある場合は、出口への矢印なども書くと良いでしょう。

未舗装の場合の区切り方

駐車場を土や砂利を敷いた未舗装で使用する場合、ロープで区切り線を付けることになります。ペグと呼ばれる杭とロープを使うので、業者に依頼することもできますが、自分で線引きをすることも可能です。

ペグは1本200円程度、ロープは1メートルあたり50円程度からあるので、費用を抑えたい方はチャレンジしてみても良いでしょう。業者に依頼すると作業代と合わせて5万円程度は見ておくのが良さそうです。

必要なこと3:歩道の切り下げ工事

敷地内の整備の次にやるべきことは、駐車場から道路への出入り口を作ることですが、駐車場と道路の間に段差があると出入りができないので、歩道を切り下げる必要があります。

歩道を切り下げて傾斜をつける工事は、自治体への届け出が必要ですし、状況によりますが工事費も20万~50万円ほどかかります。

必要なこと4:車止めの設置

駐車スペースには車止めも設置する方が良いでしょう。ラインを引くだけよりも車止めがある方が、駐車位置を守る人が多くなりますし、誤って敷地内から飛び出して衝突する可能性などを下げられるでしょう。

必要なこと5:外灯やフェンスの設置

ラインを引き、車止めも設置したら、最後に外灯やフェンスを設置しましょう。庭の一部を駐車場にするのなら、フェンスは追突防止の他にも目隠しとして有効でしょう。

外灯も利用者の為でもあり、庭の防犯としても役に立ちます。

庭を駐車場として貸し出すときの注意点

庭を駐車場にして貸し出すときの注意点としては、不動産の登記を変更することと、立地条件を確認しておくことが挙げられます。

どちらも庭を貸し駐車場として経営するうえで大切な事ですので、忘れずにやっておきましょう。

貸し出すときの注意点1:不動産の地目の変更登記が必要

土地を庭として使用している場合は住宅用地となりますが、駐車場にして他人に貸し出す場合は雑種地となり、不動産の地目が変わるので、1ヶ月以内に登記変更をする必要があります。

登記変更をすると、固定資産税なども変わり、ほとんどの場合は税金が上がりますので注意が必要です。

固定資産税

貸し出すときの注意点2:立地条件の確認

庭を駐車場にするときに、月極とコインパーキングのどちらが適しているかは、駐車場の立地によって変わります。

周囲にアパートやマンションが多く駐車場を探している人が多い場合は、月極が向いているでしょう。逆に、駅や繁華街に近く、車を短時間止める人が多い場合は、コインパーキングが良いでしょう。

どちらの場合も、周辺の条件をリサーチしてから決めることが、駐車場経営を成功させるための大切な点です。

庭を駐車場として貸し出して収入を得よう

庭が広くて手入れが大変だと思っている方は、意外と多いのではないでしょうか。庭を貸し駐車場としておけば収入を得られますし、将来また別の使い道が決まったときにも転用するのが容易です。

また、庭に建物を建てて貸し出すよりも、初期投資が低額で始められるのもポイントの1つです。

使っていない庭を部分的に売却するのも手段ですが、その前に1度、駐車場として貸し出すことを検討することをおすすめします。

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