投資においてアパートの構造を理解する重要性5つ|構造別の投資法とは?
2020 06.29この記事はPRを含みます
アパートの構造による投資への影響
アパートの構造によって耐用年数などが変わるため、投資に大きな影響を与えます。
アパートの構造には木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造などの種類があります。建物の構造によって耐用年数や価格に違いが出てくるため、投資にも影響があると考えられます。
この記事ではアパートの構造による投資への影響について解説していきますので、投資を行っている方や投資を検討している方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
投資においてアパートの構造を理解する重要性5つ
投資においてアパートの構造を理解することは重要です。
前述のとおり、アパートは建物の構造によって耐用年数や物件の価格に違いがあります。そのため、投資を行う場合はアパートの構造によるさまざまな違いについてもしっかり理解しておく必要があります。
ここでは投資においてアパートの構造を理解する重要性5つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
構造を理解する重要性1:耐用年数が分かる
アパートの構造によって建物の耐用年数がわかります。
建物は構造によって法定耐用年数が決まっています。国税庁によってきめられている法定耐用年数は、木造なら22年、鉄骨造なら厚みによって19年~34年、鉄筋コンクリート造なら47年となっています。
ただし、近年は構造の違いによる耐用年数には大きな違いが出ないことがわかってきているため、実際には法定耐用年数よりも長く持つと言われています。
構造を理解する重要性2:物件価格が違ってくる
アパートの構造によって物件価格が変わります。
アパートの構造によって価格にも大きく違いがでてきます。物件価格を低く抑えるなら、規模も小さく物件価格も低い木造がおすすめです。
一方、鉄筋コンクリート造は物件価格が高いですが、頑丈な造りになっているため、その分規模の大きなマンションも建設できます。鉄骨造は、木造と鉄筋コンクリート造の中間の物件価格だと考えると良いでしょう。
構造を理解する重要性3:修繕面を考慮できる
アパートの構造によって修繕面の費用も考慮することができます。
アパートは構造の違いによって物件価格や建設費などが変わりますが、修繕面についても構造により違いが出てきます。
鉄筋コンクリート造は頑丈な造りになっているため、修繕費は少なく済みます。一方、木造と鉄骨造は同じような造りのアパートであれば、修繕費はあまり違いがありません。
ただし、鉄骨造で陸屋根にする場合は木造よりも修繕費がかかります。
構造を理解する重要性4:借入期間を検討できる
アパートの構造によって融資の借入期間を検討することができます。
金融機関から融資を受けた場合、完済するまでの借入期間を設定することになります。アパートの構造によって耐用年数が異なりますが、耐用年数分だけ融資を受けることが可能になります。
そのため、アパートの構造によってローンの返済計画も立てることが可能です。
構造を理解する重要性5:自分の投資スタイルに合わせられる
アパートの構造によって自分の投資スタイルに合わせることができます。
ここまでご紹介したとおり、アパートの構造によって耐震性や耐用年数、物件価格などに違いが出ます。そのため、収益物件への投資ではアパートの構造による違いを理解することで、どのようなスタイルで投資をするのか決めることができます。
たとえば、法定耐用年数が残っている状態であれば融資を受けられるため、合わせて資金計画を立てることができます。
アパート構造の種類3つ
アパートの構造には大きく分けて3つの種類があります。
アパートの構造には、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3つの種類があります。どの構造にもメリット、デメリットがありますので、収益物件への投資を検討している場合はアパートの構造によるメリットとデメリットについて理解し、よく検討して投資を行うようにしましょう。
ここではアパート構造の種類3つをご紹介しますので、投資の際の参考にしてみてください。
アパート構造の種類1:木造
木造のアパートは建築コストが安く、低層のアパートによく用いられている構造です。
木造は日本では古くから多くの建物に採用されている構造で、コストを掛けずに建てられるため、多くの2階建てのアパートに用いられています。
木造は鉄骨や鉄筋コンクリート造の物件と比較すると、梁がないため床面積が広く、圧迫感がないため広々を感じるという特徴があります。最近では木造でもおしゃれな3階建てのアパートも増えてきています。
木造のメリット
木造のアパートはコストが安く済み、建物の通気性が良いというメリットがあります。
木造は他の構造と比較して建築費用を低く抑えることができるため、戸数が少なくても利回りが高く運用しやすいです。また、通気性が良いためワンルームでもカビが生えにくく、室内を広く使用することができ、設計の自由度も高いです。
そのため、はじめての投資でコストを抑えて小規模なアパート経営を行いたい人におすすめだと言えます。
木造のデメリット
木造のアパートは防音性能が低いというデメリットがあります。
木造というと安っぽく防音性が低いというイメージが強いですが、木造は壁が薄く気密性が低いことにより、音漏れがしやすい構造になっています。ほかの構造と比較すると隣室に振動も伝わりやすいです。
ただし、最近では遮音ボードなどを使用することで防音性能を高めた物件も多く、設計次第で木造とは思えないようなおしゃれなアパートを建てることも可能です。
アパート構造の種類2:鉄骨造
鉄骨造のアパートは木造と鉄筋コンクリート造の中間の特徴を持つ構造です。
鉄骨造は木造物件の柱や梁などを鉄で作った構造で、鉄骨造のアパートは骨格材の厚みによって法定耐用年数が異なります。
たとえば、骨格材の厚みが4mmを超える場合の法定耐用年数は34年、3mm超4mm以下なら27年、3mm以下の場合は19年となっています。賃貸マンションなら厚みが6mm未満の軽量鉄骨が用いられることが多いです。
鉄骨造メリット
鉄骨造のアパートは木造よりも頑丈で鉄筋コンクリート造よりもコストを抑えられるメリットがあります。
鉄骨造は柱などを鉄で作っているため、メンテナンスが少なく済みます。また、軽量鉄骨によるプレハブ工法で建設する場合、現場では組み立て作業を行うだけなので、建築期間が短く済みます。
さらに鉄骨なので引っ張られる力に強く、耐震性や耐久性に優れています。コストも鉄筋コンクリート造のよりも抑えることが可能です。
鉄骨造デメリット
鉄骨造のアパートは鉄筋コンクリート造よりも遮音性に劣り、木造よりもコストが高くなるというデメリットがあります。
鉄骨造はデメリットに関しても木造と鉄筋コンクリート造の中間的な内容になります。また、鉄骨造はプレハブ工法など建設期間が短く済む反面、ほとんどの材料が規格化されているため、大幅なリフォームができません。
また、耐震性は高いですが揺れやすく、鉄骨なので熱に弱いというデメリットがあります。
アパート構造の種類3:RC造
RC造のアパートは非常に頑丈で台風の多い地域でよく用いられる構造です。
RC造は鉄筋コンクリート造のことで、鉄筋をコンクリートで覆うため耐火性に強く、両方のメリットを生かした頑丈な構造になります。そのため、沖縄などの台風が多い地域でよく用いられています。
RC造はコンクリートを使用しているため重たく、中低層の建物に多いです。2階建てのアパートの中にはRC造で建設されているケースもあります。
RC造メリット
RC造のアパートは頑丈で防音性に優れているというメリットがあります。
RC造は引っ張られる力に強い鉄筋と圧縮される力に強いコンクリートを利用しているため、非常に頑丈で耐震性に優れています。鉄鋼造は耐震性が高くても揺れやすいですが、RC造であれば免震性や制震性にも優れているため揺れが伝わりにくいです。
また、他の構造に比べて壁も厚いため、防音性に優れているというメリットがあります。
RC造デメリット
RC造のアパートはコストが高く、気密性が高すぎるというデメリットがあります。
RC造は鉄骨鉄筋コンクリート造よりは建築コストは低いですが、木造や鉄骨造よりもコストがかかります。また、頑丈な造りになっていることもあり、気密性が高く結露しやすいというデメリットもあります。
また、建物の構造上梁や柱などが室内、天井などに出てくるため、圧迫感があります。特にワンルームの場合は狭く感じることもあるでしょう。
アパート構造別のオススメ投資法3つ
アパートの構造別の投資法をご紹介します。
アパートは構造によって特徴が異なるため、収益物件として投資を計画する場合はアパートの構造に適した投資法を採用すると成功しやすいといえるでしょう。
ここではアパートの構造別のおすすめ投資法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
オススメ投資法1:木造の場合
木造アパートはキャッシュフローが出やすく、投資初心者にもおすすめです。
木造の新築アパートの場合の法定耐用年数は22年ですが、融資期間を30年以上で設定している金融機関もあるため、キャッシュフローが出やすい投資法です。
さらに木造であれば建築コストを抑えることができ、小規模なアパートでの投資が行えるため、投資初心者におすすめです。
オススメ投資法2:鉄骨造の場合
鉄骨造のアパートは木造よりも家賃を高めに設定できます。
鉄骨造はメリットもデメリットも木造と鉄筋コンクリート造の中間的な位置にあるため、コストを鉄筋コンクリート造よりも抑えて、かつ木造アパートよりも家賃収入を上げたい人におすすめです。
オススメ投資法3:RC造の場合
RC造のアパートは耐用年数が長いため出口戦略が立てやすいです。
RC造はコストがかかりますが、頑丈で減価償却が取りやすいです。また、法定耐用年数が47年と非常に長いため、長く融資を受けることが可能です。そのため、長く融資を受けてキャッシュフローを得たい場合におすすめです。
また、耐用年数が長いことから売却しやすく、出口戦略も立てやすいでしょう。
投資する際はアパートの構造も見ておこう
アパートの構造に適した投資法を選択することが重要です。
アパートは構造によって耐用年数やかかるコストなど、それぞれメリットもデメリットもあります。そのため、どの構造が投資に適しているということはありません。
ぜひ、この記事でご紹介したアパートの構造別のメリットやデメリットを参考に、自身の投資法に適した構造のアパートで投資を行ってみてはいかがでしょうか。