kinple金融(kinyu-)の世界をsimpleに

一戸建てとマンションの維持費比較|一戸建て3つとマンション5つの維持費

2020 10.21この記事はPRを含みます

不動産を購入する上で維持費は重要なポイント

一戸建てやマンションなどの不動産を購入する場合は、物件の価格は数百万~数千万円、多い時は億単位の金額が動く大きな出費です。ほとんどの方が住宅ローンを組むことでしょう。

毎月の住宅ローンの支払いだけでなく、維持費も視野に入れて購入を検討しなければなりません。住宅ローンはあくまで購入物件に対しての融資額で、維持費は入っていないため、購入後の維持費は不動産を購入することにおいてとても重要なポイントなのです。

一戸建てにかかる維持費3つ

マイホームを購入するにあたり、住宅ローンを組む方がほとんどです。維持費以外にも毎月の住宅ローンの支払いも長期的に考えなければなりません。一戸建ての場合、物件の価格だけでなく土地の金額にも大きく左右されます。

物件価格以外でどのくらいの維持費がかかるのでしょうか。大きく分けて「固定資産税」「修繕費」「損害保険料」の3つが一戸建てではかかります。ここからは一つずつ説明していきます。

固定資産税

まず一戸建てとマンションの維持費で違ってくるのは「固定資産税」の額です。一戸建てを購入すると必ずかかってくるものです。

固定資産税とは、毎年一月一日時点で固定資産とされる土地や建物を保有している方に課税される地方税で「固定資産税評価額×1.4%」で納税額を計算することができます。

また、都市計画事業・土地区画整備事業の費用にあてることを目的とした「都市計画税」の納税も義務であり、固定資産税に合わせて納税します。

固定資産税等についてー総務省ー

修繕費

購入した一戸建てが新築の場合、入居後しばらくの間は修繕の必要はありませんが、年月が経てば屋根や壁などの修繕費がかかります。中古物件を取得した場合は、購入した時に内装設備や外壁などが傷んでいることが多いでしょう。

全てを修繕するとなると数百万円、大規模なリフォームをする場合は、更に費用がかかる場合も想定しなければなりません。マンションと一戸建ての違いは修繕費用を全て自分で支払わなくてはいけないところです。

損害保険料

マンションも一戸建てもどちらを購入するとしても、万が一に備えて火災保険や地震保険へ加入しておくと安心でしょう。住宅ローンを組む際に加入が必須となっている場合も多いです。火災保険料は各損害保険会社によって異なり、およそ年間1~2万円前後です。

火災保険では地震等による損害は補償されません。また、地震保険は単独での加入ができないため、火災保険と一緒に地震保険を契約しておくとよいでしょう。

マンションにかかる維持費5つ

もちろんマンションにも維持費はかかります。住宅ローンの月々の支払い以外にかかるものなので確認しておいた方がよいでしょう。

一戸建てと違いマンションは、駐車場などが自分の土地としてあるわけではないため、月々の支払いはマンションのローンだけではないのです。管理費や積立金・駐車場代などマンション購入後にかかると予想される維持費について詳しくご説明します。

管理費

マンションには「管理費」というものがあります。
管理費とは建物や敷地内を快適で安全に過ごすためにかかる費用のことです。

エレベーターや自動ドアの電気代、メンテナンス費用・共用の廊下やエントランスホールなどの電気代・ゴミ置き場などの清掃・電気・給排水設備の保守点検費など共用部分の管理に使われています。

管理員の人件費や共用部分の保険料などが含まれることもあり、マンションによって異なります。

修繕積立金

管理費とは別に、マンションを購入後の維持費として「修繕積立金」が必要となります。管理費は日常生活の管理にかかる費用であり、修繕積立金は大規模な建物の修理工事費として蓄えられます。

外壁や屋上などの塗り替え・給排水などの配管設備の維持と管理・防災用設備の取替や修繕などで使われます。老朽化を食い止める目的と快適に長く住み続けられるようにするために修繕は欠かせないため、積み立てる必要があります。

駐車場代

マンションでは駐車場の土地が住宅と異なるため、マイカー保有の方は維持費として駐車場代がかかる場合があります。駐車場にも種類があり、機械式駐車場の場合は管理費のほかに修繕や交換の費用が別でかかります。

機械式駐車場は「共用部」のため、通常は修繕積立金でまかなう範囲になりますが、不足する場合一時金を求められることもるため、駐車場の維持費はどこまで負担するのか確認が必要です。

固定資産税

一戸建てとマンションの維持費として違いが出るのが「固定資産税」の額です。この固定資産税は毎年一月一日時点で資産となる土地や物件を保有している場合に課せられる地方税です。

マンションは個人で保有している住宅スペース以外に、住人が共同で使うスペースもあるため、そこにも固定資産税がかかります。共同スペースの土地は敷地全体に対する専有部分の割合に応じて計算されています。

損害保険料

マンションの維持費の一つに損害保険料があります。損害保険は、自分の専有部分と土地だけでなく、住人の共同スペースや上下階の他の人が保有している、居住スペースにも損害がでてしまった場合にも活用できる保険です。

一戸建てと違い、火災保険だけでなくマンションは、個人賠償責任保険と施設賠償責任保険も必要になるでしょう。一般的にマンション特約に付帯していることが多いようなので、確認しておくと安心でしょう。

一戸建てとマンションの維持費の違い

家を買うにあたり、住宅ローンの支払い以外にマンションと一戸建ての維持費の種類について上記で説明してまいりました。住宅ローンは月々の支払いとなりますが、維持費は住宅を維持するためにかかる費用ですので、都度かかる場合が多くなります。

どのような費用がいくらぐらいかかるものなのか、事前に理解しておくのが得策です。ここでは一戸建てとマンションで、実際どのように維持費がかかるのか説明していきます。

一戸建て

一戸建てでも維持費がかかることはご説明してまいりました。マンションに比べて一戸建ては、かかる維持費の種類も少ないようです。一戸建ての維持費は大きく分けて固定資産税と修繕費と損害保険料の3つです。

では実際、一戸建ての維持費はどのような場合に必要なのでしょうか。また、少しでも費用は抑えたいと考えた場合、どのような工夫ができるのでしょうか。詳しくご説明していきます。

まとめて一気に必要

まず一戸建ての場合、固定資産税は毎年一括での支払いか4期ごとの支払いを選択できます。損害保険料も保険会社によって異なりますが、こちらも年単位での一括の支払になることが多いでしょう。

また、修繕費に関しても外壁や内装などの傷み具合にもよりますが、まとまって修繕しないといけない箇所がでてくる可能性があるため、あらかじめ備えておくとよいでしょう。

費用を抑える工夫ができる

一戸建ては固定資産税・修繕費・損害保険料の3つの維持費がかかります。固定資産税も損害保険料もマイホームを維持するために必要な費用ではありますが、月々の住宅ローンの支払いもあるので、できるだけ維持費は抑えたいものです。

一戸建ての維持費を抑えられるものは修繕費です。業者でないと修繕できない所以外は、自分で修繕すれば修繕費の維持費は抑えることができます。

マンション

一戸建ての維持費と違いマンションの維持費の種類は少し多めです。固定資産税・損害保険料・修繕費の他、駐車場代や管理費の5つがかかります。では、マンションの維持費はどのようにかかるのでしょうか。

また、マンションは基本的に同じ敷地内に自分の他に住んでいる方がいるため住んでいる階層や向きで維持費の違いはあるのでしょうか。詳しくご説明していきます。

定期的にじわじわかかる

マンションは一戸建てと違い月々の支払いが基本となります。固定資産税や損害保険料は一戸建てと同じで年単位の支払いになりますが、修繕費や管理費、マイカー保有の方の駐車場代などは一定額の月払いとなります。

特に違うのは修繕積立費です。修繕を行う上で都度かかる一戸建てと違い、マンションの修繕費は大規模な修繕となるため、毎月の積立として支払います。つまり、マンションは定期的に維持費の支払いがかかるのです。

費用は一律にかかる

基本的にマンションの維持費は住人全員にかかります。一戸建てと違い、固定資産税の土地に関与する部分も共同スペースが存在するため、住民数に分けての支払いになるようです。

また修繕積立金・管理費に関しても共同スペースの管理や修繕に使うため、一般的にマンションに住む住民に対しオーナー側が支払い額を決めることが多いといわれています。一戸建てと違い、維持費が住民全員に分散されるのです。

一戸建てとマンションの維持費の試算例

一戸建てとマンションの維持費の違いはご説明してきました。一戸建ては、固定資産税・修繕費・損害保険料は全て、土地と物件を保有している1家族にかかり、マンションの場合は、維持費が一戸建てより種類も多く、月々の支払いが高くなりますが自分で修繕や管理をするわけではないので、一戸建てより手間がかかりません。

ここが、一戸建てとマンションの大きな違いです。これからは、試算例と合わせて維持費の違いについて説明していきます。

購入時

まず一戸建ては、物件の購入以外に土地も一緒に購入します。マンションの土地は住民全員で保有するので、物件のみの購入となります。登記の登録料も土地が入るか入らないかで金額は変わります。

試算例として、30年間同じ価格の物件に住んだと仮定した場合、一戸建ては0~60万ほどかかりますが、マンションの場合0円です。購入時の一戸建てとマンションの大きな違いです。

維持費

維持費に関しても一戸建てとマンションでは違います。

こちらでも同じ価格の物件に30年住んだと仮定して試算例を出すと、一般的に管理費や修繕積立費が一戸建てではかからないので0円に対し、マンションは940万円前後かかり、駐車場や駐輪場も一戸建ては敷地内に作れるため、0円に対しマンションは720万円前後かかります。

また保険料も一戸建てとマンションで契約内容が変わるため、会社にもよりますが、10年保証の場合一戸建てで40万円前後、マンションは10万円前後となり維持費が違ってきます。

固定資産税

固定資産税も一戸建てとマンションでは大きく違います。一戸建ては物件の他に土地に対しての課税が住民に課せられます。マンションの固定資産税は、物件以外の共同スペースの土地は住民全員で分割される違いです。

同じ物件価格の場所に30年住んだ場合の試算例は、一戸建てが240万前後に対し、マンションは360万前後となります。

不動産は維持費のバランスを考えよう

不動産を購入する際は物件価格も、もちろん重要です。住宅ローンの月々の支払い以外にも、維持費を考慮することが大切です。

これまで、一戸建てとマンションの維持費の違いをご説明しました。これから、不動産の購入をお考えの方は、物件価格と維持費のバランスを考慮し、不動産を購入するとよいでしょう。

\ お金の勉強をしよう/
ページの先頭へ