契約転換制度とは?|知っておきたいデメリット5つと転換活用方法3つ
2020 10.21この記事はPRを含みます
契約転換制度とは?
契約転換制度とは現在加入している保険をやめて新しい保険に加入することを意味します。
契約転換制度では加入している生命保険の積立配当金などを下取りに出すことで、新しい保険の代金に充てることができるため、新規契約よりも保険料の負担を軽くすることができる保険制度です。
契約転換制度を利用するには同一の生命保険会社を使用しなくてはならないなど、いくつかの条件がある点には注意が必要です。
契約転換制度にメリットはある?
契約転換制度は新規で契約するより保険料の負担が軽減されるというメリットがあります。
契約転換制度はこれまで加入していた生命保険を下取りに出すため、新規で契約するよりも月々の保険料を軽減することができます。
たとえば契約更新後に保険料が値上がりする場合、更新前に契約転換制度を利用して別の保険に入り直せば、前の保険と同じ保険料で保険に入り続けることができます。
契約転換制度のデメリット5つ
契約転換制度にはデメリットもあります。
契約転換制度のメリットをご紹介しましたが、契約転換制度にはデメリットもあります。ここでは契約転換制度のデメリット5つをご紹介しますので、メリットだけでなくデメリットについても知っておくようにしましょう。
契約転換制度のデメリット1:活用できるのは同じ会社でのみ
契約転換制度を利用できるのは同じ会社の保険商品のみとなります。
契約転換制度は、いうなれば生命保険会社が契約者に別会社の保険に乗り換えられないように保険料を抑えて同じ生命保険会社の保険商品に切り替えられるようにした制度です。
そのため、契約転換制度を活用できるのは同じ会社でのみとなっています。
契約転換制度のデメリット2:新規契約時と同様の手続きが必要
契約転換制度を利用する場合は新規契約時と同様の手続きが必要になります。
契約転換制度では同じ生命保険会社内で別の生命保険に切り替えることになりますが、手続き自体は新規契約と同じ手続きが必要になります。
契約転換制度のデメリット3:予定利率が低くなる可能性がある
契約転換制度を利用すると予定利率が低くなる可能性があります。
予定利率とは生命保険会社の利回りのことです。最近の生命保険は利回りが低めなので、そこまで意識する必要はありません。
しかし20年以上前の生命保険であれば予定利率を高く設定している商品も多いため、昔から加入している生命保険から契約転換制度を検討している場合は注意する必要があります。
契約転換制度のデメリット4:契約者の特になることが少ない
契約転換制度は実際には契約者の得になることが少ないです。
契約転換制度は保険料の負担を軽減することができますが、それ以外のメリットがありません。逆に保険会社側は別の会社の保険に乗り換えられずに済むだけでなく、解約返戻金が入り、引き続き保険料の収入も入ることになります。
契約転換制度のデメリット5:不利な条件に変更されることが多い
契約転換制度は不利な条件に変更されることが多いです。
契約転換制度は保険料が安くなるということで生命保険会社から勧められることもありますが、実際には不利な条件の保険に変更されるケースが多いです。
たとえばこれまで加入していた貯蓄性の高い保険を解約させて掛け捨ての保険などに変更させられたり、長期保険から期間の短い保険に変更させられることがあります。
そのため、契約転換を勧められた場合には注意が必要です。
転換活用の方法3つ
転換活用の方法をご紹介します。
契約転換制度はこれまで加入していた保険を下取りすることで転換価格を保険料に充当し、その分新しい保険の保険料を抑えた形で同じ会社の生命保険に加入することです。
契約転換制度は転換価格をどの部分に充てるかにより、「基本転換」「比例転換」「定特転換」という3つの方法があります。ここでは転換活用の方法3つをご紹介します。
転換活用の方法1:基本転換
基本転換は転換価格を主契約部分にのみ充てる制度です。
生命保険には主契約である終身保険や特約にわかれますが、基本転換は終身保険部分にのみ転換価格を充てます。
そのため、終身保険の保険料は軽減されますが、特約の保険料に関しては軽減されることはありません。また、基本転換はあまり活用されることはありません。
転換活用の方法2:比例転換
比例転換は転換価格を主契約部分と特約それぞれに充てる制度です。
比例転換は新しい保険の終身保険と定期保険特約それぞれに充当します。そのため、どちらの保険料も軽減され、特約が更新を迎えた場合は終身保険の保険料のみが軽減されるようになります。
また、比例転換は基本転換よりも活用されるケースが多いです。
転換活用の方法3:定特転換
定特転換は転換価格を特約のみに充てる制度です。
定特転換では定期保険特約の保険料のみが軽減されます。特約が更新を迎えた場合、それ以降は特約の保険料も軽減されなくなります。
そのため、保険を転換した直後は定特転換が3つの方法の中でもっとも保険料が安くなりますが、契約更新後はもっとも高くなります。
転換以外の保険の見直し方法
転換以外の保険の見直し方法をご紹介します。
ここまでご紹介したとおり、契約転換制度は他の会社の保険への乗り換えを防止するだけでなく、さまざまな面で生命保険会社にメリットが多い制度です。そのため、保険の見直しをする場合は転換以外でも検討することをおすすめします。
ここでは最後に転換以外の保険の見直し方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
現在加入している保険のメリットを活かす
保険の見直しをする場合、現在加入している保険のメリットを活かす方法があります。
保険の見直しをする場合、保障内容を増やしたいのであれば、保険を変えずに増額したり、特約を増やしたりする方法もあります。
増額や特約の追加であれば、解約や加入の手続きの手間もなく、現在の保険のメリットを活かして保障内容を充実させることができます。
他社の保険も視野に入れて検討
保険の見直しをする場合、他社の保険も視野に入れて検討しましょう。
保険はいつまでも内容を見直さずにそのままにしていると、いつの間にか条件の良い保険商品が販売されていることもあります。
そのため、別会社の保険の内容も検討してみて、保障内容や保険料の条件が良いと感じたら他社の保険に乗り換えるのもよいでしょう。
保険の見直しは損のないようにしよう
出典:https://selectinsuregroup.com/life-insurance/
保険を見直す場合は契約転換制度以外の方法も検討するようにしましょう。
契約転換制度は同じ保険会社内で保険を変更することで保険料の負担を軽減できる制度ですが、保険会社に多くのメリットがあります。また、不利な条件の保険に変更させられないように注意する必要があります。
ぜひこの記事でご紹介した契約転換制度のデメリットなどを参考に、後悔しないような形で保険の見直しをするようにしましょう。