シングルマザーでも年収400万円を目指す4つの方法とは?平均貯金事情もご紹介
2020 10.21この記事はPRを含みます
シングルマザーの定義
シングルマザーとは母子家庭の母親のことを指します。また未婚や離婚など婚姻関係に関係なく、子供を1人で養育している母親全てをシングルマザーと呼びます。
母子家庭をシングルマザーと混同することもありますが、母子家庭とは母親と子供という家庭状況を表す言葉でありシングルマザーを指す言葉ではありません。
シングルマザーにおける年収の現状
シングルマザーの平均年収は243万円です。しかし、この243万円は母子家庭がもらえる手当を含めての金額であり、実際のシングルマザーの平均就労年収は200万円といわれており、少なめです。
また正社員として働いているシングルマザーの平均年収は305万円です。それに対してパートやアルバイトとして働いているシングルマザーの平均年収は133万円になります。このように同じシングルマザーでも雇用形態で年収に差があります。
シングルマザーの年収は低い?
シングルマザーの平均就労年収は200万円といわれており、これは手取りで毎月約13万円です。よって給与水準は低いといえるでしょう。しかしこれは、シングルマザーであるから年収が低いというわけではなく、雇用形態の差が年収に表れているためです。
シングルマザーの多くがパートやアルバイトのような雇用形態で働いています。なぜシングルマザーは正社員として働いていないのでしょうか。その理由は、育児の問題と労働時間の問題があるためです。
年収400万円くらいは必要
シングルマザーの平均年収は200万円となりますが、手当など国からのサポートを受けてなんとか生活できるようになっています。しかしこれは贅沢をしなければなんとか生活をして行けるという水準だといわれています。
子供が小さなうちはなんとかなるでしょう。しかし高校生や大学生になると食費や学費が増えるため、国からサポートを受けられても年収200万円台では厳しいといえます。よって子供と自分の将来のことを考えると年収400万円は必要となるのです。
母子家庭に必要な生活費はどのくらいか?
母子家庭になると毎月どれくらいの生活費が必要となるのでしょうか。母子家庭に必要な生活費は子供の人数と子供の年齢により違ってきます。子供が小学生であれば必要な公立小学校の学校教育費は約60,000円、ですが高校生なら公立高校でも約276,000円といわれています。
また小学生と高校生では食事の量も違うので食費もかかりますし、中学生くらいになると洋服も大人と同じサイズになる子もいるため洋服代もかかるようになるでしょう。
子どもの人数別生活費
子供の人数による生活費のおおよその目安は、子供1人の場合は月に約145,000円、子供が2人いる場合は月に約203,000円となります。
子供が2人になっても保険や日用品費などは変わりませんが、給食費や習い事の費用は子供が2人になるとかかる費用が2倍となるでしょう。
子どものライフステージごとにかかるお金
子供が成長していくとお金がかかるようになります。公立小学校へ進学しても6年間で学習費用が63,102円かかるといわれています。そして公立の中学校でかかる学習費用は3年間で138,961円です。
小学校も中学校もこの「学校教育費」以外に校外学習などで別途お金がかかります。そして高校や大学に進学を希望した場合、公立や国立に進学したとしてもこれよりもっと学習費用がかかってくるでしょう。
シングルマザーの貯金事情
シングルマザーが貯金をするのは難しいといえます。その理由はシングルマザーの平均年収にあります。シングルマザーの平均年収は243万円です。この金額では毎月生活するだけで精一杯であり、貯金をするのはなかなか難しいでしょう。
しかし自分に何かあったときや子供の将来と自分の将来に備えて少しでも貯金しておきたいのも事実です。シングルマザーの人は将来に備えてどのくらい貯金をしているのでしょうか。
シングルマザーの平均貯金額はどのくらい?
シングルマザーの平均貯金額はおよそ327万円です。しかしシングルマザーの39.7%が貯金額50万円未満、10.6%が貯金額100~200万円未満です。このことからも貯金することが難しいシングルマザーが多いことがわかります。
ではなぜ平均貯金額が327万円となるのかというと、同じシングルマザーでも死別などでシングルマザーとなった人は、1000万円以上の貯金がある人がいるためです。
必要な貯金額は?
子供が高校を卒業するまでに必要な学習費の金額は全て公立校でも約540万円となります。高校だけ私立に行くと約170万円さらに必要となります。そして大学進学を考えている場合はさらにお金がかかります。
高校生くらいの学費までなら毎月の生活費から捻出することができるかもしれません。しかし大学や専門学校の学費となると奨学金を借りることや教育ローンを考えても、少しでも貯金があった方がよいでしょう。
シングルマザーの貯金テクニック
子供が大きくなるとお金がかかるので、子供が小さなうちにできるだけ貯金をしておくことをおすすめします。収入に余裕がある人は子供手当など、支給されている手当金をそのまま貯金する方法がおすすめです。
また少額でもコツコツ貯めたい人には積立貯金がおすすめです。シングルマザーが利用すると金利がよくなるものもあるようなのでそれを利用したり、学資保険に入っておくという方法もあります。
シングルマザーが収入400万円を目指す方法4つ
シングルマザーが年収400万円を稼ぐことは大変ですが、方法が無いわけではありません。シングルマザーになると国などの行政から援助を受けられます。しかしこれは子供が18歳になるまでです。そして自分の老後のことや子供の教育費などを考えると最低でも年収400万円あった方がよいでしょう。
ここからはシングルマザーが収入400万円を目指す方法を4つ紹介していきます。
年収400万円を目指す方法1:正社員として働く
拘束時間も長くなり責任も大きくなりますが、正社員として働ければ年収はアップするでしょう。
できれば新たな職場に応募するのではなく、パートやアルバイトとして働いている今の職場で正社員として働かせてもらうことが理想です。なぜならその会社はシングルマザーであるという家庭の事情を既に分かっているからです。
今の職場で数年働いているのなら、正社員として働けないか掛け合ってみるのも一つの方法でしょう。
年収400万円を目指す方法2:再婚してパートナーと協力して働く
同じような条件の男性と結婚して共に頑張って働くというのも、1つの方法です。シングルマザーが年収400万円稼ぐというのは、現実的になかなか難しいといえます。
お互いの状況を理解し、お互いに協力していくことができれば再婚をして共働きで頑張るのも選択肢の1つです。
年収400万円を目指す方法3:資格を取得して働く
シングルマザーであっても最初から年収400万円稼いでいる人もいるでしょう。その多くは資格を持っている人達にあてはまるでしょう。
特に看護師や介護士という職業は人手不足な傾向にある職業のため、多少ブランクがあっても正社員として採用してくれるところが多くあるようです。
これから年収400万円を目指し看護師など国家資格を取るべく学校へ行く場合は、自立支援教育訓練給付金といった制度の利用をおすすめします。
年収400万円を目指す方法4:在宅ワークという働き方で働く
小さな子供がいても急病などに対応しやすい在宅ワークをして、年収400万円をめざす方法もあります。最近はインターネット環境が整っていれば在宅で仕事が始められるようになりました。
在宅ワークの種類にもいろいろあり、専門的な知識を使う在宅ワークであると作業単価も高くなる傾向にあります。しかし在宅ワークだけで年収400万円を稼ぐのはとても大変です。最初は副業として始めることをおすすめします。
母子家庭が受けられる手当例3つ
母子家庭のみが受け取れる手当というのがあります。しかしどのような手当てが受けられるかや受け取れる金額そして受け取る条件などは自治体により違います。
ここからは主に母子家庭が受け取れる手当を3つ例として挙げていきます。自分がどのような手当てが受けられるのか知りたいときは、住んでいる自治体へ事前に確認をしておくとよいでしょう。
母子家庭が受けられる手当1:児童扶養手当
児童扶養手当てとはひとり親世帯を対象としている手当てです。扶養している人数や収入によって支給額が変わり、全額支給と一部支給があります。また子供が18歳となって以後の3月31日まで支給されます。
対象となる子供が1人で全額支給される場合は43,160円、一部支給の場合は10,180〜43,150円となります。
母子家庭が受けられる手当2:住宅手当
シングルマザーは住んでいる自治体によりますが、住宅手当を受けることが可能です。
受け取る条件や補助の金額などは各自治体により違うため、自分が住んでいる自治体に問い合わせる必要があります。
母子家庭が受けられる手当3:児童育成手当
児童育成手当とは東京都に住んでいるひとり親世帯などが対象です。ただし支給対象者となるには所得制限など東京都が設けている、いろいろな条件をクリアする必要があります。
受給条件に当てはまる場合、児童1人につき月額13,500円を児童が18歳の3月31日まで受給できます。
詳しく各市町村の窓口に確認してみましょう。
シングルマザーでも年収400万円は不可能じゃない!貯金テクニックを活用しましょう
シングルマザーが年収400万円を稼ぐことは可能でしょう。しかしそれには条件や努力が必要となります。
子供は成長していくとお金もかかるようになります。まずは将来に備えてもらえる手当ては全てもらうようにすることと、少しずつでも貯金をしていきましょう。