e-Taxで確定申告をする際のメリット6つ|デメリットもあわせて紹介
2021 05.6この記事はPRを含みます
e-Taxとは
e-Taxとは、国税をインターネット上で電子的に手続きできるシステムのことです。
税務署に行かなくても、消費税や贈与税、法人税などの税金の申請・届け出等を、PCを使ってインターネット上で手続きすることができます。
確定申告を行う手段
従来は、確定申告の際は税務署へ行って書類を提出したり、郵送したりする必要がありました。
しかし現在では、e-Taxでインターネット上で手続きができるようになり、PCだけではなく、スマートフォンからも確定申告ができるようになりました。
こちらの記事ではe-Taxを使った確定申告の方法、その際のメリット、デメリットなどの情報をご紹介いたします。
e-Taxで確定申告をする際のメリット6つ
e-Taxを利用した確定申告は、税務署や郵送で書類を提出する方法より利便性が高い方法です。
在宅でインターネットを利用することで、ペーパーレスな確定申告ができることを筆頭に、e-Taxには6つのメリットが挙げられます。
ここからは、その6つのメリットとは一体どのようなものなのかについて、詳しく見て行きましょう。
e-Taxを利用する際のメリット1:ネットで確定申告ができる
e-Taxは、インターネット上で確定申告を行える便利なシステムです。
税務署に行って確定申告の書類を提出する場合、混雑していると待ち時間が必要になりますが、e-Taxを使えば自宅や事務所等から手続きできます。
e-Taxを利用する際のメリット2:書類の提出が省略できる
e-Taxでは、税務署や郵送で提出する書類を省略できます。
従来、医療控除証明のための領収書や源泉徴収票は、確定申告の際に必ず提出する必要のあるものでしたが、e-Taxでは正しくデータが入力されていれば省略が可能です。
これは、医療費や源泉徴収票は、国や会社からもデータを申告されているためです。
ただし、書類には5年間の保存義務がありますので、e-Taxを利用する場合でも書類は必ず取っておきましょう。
e-Taxを利用する際のメリット3:24時間利用できる
e-Taxは、確定申告期間に限り、平日祝日を問わず24時間利用できます。
従来の確定申告であれば、税務署の業務時間内に足を運ぶ必要がありましたが、e-Taxではいつでも自宅や事務所等から確定申告が行えます。
e-Taxであれば提出期限日の24時まで受け付けられているのもメリットです。
e-Taxを利用する際のメリット4:還付が早い
確定申告の際、納税した金額が正確な所得金額から割り出した額よりも多かった場合、還付を受けることになります。
還付にも申告が必要になりますが、還付申告はe-Taxからも行える上、書類で申請するよりも早く還付を受け取れるというメリットがあります。
また、還付予定日や還付金の処理の状況もインターネット上で確認できます。メールアドレスが登録されていれば状況をメールで受け取ることができるのも便利なポイントです。
e-Taxを利用する際のメリット5:早めに利用することができる
通常、税務署での確定申告期間は2月中旬~3月中旬なのに対して、e-Taxは1月上旬ごろから申請が可能です。
早めに確定申告の準備を済ませておけば、2月まで待たなくてもいいため手続きがスムーズになります。
e-Taxを利用する際のメリット6:控除額が増える場合がある
2020年(令和2年)分から、青色申告特別控除額・基礎控除額が変わります。まず、青色申告特別控除額は現行65万円から55万円に減額されますが、e-Taxを利用する場合は65万円のままとなります。
また、基礎控除額は現行38万円から48万円に増額されます。そのため、e-Taxを利用すると10万円も控除額がアップする計算になります。
e-Taxで確定申告をする際のデメリット3つ
良いことづくめのように思えるe-Taxですが、実はデメリットがあります。e-Taxは、始めようと思ってすぐに始められるものではありません。
では、具体的なe-Taxのデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
e-Taxを利用する際のデメリット1:事前に準備することがある
e-Taxの1つめのデメリットは、いくつかの事前準備が必要なことです。まず、e-TaxにはICチップ入りのマイナンバーカードが必要ですので、あらかじめ申請・取得しておく必要があります。
また、マイナンバーカードを読み込むスマートフォンや、カードリーダーも必要となります。スマートフォンは対応していない機種もありますので、あらかじめ調べておきましょう。カードリーダーはネット通販や家電量販店で売られており、PCに繋いで使用します。
また、e-Taxはあらかじめ利用者識別番号を取得しておく必要があります。利用者識別番号はID・パスワード方式か、マイナンバーカード方式のどちらかで取得することができます。
e-Taxを利用する際のデメリット2:システムの理解に時間がかかる
e-Taxの2つめのデメリットは、システムの理解に時間がかかることです。
e-Taxのシステムはかなり複雑で分かりにくいため、確定申告に慣れていて、なおかつPCの操作に自信がないと使いにくいと言われています。
初めてe-Taxを利用するときなど、慣れていないと何らかのミスが発生しやすいというのがe-Taxの大きなデメリットの一つとされています。
e-Taxを利用する際のデメリット3:費用がかかる
e-Taxの3つめのデメリットは、費用がかかるということです。e-Taxの事前準備で電子証明書を取得する時にかかる費用、ICカードリーダーの購入費用、インターネットの通信費用、納税の際のネットバンクの利用手数料などがかかります。
e-Tax利用の手続き自体には費用はかかりませんが、利用に付随することがらに費用がかかってしまうのがe-Taxのデメリットの一つです。
e-Taxで確定申告をする際のポイント3つ
e-Taxで確定申告をする際には幾つか押さえておきたいポイントがあります。
これから紹介をする3つを抑えてけば、比較的に簡単にe-Taxが利用できるでしょう。ぜひ参考してください。
e-Taxで確定申告をするポイント1:ネットの環境を整える
e-Taxで確定申告をする際には、ネットの環境を整える必要があります。Microsoft Internet Explorer 11やMicrosoft Edgeを使用できるPCを用意し、インターネットプロパイダと契約してネット環境を整えましょう。
e-Taxでは国税庁の受付システムとデータのやりとりをすることになります。PCのスペックもなるべく高いものを用意する方が無難でしょう。
e-Taxで確定申告をするポイント2:マイナンバーカードを取得する
e-Taxにログインするには利用者識別番号を取得する必要がありますが、マイナンバーカードを取得して登録しておけば、ICカードリーダーで読み込んで利用者証明用電子証明書の暗証番号を入力するだけでログインすることができます。
マイナンバーカードは、PC、スマートフォン、まちなかの証明用写真機、書類の郵送の4つの方法の中から好きなもので申請することができます。
その際には、マイナンバーの通知カードが必要となります。もし通知カードが手元にない場合は、交付申請書をダウンロードして郵送で申請するか、お住いの市町村の窓口で交付申請書を再発行してもらいましょう。
マイナンバーカードの交付申請は、受理されてから発行までおよそ1ヵ月かかります。なるべく早く申請しておきましょう。
e-Taxで確定申告をするポイント3:IDやパスワードを取得する
ID・パスワードを取得するには、まずは税務署に行き職員と本人確認を行い、「ID・パスワード方式の届出完了通知」を発行してもらいます。
「ID・パスワード方式の届出完了通知」に、e-Taxのログインに必要なIDとパスワードが記載されていますので国税庁のサイトの「確定申告書等作成コーナー」で入力しましょう。
なお、ID・パスワードでのログイン方式は、マイナンバーカードが普及するまでの暫定的なものですので、マイナンバーカードでのログインが推奨されています。まだマイナンバーを取得していない人は早めに申請しておきましょう。
e-Taxで確定申告をする際のメリットやデメリットを知ろう
e-Taxには、税務署に行く必要が無い、書類の提出を省略できる、還付が早いなどのメリットがたくさんある一方で、ICカードリーダー購入などの費用がかかる、システムが複雑で理解に時間がかかるなどのデメリットも存在しています。
メリット、デメリットを知り、自分に合った方法で確定申告を行うようにしましょう。また、e-TaxにログインするにはID・パスワード方式もありますがマイナンバーカード方式の方が推奨されています。
マイナンバーカードは申請から発行まで一カ月ほどの時間がかかりますので、早めに申請しておくようにしましょう。