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投資信託の分配型と再投資型の違いとは?特徴3つとデメリットを紹介

2021 06.2この記事はPRを含みます

投資信託とは

投資信託とは一体どういうものでしょうか。

 

簡単に言うと、投資家から集めたお金を、一つの大きな資金にまとめ、運用の専門家が株式、債権、不動産、コモディティ(金や原油など)などに投資して、そこから得た利益を配当として投資家に分配する金融商品です。

 

仕組みとしてはわかりやすいですが、投資信託では細心の注意を払わなければならないポイントがあります。

元本保証されない

実際には運用の専門家(ファンドマネージャー)が運用するわけですが、金融相場は上昇するときもあれば、暴落するときもあります。状況によっては運用成績が悪くなり、購入額より売却額が下回って損することもあります。

 

運用成績によって生じた損益は、それぞれの投資家が支払った投資額に応じて投資家が責任を負います。要するに投資信託は、銀行預金とは違い、元本が保証された金融商品ではないという点です。

分配金とは

分配金とは、ファンドマネージャーが投資信託の運用によって発生した利益を、保有口数に応じて投資家に分配するお金のことを言います(運用成績によっては支払われないこともあります)。このお金は、決算の際に投資家に支払われます。

 

分配金は、決算の回数により、年1回のものから毎月のものまでいろいろあります。みなさんが投資信託を始めるうえで知っておくべき大切なポイントなのでここから解説していきます。

分配金の種類

まず、分配金の種類について解説していきます。分配金は、課税する、課税しないのパターンに応じて2種類あります。1つは「普通分配金」、もう1つは「元本払戻金(特別分配金)」です。

 

2つとも分配金には変わりないのですが、意味合いは全く異なります。とても大事な差なのでしっかり理解しておきましょう。

普通分配金

個別元本(投資家が購入した時の基準価額)が決算日の基準価額を下回っている場合、受け取った分配金は、「普通分配金」になります。

 

要するに、運用により得た利益から分配される場合が普通分配金に当たります。投資信託から得た利益なので、全額が課税されます。

元本払戻金

個別元本(投資家が購入した時の基準価額)が決算日の基準価額を上回っている場合、「元本払戻金(特別分配金)」になります。

 

要するに、運用により損失が発生してしまったため、投資元本を取り崩して分配される場合です。損失なので、全額が非課税になります。

分配金の分配型と再投資型とは

分配金は、受け取り方法が2つ選択できます。1つは「分配型」といい、決算日ごとに分配金を受け取れ、もう1つは「再投資型」といい、分配金相当額を新たな買い付けに回します。

 

大まかに言うと「分配型」はすぐに現金が欲しい人向けで、「再投資型」は元本を複利でさらに増やしたい人向けと言えます。あなたはどちらにあてはまるでしょうか。

 

ここからは、「分配型」「再投資型」の特徴について、3つずつ解説していきます。

分配型の特徴3つ

分配型投資信託には、3つの特徴があります。

 

1つ目は、決算毎に定期的な収入になります。2つ目は、複利にはならず単利になります。3つ目は、投資元本から分配される場合があるため、元本が少なくなることがあります。

 

これらの特徴をしっかり理解することで、これから分配型投資信託で投資を始める人にって非常に役に立ちます。

 

では実際に解説していきましょう。

分配型の特徴1:定期的な収入となる

分配型の投資信託の特徴の1つ目は、分配金が決算のたびに発生するので定期的な収入になることです。

 

決算は「1年決算型」だけでなく、「毎月決算型」や「3か月決算型」、「半年決算型」などがあります。そのため、毎月現金を受け取りたい人は、「毎月分配型」投資信託を選ぶという選択肢もあります。目に見えて増えるので、投資で稼げているという実感がわきやすいと言えます。

分配型の特徴2:複利がつかない

分配型の投資信託の特徴2つ目は、分配金が現金化されて再投資されないので単利になります。

 

違いはと言うと、例えば100万円を投資して単利で年利10%で運用すると、10年後は200万円になります。もしこれを複利で運用すると、10年後には約260万円になり、10年で60万円の差がつきます。

 

この差を理解してそれでも定期的に現金化したいというのであれば、分配型投資信託を選択することもありでしょう。

分配型の特徴3:投資の元本が少なくなる場合も

受取型の投資信託の特徴3つ目は、投資信託の運用に損失が出た場合で、必ずしも運用による利益から分配金が出ているとは限りません。

 

例えば100万円投資して1万円分配金が出る予定だった場合、もし運用で利益が出ず100万円のままだとすると、1万円の分配金は元本をただ返却しているという仕組みです。

 

元本を切り崩して分配している可能性もあるので、決算日の通知に書かれている配当金の内訳はしっかり確認しましょう。

再投資型の特徴3つ

ここまでは投資信託(分配型)の特徴について解説してきました。分配型もすぐ現金化できる点ではメリットがあるでしょう。

 

対して投資信託(再投資型)の特徴についてもチェックしていきましょう。1つ目は、複利の恩恵があります。2つ目は、コストや手間がなく投資できます。3つ目は、長期投資に非常に有効です。

 

では投資信託(再投資型)の特徴について3つ、それぞれ詳しく解説していきます。

再投資型の特徴1:複利の恩恵がある

再投資型の投資信託の特徴1つ目は、複利による恩恵を多大に受けられるということです。

 

資産運用していくうえで、絶対に必要なことは「複利」を活かすことです。この活用の仕方次第で将来の資産は大きく変動します。確かに1、2年の結果では大した差は現れませんが、10年、20年と積み立てていくとその差は歴然となります。ぜひこの差を活用しましょう。

再投資型の特徴2:コストや手間なく再投資できる

再投資型の投資信託の特徴2つ目は、購入手数料や購入手続きの手間をかけることなく、自動的に再投資してくれることにあります。

 

もし毎月分配型の投資信託であれば、1年決算型投資信託の12倍の購入手数料がかかることになります。また、分配された現金で再購入して再投資するとなるとかなりの手間になります。長期的に、手数料や手間に対して投資効率を高めたい人にとっては、再投資型は強い味方です。

再投資型の特徴3:長期保有に有効

再投資型の投資信託の3つ目の特徴は、購入して20年、30年と持ち続けるごとに効果を発揮します。

 

1つ目の特徴に書いた複利の効果も、長期になればなるほど、分配型の投資信託と比較して上げ幅が大きくなります。2つ目の特徴に書いたようにコストや手間がかかりません。長期保有でほったらかしにしても資産は着々と増えていきます。

 

再投資型とは、分配型と比較して非常に優れた商品と言えるでしょう。

再投資型のデメリット3つ

ここまでは、再投資型の投資信託の特徴について解説してきました。とは言え、再投資型にもデメリットはあります。

 

1つ目は、定期的に分配金が受け取れません。2つ目は、投資を実感しにくいということです。3つ目は、解約まで出金できないということです。

 

ここからは、再投資型の投資信託の3つのデメリットについてそれぞれ詳しく解説していきます。

再投資型のデメリット1:分配金受取がない

再投資型のデメリット1つ目は、決算時の分配金が受け取れないことです。分配金があると、実際にお小遣いが増えているような感覚があるので、ないと寂しいという人もいると思います。そのように定期的に現金化して、増えている感覚を味わいたいという人には向かないかもしれません。

 

こういった事実を理解して、分配型か再投資型の投資信託を選ぶことが大切です。

再投資型のデメリット2:投資を感じにくい

再投資型のデメリット2つ目は、購入したら売却するまで何もすることがないので、実際に投資で運用している感覚を感じにくいと言えます。

 

しかし、老後の年金を目的にしているのであれば、投資を感じにくいことは、逆に相場に踊らされることもなくていいとも言えます。

再投資型のデメリット3:解約まで出金できない

再投資型のデメリット3つ目は、解約するまで現金化できないことです。分配型であれば、解約しなくても現金化されます。

 

しかも、再投資型で解約していないからと言って課税されないわけではありません。決算の時は、あくまで一度分配金を受け取って再投資したということになるので、税金的には分配型の投資信託と一緒です。

 

だったら分配金がほしいという人もいると思いますが、再投資するかしないかの違いと言えます。

投資信託は再投資型で複利を活かそう

分配型と再投資型について解説しましたが、結論は再投資型になります。デメリット3つを考慮しても尚、再投資型が有利と言えるでしょう。

 

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これを機に、ぜひみなさんも投資信託を購入してみてはいかがでしょうか。

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